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洋楽名盤・新譜 レビューコミュのPaints of being pure at heart 2009US

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Paints of being pure at heart「Paints of being pure at heart」2009年US

ペインツ・オブ・ビーイング・ピュア・アット・ハート
「ペインツ・オブ・ビーイング・ピュア・アット・ハート」
  
1 Contender
2 Come Saturday
3 Young Adult Friction
4 This Love Is Fucking Right!
5 Tenure Itch
6 Stay Alive
7 Everything with You
8 Teenager in Love
9 Hey Paul
10 Gentle Sons
 
 
ある年齢の一時期にしか、だせない音ってあるんだとおもいます。
 
過去の数ある名盤の中にも、そのようなタイプのアルバムはあるとおもいますが、そのようなアルバムは、いつまでもまぶしい輝きを放ち、しかし人生のうちにもう二度と手に入れられないものであるが故の切なさをたたえてもいるものです。セピア色の思い出。
 
過去に数多くのアーティストが、数枚だけ、そのような輝きを放っては、そのような時期を通り過ぎてゆきました。 
 
彼らのこのアルバムは、間違いなくまぶしい青春の色々をたたえています。
 
  
シューゲイザー、特にUKのマイ・ブラッディ・バレンタインから大きな影響を受けているというとおり、ノイズの波と乾いたギターの音が波のようにおしよせてきます。
 
その音の壁の中から、甘く激ポップなメロディーと、とつとつとしたボーカルが、立ち上がってきます。
 
2曲めなどは、パンキッシュでスピード感のあるナンバーで、マイブラというよりはスミスやクラッシュといった感じ。このあたりに、このバンドのポテンシャルを感じます。
 
1曲目の2曲目もそうですが、マイブラのような陰性な感じがないあたりがUSのバンド、今のバンドってところでしょうか。このバンドの大きな特徴でしょう。暗さがありません。
 
3曲目はノイズの壁も和らいだ80'sポップスのようなナンバー。
典型的ともいえるパターンの曲が、逆にレトロ感やおしゃれ感を醸し出しているようです。もうひとつの彼らの特徴、ハーモニーがここでも効いています。2枚目のシングルとしてカットされましたが、しゃれっ気の効いた必殺のポップナンバーといった感じです。
 
4曲目はコーラスで入ってくる女性ボーカルが60年代の雰囲気を醸し出します。
どこかレモンヘッズっぽい感じです。アルペジオのギターはREMみたいです。
 
そうですね、彼らはシューゲイザーのようでいて、パンキッシュで、しっかりUSインディーズの系譜を継いでいて、USオルタナ感を醸し出しています。
 
5曲めは入りのギターもボーカルも、初期のU2みたいです。
U2だと言われれば信じそうなくらい。スミスっぽくもあり。
 
6曲目も、典型的ともいえる80'sというかネオアコ的ですが、そこにシューゲイザーな音がかぶさってゆくところが彼ら風。それで爽やかで暗くならない。後半はスケール感のあるギターがちょっと違う顔をのぞかせて、潜在力のかけらを感じさせます。
 
まあシューゲイザーといいながら、引き出しが多い、やろうとしていることはバリエーション豊かです。それでいて完成度も高く、昔のスミス的なバンドたちと比べても、ぜんぜんうまい、器用と思われます。
 
7曲目のEverything with you。これがファーストシングル。キラーチューンです。
あまり奇をてらわない、ストレートな、彼らを象徴するようなナンバーです。
途中の間奏で入るギターが超かっこいいです。
ティーンエイジファンクラブやレモンヘッズが好きだった方なら、きっと気に入るでしょう。
 
8曲めは東欧の90年代ポップスを思い出すような青春ナンバー。
しかし駄曲がない。
あまりに衒いのないメロディーは、時に80年代の日本のアイドルの曲のようで。
 
9曲目は一転して、ノイズギターが割れまくりです。
しかしあくまでも甘いハーモニーは崩れません。
 
ラストは、おもいっきりフィル・スペクター、ウォール・オブ・サウンドかビーチボーイズじゃないですか。だいたいスピーディーでパンキッシュな色のアルバム曲の中で、唯一違う雰囲気のゆったりしたナンバーですが、料理しきっています。 
 
やろうとしていることは多彩で、意外に器用。
ですが、全体に曲ごとのメリハリがあまりなく、結構同じ感じの曲が続いているような印象をうけるかも。
 
しかしそんなことよりも、それらのあらを埋めてしまうほどの魅力をもった作品です。
 
冒頭で言ったように、若さと堅さと青春の色々がつまっています。彼らの器用さが、この瑞々しい音を永らえさせることになるのか、殺してしまうのか。
 
インディーズらしい、傑作です。
 
 
PVもまた青春

"Everything with you"

コメント(2)

Taraさん、コメントありがとうございます。
 
ジャケットもPVもセンスありますね。
 
いい感じです。
 

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