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嶋田双葉コミュの印象に残る文章・台詞

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全編にわたって詩のような嶋田作品の中でも、特別あなたの心に残っている文章や台詞は、どの箇所でしょうか? 私の場合は例えば


『十一階のロビンソン』
「じっさい気が遠くなるほど玉ねぎをいたぶるのは快感だ。二個の大玉がひと握りの飴玉になる。」(※玉ねぎを炒めるたびに思い出します)
「ぼくは人生をうまくやりたいと思う。みんな過ぎていくと思えば、気が楽だ。なずなも南の島で呼吸が楽になるのならいったほうがいい。千年も万年も会えなくても、ぼくはここからエールを送るよ。なずな、ぼくはおまえが大好きだ。」

『天秤木馬』
「神さまは手づくりで人をこしらえるのだろう。ひとりひとり時間をかけ、腕カバーして。やさしい人や無口な人。神さまは無器用だから同じ人はつくれない。泣いてばっかりの子供でもある日ふっと涙が止まる。そういうネジをちゃんとからだの奥に仕込んで、まちがいなく操作するか、どきどき息を詰め、見てるんだ。けっこう神さまも忙しいな−−−−。」
「これは芝居ではない。夢でもない。バカなふりもやさしいふりも持続しない。愛さなければみんなこわれてしまう、いなくなってしまう、あの緑の木馬のように−−−−。」


他にもたくさんあります。
長くなりますので、別の作品についてはレスを改めて書くことにします。

コメント(6)

ありすぎて選べない〜。
とりあえず、ですが。

『二重夏時間』
「ぼくらはなんてたくさんの、とりかえしのつかない日々を、そうとも気づかずたどってきたことだろう。毎日毎日、ねむってめざめて、服を着て、メシを食う。それらなにもかもが、とてつもなく淋しかった。時間のつらなりの果てが、暗い、巨大な穴のように思えた。時間の道をのろのろと進みながら、ヒロトと夢中になった、地球でふたりきりの宇宙人ごっこをぼくはひとりでつづけようとした。しかし、それは無理な仕事だった。ぼくはすぐに、宇宙でひとりきりの地球人になってしまった−−−」

「この家で大切にあたためられて育ったのにやさしい人になれない。いつも将棋盤のマス目にいるような気がするの。きちきちにはさまれて」

「ただ、ここにおいで。駈けぬけてもかまわない。ぼくはひとつきりの抜け道になる。きみの第七天国へつづくやわらかな抜け道に、いま、はじめてなる。」
それでは私も『二重夏時間』から。

「三好家の人々は国宝級だ」
「ばかにしやがって」
「ちがうよ、心からだよ。----おれ、ひそかにおまえの家を、第七天国って呼んでたんだ。仏具屋のとなりを天国って呼ぶのは気がひけたけど、西浅草二丁目にたしかに第七の天国があった。おまえの家が、おれとえりの、最後の砦だった。」

「いいよ。結婚しろよ。いますぐしてくれよ。一日に一回もいやなことがない、ユートピアみたいな日が、ばあちゃんにもあるはずだ。あったっていいのだ。神さま、そういう日をばあちゃんにください。ぼくはいつまでも、まわれまわれと腕を振りつづけるから。たしかな速度で時を重ねていくにしても、ぼくはこれからゆっくりとぼくになってゆくから。」
『ユーモレスク・ピカレスク』
「意気地が、ねぇな。
 唇を動かさず、モクは云った。
 みな。
 誰もかれも。
 発展途上のクロマニヨンだ。」

『冬服の姫』
「わたしは真穂に会えただけで、奇跡だって思ってるから。真穂に出会えなかたら、ごはんつくったり勉強したりすることが、素晴らしいことなんだって気がつかなかった。わたし、真穂から心のくすりをひと匙ひと匙のませてもらってたような気がする」
「真穂、わたし、あなたのおとうさんにも、おかあさんにもきょうだいにも、恋人にもなりたいよ。あなたのまわり、すべてに。」
『冬服の姫』
「「ずっと一緒にいようよ、真穂」
わたしは銀河鉄道のジョバンニみたいなことを口走った。
「ずっと一緒にはいられないんだよ、花」」

「うまくおしゃべりがしたいのに、十七にもなったのにどきどきして妙なことを口ばしり、心をゴツンとやられてしまう。そのたびわたしは目をうるませながら自分をなぐさめてきた。今回もまた駄目だったなぁ。しかたない、次回に期待、と。」
『天秤木馬』
「だっておれはいつのまにか、むくわれないことが好きになってしまった。しあわせになりかけると何もかもだめになれと心の底で祈ってる。」

『二重夏時間』
「きみの夢みる、荒れ果て、ぬかるんだ道の話を聞かせて。かならず帰ってきて、ぼくに聞かせて下さい。ありとあらゆる想いや痛みをひきうけて、生きようとして下さい。生きていることなどすべて忘れて。」
『11階のロビンソン』

なずなは今日、白い花だ。どこもみんなそよそよして、頼りなく、きれいだ。

八木ロビンソンとぼくとなずなと。プロントサウルスの足跡を描きながら恐竜と並んでぼくらはゆっくり砂浜を歩いた。ぼくのパナマ帽が風に飛んで、振り返ると康平がまっすぐに手をあげてそれをつかんだ。

ぴかぴか(新しい)11階のロビンソンには他にもたくさんありすぎですぴかぴか(新しい)

『BIRDS』
 ぼくはきみを思う。ひとりきりでアツに話す。みんな鳥のようだねって。
 みんな鳥のようだ、アツ。
 きみと交わした言葉も、黙りこんだ時間も。
 はばたいてはばたいて消える。
 でもこれはみんな、ここへ戻ってくるための旋回だってぼくは思うことにする。
 ぼくはまだ背中に未完成の羽をせおっている。君に言い訳をたくさんしながら、どうにかやっていくよ。そのうちひょい飛べたりして。


ぴかぴか(新しい)泣けてきますぴかぴか(新しい)

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