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ワタクシの小説コミュの若草の章 2 ラオデキア

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 試験に受かった女性が清楚に飾り付けられ、一堂に会された。みんなお淑やかそうな、淑女たちだった。官吏に言われるまま順に后妃ラオデキアの前にひざを着いた。ラオデキアは十九歳のひとり息子を持つ。そうは見えない若さで、艶のある黒髪を前髪からたらし、あとは上にアップした髪型で美しさを際立たせていた。王族とはこういうひとをさすのであろう。
 コンスタンサはというとなぜか前列に並ばされていて、いささか緊張を隠せない様子であった。ひとり浮いて見える。彼女の持つどこか野生的な雰囲気のせいであろうか。ゆるく巻いた金の髪と珍しい緑色の瞳。ラオデキアなどと比べたら小柄な体格だ。
 ふと気づくとラオデキアの座するソファーの奥に、右と左に分かれて全員をくまなく見ている二人の青年がいた。
 ひとりはラオデキアの息子ゼフィール王子。皇位継承権三位を持つ、『軍神』『西風のゼフィール』とあだ名される人物だ。
 もうひとりこそ、大陸を統治する皇帝の後継者、アストーレであった。彼の母親はラオデキアの姉で皇太子アストーレを産むとすぐにこの世を去った。闘いを好まず、音楽や詩を愛し、権謀術数とはかけ離れた人物である。まさに「水と炎」という組み合わせの兄弟なのである。しかも二人は同い年であった。宮廷では先に生まれた正統派アストーレを推すものと野心に満ち溢れた「王子」ゼフィールを推すものとで陰なる戦いがあった。しかし、誰もがやがてゼフィールが政権を手にするものと思ってやまなかった。
 もっともこの争いに巻き込まれることにコンスタンサは気付いていない。

 ラオデキアは口を開くことなく、つい、と手をかざした。使えの侍女が集まる将来の同僚に一枚の紙をを配る。
「みなさん、おつかれさまでした。これより配属を決めるため、一月の間、わたしが各自に指示した配置で働いていただきます」
それぞれが配られた用紙をみて、どよめいた。憧れの部署、そうでないもの、多々。
コンスタンサはというと、十日づつ、門番のお給仕、図書館の司書手伝い、同盟国トヴァル王国大使館付き、であった。
「あ、なんとか勤まりそう…最後が問題だな…むずかしそう」
心の中でつぶやいた。

コメント(2)

読むにつれ、映画でも観ているかのように「イメージ」が沸いてきます。

文章を読むのは数年ぶりなんですがね。
やぁ〜ん。。。そんなぁ〜

てれちゃうぅ(*'ー'*)♪

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