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星子ひとり旅シリーズで萌!!コミュのなりきりブログ始めました。その2

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なりきりブログに1000件を超える書き込みをしてくれて、皆いつもありがとう。
このページからはタケルくんに代わって僕が管理をさせてもらうことになったよ。

異論は勿論、ないだろう?

このトピックは星子シリーズキャラになりきって交換日記のようなブログを書こうという企画だ。
特に決まったルールは作っていないが、なるべく同じ人物がかぶるのは避けてほしい。
あと、日記の書き込みに対するコメントなら構わないが、日記の内容となる書き込みの続投も避けてくれ。
まあ、どうしても俺に何回も出て欲しいという君からのお願いなら、断る理由は無いけどね。

ああ、これが1番重要なんだが俺と弟を長年困らせているストーカー、いや、ここでは管理人だったか、ゆうきあおいが偏った内容でなりきって書くことがあるから、その時には迷わず俺に連絡してくれ。

すぐに黙らせてあげるから。

それじゃ、また君に会えるのを楽しみにしているよ。
他の誰でもなく、いつでも俺だけを見てくれ。
君の俺への気持ちがいつか恋になるのを、君の傍で感じていたいんだ。

十文字右京

コメント(87)

『長居は無用.....だ?!』 11月○日 美空 宙太


ふぅ〜〜!
なんとか逃げ出せた。

ん?僕が誰から逃げているのかって?
決まっているだろ.....おふくろからだよ。

頼んでもいないのに、またお見合いをセッティングしててさ....
おふくろから、急用が有るからと電話で呼び出され.....って、
そういえば、前にも同じことがあったな!!
クソッ!同じ手に二度も引っ掛かるなんて!!


しかも、今度は財務大臣のお嬢さんとか・・・

そう言えば以前、星子さんと葉山でラブラブ同棲中
(いや....まぁ、確かに捜査の為だったんだけど↓)に、
おふくろが乗り込んできて・・・確か、あの時のお見合い相手は
外務大臣のお嬢さんだとか言ってたな....
我が親ながら、あの人の凄い人脈には言葉を失うよ!
あの調子だと、次は総理大臣のお嬢さんとのお見合いを
セッティングしそうだな........


さておき、VIPルームから逃げ出したからといって安心は出来ない!
早くこのRホテルから退散しないと!!

こんな所にいるところを、誰かに見られでもしたら.....
そして、それが星子さんの耳に入ったら、今度こそ婚約を
解消されかねないからさ!


って、まぁ....このRホテルは国内でもトップクラスのホテルだから
そうそう知り合いには会わないだろう.....うん!


なんてことを思っているうちに、エレベーターはロビー階へ。
降りようとしたら、凄い勢いで乗り込んできたオトコと
ぶつかりそうになって


「す、すまん!!」
「いえ、大丈夫です.....よ?」
「「..........」」
「警部!!」
「三日月くん??」


ビックリしたよ!
このRホテルに、一番似つかわしくない(失礼)三日月くんと
偶然会うなんてさ!!


って、ナニをそんなに慌ててるんだい?


「警部、早かったな!部屋はわかったのか?」

えっと、なにを言ってるのかな?三日月くん?

「タケルからメールが届いただろ?」


そう言うと、スマートフォンを取り出し僕に見せたそこには!!!



いったいこれは、どう言うことだい!!!!!
『あら』  11月○日  美空 雅子


どうして、諦めてくれないのかしら。

そりゃぁね、ヴィーナスグループを大きくしたくない。と言ったら、嘘になるわ。
わたしの下には、何千人、何万人ものグループ関係者が居るんだもの。
だからって、たったそれだけの為に、宙太に外務大臣や外務大臣、社長令嬢とのお見合い話を持ってきているわけじゃないの。
相手のお嬢様がしっかりした家元なら、美空の財産を当てにしないで、心底、宙太の事を大切にしてくれると思うからよ。
それなのに…。
どうして、あの子ったらわかってくれないのかしら!!
愛情をつぎ込んできた可愛いわが子の悲しむ顔を見たくないって思うのは、普通の事でしょ?

あの子の愛情を、事もあろうか『キープ』したまま、他の男への恋心を募らすなんて、絶対に、絶対に許せる事じゃないわ!!!
なのに

「僕と星子さんの事は放っておいてくれないか! 母さんが心配するような事は何一つないから! それに、僕はもう子供じゃないんだ」

なんて…
全く。
そういう『見る目の無さ』は、あの子の父親そっくりね!

はぁぁ…

いつまでもエレベーターの前に立っていても仕方ないわ。
あちらの方々を待たせたままだもの。

さて。
何て言って断ったらよいのかしら…


チン!

あら? まぁ!

「かかかか、母さん!」

戻ってきてくれたのね!
ご一緒に居らっしゃる貴方はたしか…

「み、三日月、です」

あぁ、そうだったわね。
いつも宙太が色々とお世話になってる……あぁ、そうだわ。
今日、一緒に彼女の妹さんもいらしているらしいの。
せっかくだから、話し相手になっていただけるかしら?

まぁ、そんなに遠慮なさらなくて結構よ。

仕事中?
嫌だわ、そんな事。
だったら、心配無用だわ。
わたしから、部長へお話を入れておくから。
あぁ、そうね。
カレよりも、警視総監へ直接お伝えした方が話が早いかしら?

カチャリ

まぁぁ、遅くなって申し訳ございませんね。
わざわざお部屋から出てきて頂いてしまって。
これが息子の宙太ですわ。
それから、こちらは息子の部下で、三日月さんです。

さ、あなたたちも早くお入りなさい。



はぁ。
良かった。
宙太ったら、何だかんだ言いながらも、わたしに優しいんだから。

あら、キレイな夜景に…流れ星?

何か、素敵なことが起きそうね。

『どういう事や?』 11月○日 ヒガシ ゲンジロウ


気付いたら街中クリスマスムードやな。

わいな、もらってもらえるかわからんけど星子ちゃんに
クリスマスプレゼントを送ろうと思て、いま、一生懸命
バイトしとるんや。

その一つが、ホテルの清掃のバイトなんやけど....
今日派遣されたホテルの部屋に、IDカード忘れてきたんや。
あれがなかったら、色々困るよって急いで取りに戻ってきたんやけど...


なんやようんわからんけど、ホテルの前に立ったとたん
もの凄い悪寒が走ったんや。


風邪かな?
ヤバイなぁ....明日も、めいいっぱいバイト入れとるから
休めへんのに!
とりあえず、早う忘れたIDカード取りに行ってさっさと帰って寝よ!


ほんまは、裏口から入って手続きして従業員用の通路を
使わなあかんのやけどカード取りに行くだけやし.....
すぐやからえぇよな?

えぇっと...どこやったっけ??
ほんま、このホテルは広いなぁ……
あぁ、あった!この部屋や!!

誰もおらんよな?

そっと扉を開けたら!!!


うわぁっ!!


思わず叫んでもたやないか!
どう言うことや?
なんで、宙太と三日月刑事と....それにあの女がおるんや?

ん?...なんや?この雰囲気....まるでお見合いしとるみたいや.....ん?!

えぇ?なんや?止めろって!!ちょ、待って!宙太!!


なんで、お前が座っとった席にわいが座らなあかんのや!!!


ちょっ、おい、宙太!あっ、三日月刑事まで!!
わいをこんな所に置いて、お前らどこいくねん!!!
『 純粋に 』 11月○日  十文字 右京


純粋に、君とここからの夜景が見たかったんだ。

ティーカップを傾けながら、誰にも邪魔されず、2人だけでゆっくりと話をして、 夜景が眺められるバスルームで疲れを癒してもらってから、違う部屋で寝ればいいと。

ただ、純粋に、君の喜ぶ顔が見たかったんだ。



突然降り出した雨が窓ガラスを叩きつける。
さっきまで見えていたはずの夜景は姿を消してしまう。
これは、
君の不安の現れかい? それとも
君の心の中の、決して小さくはない存在のカレの、心の現れなのだろうか?


その頬は柔らかく、僕の手が触れた途端に赤く染まり始める。
その色を、もっとしっかり見たくて、僕は頬に当てた手に少しだけ力を加えて傾ける。
だけど、
身長差の事を忘れていた僕がいけなかったね。
僕を見上げた君の唇が、小さく、まるでその時を待ち望むように開いてしまったんだ。


例えば。
手を繋いだり、肩を寄せ合ったり、抱きしめ合ったり。
特別な感情を持たない相手とだって、簡単に出来てしまう。

海外の友人の多い僕は、頬を寄せ合うキスも、唇で交わすキスも、何の抵抗もない、ただの皮膚の触れ合い。
ただの、挨拶の一つ。
なのに。

まるで少年に戻ったように鼓動が騒がしくなって
君の潤んだ瞳に吸い込まれてしまいそうだ。

ただ、君の喜ぶ顔が見たかっただけなのに…。

僕は。
自分を抑えることが、出来そうにない。

その柔らかさを、
深く、
確かめたい。



『どうなってるんだ?』 11月○日 天地 タケル

一度じゃ満足できなかったらしく、再度、俺のことを押し倒そうとする
オンナをなんとかなだめてVIPルームのある階に行ったんだ。
あぁ?別に、マサルのことが心配だとかそんなんじゃねぇぞ?
ただ、ちょっと面白そうなことになってるんじゃねぇかなって……
ホントに、そう思ったからだからな?!

まぁ、そんなことはどうだっていいだろ・・・
マサルにメールを送ってから、結構時間がたってるからさ・・・さすがの
マサルもなんらかの手を打ったと思ってたんだ……が………


ナニやってんだ?お前ら!?


っていうか、なんで警部がいるんだよ?
あぁ?愛する者同士のテレパシーだ?
フッ………………んなこと言って、また”ママ“にお見合いを
セッティングしてもらってたとかだろ?(ニヤリ)

クッククク・・・・・図星か??

はいはい♪そのことは、後でじっくり根掘り葉掘り♪聞いてやっからよ(ニヤリ)
そう噛みつくなって!
おいおい…………お前ら、いま、何をするべきか忘れてねぇか?
俺が2人を見かけてから、かなり時間経ってるぜ?


忘れてねぇか?ここからの夜景、すっげぇ綺麗なんだぜ?
こんなVIP待遇で、あんな夜景見せられちまったらさすがの星子さんだって
弁護士先生に堕ちるに決まってんだろ?


あぁ?どうやって、部屋に乗り込もうか考えてるだって?
バカじゃねぇの?
こうすりゃいいんだよ♪
おもむろに部屋に近づき・・・・ドアベル、鳴らしてやったんだ。

暫くすると、ドアが開き・・・・そこには、




濡れ髪にバスローブ姿の弁護士先生登場♪




おっハート達(複数ハート)やっぱり、楽しいことになってるじゃねぇか(ニヤリ)
『そんな事言われたって…』  2月○日  美空 宙太


あの日
そう、忘れもしない、あの日だよ!

ホテルのVIPルームから顔を出した、濡れ髪にバスローブ姿の右京くん
その姿を見た時、全身から血の気が引いたんだ。
そのまま倒れそうになるのをグッと我慢し
「や、やぁ右京くん」
そんな風に、なんでも無い顔でニヤリと笑えた自分を、ホント褒めてやりたいよ…。

一瞬驚いた顔をした右京くんだったが

「あぁ、君たちか。 こんな時間に、こんな所で会うなんて、偶然…ってわけじゃないんだろうね」

口元だけ笑い、目は全然笑えてない右京くんに対して、僕は不覚ながら一瞬たじろ…

「あぁ、ホント偶然って面白いよな♪」

「…そのようだね」

「さて。 せっかくだから上がらせえて貰うぜ? ほら、俺、こんなイイモノ持ってんだ」

あぁいう時のタケルくんの度胸、というか、図々しさには感心させられるよ。
それこそ、偶然持ち合わせただろうワインを目の前に持ち上げると、彼は「すげぇ。流石VIPルームは広いなぁ」と右京くんが扉を押さえている腕の隙間からスルリと中へ入り、そのまま部屋の奥へと入っていく。
その巧みな姿に一瞬見惚れてしまってから、僕はハッと我に返ったんだ!

そう、星子さん!!

右京くんのあの姿に、僕の不安は弾けてしまいそうになりながらも「僕もお邪魔させてもらおうかな」なんてニヤリと笑って見せる。

バラの香りの奥に微かに香るのは、星子さんが最近使ってるシャンプーの香り…

逸る鼓動で痛い胸を我慢しながら、僕は星子さんの形跡を探したんだ


カタンという物音に、僕は反射的にそちらを向く
固く閉ざされたその扉の奥で、確かにする人の気配

僕のその考えをいち早く察知したのは、もちろんマサルくんで

「なぁ。 せっかくだからルームサービスで何かつまむモノでも頼まねぇか? 電話ってどこにあるんだ?」

「…電話かい?」

右京くんを遠ざけてくれたんだ

僕の前を通り過ぎる瞬間の右京くんの横顔が笑っていたような…

その背中を見送りながらそっと後ずさり、固く閉ざされた扉のノブを後ろ手に掴むと、隙を見て後ろを向いたままその部屋の中へと身体を滑り込ませたんだ。


やはり微かに香る星子さんの香りに、僕は悲しくなりながら
「星子さん!!」
後ろを振り向くとそこには…









バスタオルを巻いてる途中♪ の星子さんが!?




パチン!!!!
「バカ! エッチ!!!!!!!!!」


えぇっっっ!?


「ここのバスルームからの夜景がとてもキレイだから、良かったらシャワーを浴びておいでって言ったんだ。 そしたら」
「だって、このお部屋を借りた右京さんより先に使うなんて申し訳なくて…」

頬をピンクに染めた星子さんと、彼女とお揃いのバスローブを着たむかっ(怒り)右京くんを目の前にして。

僕はジンジン響く頬の痛みを堪えながら、美味しいんだか美味しくないんだかさっぱりわからないワインを口に運んだんだ…。



『お久しぶり♪』   12月○日  伊集院 春之介


はぁい、みんな元気?
早いもので、今年もあとわずかねぇ
なんだか年々、時間の経過が早くなってる気がするわ…
こんな風に、気が付いた時には年を取…と、そうじゃないわ!!
そんな話がしたい訳じゃないのよ。
ほら、もうすぐクリスマスでしょ?
今年もみんなで集まってパーティしたいなって思って、あたし、星子ちゃんに連絡を取ったってわけよ。
そうしたら、まさかの

「ごめんなさい…その…。その日は…ね」

って、既に先約が入ってるっていうじゃない!!
ってか、ダレよ!
星子ちゃんを独り占めするヤツは!!
あたし、ダレと約束してるのか聞き出そうとしたんだけど、口を割らないのよね〜
まぁ、いいわ。
きっと相手は宙太さんよね☆ 
宙太さんったら、いつもモタモタしてるんだもの、見てるこっちがヤキモキしちゃうのよね。
オンナの子なんて、優しさだけじゃなく、ちょっと強引にあんな事揺れるハートとかぁ、こんな事ハート達(複数ハート)とかぁ〜して貰ったらイ・チ・コ・ロ、なのに、ねぇ♡

よし、解った!!
ここは春ちゃんが一肌脱ぐわ!!

…え?
いやん♡
本当に脱ぐわけじゃないわよ?



そういえば、もうすぐ終業式よね?
その日、あたしお迎えに行くから一緒にショッピングに行きましょ♪
あたしからのクリスマスプレゼントとして良く似合う服をプレゼントしちゃうから。

やだ、そんな遠慮なんてしないで。
だって星子ちゃんったら色気の無い服ばかr…ううん、なんでもない、こっちの話。
じゃ、そういう事で、終業式の日、学校までお迎えに行くわね♪
バァイ!


うふふ。
デートの相手がムラムラと欲情しちゃうようなコーデにしちゃおうかしら♡
それとも、清純なお嬢様スタイルで、脱いだらすごいわよ的なランジェリーにしちゃおうかしら…
はたまた、せっかくだから、ミニスカサンタコスってのもいいわよね〜…

う〜ん、春ちゃん、悩んじゃ〜うw




………あれ?
そういえばあたし。
ちゃんと確認取らなかったけど…………


イヴデートの相手って、宙太さん……よねぇ?

『12月24日と言えば・・・・』 12月○日 天地 タケル


最近、寒ぃよなぁ・・・・
こう寒いと人肌が恋しくなるよな♪

冷え切った身体に、あんなこと揺れるハートや、こんなことハート達(複数ハート)
してやると、だんだん熱を帯びていく柔らかい素肌ハート


なかなか、イイモンだぜ(ニヤリ)


さておき、24日って俺の誕生日だって覚えているよな?
まぁ、誕生日がうれしい年齢でもねぇんだけど・・・・
誕生日で、しかもクリスマス・イブ・・・・特定のオンナと過ごすと
後々面倒くせぇから、毎年マサルと過ごしているんだけどさ


そういえば、今年はマサルから何も言ってこねぇな・・・・


いつもだったら、「なんかリクエストあるか?」って、誕生日祝いとして
俺のリクエストに答えて手料理を(まぁ、味はともかくとして・・・・)
振る舞ってくれるんだけどな・・・・

って、思ってたら今朝、偶然庁内でマサルに会ったからさ


「よぉ♪24日さ・・・・」
「あぁ・・・・・悪ぃ、24日ちょっと都合悪くなりそうなんだ・・・・」


って、俺と目を合わさずにいうんだけど・・・・・・・

なんだ?あの、態度は・・・・・


ん?あっ、もしかして・・・・・カノジョか?(ニヤリ)
マサルにしては珍しく、クリスマス・イブデートに
誘った・・・とか??

そうか、そうか♪
だったら、とっておきの夜ハートを過ごせるように
お膳立てしてやらねぇとな♪



って、まさか警部が星子さんと過ごすために邪魔な
マサルを24日に出張させようとしている



・・・・ってことはねぇよな???
『う〜んと…』 12月○日  流 星子


やったー!
待ちに待った冬休み♪
何して過ごそうかな〜

っていうワクワクした気持ちを現実に引き戻したのは春ちゃんの一言。
成績や補習の事、聞かないでよね!
まぁ、美味しいランチをご馳走してくれたから許してあげるけどね♪

ランチの後、ショッピングに行こうって誘われたんだけど…
春ちゃんったら、
クリスマス誰と過ごすのか?
とか、
プレゼントは用意したのか?
とか、何度も聞いてくるのよ。

そりゃ、本当はわたし、春ちゃんに隠し事するのはイヤよ。
でも…ね。
マサルさんと2人だけの秘密だって約束しちゃったのよ。
誰にも言わないって。
だから、ごめんね。春ちゃん。

って、ちょっと待ってよ!!
わたし、そんなミニスカート穿かないったら!
え?
なら、こっち??
ちょっ…
たしかにマキシスカートは穿いてみたいけど…
いくらなんでも、そんなにスリットの入ってたらマキシの意味ないんじゃ…
え?セーター?
セーターなんて、ただでさえゆったりしてるのに、そんなに胸元が開いてたら…
もぅ!
どうしてそんな服ばっかり選ぶのよ!



『…あれ?』 12月24日 美空 宙太

世間はいよいよクリスマス。クリスマスっていえば恋人達の聖なる祝祭!
…え?オマエさんの聖なるは字が違うだろって?
あははwイヤだなー。なんといっても僕とハニーとは『フィアンセ』同士だからね?
僕らが結ばれるのは神の御心に叶った聖なる行いってワケさ♪


三日月君には事件にかこつけ…いや、カレの能力を見込んで神戸出張をお願いしてあるし、
ゲンジロウと小次郎君にはセットでケーキの売り子のバイトを斡旋したし。
右京君はこの間、札幌の案件を受けてしばらく留守にするって言ってた気がするし……。

というわけで、今年のオジャマ虫対策は万全!!!
安心して僕の胸に飛び込んできてくれていいんだよ?マイハニーハート達(複数ハート)
って、連絡しようとしたんだけど……、どういうわけか肝心の星子さんとずっと連絡が取れないんだ。

うーん、どうしちゃったんだろう、星子さん……。
春ちゃんなら、なにか星子さんから聞いてるかな?

『12月24日・・・・』 12月○日  三日月 マサル


24日は、タケルの誕生日なんだ・・・・

アイツ、「24日にオンナと過ごしたら、後々めんどくせぇから
お前と過ごしてるんだよ♪」なんて言っているけど、本当は
俺がクリスマス・イブに一人で過ごしているのを気にかけて
言っているんだろうな・・・・

と、思って毎年アイツのリクエストに応えて料理作って祝って
やっているんだ



が、今年は警部から神戸へ出張を言い渡されてさ・・・・



警部のことだ、どうせ星子さんと過ごす為に邪魔な俺を遠くへやろうって
魂胆だろうけど・・・・

仮にも上司でもあるキャリア様に反論できるわけもなく・・・・

別にかまわねぇんだけどな・・・・
クリスマス・イブなんて興味ねぇから・・・・
でも、タケルの誕生日のことがどうしても気になってさ・・・・

だから警部には悪いけど、彼女…..星子さんに、俺の代わりにタケルの
誕生日を祝ってもらおうとお願いしたんだ。
星子さん、快く引き受けてくれて・・・・

「2人だけの秘密ね♪」

って、言ってたな。


そういえば、タケルからなんか届いていたな?
封を開けてみると、一枚のチケットが。
有名ホテルの予約チケットが入っていたんだ。



『特別フロアで絶景夜景を楽しみながら最高の夜を….
スペシャルディナー付プラン』



アイツ、ここで祝ってほしいってことか?
俺、24日都合悪くなりそうだって言ったのにうまく伝わって
いなかったのかな?

とりあえず、タケルに電話を・・・・


「あぁ、タケルか?24日のことだけど・・・・ん?あぁ、チケット見たよ。
・・・・あぁ、うん?・・・・予約?19時ってなってるぞ・・・19時前にホテルのロビーで
待ってるんだな?解った・・・・んじゃ、24日に」


よし!このチケットは星子さんに渡して、予定通り俺の代わりにタケルの
誕生日を祝ってもらおう

にしても、さっきの電話・・・・
タケル、『ディナーの前に、最高の夜になるように俺がいろいろ教えてやるから♪』
って、言ってたけど……どういう意味なんだろう?

まぁ、いいか・・・・・・・・・・・・・・・・・・




ところで、・・・・特別フロアって、最上階レストランとかのこと…..だよな?






↑の宙太さんのお話より、少し遡ってのお話になっちゃいましたスミマセンあせあせ
「いったい、誰なんだよ……」 2月●日 美空 宙太



事の起こりは、バレンタインを間近に控えたある日のことだった。

「あのね、宙太さん、これ…貰ってくれる……?」
久しぶりのデートの帰り道、星子さんが少しだけ困ったような顔で星子さんが差し出した、一枚のチケット。

「なんだい?」
何気なく受け取った僕は、チケットに記された2/14日の日付と「ご宿泊券」の文字に、思わず息を飲んで彼女を見つめ返した。

「これ……、僕と?」
ああ、「あの」星子さんが自分からこんなものを用意してきてくれるなんて……、どんなに勇気がいったことだろう?
しかもチケットに記されたホテルはたしか、東京から二時間ほどの近郊ながら静かな山間にたたずむ一軒宿で、部屋にいながらにして眼下に盆地の夜景を一望できるとカップルに人気の宿だったはず。

オトコたるもの、誰がここで彼女に恥をかかせることができようか!
感動に打ち震える心をなんとか押さえてチケットを受け取ると、僕はそっと彼女の手をとった。

「……もちろんだよ、マイハニー。きっと、きっと君を大切にするから……。」
彼女の肩を抱き寄せようと……したけれど、星子さんはアッサリと僕の腕をかわして、小首をかしげた。
「あ、違うのよ。私ね、この日は追試がはいっちゃってて。もったいないから宙太さん、どうかなって思ったの。」
…………聞けば、なんでも彼女のお母さんが地元の商店街の福引で当てたのだけれど、仕事の都合がつかないうちに、期限が切れそうになってしまったらしい。
「でも、さすがの僕ちゃんもひとりで温泉宿行くのはさみしいんですけど」
必死に抵抗を試みてみたものの、星子さんはニッコリ笑って僕に告げた。

「あ、それは大丈夫。一緒に行ってくれる人は見つけたから。」

……はい?
イッショニイッテクレルヒト?
あのさ……それって多分、僕と星子さんの共通の知り合いってこと……だよな?

脳内に片っ端から僕と星子さんの「共通の知り合い」と呼べそうな人間を思い浮かべてみたけれど
どうにも適当な人物を思い浮かべることが出来なくて、僕は少々、自分の記憶力に疑問を抱きながら彼女に確認した。

「あの……せ、星子サン?」
「なあに?」
「念のため聞くけど、それ……一体誰を誘ったんだい?」
気力を振り絞って尋ねると、果たして彼女は無邪気な天使の笑顔で答えてくれたんだ。

「ふふふ。……それは、出発までのオタノシミ♪」
『覚えててくれたんや♪』  2月10日  東 ゲンジロウ


気が付けば、2月も中旬に差し掛かる今日この頃。
皆サマ覚えてらっしゃるでしょうか……?
わい、誕生日やってん!
え?何ゆうてん?って思ったそこの君!!
2月10日や。
(フォーカード p238参照)
あの作者さんも、マチガイを認めて正式に2月10日が誕生日になったってゆうのに(2012/7/10のヤフブロ参照w)、誰もわいの誕生日の事覚えててくれへんやん。
わい、泣けてきよるわ……。



……って思っとったところに一本の電話や!
相手はなんと、星子チャンや。
でな、星子チャン、わいに何て言ったと思う?
なんと、なんとや。

ゲンちゃん、お誕生日やってゆうのに連絡が遅くなってごめんなさい。
わたしあなたが好き!
抱いて!
抱いて欲しいのゲンちゃん!!

って、言うてくれたらええのに……

いや、そうじゃ無くてな。

「ゲンジロウさん、お誕生日おめでとう」

って、言ってくれたんやーーー!
流石星子チャンや。
なんでも、学校の試験が重なってしもうたらしく、連絡したかったけど出来んかったらしいんや。
でな、ここからが本題や!!

「誕生日プレゼントって訳でもないんだけど……。
お母さんが福引で当てた旅行券があってね、良かったら、ゲンジロウさん、行かないかな?」

って言うんや。
しかも日付は2/14や!

なんや。
なんやかんや言うて、星子チャン、わいの事……
「わたしは大切な用事でいけないんだけど……」
行けんのかい!!
「でもね、他の人にお願いしておくから」
他の人?
「ゲンジロウさんが喜んでくれる相手よ♪」
わいの喜ぶ人??
「相手が誰かは当日までのお楽しみね♪ じゃ!」

わいの喜ぶ相手…………?
星子チャンの事や。
きっと飛び切りのベッピンさんを用意してくれるはずや!
もしかして…………
ボインのナンシーチャンか?
イヤイヤ。
ツンデレ、リツ子チャン……は、ありえんな。
まぁええや。
当日までの楽しみにしとこ♪……ん?電話や。
あ、もしもし。なんや小次郎か。
え?
今度の金曜?
えっと……その日は……
す、すまんな。どうしても抜けれん用事があるんや。
せ、せや。
どうしても、言うて職場の人に頼まれてな。
あ、あああ、あぁ。
せやせや。
ホンマ人遣いが荒くて困ってまうわ〜。
あ、あかん。そろそろわい、行かないかんさかい。
ほほほ、ほな、またな! ピッ!!

よし。
こない完璧に嘘が付ければ、あの小次郎も騙されたはずや!
さてと。
荷造りでもしよか〜♪






…………相手ってダレなんやろ?





…………そりゃ、わいの誕生日のお祝いの旅行やし




…………もしかして!?


『大事な用事』なんて言うておいて、ホンマは星子チャンがドッキリで来る…………!!!?
ありえる。
あの星子チャンなら、ありえるでーーーーー!!

あああああ、あかん。
こんなパンツや、こんな靴下じゃ、星子チャンとの初めての夜にふさわしくないかもしれへん!
よし、こうなったら買い物や!!

待っとれや、星子チャン!
わい、星子チャンが惚れ直してしまうくらいのセクスィな下着買ぅたるさかい!
首洗って(身体を隅々まで洗って……キャッ)待っててくれや♪


「……おまえかよ!」                   2月14日 美空 宙太


新宿駅のホームに上がると、ホームに舞い込む粉雪に、僕はかるくため息をついた。
ハア…結局、ここまで来ちゃったけど……一体、星子さんは誰を誘ったんだろう?
隠れ家温泉ならホントはナンシーとかリツコじょ……いやいやいや;
それはむしろカンベンしてくれってハナシだし、そうなると、あとはどうせ春ちゃんかマサル君あたりだろ?
全くもって気は向かないけど……だけど、別れ際、星子さんが言ってたんだ。
「ここね、私も前からすっごく行ってみたいって思ってたところなの……。宙太さんが行ってみて良かったら、今度は私も行ってみたいな♪」
って…これはどう考えても「次は二人で行こうね」っていうコトだよな。うん!

「連れてって」って言えないあたりが素直じゃないけど、そんなところも可愛いんだから僕も大概だ。
肩をすくめて自分の座席に向かった僕は、指定された隣の席で駅弁をかきこむ男の姿に思わずうっと立ちすくんだ。
「なっ……!なんでおまえがここにいるんだよ!?ゲンジロウ!」
「なんや、相手っておまえやったんか。……そら星子チャンからもろたチケット、ムダにできへんやろ?」
「それにしたって……よりによっておまえかよ!」
「…うるさいわ!ワイだってお前だと知ってたら来んかったわ!」
「〜〜〜〜〜……オレ、やっぱ帰る。」
くるりと踵を返したとき、デッキの方でプシューとドアの閉まる音がして、ガタンと列車は動き出した。

……くっそ。間に合わなかったか。
仕方ない……。まあ、今回はあくまで星子とスイートなひとときを過ごすための下見なんだ。ゲンジロウの事なんて知るもんか。

仏頂面でドスンとシートに座ると、僕はヘッドフォンを両耳に突っ込んだ。

『節分パーティ』  2月○日  東 ゲンジロウ


やぁ、久しぶりやな。
元気やったか?
わい?
わいはもちろん、元気や。
最近な、星子チャンとの将来を夢見てバイト増やしてん。
せやから、朝から晩まで、毎日大忙しや。

そういえば、今日な、節分パーティしたんや。
めっちゃ楽しかったんやで〜。
春チャン家に集まってな、みんなで巻き寿司作ったんや。
・・・っていっても、ほとんど、わいが巻いたんやけどな。
星子チャンにはな。食べやすい細巻を作ったんや。
ホンマは、飾り巻きにして切ったら花柄〜とか熊ちゃん〜とかにしたかったんやけど、節分の巻寿司は齧り付きやろ?
せやから諦めてん。
「ゲンジロウさん素敵!好き!!」って言ってもらえるんやけどなぁ〜。
残念やな〜。
その他の男どもにも太巻きを作ったで。
宙太はともかく、マサル君なんて驚くほど不器用でな。
見てられんかってん。
シャリを乗せまくるからどんどん太くなってしもうて…
なんやソレ、タイヤか??ってなっててん。
みんなな、美味しい、美味しい言ってくれて。
なんか、いつにも増して嬉しかったんや。

そうそう。
わい、10日が誕生日やん。
せやから、みんながな、『1つお願いを叶えてあげる券』ってのをくれたんや。
お願いかぁ〜。
「なんでも遠慮なく言って」
なんて急に言われても、そんな急には思い浮かばんしな〜。
せや!
星子チャンには、一日デー…
「ダメ!!」
って、なんで宙太が反対すんねん。
まぁ、そんなん言われでも、解ってるけど…
「いいわよ」
へ?
「デートしましょ♪」
は?
「だって、ゲンジロウさんにはいつも感謝してるもの。そんな事でいいなら、いつでもいいわよ」
マジかいなexclamation & question
「ちょっと!本気かい、星子さん!」
「えぇ、本気よ。ね、ゲンジロウさん」
「あら、たまにはそれも良いかもしれないわね」
「ちょ…。春ちゃんまで…」
「そうだね、確かに、ゲンジロウ君にはいつも準備などを任せてしまっているし」
弁護士先生までexclamation & question
「ってことだ、諦めろ」
マサル君まで味方…!!
「そういうこと。ってことで、今度『ふたっりっきりで』デートしましょうね♪」
・・・・なんやコレ。
夢か???
イテッ!!
「ちょっとゲンちゃんったら、なんで頬っぺた抓ってるのよ」
「しかも、泣いてねぇか、コイツ」
「んもぅ、タケルさんより年上なのにコイツ、とか言わないの!」
大丈夫?
なんて、星子チャンが自分のハンカチをわいに手渡してくれたんや。
なんやコレ…。
世に言う、死亡フラグってやつか???
「んもぅ、何言ってるのよ、大袈裟な」
「そうよ。ゲンジロウさんだって、働いてばかりいないでたまにはのんびり遊ばなきゃ」

それからの豆まきとか、全然記憶に無いねん。
わい、自分で言うのもなんやけど、相当、浮かれとった思うわ。
帰り際に
「じゃ、ゲンジロウさんのお仕事のお休みがわかったら電話してね」
なんて言われて…
嘘やないんや…
ホンマなんや〜…思ったら、うれし涙を堪えるの必死やったんや。

で、今に至るってわけや。
今、ノートに向かって日記書いてるんやけど、その横にあるのは、昼間、星子チャンが貸してくれたハンカチ。
ほのかに甘く香ってて、もう何度目かわからんほど、嗅いでしまうんや。
あ、あかんあかん。
こんなんバレたら嫌われてしまうな。
気ぃつけよ。

デートかぁ〜。
どこにしよ。
明日、仕事帰りに情報誌買いにいかなあかんな。
ワクワクするな〜。
…と、あかんあかん。
明日の仕事は早くからやった。
早く寝よ。









・・・・・・・・・・あぁ、あかん。
興奮して一睡も出来へんかった。

>>[64]

おお〜なりきりデビューおめでとうございます〜(≧∇≦)

右京センセイキター\(^o^)/
虎ビキニ、着たのは春ちゃんだったんですねwww
虎パンツの形は…各自、イラスト集の集合写真に準拠、とかでいいんでしょーかウッシッシ右京さんたしかぶーめら…げふん///
『虎ビキニ&虎パンツ』  2月○日 天地 タケル


虎ビキニを、誰が用意したかって?
そんなの俺に決まってるだろ♪
虎ビキニのサイズがナゼわかったのか?
んなのちょっと抱き締めりゃわかるさ♪
ん?いつ、星子さんを抱き締めたんだって?
それは、またの機会に教えてやるよ♪

それにしても、せっかく星子さんが負けるように仕向けたのにさ....
結局、春のヤツが嬉しそうに虎ビキニ着て....
そうそう、マサルのヤツ!!
春の虎ビキニ姿に赤くなってんだぜ?
まぁ、そのあと真っ青になってたけどな♪

「なっ!!!俺は絶対嫌だからな!!!」

全力で拒否るマサルを、上司の権力をここぞとばかりに
振りかざしてた警部。
明日から暫く定時で帰れねぇな(ニヤリ)

「どうして、星子さんは拒否出来て俺は拒否出来ねぇんだよ!!!」
「それは、まぁ....僕的にも残n....いや、ゲフンゲフン....大切なハニィの
セクシーな姿は僕だけの楽しみに決まっているだろ!」
「なっ!!宙太さん最低!!」

おもいっきり豆、ぶつけられて痛がっていたなwww

「そんなに嫌なら代わってくれる人を見付けるんだな三日月くん♪」

よっぽど、豆が痛かったんだろうな。
身体中をさすりながら警部が言ってたけどよ....
警部も意地の悪いこと言うよな?
だってそうだろう?
『細巻きポッキー』で“おいしい思い”したヤツと代わってやろうなんて
ヤツはいねぇよな?

あぁ?俺?
だってさ、見たいじゃん?
マサルの虎パンツ姿(ニヤリ)

ってことで、虎パンツ披露揺れるハート


んだよマサル!!
その、『安心してください、履いてますよ』のお笑いのヤツがやるような
ポーズはよ.....


あぁ!そうか♪
虎ビキニの方をハイレグに出来なかったから、こっちを
超ハイレグブーメランタイプにしたんだよな♪

そうだよな...んな、モッ◯リなブツ、女子高生には見せられねぇよな♪




あぁ!そうそう、俺見てたぜ?
警部に向かって星子さんが豆を投げてる時、すんげぇ
豪速球(豪速豆か?ww)投げてた弁護士先生の姿ハート
『あ〜あ、知〜らない♪』   2月○日 剣 小次郎


初めに言っとくけど、別に俺のせいじゃないからね!
くじ引きしようって言ったのだって、俺じゃなくてゲン兄だし。
宙太兄ぃが初めに選んだのを「本当にそれでいいの〜?」って言ったのだって、深い意味があった訳じゃないし、さらにソレをマサル兄ぃが選んだのだって、偶然っていうか、なんていうか・・・
と・に・か・く!!
マサル兄ぃが『細巻ポッキー』をやることになったのは俺のせいじゃないよ!

中身を見えなくした紙コップに人数分の割りばしを入れて、その中の2本だけに赤い印を付けたんだ。
それをみんなで一斉に引いて、印の付いた人が細巻でポッキーゲームをしよう。いいね、いいね〜、なんて初めは盛り上がってたんだぜ?
宙太兄ぃだって、「いいね〜」なんて言ってたし、右京センセーだって「そんな余興もたまには良いかもしれないね」なんて言ってたし。
とにかくさ、みんな大賛成だったんだ。
でも、いざクジを引いてみたらさ〜・・・
流石の俺も息を飲んだね。
だって、赤い割りばし持ってんの、マサル兄ぃと、星子さんだぜ?
その瞬間の、宙太兄ぃ、右京センセーの顔と言ったら・・・・
思い出しだけで笑…いやいや、恐怖が蘇るね♪
宙太兄ぃなんて、「ソレ、初めは僕が…」
なんて言い出す始末。
大人げないよね〜。
そしたら、タケル兄ぃが
「そんなこと今更言われても、見たままが結果だよ。な、右京センセー?」
なんて振るから、右京センセーも
「・・・・・・・・・そうだね」
としか言えないじゃん?
ゲン兄なんて、「せせせ、せやな。ここここれは公正なる結果やし…その・・・わい・・・細巻持ってくる!」なんて、キッチンに逃げ込んじゃうし。
ホント、いい大人がみんなしてねぇ〜。
こうなったら、無邪気な俺の出番だと思わない?
お互いが遠慮して食べ進められないといけないから、勝負にしようって言ったんだ。
(初めは、ただの面白いゲームの一つだったんだけど、そうは言ってられなくなっちゃったし)
お互いの顔が見えると遠慮しちゃうだろ?
だから、星子さんとマサル兄ぃには目隠ししてさ。
で、中間がどこか解るように茹でたパスタでクルッて縛ってさ、そこにより近づいた方が勝ちって勝負にしてみたんだ。
あ、でも急に目隠しって言っても、何で縛ろうか〜?って言ったらさ、
「お♪奇遇だな〜、俺、持ってるぜ♡」なんてタケル兄ぃが胸ポケットから取り出して、手早く二人を目隠ししたんだ。
それから、
「手で触ったら大体の場所が解っちゃうだろ?それじゃ、勝負なんて言えないぜ?」
なんて言って、「偶然だな〜」なんて言いながら、さっきとは反対の胸ポケットから赤いリボンを出してさ。
「あ、こんな状態で転んだら危険だから、跪こうぜ?」
なんて言って、跪かせた二人を後ろ手に縛ったんだ。
ぼく、よくわからないけど、手品でもしようと『偶然』持っていたんだって。流石だね、タケル兄ぃ♪
で、細巻が途中で折れたり曲がったりしちゃいけないからって、公平な立場の春姐が(…っていうか、この場合春姐くらいしかいないもんね。え?俺?俺はこの状況を楽しむのに忙しいからさ♪)支える係で間に入ったんだ。

と、まぁ、ここまで来たら、最後まで言わなくてもなんとなく解るだろ?
「スタート!」
の合図で、それまで恥ずかしそうにしてた星子さんは、負けず嫌いの性格が出ちゃって食べ進むだろ?
マサル兄ぃは、色んな思い(笑)を背中に受けながら、控えめに食べるだろ?
もっと怒るのかな?と思ってた宙太兄ぃは、星子さんの姿を頬を赤らめながら熱い眼差しで見てるだろ?
ゲン兄は、その姿を写真に収めようとして右京センセーに睨まれるだろ?
俺さ、ちょっと引いたところからみんなを見守ってたんだけど…。
今までで一番楽しい時間を過ごした気がするよ♪
そういえば。
後から春姐が言ってたんだけど、マサル兄ぃ達の目隠し、ちょっとメッシュっぽかったんだって。
だからかな〜。
マサル兄ぃと星子さんの顔が徐々に赤くなりだしてさ。
宙太兄ぃ達が「ダメダメ!ストップー!!」って言う少し前にマサル兄ぃは止まってたと思うんだよね。
そのせいでマサル兄ぃが勝負に負けたんだ。
あの後。
目隠しを外した後のマサル兄ぃと星子さんの、「大丈夫か?手首痛くないか?」「うん。目隠しの後だからちょっと眩しいね」なんて小声で会話してるからさ、聞いてるこっちが恥ずかしかったよ!

で、これ勝負だったから勝った人、負けた人はどうしようか?ってなったらさ、
「小次郎は何の考えもなしに勝負にするから。ほら俺が準備したぜ♪」
って、タケル兄ぃが取り出したモノ。
それが、あの、
虎ビキニ、虎パンツだったんだ……。

…って
あれ?
これじゃ、どっちも罰ゲームじゃないの?








『豆まき』 2月◯日 美空 宙太


突然だけど人体には急所がたくさんあるって知っているかい?
僕は職業柄、人体の急所については詳しいんだ。
だってほら、取調べ中にそれまで大人しかった犯人が
暴れだすことだってあるかもしれないだろう?
そういう時は、相手の急所を突くことで瞬時に制圧できるんだ。
ん?“仕事ができる男”だって?
だろう?こんなに仕事が出来て、一人の女性を愛し続ける
僕の魅力にハニィは全く気付いてくれないんだから困ったものだよ!!!
あぁ!急所と言えば、男の急所で一番有名なのは・・・
っと、話が脱線するところだったね......シッシシシシ。
え?なんでそんなことを急に言い出したのかって?
それは、あの節分パーティーの時のことだよ!!

“虎ビキニ”について、つい本音が出てしまった僕に
星子さんが豆を投げてきただろう?
あの時!!!
僕の身体に当たるたくさんの豆のなかにピンポイントで
僕の身体の色々な急所に当たる豆があってね・・・
しかも、その豆が一つや二つじゃないんだ!!
いや、まぁハニィはソフトボール部の助っ人を頼まれるぐらい
コントロールがいいのは知っているけど、あそこまで確実に・・・
しかも、すごいスピード(メジャーリーガー並みの剛速球!!)で
急所に豆を当てるのは不可能だろう?
しかも、その後もことあることに豆が飛んできて僕の急所に
ヒットするんだ!!

周りを見渡しても、三日月くんは虎パンツを履いて不思議なポーズを
取り続けているし、タケルくんはそんな三日月くんをニヤニヤ笑いながら
見ているし・・・・・
右京くんか?
いや、彼は優雅にワインを飲んでいるな。
小次郎くんと左京くん、は......なにやら意気投合して(というより
小次郎くんに左京くんが引っ張られているようにも見えるが)
作戦会議をしているし.......
ゲンジロウは、酔いつぶれて寝ているしな・・・(絶対吐くなよ!!)

まさか!春ちゃん?
春ちゃんへと視線をむけると!!!!!

えっ、ちょっ....は、春ちゃん!!
そんなセクシーな格好で、そんなポーズを取りながら僕を見つめて.....
ちょ.......そんなトコロに手をついちゃ....せ、星子さんもいる......のに......
っ.......ちょっ.......だ、ダメだっ.......て........



はぅっ!!!!!!!!!



このタイミングで、“ソコ”に豆をぶつけるのは・・・
反則...........だろう.........


思わず前屈みになり、悶絶する僕に、こんな時に限って僕を気遣う
愛する人の声がふりかかる・・・・
「どうしたの?宙太さん?」
...............ハニィ。


いまは、そっとしておいてくれない.......かい........(涙)
『あの日のこと…』 3月○日 東 ゲンジロウ


なんや、ちゃんと日記に書き残したいような、残したくないような、そんなこんなで数日悩んでおった。

ん?なんのことやて?

あれや、星子ちゃんとのデートのことや。

あの豆まきの日は相当酔っ払ったくせに、興奮して寝られんで、次の日はミスをしまくって…
おかげで仕事先に迷惑かけたっちゅうて、シフト増やされて…

なかなか星子ちゃんの休みに合わせられなかったんやけどな。
やっと!

ようやっと!!

この前の日曜日にデートすることができたんや!!!!



あの一日は相当濃かった…



最初はな、もんじゃ屋に行ったんや。
星子ちゃんに食べたいものあるか聞いたら、もんじゃをちゃんと食べたことないゆうて。

…たぶん星子ちゃん、大阪人はタコ焼きにお好み焼きばかり食うてて、もんじゃはその親戚と思っておっただろうけど。
もんじゃは大阪ではあらへんで。。。

ってなことはこの際どーでも良くて。
月島の美味しい店をリサーチして行ったんや!
わい、相当調べたで。おかげで星子ちゃんも美味しいって喜んでくれたんや。

鉄板を挟んで向き合って食べるっていうのは、もう…
もう、もう、もうぅぅぅぅ!
悶えるほどやった!!

はふはふしながら食べる星子ちゃんが、そらもう可愛くて。
鉄板の熱さで上気する頬がまた、なんというか、あれや、、、その。。。



なんか色っぽかったんや(恥)



ついついぽーっと見惚れたわいに
「なぁに、ゲンジロウさん?」
なんて微笑みながら言われた日にはもう…

わい、死んでもいいって思ったわ。
この子のためなら何でも出来るって。

ほんまにこんな子がお嫁さんに来てくれたらなぁ…


……





はっ、いかんいかん、物思いに耽っとる場合やなかったな。


で、月島でもんじゃを楽しんだあとは、今度はスカイツリーに行ったんや。
展望台に上がった時はもう夕暮れ時になっとって、沈んでいく夕陽がきれいに見れて。
それにうっとりと見惚れている星子ちゃんの隣に立って、その顔を眺めているだけで幸せやった。


…んやけど!!!

そこでわいの腕を引っ張るやつがおったんや。

…なんであいつがそこにおるんや…。
あいつのせいで…

あいつのせいで泣き顔


---
ゲンジロウさんの折角のデートの機会を放置したら可哀想かな〜と思って参戦。
が、短いお話でオチを作れず(普段すぐ長文にしてしまうからふらふら
とりあえずバトンだけ置き逃げあせあせ
『マジかよ……』  3月○日 剣 小次郎


俺……。
見ちゃったんだよな…………。
え?
何がって?
あぁ、それはさ……。
なんと、星子さんとゲン兄だよ!
そりゃさ、二人が今日デートしてるっていうのは知ってるさ。
でもさ、まさか、その場所がアソコだったなんて♪
いやぁ〜、ゲン兄も見かけによらずヤルときはヤルじゃん。

とりあえず、現場の写メ撮って……パシャッ
みんなにラインで知らせなきゃ!

え〜っと。

『デート中のゲン兄と星子さんを偶然発見!』

よし。
で、さっきの写メも、送信。

『二人でこんな素敵な建物の中に入っていくよ。
特に星子さんのほうが嬉しそうに入っていくんだけど、ここってフレンチとかのお店なのかな?
素敵だね〜。
今度みんなで行きたいね〜♪』

送信。

あ、そうそう

『追伸
そういえば、先日、星子さんに聞かれて解らない言葉があってさ〜。
初対面の時にゲン兄に ウタマロパワー って言葉を言われたけど、ソレってどう意味か知ってる?
って聞かれたんだ。
誰かその言葉の意味知ってる人いる〜?』

送信♪

さ〜て。
ダレが一番に反応するのかな〜。
楽しみだな〜♪



『こ、これはボケてんのか? マジなのか?』  3月○日 十文字 左京


その真意を確かめるべく俺は電話を掛けた。
『もしもし〜♪』
「あ、小次郎? お前……その場所がどういうところだかわかってんのか?」
『え? ……レストランか何かじゃないの? こんなゴージャスなところを選ぶなんてさすがゲン兄ぃ♪』

その言葉に全身の力が抜けていったのは言うまでもない。

「お前な〜……」
『ん?』
「……そこ、アレだぞ?」
『アレ?』
「……ラブホテルだよ」
『……はっ?』

サーッと血の気が引いていく様が見えるようだ……。

『嘘、……でしょ?』
「こんなことで嘘つかねーよ!」
『え……じゃぁ……。……ど、どうしよう、俺!』
「どうしようもなにも……」
『あっ!』
「あ?」
『サイレンが聞こえる!』
「え?」
『これ、パトカーだよっ』
「え……い、いや、さすがにサイレン鳴らしてっていうのは……」
『なに言ってんの! あの宙太兄ぃだよ? やるよ? 絶対やるよ!?』
「……か、かもな……」

そうだよな、あの人ならやるよな……。

『ど、どうしよう!』
「……どうしようもなにもねーよ! とにかく……逃げろっ!」
『に、逃げろって……』
「いいから、早くっ!」
『あっ!』
「今度はなに!」
『覆面が角曲がってきた!』
「ほら、急げ! 早く!!」
『う、うん……』

そう小次郎が言った途端、ガシャンと嫌な音がする。

『あぁっ』
慌てた小次郎の声が遠い。スマホを落としたのかもしれなかった。

「おい、大丈夫か?」
そう呼び掛けたが明確な返事がない。

『あー……良かった。割れなくて……』
まだ小次郎の声が小さい。

『あ、すみません、ありがとうご……。……あぁっ!!』
驚愕の叫び。
そしてその直後、ブツッと通話が切れる……。

ツーッ、ツーッ、ツーッ……

……こ、これは……

無機質な音が響くスマホを俺は思わず見つめる。

もしかしたら……誰かに会っちまったのかもしれないよな……

ど、どうする? 行くべきか!? 

で、……でもっ……







兄さんだったらどうしよう……げっそり



LINEを見た瞬間の兄さんの心境を思い、背筋が凍る。
その背中を走り抜けた寒気に俺は思わず両腕を抱きしめた。

い、行ったらダメだよな……

でも本当に兄さんだったら……






やばいだろ? やばいよな? 

……絶対まずいよな!!!!!!!



俺は震える足を励まし、駆けだした。
『なんでこんなことになったんだ……?』 8月○日 三日月マサル

あぁ、この日記も久しぶりだな。
まさか俺から再開することになろうとは思わなかったが、今日は書かずにいられないんだ。


視界いっぱいに広がる青い空に蒼い海、白い砂浜。
素肌に突き刺さるような太陽の光。

こんなリゾートのビーチなんて俺には縁がない。
俺の記憶に残る海はなぜか寒々しいものばかり。冬の暗い海を一人で何時間も眺めていたことを思い出す。


…そういや、ひとつだけ良い思い出があったな。

晴美を連れて夏の夜、海で花火をしたんだ。線香花火で勝負したっけな。

……晴美の人生が線香花火みたいに突然終わっちまうなんて、あの時は思いもしなかった……。
……あぁ、やっぱり海はあんまり良い思い出無いな。

胸の痛みから俺は目を細める。
目の前の海のきらめきにも射貫かれて、サングラスを掛けて誤魔化す。


こんな眩しい海を俺は知らない。
でもあの人は……きっとこんな海しか知らないんだろうな。



……って。



あの人、どこ行った!?





広いビーチを見渡してみれば……



おい、あんた……


そのニヤけた顔をどうにかしろよむかっ(怒り)
仕事でここに来ているってこと、分かってるよな!!!!!むかっ(怒り)むかっ(怒り)むかっ(怒り)



あー、もう、なんで俺がこんなとこに、こんな手間がかかる上司といなきゃなんねぇんだ。

いま世間で義賊として騒がれている奴の次の狙いがこのビーチに遊びに来ている香港の富豪だなんて情報を得て、俺たちはここに来た。
人を騙してあくどく金を集める人間を懲らしめる、なんていうんで世の中の人間は奴を賞賛しているようだが……とうとう殺人まで犯した奴を俺は許さない。


なぁ、あんたもその気持ちがあったから、休日を返上してわざわざここに来たんじゃないのか?
なぁ……泣き顔


ライフセーバーを気取って海水浴客に声を掛けているようだが、あんた、さっきからビキニ着てる女にばっか話掛けているよな?
あんたのその顔を見てると、俺は志願してここに来たことを腹の底から後悔するんだよ。なんであんたとコンビを組まなきゃなんねぇんだ。


しかもその香港の富豪の警護のためにアイツまでここに来てるなんて……


俺はなんでここに来ちまったんだよ。あぁもう……。



---
ってことで久しぶりに始めてみました。すぴかさん、こぱ涼さん、後はよろしく〜♪

『愛車でキャンプ』 8月○日 東ゲンジロウ


ピックアップトラックって知ってるか?
わいの憧れの車なんや。
それがな!
なんと!!
とうとう手に入ったんやー!

わいの車は5人乗り。
で、トラックって名前通り、後ろがトラックの荷台になってるんや。
でな。
せっかく、こんなにも荷物乗せ放題なんやし、ドライブ……いやいや、どうせならキャンプとか行かな勿体無いやろ?

「えー。ゲン兄と二人だけで?
そんなのつまんないじゃん」

お前……なんて寂しい事を言うんや……

「んじゃさ、俺、他にも行ける人、誘ってみるよ」

他の人?

「そ。誰を誘うかって?そんなの、当日までのお楽しみね♪」

……小次郎の『お楽しみ』ほど、恐いもんは無いんやけど……
でも、まぁ、いいか。

んで、当日。
「ゲン兄〜。こっちこっち〜」

待ち合わせの場所にいたのは

「へぇー。ゲンちゃんらしいじゃない、この車」

女優サンみたいな格好の春ちゃんと

「アマガエルみたいで可愛い色ね。確かに、ゲンジロウさんらしいかも」

久しぶりに会う星子ちゃんは、カルピスが似合う爽やか笑顔やった。
ホンマ、可愛えぇなぁ……

「じゃ、出発ーーー!」

小次郎の合図で出発して向かった先は……
ん?
ここ、海?

「そ。夏と言えば海だろ? って事で、海辺のキャンプ場を予約してみましたー」

へー。
キャンプといえば山かと思ってたわ。

「なんと、ここの海の家!春姐と星子さんが泣いて喜ぶ『今話題のフルーツかき氷』があるんでーす」
「うそー!」
「嬉しい♪」

なんやねん。その『フルーツ……』

「フルーツかき氷。知らないの? 凍らしたフルーツをそのままかき氷みたいに削るやつだよ。女子の間で流行ってるんだって。だからさ、ひと泳ぎしてからみんなで食べようよ」
「えぇ」
「賛成!」
「ほら、ゲン兄も早く手伝って」

あぁ、はいはい。

小次郎が荷台から下ろしてきたのは、ビニールシートに……パラソル!

「俺、準備万端なんだって♪
他にも花火もあるし、あ、ほらビーチボールもあるよ」

流石やなぁ〜。

「じゃ、俺らで運んでおくから星子さんたち着替えてきなよ。ほら、あそこに見えるのが更衣室だって」
「いいの?ありがと」
「じゃお言葉に甘えて。行こう星子ちゃん♪」
「うん♪」

……ん?
春ちゃんの更衣室……
まぁえぇか。


青い空、白い雲、大きな海、そして広い砂浜。
こんな開放的な場所で星子ちゃんたちとお泊まりキャンプで思い出作りが出来るなんて。
わい、生きてて良かった。
幸せやなぁ〜♪

『ときには知らぬ振りも必要なんだ』 8月○日 天地タケル

警護対象をあらゆる害悪から守り抜く。
それがSPであり、俺はその仕事に誇りを持っている。


……とはいえ、時にはそんな誇りが邪魔になるときもある。臨機応変、という言葉もSPには必要だ。


俺が休憩から戻ったとき、今回の対象である香港の大金持ちのじいさんの横には、俺も思わず目を瞠った美女がいた。

美しく流れる長い髪。白いビキニでは抑えきれないような豊かな胸。水着の色に負けないほど白く輝く肌は真珠のようだ。その滑らかな肌は細くくびれた腰まで続き、けれどその腰には長い丈のパレオが巻かれていた。そうやって隠されるほど男の欲望は掻き立てられ、ときおり動きに合わせてスリットから見える細く長い脚に目が奪われる。



確かに極上の女だよ。


だがな、じいさん。あんた、金儲けをするときの目は確かなようだが、女を見る目はないな。

その女……





そもそも女じゃねぇし。



俺はそのパレオの下がどうなってるか知ってるぜ?
そういや、さっき女子更衣室が騒がしかったな。こいつのせいか?




俺と目があった瞬間、ウインクしてきやがった。

「私に任せて」

そのメッセージはまぁ分かったんだが……。
あれだろ? 愛しのあの人の役に立ちたい、とかそんなだろ?


その愛しの君をビーチに探してみれば……


あぁ、やっぱり。もしかしたらと思ってたらここに来てたんだな。
愛しのあの人は、もう一人の愛しのあの子にひどく怒られているようだぜ? あっちを助けなくていいのかい?


大体あの人もやり方が下手なんだよ。あんな太陽の下でアプローチしたら面倒なことになるだろう? 声を掛けるんだったら物陰で。そのほうがその後も楽ってもんじゃねぇか。

ん? 「その後」って何? そう聞きたいのか?

そんなの勝手に想像してろよ。ここに書くにはちょっと刺激が強すぎると思うぜ?

『楽しそうで良かったんじゃないかしら?』  8月〇日  流 星子

小次郎さんとゲンジロウさんに誘われて海へキャンプにやってきたの。
海なんて久しぶり!
前に海に行ったのって……たしか……
伊豆に連れてってくれるっていって気づいたらホテルに連れ込まれてた時……あれは葉山だったかな。
砂浜の上を……あれ?
押し……倒されたのは、宙太さんが戻ってくるって言ったのに戻ってこなくて自暴自棄になってゲンジロウさんに押し倒されたのは四国……だったわよね。
リツ子とダイエット旅行へ行ったときに、岩場の陰で宙太さんと亜利沙さんとイチャイチャしてたのは確か……熱海……。

……なんだか腹が立ってきた。

まぁ、それはさておき。
せっかくの残り少ない夏休みを満喫しなくちゃね♪


海について荷物を下ろすのを手伝おうとしたら
「こっちはわいらでするさかい、星子ちゃんたちは海で泳いで来たらええよ」なんて言ってくれたの。
だから春ちゃんと二人で更衣室に……
やだ!
春ちゃん、オトコだってこと忘れてたじゃない。

ちょっとだけ更衣室がパニックになったんだけど、なんとか着替えたわたしたちは砂浜へ向かったの。
うん!
やっぱり潮風は気持ちいい♪
残り少ない夏を満喫する人たちがたくさんいて、とっても賑やか。

「ねぇ、星子ちゃん、あそこ見て!」

ん?どこ?

「ほらぁ、あ そ こ♡」

ん?どれ…………

そこには黄色のTシャツに赤いパンツスタイルのライフセーバーさんがいたの。

「ねぇ、あそこで女の子と話してるあのお尻、美味しそうじゃない?」

ちょっと春ちゃんったら、やめてよ。

「いや、まって。少し離れたあっちの一匹狼風のライフセーバーのお尻も……キュッとしまってて野性的で……いやん♡」

だから、落ち着いてったら!

「星子ちゃんはどっちがタイプ?」

え?そんなこと言われても……
それに、あの人、ビキニの女の子たちに囲まれてちょっとデレデレしすぎじゃない?

「あ、待って!あの人、Tシャツ脱ぎだしたわ……やん♪ 思ってた以上にムキムキじゃない! あたしもあの女の子たちと一緒にあの美味しそうな腹筋とか二の腕とか触り……た……………っっ!!」

……ん?
どうかした?

「!! う、ううん! なんでもないの!なんでも。さ、星子ちゃん、あっち行きましょ!」

え?なんで?
ここ、人が少なくていいじゃない。
ほら、ここにマット敷いて……

「ダメ!ダメよ、ここは!!」

……どうしたのよ急に?

「ええええええっと何でもないのよ、ね!」

……変なの。まぁいいけど。
じゃ、少し離れたほうにしましょう……ってあら?ビーチボールが転がってきた。

「すみませぇ〜〜ん、こっちに投げてもらえますぅ〜?」

あぁ。
さっきのデレデレライフセーバーとビキニの女の子たちのグループね。

ん?
なによぉ、春ちゃんったら急に顔色が悪いわよ?
どうしたのよ。
え?なに?
春ちゃんが持っていく? 
いいわよ。わたしが持ってるんだし。別に春ちゃんが行かなくても。
だから何よ。
もっとはっきりオトコらしく……って、ごめんごめん、春ちゃんは女の子だったわよね。
あ、ほら、わたしたちがモタモタしてるからデレデレライフセーバーさんがこっちに向かっ…………

ん?
……えっと?
これはいったい?



楽しそうでなによりねむかっ(怒り)
書きかけストップしてるので丸投げさせて下さい・・・
久々長尾さんでも、ストロベリーなハニィちゃんver.への変換も可ですよ〜( ´艸`)


「ribbon」


目の前にサイドスリットの深い手触りの良さそうなワンピースが差し出される。

「オレはこっちのがそそられっけどなぁ〜。ここを解けばいいわけっしょ?」

下北沢駅周辺の様変わりを惜しみながらも、新しいお店を覗くのが楽しみとなっていた星子。
耳元にかかるコロンとは別のオトコくさい香りにクラクラとしながら振り向く。

「タケルさん⁈」
「よう!・・・あ〜…なるほど、こうかぁ〜」
スリット上部にあつらえてあるファスナーがわりのリボンをほどきながら答える。

「なんでここにいるのよ?」

「運命の糸的な?」
ニヤリと笑い肩を組んでくる。

う、なんなのよ、この色気。
秋晴れの中、薄手のシャツを通して感じられる筋繊維の弾力をもっと味わいたい。と身体が吸い寄せられてしまう。
普段感じているモノとは少し異質で・・・
とととっ!何してるのよ星子!こんなイイオトコに・・・じゃ無くて悪いオトコに手玉に取られてどうするのよ!

「おあいにくさま。運命の糸ならとっくにステキな旦那様と繋がってますから!」
相手を突き放そうと厚い胸板に手をあてるが、逆に手を握られ抱きすくめられる。

「不倫相手の糸も早めに確認しといた方が良いと思って来てやったんだろ?」

ダメよ、こんなひとけのあるトコロで・・・
懸命に抵抗しようとするが、視線まで絡みとられクラクラと思考停止に陥ってしまう。



と、ぐいっと身体が引き離される。
ああ・・・残念もったい・・・じゃ無くて!
あ、危ないトコロだったぁ!!
これくらいで操が守れないんじゃ我が愛する旦那様チュー太様に申し訳が立たないじゃ無い。
と、しぶしぶ?現実に引き戻された先にいたのはマイダーリンチュー太様(フン、図々しいわね。との声が聞こえて来そうだか、モンクあっか⁈ってなトコだ。)

「やぁタケル君。こんなトコロで会うとは引っ越しでもしたのかい?」

「よぅ警部どの。相変わらずのタイミング。まさにナイトってトコだな」

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