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古典戯曲を読む会@O/@T/@S/@Nコミュの@TOKYO 4/21(土) チェーホフ「熊」報告

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今回のテキストはチェーホフの一幕劇「熊」(牧原純・福田善之訳『結婚、結婚、結婚!』群像社 2006年)。参加者は、古典戯曲を読む会@東京 始まって以来最多の22人。しかもその内13人が初参加。人数も雰囲気も進行も、普段とはだいぶ違うものになりました。

「熊」はチェーホフが28歳の時の作品。習作・未完成作品を除くと「街道筋」「白鳥の歌」に続く3本目の戯曲で、本作の次に姉妹編のような「結婚申し込み」が書かれます。故人への借金を取り立てにやって来た男が、気の強い男勝りの未亡人に惚れ込んでしまい、二人が結ばれるまでの小喜劇。他愛ないと言えば他愛ない話で、後の四大戯曲のような深みは全くありません。しかし二人が口論していく内に、最初は貞淑そのものに見えた未亡人が、亡き夫の女癖の悪さに不満を爆発させたり、様々な色恋沙汰を経て女というものに飽き飽きしていた男が、決闘も辞さない未亡人の勝ち気な性分にコロッと参ってしまい「ほっぺたにえくぼがあっても気に入った!」と言うところなど、細かいひねりが効いていて、なかなか楽しめる小品になっています。

参加人数が多いため、1回目の読みは1役ごとに回していくスタイル。その後、レジメを使ったチェーホフに関する簡単な解説を行い、普段のハコ割り形式で2回目の読みを行いました。およそ2/3はテキスト初見の人たちでしたが、このような進行をすることで、2回目の読みでは皆役柄を理解し、それぞれ工夫を凝らした読みをすることが出来ました。テキストの分量も全員がほぼ同じくらい読むことができ、異例なほどの大人数をうまくさばくことが出来たと思います。
残念だったのは、作品に対する自由な感想を述べる時間がかなり少なかったこと。一幕劇とは言え1回読むのに35〜40分はかかるので、あれだけの大人数で自己紹介をし、読む会の趣旨や読み方の説明を行い、テキストを2回読み、レジメを使った解説も行い…とやっていくと、どうしてもフリートークに割ける時間が限られたものになってしまいます。そこを手短にしても、結局 終了時刻は21時10分頃と、普段より少々遅くなりました。

まず1回読んで、解説や感想を経た後で2回目の読み…と言うのは、テキストをじっくり味わうという点では非常に理想的なやり方で、今回も皆2回目の読みの方が明らかに楽しそうでした。しかし現実には、かなり短めの作品でないと、そのようなスタイルを取れないのが辛いところ。状況によっては開始時刻を30分か1時間早めるというのも一つの手ですが、参加者の適正人数や告知方法の問題などとも合わせ、今後の検討課題にしたいと思います。


次の開催は5月19日(土)。テキストは森本薫の『かどで』。これも一幕劇ですが、『熊』よりも長めな上に、ゆるやかなテンポや間を大切にすべき作品なので、2時間で2回読みは不可能。1回の読みで戯曲の真価を味わえる進行を工夫しましょう。
テキストは『森本薫戯曲全集』(牧羊社 1968)や 『森本薫全集』(世界文學社 1952年)などに収録されているものの、もはや店頭では販売されておらず、図書館で手に入れるしかありません。そのため参加者には全員コピーを配ることになりそうです。





コメント(12)

報告ありがとうございました。見事な進行ぶりでした。お疲れ様です。2回読んでようやく、戯曲の面白みがを掴むことができるというのはありますね。柳先生が持ってきたイエーツとか郡虎彦も2回読みで、2回目で理解が深まりました。

開始時間は以前は六時半でした。しかし実際には七時過ぎないと来られない人が多く、実質的な開始時間が七時を過ぎてしまうことが多かったこと、あとは私の授業が六時終了でその三十分後開始というのが少々慌ただしかったというのがあって七時開始にしたのです。まあでも、遅れる人がいても六時半開始でもやっぱり構わないかなという気も。

「かどで」のテキストのコピーはどうしましょうか?ぼのぼのさん、用意していただけますか?


人数については悩ましいところですね。この件については、世話人の吉植さんと木枯さんのご意見もお聞きしたいです。

一五名くらいで締め切るのが「読む」会としてはいいような気もするのですけれど、「定員先着一五名」としてしまうことに若干の抵抗も感じます。これまで来る者拒まずという姿勢でやってきたので、特に多少の勇気を持って「参加します」と表明してくれた方々に「定員でダメです」というのは心苦しい感じがして。あと先着順なら、今はツイッターやmixiからではなく、吉植さんや小柳さんの個人的なつながりで声を掛けて頂いてるかたもいるのですが、、参加表明必須および参加申し込み先を私に一本化するというのも必要となるかもしれません。
「会場やテキストの準備の都合上、心苦しいですが、先着一五名を定員とさせて頂きます。参加を希望される方は片山までメールで連絡お願いします。」
といった文面を入れた方がよいでしょうか?
これまでは参加表明の状況を見ながら、twitterでの告知の頻度を減らすというやりかたで、何となく一〇名前後に収まっていました。
いずれにせもあまり大々的に宣伝・告知はできないのです。今回は二二名ですか。ぼのぼのさんの工夫でなんとかうまくできましたが、人数的にはこれ以上の数での実施は一教室でやるにはちょっと難しいように思います。
コピーは私の方で担当します。ただcaminさんも演博ですぐコピー出来るのだから、一部コピーしておいていただけますでしょうか。何故と言うと、今回は市販本が無いため、私一人しかテキストを持っていないと、たとえば当日インフルエンザを発病したとか何かの事故に遭ったとかいう場合、「読む会」そのものが全く開けなくなってしまう。それがけっこう精神的なストレスになるからです。caminさんが最低1部持っていてくれれば、私に何かあった場合でも、それを大至急コピーし、caminさんが進行役を担当すれば会自体は何とか開ける。それが分かっているだけで だいぶストレスが減るからです。

私のテキストは、多分『森本薫戯曲全集』(牧羊社 1968)の方だと思いますが、『かどで』が131ページから始まるテキストです。一人だけ違うコピーを持っているとハコ割りの指示などが混乱するので、同じテキストでお願いします。


人数の問題は本当にどうしましょうねえ? 今月は私の周囲におけるチェーホフ人気で集まった人が多いので、来月はさすがにあそこまでは増えない気がします。とは言え、今月それなりに好評だった感触もあるので、初参加の人のリピーターが予想以上に多く、そこに今月不参加だった人が加われば、また20名くらい行ってしまう可能性もゼロではありません。
ただ今回のようにハコ割りと時間配分を綿密に計画しておけば、ギリギリ20人までなら、どうにか失望させない程度の量は読んでもらえると思います。もし枠を設けるなら、一応20人を限度として告知し、来月どれくらい集まるか、その人数でどういう進行になるかを見た上で、あらためて考えるということでどうでしょう。
ところで気が早いですが、相変わらず次がはっきりしないようなら、6月はハロルド・ピンターの『温室』なんてどうでしょう。ちょうど新国立で上演をやっているときだし、市販本がすぐ手に入るからコピーもしなくていい。イェイツ(アイルランド)→マリヴォー(フランス)→岸田國士(日本)→イプセン(ノルウェー)→チェーホフ(ロシア)→森本薫(日本)→ハロルド・ピンター(イギリス)って、バランス的になかなか美しくないですか?

ただ、私はホストは出来ません。これを推す最大の理由は、前にも飲み会でチラリと話しましたが、ピンターの戯曲って読んでも上演を見てもよく分からないので、この会を通じて、私自身がその味わい方を学びたいからなのです。さすがにそんな人間がホストじゃまずいでしょう(笑)。だからテキストとしては適当だと思うのですが、「誰がホストをやるか」が問題ですね。

あと別の場所で話が出たサラ・ケインも面白そうですが、調べたら、サラ・ケインって和書としては全く出版されてなくて、上演するカンパニーがそれぞれに翻訳しているだけなんですね。そうするとテキストを入手して翻訳者の許可を得るという面倒が…
コピーの件は了解です。一部確保しておきます。二〇名の枠を一応設けるか。

ピンターはいいですね。一度読みたいと思っていました。『温室』も観に行きます。ホストは進行役なので別に作品に通じていなくてもかまわないと思います。それに縛られると読む戯曲も限定されるし。
サラ・ケインは近いうちに翻訳は出るはずなのですけどね。雑誌に掲載されているものもあったように思います。まあいずれ是非やりたい作家の一人です。
ところで上の報告文は、ブログに書かれていたスタイルを模したものでもあり、あちらにもアップしておいた方が良いのではないでしょうか。
ブログにあげていいのですね。了解しました。ブログに上げる際、ぼのぼのさん(望月さん)が記したことを明記しておいたほうがいいですか? その場合、ぼのぼの名義にするのか、あるいは望月名義にするかも教えて下さい。
ブログの報告は、特に誰が書いたのか分からない感じになっていたので、それを模して書きました。だから私の名前は無い方がいいですね。名前を出すなら、もっと別のスタイルの書き方があったので。ともかく初参加の人たちの大部分は、ここではなくあちらを見るはずなので、やはり報告は上げておいた方が良いかと。
6月はふたばさんがホストを引き受けてくれるとのことなので、たぶんギリシア喜劇になると思います。
>柳先生 5月の会も面白くなりそうなので、ご欠席なのが残念です。柳先生の役作り、受けてましたね(*゚▽゚)

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