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洋楽名盤・新譜 レビューコミュのザ・バーズ「ロデオの恋人」1968年US

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The byrds「Sweetheart Of The Rodeo」
ザ・バーズ「ロデオの恋人」1968年US
  
[A]
1.You Ain't Going Nowhere
2.I Am A Pigrim
3.The Christian Life
4.You Don't Miss You Water
5.You're Still On My Mind
6.Pretty Boy Floyd
[B]
7.Hickory Wind
8.One Hundred Years From Now
9.Blue Canadian Rockies
10.Life In Prison
11.Nothing Was Delivered

[Bonus]
12.You Got a Reputation (03:10)
13.Lazy Days (03:29)
14.Pretty Polly (02:56)
15.Christian Life [Rehearsal - Take #11] (02:58)
16.Life in Prison [Rehearsal - Take #11] (03:01)
17.You're Still on My Mind [Rehearsal - Take #43] (02:31)
18.One Hundred Years from Now [Rehearsal - Take #2] (03:23)
19.All I Have Are Memories [Instrumental] (04:47)

 
クラレンス・ホワイト(g)、クリス・ヒルマン(b)、グラム・パーソンズ(g)、ロジャー・マッギン(g)、ケヴィン・ケリー(d)
 
 
ジーン・クラークが「霧の五次元」で辞め、デビッド・クロスビーが「昨日より若く」の後の「名うてのバード兄弟」制作途中で辞め、制作後はマイク・クラークも辞め、バーズはマッギンとクリス・ヒルマンだけになってしまった。
 

この状況では、マッギンもヒルマンに押し切られても不思議じゃない。
元々ブルーグラス出身で今までのアルバムでもカントリーナンバーで良い味を出してきたクリス・ヒルマン、今まで客演でやはりブルーグラス界のクラレンス・ホワイト、そしてカントリーロックの始祖グラム・パーソンズ、完全に包囲されてます。
  
 
何と言っても1曲目の「You Ain't Going Nowhere」
ディランのカバーとしてはバーズ史上、最高ではないでしょうか。
 
そしてこのアルバムでは冒頭のこの曲とラストの「Nothing Was Delivered 」にディランとザ・バンドの「ベースメントテープ」からの曲が配されているのが一つのポイントでしょう。
 
ただのカントリーアルバムではないバーズなりのオリジナリティ。
ディランとザ・バンドが見いだそうとした自分たちのアイデンティティ探し、体制批判フォークから一歩進んだ、自分たち自身を探す旅路。アメリカのルーツ・ミュージックへの旅路、東海岸のディラン達の心に共鳴した西海岸のバーズ。
  
 
ディランとグラム・パーソンズという要素があったにしても、ふわふわした逃避的なヒッピーカルチャーや、社会を批判するフォーク、ビートルズのビートロックという異国文化に対して、腰の据わった本物の自分を見つめ直そうとしたときに、アメリカのルーツミュージック、カントリーに目が向いたとしたら、今はとても理解できる話だと思える。
  
  
で、本アルバムではバーズ風の明るいハーモニーが目一杯散りばめられたライトなカントリーロックが展開されています。
カントリーのプロの支援を得ながら、本場ナッシュビルで録音された本作。
もともとそれまでのアルバムでもカントリーナンバーが散りばめられて、良い味出してましたからなじみやすくはあったのかもしれない。

  
 
本質的なカントリーロック、というところまでは行かない内容かもしれないし、それはGPのからむこの後の活動を見ればいいとして、本作が与えたシーンへのインパクトは、かなりおおきかったはず。
 
 
本作のきっかけとも鳴ったグラム・パーソンズは、本作制作後のツアーで、南アフリカへのツアーを拒否して、脱退している。ボーカルが彼のものからマッギンに差し替えられたり、ということもあったかもしれないが、GP自身が南部の出身で、人種差別にまみれて過ごした人だと言うことは、記憶しておいても良いかもしれない。1968年といえばアパルトヘイトのアの時も、先進国では知られていない時代なのだ。。
 
さらに個人的には、パーソンズの「Hickory Wind」や「You're Still On My Mind」「One hundred years from now」にバーズらしい明るさが宿っているのが、本作のポイントのような気もします。クリス・ヒルマンも「Blue Canadian Rockies」で良い味出しています。
   
CSN&Yやポコやイーグルスだって、ストーンズだって、クラプトンだって、フリーだって、今どきのオルタナカントリーだって、どうなっていたか分からない。アメリカンロックにルーツミュージックとしてのカントリーを埋め込んだ初めの偉大な一歩、それがこのアルバム。
 
そんなことを気にしないで、ひたすら楽しく、明るく聴かせてくれるのが、本作の凄いところ。
何も気にせず聴けばいい。
なにしろカントリーロックの、これが入り口に過ぎないのだから。。。

コメント(2)

リアルタイムで聴いたわけではないですが
好きです このアルバム

聴いたころは メンバーのあれこれも知らず
単に聴きやすいな という印象でした

聴こうと思ったのは ディランの曲があったからです
ディランが洋楽に入り口だったもんで
カントリーのたそがれ具合が軽くて、ききやすいですよね。
これより前のアルバムのバーズのカントリータッチの曲も同じようにいいですね。

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