中村俊輔　応援会コミュのセルティックが勝利　ドナーティが９２分に決勝ゴール

チャンピオンズリーグ（ＣＬ）グループＤの第５節の試合で、セルティックはシャフタル・ドネツクを２－１で破った。苦しい試合を制し、セルティックはグループリーグ突破まであと一歩に迫った。技術面で勝るシャフタルは早い時間帯に先制点を奪った後、好調なうちに試合を決めることができず、あまりにも苦しい状況に追い込まれてしまった。

　中村俊輔を欠くセルティックに対し、シャフタルはベストメンバー。ウクライナで命を落とした８８名の炭鉱夫にささげるため、試合前にはパークヘッドの観客から拍手が送られた。

　試合の立ち上がりはセルティックにとって最悪の展開。前半４分、ヒュブシュマンのロングボールに対してケネディが足を滑らせてしまい、フリーでＧＫボルツの前に抜け出したブラジル人ブランドンが左足でシュートを突き刺してシャフタルがリードを奪った。さらにセルティックの不運は続く。１１分にはネイラーが負傷して担架で運び出され、ドナーティとの交代を余儀なくされた。さらにケネディも前半のうちに負傷してしまいプレスリーと交代。

　セルティックは立ち直れないかに見えたが、２５分にはフェネホール・オフ・ヘッセリンクが惜しいヘディングシュートを放った。２８分にはシャフタルに追加点のチャンス。フリーキックをボルツがはじき、こぼれ球をスルナが狙ったが、シュートはわずかに枠を外れた。

　自信を失わなかったセルティックは、枠内への最初のシュートで同点ゴールを奪う。ブランドンが決定的なチャンスを外したあと、４５分にスルナとチフリンスキーが激突してしまったチャンスを逃さず、ヤロシクが左足の強烈なシュートでＧＫピャトフを破った。ヤロシクはその２分後にもマッギーディーからの絶妙なボールに合わせてヘディングシュートを放ったがわずかに外れた。

　後半になっても流れは変わらず。攻めるセルティックに対し、シャフタルは守りを固めてカウンターを狙い、あらゆる手段を用いて時間を稼ごうとしていた。どちらもゴールチャンスはわずか。Ｃ・ルカレッリも守備的な役割を課され、ゴールを脅かすことはできなかった。ドナーティもセルティックの中盤で低調。

　７５分にはヤロシクが数少ないチャンスを迎えたが、ヘディングシュートがクロスバーの上を越えた。しかしセルティックの終盤の攻撃が実を結び、ストラカンはまたしても薄氷の勝利をもぎ取ることに成功。ミラン戦と同様、決勝点はロスタイムに生まれた。マッギーディーからのパスを受けたドナーティがペナルティーエリアの端から右足の正確なシュートをゴールに収めた。これでセルティックは、サンシーロでのミラン戦で勝ち点１を獲得すればベスト１６へ進むことができる。