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星★プラネタリウム★情報コミュコミュの国際宇宙ステーション「きぼう」 夢のプロジェクト 第1便が11日出発

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■12月から若田さんが長期滞在

 宇宙空間に日本の建物が浮かび、日本人が滞在する−。宇宙開発史の新たな1ページが、まもなく開かれる。20年以上の歳月をかけて開発された国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」。安全性と快適さを確保するため使われた部品は、約200万点に上る。関係者が苦労と工夫を重ねた夢のプロジェクトが、いよいよ本番を迎える。(小野晋史)

 ≪地上環境を再現≫

 きぼうは宇宙航空研究開発機構(JAXA)が約3350億円をかけて開発した。微小重力でほぼ真空の宇宙環境を利用し、地上では不可能な新材料開発や生物実験などを行う初の有人施設だ。

 米スペースシャトルに搭載し、今月11日(日本時間)の第1便で土井隆雄飛行士、5月26日(同)の第2便で星出彰彦飛行士がそれぞれ船内施設を取り付け、来年3月の第3便で船外施設が運ばれる。一方、若田光一飛行士は12月4日に出発し、日本人初のISS長期滞在を開始。第3便を待ち受けて船外施設を取り付けた後、同乗して帰還する。

 飛行士が普段着で活動する船内実験室などの開発は三菱重工業が担当した。同社名古屋航空宇宙システム製作所・宇宙機器技術部の福田信彦次長は、「米国の文献を頼りに設計を進めたが、初めてのことばかり。理解するだけで大変だった」と振り返る。

 ISSは約90分で地球を一周するため、きぼうの温度は太陽との位置関係で45分ごとに120度からマイナス150度まで激変する。地上と同じ室内環境を実現するため、船内実験室は断熱材で覆われ、室温や湿度、気圧などを一定に維持する装置を配備した。新鮮な空気や水、電力は米国の施設から供給される。
実験室は環境調節や実験用の装置(ラック)に囲まれ、放置すればそれらの発熱で室温が40度を超える。このため冷却水などで船外に放熱するが、地上のように水が流れないため、ファンやポンプでパイプ内の冷却水を循環させている。

 また、ISS軌道上ではがんや白内障を引き起こす宇宙放射線が飛び交い、船内での1日の被ばく量は地上での約半年分に相当。飛行士を取り囲むアルミ合金のラックは、放射線を吸収して人体への影響を抑える役割も果たす。

 ≪部品の“血統書”≫

 船体が破損しても逃げ場のない宇宙空間。そのため、安全性には最も神経が使われた。

 船体の外側には、宇宙ごみ(デブリ)の衝突に備えて防護壁があるが、直径1センチ以上のデブリが衝突すると貫通の恐れがある。内部が1気圧に保たれた船体は、ほぼ真空の宇宙環境では膨張するため、穴が開くと風船のように破裂しかねない。

 このため船体の部品や材料は、購入時から加工や衝撃などの履歴をすべて記録。膨大な“血統書”を作製し、デブリの衝撃を受けた場合の亀裂の予測に役立てた。

 また、火災を防ぐためビニールなどの燃えやすい素材は使用禁止。においはガスの発生と同じと考えられており、船内は無臭だ。

 JAXA有人宇宙環境利用プログラムグループの山浦雄一企画推進室長は、「安全を最優先に材料の確認を行い、飛行士の操作ミスも含め、さまざまな滞在中のシナリオを想定した」と話す。

 2025年までの長期ビジョンで、独自の有人飛行の実現を目標に掲げるJAXA。宇宙船開発や大気圏再突入技術の確立、膨大な開発予算など克服すべき課題は多いが、きぼうが成功すれば、実現に向けて大きく前進することは間違いない。

 技術の粋を極めた一大プロジェクト。たまには空を見上げて、きぼうや未来に思いをはせてはどうだろう。

詳しくはこちら
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/080303/acd0803030809001-n2.htm

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