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文章系同人サークル「兄」コミュのアリア プロット

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ひびきです。
簡単なプロットを置くので、気になる点があったら指摘してください。

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アリシアが居なくなり、新しい新人が入ってくる事になったARIAカンパニー。

不安にかられるなか、明里はビネツィアの伝統的な迎え入れ方法で新人を歓迎しようとする。

・迎える者、迎えられる者の期待と不安。

・ARIA終了後の世界。それぞれの登場人物の現在。

・葵の家族への想い。

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葵(後輩)
・物静かで普段は優しい性格をしているが、感情が表に出やすくそれで失敗することもある。
 また、すこしネガティブ思考に陥りやすい所もあり、責任を重大に感じやすい。

・三人兄弟の末っ子として育ち甘えん坊な所がある。

・趣味はぬいぐるみ集めと笛を吹くこと。AQUAにも愛用のフルートを持ってきている。
また、ARIA社長がぬいぐるみみたいに思えてお気に入り。
・ウンディーネを目指したきっかけは、おじいさんの昔話を聞いて。
おじいさんは子供の頃に本当のビネツィア住んでおり、その話を聞いて興味がわいたから。
でもそれだけではない。
自分を試すためでもある。
ウンディーネは千差万別。同じ道を案内しても、人によって印象は変わってくるだろう。
その中でも、一番の名案内人となって人々にAQUAを大好きになってもらいたい。
そして、一度も興味を示さずに来ることのない両親をAQUAに招待したいと思っている。(灯里はこの話を聞いて、おじいさんの好きなではなく葵が好きなビネツィアを案内してくれるようになって欲しいと願う)
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マンホームでは一人の少女がウンディーネになる為、卒業後に入社する会社選抜を行っていた。
そうは言うものの、お世話になりたい会社は既に決まっていた。
名前はARIAカンパニー。歴史こそ有るものの、現在の従業員数は一人。どう贔屓目に見ても寂れている感じは拭えない。
相談する友達は、老舗の姫屋や三大妖精と若き天才がいる今流行りのオレンジプラネットを勧めてきたが、少女はどうしてもARIAカンパニー以外に考えられなかった。
会社案内に写っている、たった一人の社員になぜか心惹かれてしまったのだから。

アリシアがアリアカンパニーを離れて一年半。(マンホームでは三年。)
今日は久々の定休日だが、朝からアリアカンパニーの中は慌ただしかった。
灯里は今年入ってくる新人の歓迎の為の準備に追われていたからだ。
ようやく入ってくる新人の為に、元々世話好きの灯里は歓迎会をしてあげたいと考えていた。

灯里は暁と待ち合わせて町で買い物をしていく(注:歓迎会の内容)
お昼を過ぎた頃、藍華とアルの二人に出会う。
藍華は朝の案内が終わり、夕方まで時間が空いたためにアルと出会っていた。
久しぶりにプライベートで出会った二人は、お茶を飲むために喫茶店へと向かうことにする。
カフェクロワッサンのテラス席に座った五人は誰からともなく、話を始めていった。
灯里は去年にと言ってもAQUAでは半年前になるが、姫屋ではどんな歓迎会を行ったのか藍華に聞いてみる。
だが歓迎会のような物は行わず、入社式だけを行っている。
もちろん、内々では歓迎会を行っているがそれほど盛大には行っていない。
逆に藍華にとっては、灯里が何故そんなにこだわるのかが不思議だった。
その疑問に対して、灯里の一言で片付いた。
新しい家族を歓迎するのに、理由は要らないんじゃないかと。

藍華はこれから、どうするのか灯里に訪ねると、ゴンドラ協会に新人の登録へいくと言う。
灯里の言葉に藍華は暁がここにいる理由を勘ぐり茶々をいれる。
暁が売り言葉に買い言葉で藍華と言い争いをするなか、藍華は新人の名前をたずねてくる。
その問いに、心底待ち遠しそうに新人の名前を口にする灯里。
名は、鈴村葵。
灯里は、まだ見ぬ葵に考えを巡らせていった。

その頃、葵はAQUA行きのシャトルに乗り込むため空港へと来ていた。
搭乗の時間まで、見送りに来た三人の兄とロビーで話をしている。
シスコン気味の長男は、忘れ物やAQUAに行った後の事を妙に気にかける。
放蕩息子の次男は、旅先から今空港に着いたばかりで葵の就職先も初めて知ったばかりだが力強く応援をしてくれて、いつかAQUAに行くと約束してくれる。
しっかり者の三男は、葵の就職を心から祝福してくれる。
だが、見送りの中に父母の姿はない。
両親はウンディーネになる事に反対しており、最後まで許しをもらう事が出来なかった。
両親は、便利な今の生活に慣れていて古臭い生活を送っているAQUAに興味を持っていなかった。
葵にも、その価値観を押し付けAQUAへの移住なるこの仕事に良い顔をしなかった。
ウンディーネになる事を話した日、両親に反対された葵。
長男と三男の応援を受けながら、両親に自分の思いを伝える。お爺さんに聞いて、夢見ていたAQUA。調べれば調べるほどに興味が沸いてきたこと。
そんな、お爺さんが好きだった街を案内する仕事に就くのが夢だった事。
何度も話し合った。だが、いつまでも平行線のまま、両親は就職する事は認めてくれたが祝福はしてくれなかった。両親の事が好きだったからこそ、見送りに来てくれないことが寂しかった。
シャトルの乗降時間を告げるアナウンスが流れ、葵は現実に呼び戻される。
葵はそんな思いを降り切るかのように三人の兄達に明るく挨拶をしてシャトルの乗り場へと向かっていった。

AQUAではクロワッサンで灯里達が、まだくつろいでいた。
ちょうど太陽の向きが変わり始めた為にテーブルの位置をずらし終え席に着いた頃、隣を流れる運河から透き通るような歌声が聞こえてくる。
懐かしい歌声に運河の方を振り向くと、観光客を案内するアリスの姿が見えた。
通りすぎるゴンドラを眺めていると、アリスは灯里達に気付きながらも知らんぷりをして通りすぎて行ってしまった。
その態度に文句を漏らす暁に灯里は、なだめながらアリスらしいと呟く。
その言葉に藍華も賛同しながら言葉を繋げる。
いつも意固地で他人に弱味を見せようとせず、可愛くないけど人一倍努力をしたからこそ、今のアリスがあるのだろうと。
実際、ひどい音痴も治り今ではアテナの次に歌が上手だとさえ言われている。
そこに、暁が浮き島にきた観光客もアテナの噂をしている人間が多いと口を挟んでくる。
その事に対して素直に喜ぶ灯里と嫉妬をみせる藍華。
だが、アルが灯里も藍華も人気があると話を続けてくれる。
街に買い物に行くと、姫屋の別館は本館より使いやすいという噂を良く聞くし、社長が丁寧に案内をしてくれるから案内された名所に行きたくなると。
灯里が、そんなアルの話を聞いて藍華の事を誉める。お客様の事を第一に考えて、それをお店の皆にちゃんと実行させられるリーダーシップ。それに、聞く人を夢中にさせてしまう程ウンディーネと言う仕事とAQUAが好きな事。
藍華は、照れ隠しに怒りながらも、感謝をする。

灯里も、また観光客にとってアイドル的存在だと暁が話を続ける。
ARIAカンパニーの常連だった人達が、アリシアが居なくなった今もARIAカンパニーを利用し続けたくなるのは灯里が居るからだと聞くと言う。
確かにアリシアの様に包み込むような気持ち良さではないが、今のウンディーネは向日葵のような元気さで友達の様に接する事ができる。
形は違えど、前の様にアットホームな感じが変わらないと評判が良いらしい。
灯里はそんな言葉に、照れ臭そうにすると藍華が先ほどのお返しとばかりに、ちょっかいを出してくる。

そうして、ひとしきり話終わった後に藍華がポツリと呟く。
自分達もちゃんとウンディーネが出来ているんだと。
ペアの時は一人前になれるかを心配して、プリマになれば仕事ができるか心配して、ひたむきに走ってきたけどちゃんと出来ていたんだと。
その言葉を灯里が頷きながら繋いでいく。
やっぱり、ウンディーネという職業を選んで良かったと思うと。
楽しいことも寂しいことも全てが人生。
そして、自分達は今まで色々な選択しに出会って選んできた。何が正しいと言うことは無くて、選んだ道を精一杯生きて行くことが必要なのだろう。
もしかしたら、今のウンディーネという職業は、自分にとって最良の道ではないのかも知れない。
それでも、アリシアや藍華等のかけがえない友人たちに出会えて、AQUAと言う星の素晴らしさを教えてくれたこの職業は天職だと思える。
そうして、偉大な先輩のように自分達も後輩を導いてあげたいと。

その時、夕方を知らせる鐘の音が広場に鳴り響き四人は時間がかなり経った事を知らされる。
灯里はゴンドラ協会へ、藍華は仕事へ戻るためにカフェクロワッサンを後にすることにする。
最後に店長へと挨拶を告げる四人。
店長は、またいらしてくださいとの言葉を残す。AQUAと共に時を刻みながら待っていますと。

藍華と別れ、灯里と暁はゴンドラ協会へ向かい始める。
荷物を灯里のゴンドラに預け、身軽になった二人は商店街を抜けていく。夕暮れ時の商店街は、買い物にきた人達で溢れかえっていた。
雑踏の中でウンディーネの制服を着た何人かとすれ違ったり、観光客らしき人ともすれ違う。
誰もが楽しそうな顔を浮かべながら、色々な話をしている。
そんな姿を見て、灯里はAQUAはこんなに沢山の人達に好かれている素晴らしい星なんだと暁に自慢げに話しかける。
暁は灯里の言葉に、この素晴らしい星の魅力を伝える仲間がまた一人増えるんだなと応える。ただ、もみ子(灯里)が、ちゃんと先輩を出来るか心配だと付け加える。
その言葉に、灯里は頬を膨らませながら出来ると応える。
そんな、二人を夕日が優しく照らし出す。二人は端から見るとどんな風に見えるのか。

葵はシャトルの中でAQUAまでの旅路を、到着を待ち焦がれながら楽しんでいた。
AQUAまでは、二日半。夜に出発すれば、朝には着いている。
シャトルの中は混んでおり、席はほとんど空いていない。マンホームで言えば、三月で旅行にはまだ少し肌寒いが公転周期が二倍あるAQUAでは夏であり、観光客には丁度良いのだろう。
そんな事を考えながら、葵は送られてきた会社案内を読みながら入社が決まった日の事を思い出していた。
今から半年ほど前、入社依頼の申し込みをインターネットから行ったら、履歴書と共に採用テストがメールで送られてきた。
マンホームからウンディーネになる為には、一般的に面接をおこなわず筆記試験だけで合否を決める。筆記試験も一般的な問題はゴンドラ協会が決めた内容に基づくが、各会社が独自の問題を付け加えてくる。
ARIAカンパニーの問題は、その中でも際立って奇妙な問題が多かった気がする。
好きな色に食べ物。好きな休日の過ごし方。行ってみたい名所。
入社問題には、余り似つかわしくない問題が多かった。
だが、不思議と葵はこの問題が気に入っていた。好きな事を聞いてくるなら、嫌いな事も聞いてくればいいのに。それが一つもなく、質問に答えていく度にAQUAへの思いは募っていくばかりで楽しい気分にさせてくれた。こんな、魔力をもった問題は初めてだった。
そうして、問題を送り返した後は合否も来ないうちにAQUAの歴史について勉強を始めていた。
あの時は、ウンディーネになった自分が街を案内していく姿を想像しながら夢見て過ごしていた。合格通知がくるまでは。
合格した事を両親に話した時から、現実に引き戻され説得に時間を取られ夢をみる時間がなくなってしまっていた。
だけど、今自分は確かにAQUA行きのシャトルに乗っている。
窓から外を覗けば、真っ暗な空間が広がり吸い込まれてしまいそうな気分になる。マンホームでの明るい夜では味わえない。
しばらく窓の外をみながら、体をシートに預け先輩に会った時の挨拶を考えながら眠りについていく。

ゴンドラ協会にたどり着いた二人は、受付でアリシアを呼び出してもらう。

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