城下町コミュの伊勢長島

　伊勢国桑名郡長島郷は、木曽・長良・揖斐の三川が合流する河口デルタ地帯に形成された砂州で、古代に於いては人間の永住が困難な地域だったと推定されるが、鎌倉時代に入る頃には単なる不安定な砂州では無く、永住が可能な島嶼としての基盤が固まっていたようである。
　このような状況下の寛元３(1245)年、征夷大将軍九条頼経解任事件・名越光時謀反事件・雅成親王擁立事件等の首謀者と目されて鎌倉幕府執権北条時頼から睨まれた前摂政左大臣藤原道家が長島の地に一時配流され、館を築いた事から館を囲む形で小規模な集落が形成され始めた。また、当時の長島には排水の関係から下流部分に堤を築かない馬蹄形の堤防が構築されていたと推定されている。
　その後、文明14(1482)年に至り、北伊勢四十八家の一人伊藤重晴が道家館跡に平城の長島城を構築、水害と闘いながら不安定な農業を営む一方、漁業・水上交通業で生計を営む集落が成立した。長島は伊勢国に属してはいるものの、北勢・尾張海西郡・南濃域が一体化した「河内」と呼ばれる生活圏を形成しており、伊勢湾が現代より内陸に広がっていた当時に於いて、伊勢桑名・尾張熱田間の海上交通を扼する要衝でだったのである。なお、当時の長島には懸廻堤(ｶｹﾏﾜｼﾃｲ)と呼ばれる全周堤防で囲われた地区、即ち小規模な輪中が七つ成立しており、長島七曲輪と呼ばれていた。長島城はこのうち、南西部の西外面(ﾆｼﾄﾞﾓ)曲輪に築かれていた。
　一方、文永元(1264)年に北方の香取庄中郷杉江に開山されていた浄土真宗願証寺は、明応10(1492)年頃本願寺８世蓮如の六男蓮淳が住持となり、以後その子孫が住持を世襲したため北伊勢の一向宗の拠点として重きを成していたが、天文６(1537)年頃までに長島城に近い南郷西外面付近へ移転、長島は願証寺門前町としても発展する事となった。但し、当時は長島城の地と願証寺の地は水路で隔てられた別の島だったようである。　天文７(1538)年に南近江守護六角定頼が尾張に使者を派遣した際には「渡案内」を長島衆に依頼しているが、これが城方なのか門徒衆なのかは不明である。
　天文年間(1532～55)の長島城主伊藤氏は伊勢長野城主長野氏の支配下にあったが、桑名郡は南近江守護六角氏・伊勢国司北畠氏・美濃守護土岐氏との係争地であり、願証寺の動向が桑名郡支配権の鍵を握っていた。
　永禄元(1558)年、長野藤定は権中納言・伊勢国司北畠具教(ﾄﾓﾉﾘ)に屈し、具教の次男具藤を養嗣子として迎えた上で、長野氏第16代の家督を継がせた。この結果、長島城主伊藤氏も北畠氏傘下となり、永禄４(1561)年には織田信長に反抗して北畠氏に組していた尾張国海西郡の服部党の首領たる服部左京進友定が長島城代に就任、城の改修が行われた。
　永録10(1567)年、織田信長に稲葉山城を追われた美濃国主斎藤龍興が服部友定を頼って長島城に入ると、信長は直ちに北伊勢攻めを行い、友定が永録11(1568)年に織田方の刺客に暗殺されたため、長島城主伊藤氏は信長の傘下に入った。信長は永禄12(1569)年までに北伊勢制圧を完了している。
　ところが、元亀元(1570)年８月に至り、本願寺第11世顕如が圧迫を強める信長と敵対する意を表して各地の門末に檄を飛ばしたため、蓮淳の曽孫に当たる願証寺住持証意は長島城を攻撃して伊藤氏一族を追放、長島城は一向一揆の拠点と化した。さらに同年11月に証意は信長の弟信興が守る古木江城を攻め、信興を討死させている。なお、斎藤龍興や服部党も一揆勢に合流した。
　このため激怒した信長は、元亀２(1571)年５月に大軍を長島へ侵攻させるが、一向宗は奮戦して織田方の氏家卜全(ｳｼﾞｲｴﾎﾞｸｾﾞﾝ)や蜂須賀正元(小六正利の弟)等を討死させて織田軍撃退に成功した。しかし、６月６日には証意が織田側により暗殺され、その子の顕忍が11歳で願証寺住持職を継承している。これらの織田方の特殊作戦は主に滝川一益が担当したと推定されている。
　天正元(1573)年９月、信長が50000の人の大軍で二度目の長島侵攻を行うと、北勢域の願証寺属領は悉く制圧されたが、長島本島は上陸を強行した織田軍に対して堤を切って水攻めを行う捨て身の戦法で持ち堪え、10月には退却する織田軍を追撃して部将の林通政を討死させた。
　しかし、天正２(1574)年７月の信長の三度目の侵攻で遂に長島本島に織田軍上陸を許してしまい、一揆勢は篠橋・大鳥居・屋長島・中江・長島の五城に籠城した。８月に入ると大鳥居城が陥落し、篠橋城の籠城者は長島城へ追い入れられた。各城では餓死者が続出し、９月29日に至って遂に長島城の籠城者は退去を始めるが、信長側の一斉射撃に合って老若男女約1000人が殺害されたため、生存者は逆襲して信長側と死闘の末、北伊勢方面へ逃れた。残る中江・屋長島は四方より火をかけられて、男女約20000人が殺戮された。長島城の最後の戦闘では、14歳だった顕忍が戦死する一方、織田信広・秀成・信成・信次・信直・佐治信方等の織田一門の部将が多数討死している。
　この結果、信長は滝川一益に北伊勢８郡中５郡を与え、長島城を本拠とさせた。一益は長島城で腰を温める暇の無いまま各地を転戦、天正10(1582)年３月に武田勝頼が滅亡すると、上野一国と信濃国小県郡･佐久郡も与えられ、東国取次に任じられた。
　ところが、同年６月の本能寺の変勃発を聞いた小田原の北条氏直が上野に侵攻、神流(ｶﾝﾅ)川の合戦に敗れた一益は東国領を悉く失って長島城に逃げ帰ったのである。一益は東国領失陥に加え、信長後継を決める清須会議にも間に合わなかったため、織田家重臣としての地位は著しく低下してしまった。
　天正11(1583)年１月、羽柴秀吉と柴田勝家の戦端が開かれると、一益は勝家・織田信孝と結んで長島城に拠り、４月に勝家・信孝が滅亡した後も、織田信雄・蒲生氏郷等が率いる羽柴方70000の大軍を相手に徹底抗戦を貫いたが、同年７月に至って遂に降伏、北伊勢の所領は織田信雄が継承して長島城に入った。
　信雄は北畠氏当主として保有していた南伊勢・志摩・伊賀・大和宇陀郡に加え、清須会議で尾張も得ており、北伊勢も合わせて1000000石以上を領する日本有数の大大名となった訳だが、長島城は小城ながらその首府に相応しく壮麗な天守閣を備えた海上要塞に成長、商家や寺院が密集した城下町も形成された。長島城は西外面村と大手橋・長城橋・亀坊(ｶﾒﾝﾊﾞ)橋で結ばれていた。
　天正12(1584)年３月、織田信雄は秀吉に内通した疑いにより重臣の津川義冬・岡田重孝・浅井長時を長島城で斬り、徳川家康と共に反秀吉の挙兵に踏み切った。この際、所領を全て失って隠居していた滝川一益は今回は秀吉方に立ち、志摩の九鬼嘉隆(ｸｷﾖｼﾀｶ)と結んで信雄領中枢の西尾張へ敵前上陸を敢行、同年６月に西尾張の蟹江城・下市場城・前田城を攻略して信雄の長島城と家康在陣中の尾張清洲城の間に楔を打ち込む事に成功した。しかし、家康と信雄の主力に挟撃された蟹江城は７月３日に陥落、一益は船で逃走した。
　結局、11月11日に至って信雄は伊賀と南伊勢に加え北伊勢の一部の秀吉への割譲などを条件に、家康に無断で単独講和を結んだが、信雄はその後も長島城を本拠とし続けた。但し、実際には信雄は京・大坂に滞在する事が多く、関弥平次が長島城代を務めていた。
　ところが、長島城は天正13(1585)年11月29日の天正地震で大破、天守閣も倒壊したため、信雄は翌年清洲城を改修して居城を遷した。やはり、河口砂州に築かれた長島城は文字通り砂上の楼閣に過ぎず、推定マグニチュード８近い大地震には耐え難かったのである。
　天正18(1590)年、内大臣織田信雄が徳川家康旧領への転封を拒否して改易されると、信雄旧領は権中納言豊臣秀次に与えられ、長島城も秀次の統治下に置かれる事となった。
　文禄元(1592)年に秀次が関白左大臣となると、長島城は天野景俊に与えられ、続いて文禄３(1594)年に原胤房(ﾊﾗﾀﾈﾌｻ)が長島城主となったが、その年の内に福島高晴が10000石で新城主となり、尾張国知多郡100000石の代官も兼ねる事となった。高晴は伊予今治110000石福島正則の弟で、文禄４(1595)年に正則が尾張清洲240000石に転封されたため、兄弟で東海道の要衝を扼する事となった訳である。
　高晴は、慶長５(1600)年の内大臣徳川家康の会津征伐の際には兄と共に従軍し、石田三成が挙兵すると本国に戻って西軍側の桑名城主氏家行広を攻めたため、その功績により翌年、大和宇陀松山30000石に加増移封、代わって上野国阿保(ｱﾎﾞ)より譜代の菅沼定仍(ｽｶﾞﾇﾏｻﾀﾞﾖﾘ)が20000石で入封した。定仍の所領は各地に分散していたため、各所領からの人の往来も多く、城下町はかなりの繁栄を見せた。
　慶長11(1606)年に定仍が死去すると、弟の定芳が後継藩主となり、七つの小輪中を統合して一つの大輪中にする等の大規模な治水対策が行われて新田開発が進められた。長島城の大規模な修復や城下町の拡大も行われている。定芳は大坂冬の陣・夏の陣では本田忠政麾下で活躍したため、元和７(1621)年に近江国膳所(ｾﾞｾﾞ)31000石に加増転封、長島は天領となって桑名藩管理下に置かれ、長島城は廃城とされた。
　その後、慶安２(1649)年に下野国那須から久松松平康尚(ﾔｽﾅｵ)が10000石で入封して長島藩が復活、小身ながら長島城を再建して城持ち大名となった。但し、天守閣の再建は行われていない。康尚の治世では、慶安３(1650)年９月２日に暴風雨で100人以上の死者を出し、延宝３(1675)年には年貢を重くし過ぎたために百姓によって幕府に訴えられたり、天和元(1681)年にも洪水で大損害を受けたりなど、藩政は多難を極めた。このため、康尚は耕地地割制度を導入するなどして藩政の再建を目指した。
　この時期から水害が目立つようになるのは、木曽川東岸の御三家尾張藩を水害から守るため、美濃・伊勢国側では尾張藩の御囲堤より三尺(91cm)以上低い堤しか作ってはいけなかったからだとする伝承もある。
　康尚の後を継いだ次男の忠充(ﾀﾀﾞﾐﾂ)は、元禄15(1702)年に乱心して重臣３人を切腹させ、さらにその子４人を斬罪にしたため改易されてしまい、代わって常陸下館藩から増山正弥(ﾏｼﾔﾏﾏｻﾐﾂ)が20000石で入封した。増山家は第４代将軍家綱の生母宝樹院の実家であった事から取り立てられた家である。
　宝永元(1704)年増山家第２代藩主となった正任(ﾏｻﾄｳ)の時代には、宝永４(1707)年10月の大地震、宝永５(1708)年の地震、宝永６(1709)年の暴風雨、正徳元(1711)年・正徳４(1714)年・享保５(1720)年・享保７(1722)年の風水害と、天変地異が相次いで藩領は荒廃してしまった。このため、正任は藩士に堤防を警備させ、治水工事を行なうなどしている。また、朱子学者佐藤直方・三宅尚斎や武術者を招聘して文武を奨励し、藩士の教育に務めた。さらに風水害による凶作に備えて義倉を設置し、90歳以上の老人には扶持を与えるなど、当時としては革新的な福祉政策も採用している。
　享保７(1722)年の検地絵図によると、城下の家数は70で人口は427人、町屋は下町・中町・萱町に分かれ、下町は久松松平家・増山家菩提寺の曹洞宗盤龍山花林院前から南、中町は花林院から北、萱町は裏町に位置した。　
　寛保２(1742)年に増山家第３代藩主となった正武は実子が無かったため、延享４(1747)年に長門国長府藩主毛利匡広(ﾏｻﾋﾛ)の十一男正贇(ﾏｻﾖｼ)が養子として第４代藩主となり、多くの文化人を招聘して、文学の発展に尽力した。
　また、宝暦４(1754)年から翌年にかけて幕命を受けた薩摩藩による宝暦治水が行われ、水害防止のため木曽・長良・揖斐の三川分流工事が試みられたが、これは尾張・桑名両藩領の防護のための措置であって、小藩の長島藩領は顧みられる事無く、寧ろ水害が増大、城下で大火事が起きるなど藩は災厄続きだった。
　正贇の後は嫡男の正賢(ﾏｻｶﾀ)が安永５(1776)年に第５代藩主となった。正賢は当時一流の文人で、天明５(1785)年には古学者の十時梅厓(ﾄﾄｷﾊﾞｲｶﾞｲ)に命じて藩校文礼館を創設し、孔子廟も建立している。また、多くの文化人を招聘して文治の発展に尽力した。正賢自身も山水画や花鳥画など書画に優れ、囲碁や煎茶などにもその芸域が及んだため、文人大名として尊敬を集めた。著書には『松秀園亭舎記』『煎茶式』などがある。
　正賢は享和元(1801)年、長男の正寧(ﾏｻﾔｽ)に家督を譲って江戸巣鴨の下屋敷に住んで悠々自適の生活を送っていたが、このように文化に溺れた点が幕府の奢侈禁止令に違反したとして文化元(1804)年に謹慎処分に処されている。
　第６代藩主正寧は幼少時から聡明で知られ、文政５(1822)年には長島藩主として初めて若年寄に任じられた。藩政においては儒学者中島作十郎らを招聘して藩士子弟の教育化や文治の発展に尽力している。新田開発も大々的に進められ、文政13(1830)年の実高23138石のうち、新田高は8811石に達している。更に天保11(1840)年には三重郡内の藩領5000石を遠江国榛原(ﾊｲﾊﾞﾗ)郡内5000石と領知替えしているが、榛原郡内領の実高は6840石であり、若年寄の地位を利用した事実上の増封だった。しかし、正寧の治世下でも相次ぐ水害で甚大な損害が生じ、９人の息子全員に先立たれる不幸にも泣いた。
　正寧は父の影響を受け、雪園と号して画作をしている。作品数は少ないが、沈南蘋(ｼﾝﾅﾝﾋﾞﾝ)風の花鳥画を得意とした、特に『蓮華鷺図』が名作として知られる。また漢詩も嗜み、菊池五山の『五山堂詩話』にも作品が掲載されている。
　正寧は天保13(1842)年３月に病気で若年寄を辞任し、同年11月に死去、出羽庄内藩主酒井忠器(ﾀﾀﾞｶﾀ)の次男で婿養子の正修(ﾏｻﾅｵ)が第７代藩主となった。
　正修は文久元(1861)年に城下の下町・中町に二軒づつの遊郭を設けるなどして城下振興に尽力していたが、元治元(1864)年からの長州征伐で京都・大坂の警備を命じられたのを機に幕末動乱の渦中に置かれる事となり、隣の桑名藩主である京都所司代松平定敬(ｻﾀﾞｱｷ)に同調して強硬な佐幕派となった。その結果、慶応元(1865)年４月には若年寄に任じられ、慶応４(1868)年１月の鳥羽伏見の戦いでも、当然徳川側に与していた。しかし、徳川慶喜の江戸逐電後は、亀山藩以下伊勢国内の藩の殆どが新政府に恭順、桑名城までもが無血開城したため、正修も新政府への帰順を余儀無くされた。以後、長島藩兵は新政府軍に参加して北越や奥羽を転戦するが、本来は強硬な佐幕派だった姿勢を薩長から警戒されており、赤報隊の相楽総三には軍資金名目で3000両を強奪されている。
　また同年、遠江国榛原郡の所領を上総国周准(ｽｽﾞ)郡5000石(実高6850石)と領知替えしており、実高合計は25200石となった。
　正修も正寧と同じく、四男五女と多くの子女に恵まれたが、廃嫡された正方と五女の八十子以外は全て早世するという不幸に見舞われた。このため、明治２(1869)年１月18日に正修が死去した後は、旗本永井直方の次男で養嗣子となっていた正同(ﾏｻﾄﾓ)が第８代藩主となり、同年６月の版籍奉還で知藩事に任じられた。
　明治４(1871)年７月の廃藩置県によって長島藩は長島県となり、大参事吉見永頼が県務を摂行したが、同年11月に安濃津(ｱﾉﾂ)県へ統合され、城下は長島村と呼ばれる事となった。上総周准郡の所領は木更津県に統合されている。
　明治５(1872)年４月に安濃津県は三重県に改称、同年、長島城は廃城となった。明治16(1883)年当時の長島村人口は131戸・男262人・女393人だったが、女性が多いのは遊郭が設置されていたためである。なお、明治17(1884)年の華族令で旧藩主増山正同は子爵に叙されている。
　明治22(1889)年、長島村以下旧長島藩領の村々が統合されて三重県桑名郡長島村が成立、宝暦治水では不十分だった木曽・長良・揖斐の三川完全分流工事が本格的に開始された。明治30年代に完成したこの工事によって、長島輪中は葭ヶ須(ﾖｼｶﾞｽ)・横満蔵(ﾖｺﾏｸﾗ)両輪中と合体され、旧願証寺跡地等のように水没した地域も一部あったが多くの耕地が誕生、ここでは桑栽培が開始されて、養蚕業が盛んになった。明治25(1892)年の長島村の人口は947戸・5171人だった。
　明治27(1894)年には木曽川・揖斐川の鉄橋が完成し、翌年関西鉄道(現JR関西本線)が開通して長島駅が設けられ、古来文字通り孤島だった長島は初めて陸路で本土と結ばれた。
　昭和９(1934)年には参宮国道(現国道１号線)の尾張大橋・伊勢大橋が開通、長島村は道路でも本土と直結される事となった。昭和13(1938)年には関西急行電鉄(現近鉄名古屋線)が開通、こちらにも関急長島(現近鉄長島)駅が設けられている。昭和20(1945)年の長島村人口は5371人だった。
　桑名郡長島村は昭和29(1954)年に長島町となり、昭和30(1955)年に楠村を合併、人口8775人となった。昭和31(1956)年には伊曽島村も合併している。　
　昭和34(1959)年の伊勢湾台風で長島町は15ヶ所の破堤に見舞われ、死者383人・全壊家屋230戸・流失家屋254戸の大損害を受けたが、輪中を遺していた旧長島城下は比較的軽微な損害で済み、改めて輪中の有効性が見直される事となった。
　昭和38(1963)年に木曽川大橋・長良川大橋の完成によって国道23号線が開通したが、同年、町の最南端の松陰地区で約60℃の単純泉が掘削されたため、以後、大規模遊園地を伴う温泉観光地として発展する事となった。
　平成16(2004)年12月に長島町は桑名市へ併合された。
　現在、城跡は長島中部小学校・長島中学校の敷地となって遺構の大半は失われたが、東側に石垣および堀が残る。建造物としては、大手門が浄土真宗高田派紫雲山蓮生寺に、奥書院が真宗大谷派佐々木山深行寺に移築されたが、深行寺の奥書院は平成元(1989)年に破却された。また、長島中部小学校内に桑名市指定天然記念物の「大松」があるが、これは本丸の西南隅にあったもので、樹齢三百数十年の黒松である。
　また、平成15(2003)年には長島藩重臣だった久我家の屋敷を利用した観光施設長島水辺のやすらぎパークもオープンした。

・長島の大松
　http://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=320240&id=75581529

コメント(17)

最初
全て
最新の40件

[1] mixiユーザー 01月30日 21:42

23日木曜日に行って来ました。

[2] mixiユーザー 01月30日 21:52

　城下町の北方約４㎞にある「輪中の郷」歴史民俗資料館です。

[3] mixiユーザー 01月30日 21:55

　輪中の郷の長島・長島城絵図です。

[4] mixiユーザー 01月30日 21:57

輪中の郷の長島城模型です。

[5] mixiユーザー 01月30日 21:59

長島城跡です。

[6] mixiユーザー 01月30日 22:01

長島の大松〔桑名市指定天然記念物〕です。

[7] mixiユーザー 01月30日 22:04

長島城水濠です。

[8] mixiユーザー 01月31日 01:40

　桑名市情報交流施設の又木茶屋です。長島町出身の画家で町会議員も務めた佐藤昌胤（ｻﾄｳｼｮｳｲﾝ;1907～70）の生前の屋敷を長島町が譲り受けて整備した物です。施設内には佐藤のギャラリーがあり、町の特産品や町民の手工芸品の紹介・販売も行われ、抹茶を頂く事も出来ます。敷地内には佐藤の愛した多種の椿や、旧長島城の庭園の石で組んだ枯れ山水の庭園が整備されています。

[9] mixiユーザー 01月31日 01:44

　続いて長島藩の重臣だった久我家の屋敷を利用した「長島水辺のやすらぎパーク」へ向かいました。久我家は明治５（1872）年に三重県知事から戸長に任命され、明治22（1889）年まで長島・大島・松ヶ島・駒江・出口・又木・小島の各村を治めました。

[10] mixiユーザー 01月31日 01:47

　家屋は明治12（1879）年に建築されたもので、後に少々改修されたもののほぼ原型を留めており、明治の生活様式を知る上で貴重な建物です。

[11] mixiユーザー 01月31日 01:49

　長島水辺のやすらぎパークの庭園と親水広場です。

[12] mixiユーザー 01月31日 01:52

　浄土真宗本願寺派長島山願証寺です。織田信長に対抗する一向一揆を起こした長島御坊願証寺は天正２(1574)年に撃滅されますが、慶長年間（1596～1615）に准恵が伊勢国桑名に復興し、寛永11（1634）年に長島にも末寺として祐泉寺が創建されました。祐泉寺は、承応年間（1652～54）に誓来寺と改称し、さらに明治９（1876）年から願証寺を名乗る事になりました。なお、戦国時代の願証寺跡地は明治時代の三川分流工事で水没してしまいました。