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洋楽名盤・新譜 レビューコミュのヘルメット「ミーンタイム」1992年US

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HELMET「Meantime」1992年US
ヘルメット「ミーンタイム」
 
 
1 In The Meantime (03:08)
2 Ironhead (03:22)
3 Give It (04:17)
4 Unsung (03:57)
5 Turned Out (04:14)
6 He Feels Bad (04:03)
7 Better (03:10)
8 You Borrowed (03:45)
9 F. B. L. A. II (03:22)
10 Role Model (03:35)


Henry Bogdan (Bass)
John Stanier (Drums)
Page Hamilton (Vocals, Guitar)
 
 
彼らのメジャーデビュー作となるアルバム。
ミキシングはネヴァーマインドを手がけることになるアンディ・ウォラス。 

ヘルメットの特徴は、一言でいうと切れのよさ。
痛快、爽快って感じです。
 
その他のメタルの流れをくむヘヴィなロックバンドとはテイストが全く違っていました。
それもそのはず、ニューヨークに出てジャズを学んでいたページ・ハミルトンが、ソニックユース、ビッグ・ブラック、キリング・ジョークに刺激され、俺の方がヘヴィな音を出せるぜ、と結成したヘルメットの音の新しさ、ルーツがアメリカン・ガレージロック系で、そこにジャズの要素を加えながら、ヘヴィロックバンドには定番になったDダウンチューニング、クールな感覚と計算された構成美、といった個性は、西海岸はシアトルのサウンドガーデンに対する東海岸の回答、と言われました。
 
始めてコレを聴いたときは、結構淡々としているような印象でしたが、そこがミソ、聞き込むにつれてジワジワと味が出てきて、はまってしまいます。
  
 
パンテラとともにその後のヘヴィロックの方向性に多大な影響を与えたアルバムだと思いますが、パンテラとも違うのは、どこかクールでインテリジェントなテイストがあるところ。
 
なんといっても切れまくっている超硬質のスネアドラム、にサイレンのようなギターが絡み、音のボキャブラリーの豊富さが又ジャズ的なリフの繰り返しが、ジワジワと生み出す歯切れの良いグルーブ感でしょう。さらにヴォーカルスタイルも、どこかラップ的な歯切れの良さがあり、後続のKornやリンプ・ビズキットらに多大な影響を与えたはずです。
 
またインダストリアル的な要素は、ミニストリーと共に、続くNINやSystem of a Downに影響を与えています。
 
しかし、次のアルバムBettyくらいまでの彼らの独特のテイストは、わりと地味ながらも他ではなかなか味わえない個性がありました。
 
 
彼ら自身、ドラムのジョン・ステイナーがバンドを離れ、このアルバムで聴かれたような渋みは聴かれなくなったかな、という感じ。

それだけに、忘れがたい個性として、とても印象にのこる90年代前半の”オルタナ”の金字塔、名作のひとつだと思います。
 
 

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