89年に日本で発売されたこのアルバムは、88年の2nd「From Enslavement to Obliteration」に87年発売の1st「SCUM」をくっつけた作りで、総収録曲数はなんと55曲 しかし、収録時間は約67分。一曲の長さは平均で約1分ちょいという、NAPALM DEATH らしいものとなっております。
かつて「トリビアの泉」でも紹介された「1秒しかない曲」が収録されているのもこのアルバムですよ。「You Suffer」という曲がそれです。約1秒の中で「You suffer... But why ?」と生きることの不条理さを歌っています。もちろん歌詞は聞き取れませんし、ホントにちゃんと言えているのかさえわかりません(笑)
メンバーの入れ替わりが激しい NAPALM DEATH らしく、このアルバムが日本で発売されていた頃には1stレコーディング当時唯一のオリジナルメンバーとなってしまっていたニック・バレン(Vo. & B.)は脱退してしまっています。しかも1stのレコーディング途中に脱退しています。そのニックに代わって加入したのが、後の NAPALM DEATH を語る上では欠かせない存在となったリー・ドリアン(現CATHEDRAL)でした。ギタリストとしてビル・スティアー(現CARCASS)が参加したのもこの頃です。が、その2人も在籍していたのはこのアルバムまでで、3rdアルバムのメンバーになってからようやく現在のメンバーにほぼ近い形に落ち着きました。