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猫と介護と時々、温泉コミュの身近な犬猫から学ぶ命 「ぺット大国・日本」

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9月24日付けの新潟日報という地方紙の朝刊に掲載されていた記事です。
今の日本の動物愛護の現実を見据えた内容です。
出来れば感想を新潟日報に送ると良いのではと思いました。

http://www.niigata-nippo.co.jp/  新潟日報HP

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身近な犬猫から学ぶ命 「ぺット大国・日本」 小林照幸

日本はペット大国である。
ペットが死んだ時の精神ストレス「ぺットロス」は社会問題視されてもいる。
「日本は動物愛護に溢れた国」と感じるかもしれないが、一方では行政により
大量の犬猫が殺処分されている現実がある。

動物愛護団体「地球生物会議(ALIVE)」(東京)の調査によると、2006年度は約35万匹だった。
確かに殺処分数は減少している。
2000年度は年間52万匹を越えていた。
だが、いまだに35万匹という数字の現実は重い。

都道府県の各自治体も好きで、税金を投じ、犬猫を殺処分するのではない。
「動物愛護法(動物の愛護及び管理に関する法律)」と「狂犬病予防法」と
二つの法律に基づく行政サービスなのである。
前者は犬や猫の飼い主の「引越しするから、もう飼えない」「病気の犬の世話はわが家ではできない」などの
理由での「引き取り(自治体により有料、無料の差がある)」、後者は飼い主に捨てられた元ペットの犬、
首輪が外された野良犬(徘徊=はいかい=犬)などの「保護、捕獲」を行う。

「引き取り」「保護・捕獲」された犬猫の収容先は、動物愛護センター、保健所など各都道府県で異なるが
収容し、殺処分する施設のない都道府県は皆無である。
飼い主が返還に現れず、「ドリームボックス」(眠るがごとく、の揶揄)と呼ばれる処分装置に送り込まれた
犬猫は、炭酸ガス(二酸化炭素)で呼吸を止められ後、焼却炉で燃やされる。
全国の灯油の総量と総額の試算は私が知る限りないが、膨大なものだろう。
これこそ資源と税金の無駄遣いに思えてならない。

犬も大きくなり、病気にもなる。
ラブラドルレトリバー、ダルメシアンなどブームとなった犬は、ブーム後、チワワのように新たなブームの犬の
台頭と同時に捨てられる傾向が日本では強い。
「自分では殺せない。だから野に捨てる」という行為を「愛情」と考える人もいる。
しかし、犬や猫といった愛護動物を野に捨てることは、「動愛法」の第44条に違反し、50万円以下の
罰金に処せられる犯罪行為なのだ。
捨てられた犬、猫は生きる為に鳥や小型哺乳類などを捕食する。
それが身近な生態系を壊し、環境を荒廃させる一要因にもなる。
犬や猫も、ブラックバスやマングースのように外来種となることが認識されていない。

自然保護、環境保護は時代のキーワードだが、身近な犬猫すら満足に飼育できず、年間約35万匹も
殺処分している日本人がやれ、「地球温暖化対策だ」「ゴミの減量だ」を語る資格は果たしてあるのだろうか。

足元にある犬猫の殺処分数を減少させる改善が問われる。
安易な飼育はせず、最後まで面倒を見る模範的な飼い主を育成するには、何よりも家庭や学校、地域での
教育が大切だろう。
「生命の貴さ」は教育の現場では大きなテーマだが、子供達にしても、トキやジュゴンのように、
じかに見たこともない希少種で生命の貴さを考えるよりも、身近な犬猫の生命で考える方が理解が進むはず。

動物愛護センターや保健所の現場にも、家族やクラスで足を運び、現実を直視し、職員の方から
話を聞く時間をつくることは総合学習の本質にも沿う、と思える。

毎年、9月20日から26日まで、環境省によって「動愛法」の第四条に定められた「動物愛護週間」では、
都道府県それぞれが、動物愛護センターや保健所を中心に催しを行なう。
わざわざ「動物愛護週間」を設けるというのは、日本に動物愛護の精神が、いまだ、はぐぐまれていないから、と
同義であろう。(ノンフィクション作家)

小林輝幸…1968年長野県生まれ 
        主な著書に「朱鷺(トキ)の遺言」「ドリームボックス」

コメント(1)

昔と違って、今は野良さんが生きていかれる状況ではないですからね・・。
不幸な猫さんたちを1匹でも少なくしたいです。

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