司法書士試験の挑戦者！コミュの平成２６年度司法書士試験出題ミスの存在確認の裁判

昨年度、平成２６年度司法書士試験において、午後の部第７問の正解は１であるにもかかわらず解答を２としたまま、法務省は出題ミスの訂正を行っていません。

法務省側の代表者は、出題過誤があれば訂正しなければならない、とは言っておりますが、間違いについての検討は保留のままです。

第７問の問題文については、次の通りです。

第7問　執行文付与に対する異議の訴え，請求異議の訴え，第三者異議の訴え及び配当異議の訴え（以下「各種異議の訴え」という。）に関する次のアからオまでの記述のうち，正しいものは，幾つあるか。
ア債務者は，執行文付与に対する異議の訴えを提起することができない。
イ債務者は，請求異議の訴えを提起することができない。
ウ債務者は，第三者異議の訴えを提起することができない。
エ債務者は，配当異議の訴えを提起することができない。
オ各種異議の訴えが違法に提起されたときは，当事者は，裁判所において口頭弁論をしなければならない。
1 1個　2 2個　3 3個　4 4個　5 5個

解説

①記述ア（債務者は，執行文付与に対する異議の訴えを提起することができない。）については民事執行法34条1項（第二十七条（執行文の付与）の規定により執行文が付与された場合において、債権者の証明すべき事実の到来したこと又は債務名義に表示された当事者以外の者に対し、若しくはその者のために強制執行することができることについて異議のある債務者は、その執行文の付与された債務名義の正本に基づく強制執行の不許を求めるために、執行文付与に対する異議の訴えを提起することができる。）により明確な誤りである。

②記述イ（債務者は，請求異議の訴えを提起することができない。）については民事執行法35条1項（債務名義に係る請求権の存在又は内容について異議のある債務者は、その債務名義による強制執行に付与を求めるために、請求異議の訴えを提起することができる。）により明確な誤りである。

③記述エ（債務者は，配当異議の訴えを提起することができない。）については民事執行法90条1項（配当異議の申出をした債権者及び執行力のある債務名義の正本を有しない債権者に対し配当異議の申出をした債務者は、配当異議の訴えを提起しなければならない。）により明確な誤りである。

よって、記述ウ（債務者は，第三者異議の訴えを提起することができない。）及び記述オ（各種異議の訴えが違法に提起されたときは，当事者は，裁判所において口頭弁論をしなければならない。）の両者を「正しい記述」として正解を肢2としたものと推定される。

記述ウは「債務者は、第三者異議の訴えを提起することができない。」という問題である。
民事執行法38条1項は第三者異議の訴えを規定しているが、この訴えの原告適格者は、執行の目的物が債務者の責任財産に属さないことを主張する、異議原因たる権利の帰属者やその者のためにその権利を管理する者（破産管財人等）であり、通常は、債務者は原告適格を有しないとされる。しかし、例外的に債務者にも原告適格が認められている。
　以下は、司法書士受験生の多くが目にする基本書における、債務者に原告適格を認めた部分の記述である。
（１）『民事執行・民事保全法』（有斐閣、2010）100頁
「債務者も、たとえば、相続において限定承認（民法922条）がなされ、有限責任が債務名義または執行文上明示されているにもかかわらず、債務者の固有財産に対して差押えが行われた場合には、第三者異議の訴えを提起することができる。」「特定物引渡執行が債務者名義に表示された目的物以外の物件に対して行われた場合にも、債務者は第三者異議の訴えを提起することができる。」
（２）中野貞一郎編『民事執行・保全法概説』（有斐閣双書、第3版、2006）142頁
「相続人や遺言執行者の責任財産以外の財産が、相続財産の限度で支払えとの留保が記載された債務名義に基づき執行された場合には、その固有財産については債務者は第三者の地位に立つのであり、第三者異議の訴えを提起できる。」
（３）『民事執行・保全法』（有斐閣アルマ、第4版、2014）86～88頁
「第三者異議の訴えの原告になることができるのは、執行対象財産が責任財産に属さないものと主張するものである。一般的には第三者であるが、有限責任が債務名義に表示されているにもかかわらず、固有財産に対して差押えを受けた債務者も、原告となることができる。」

以上からすると、第三者異議の訴えにおいて、「債務者も原告となることができる。」こととなり、本問記述ウは明らかな「誤り」という記述となる。

よって解答は１となるはずである。

現在、私は、東京地方裁判所に対して、平成２６年度司法書士試験出題過誤存在確認の訴えの訴状を提出（３月３１日）しましたが、裁判所も基本的には、法務省とグルですので、第一回口頭弁論期日を通知してきません。

なお、法務省は本件出題ミスについての間違いを辰巳法律研究所より、８月２０日に、通知されており、合格発表（１０月１日）以前に出題ミスを把握しております。

私の平成２６年度司法書士試験の合計得点は２０６．５点です。平成２６年度司法書士試験において、午後の部第７問は３点ありますので、昨年度の合計得点が２０４点以上の方は、合格者である可能性があります。
第７問の正解率は辰巳法律研究所の調査では、上位１０％の成績者の８０％以上が１と回答しております。
裁判の傍聴も訴訟参加も喜んでお受けいたします。

受験の邪魔な記事かもしれませんが、法務省が度々、出題ミスを繰り返し、私は二回目に被害者でございます。
出題ミスをなくすためにも、今回の出題ミスの訂正を請求したいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。ご迷惑をおかけいたします。

コメント(31)

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[3] mixiユーザー 04月13日 18:58

>>[1]

それは、二度やられていますから、理解しています。

まず、私は、法務省に対して、不合格処分の異義申立書を提出しています。不服ですので、処分に文句を言うことは可能です。
しかし、待てど暮らせど、法務省は返事をしていません。行政不服審査法により、裁決をしないのは、違法です。
そして、電話にて、法務省の代表者から、出題ミスがあった場合は訂正しなければならない、との約束をしておりや出題ミスがあったかどうかの確認は約定を守らせるための必須事項であり、確認の利益があります。

訴状にも書きましたが、冤罪だと分かってて、有罪にして、無罪を証明しても、再審もしないで、そのままじゃあ、裁判所の意味ないですよね？

司法書士試験合格者かどうかなんて、確実に利益がありまくりですが、約定(契約)がありますから、それを違法に返事をしないでいるならば、確認の利益があると思ってます。

[5] mixiユーザー 04月13日 19:19

>>[4]
たぶん訂正をすれば、合格者になるでしょうね。
追加合格者も出したことありますし、訂正もしたことがある訳ですから。

契約の履行を求めている訳ですが、不合格のままってのもある意味それでもいいですよ。
社会がそれを許さないとは思いますが。

[7] mixiユーザー 04月13日 19:40

>>[6]
それは、合格者レベルじゃない人には、関係ないですよね。

出題ミスバンバンされてたら、困りますよ。

３問出題ミスとかでも、あなたは何も思わない方？

時間が足りない試験ですから、満点など、不可能な試験な訳です。法務省と試験委員が見直しても、ボロボロと作った本人が間違えてしまうような試験問題を作っているのですから、間違いは訂正しなければならない。

朝日新聞の慰安婦なんてちゃんと訂正して謝罪までしても叩かれ続けてる。
間違いを訂正ぐらいはしましょうよ。

[9] mixiユーザー 04月19日 22:31

火曜日には訴状提出から３週間が経過してしまいますね。

こんな訴状受付が遅いはずがありません。

法務省と裁判所は、ある意味、密接に繋がっています。

最高裁の裁判官のほとんどが、法務省に在籍したりしていた人間が半分以上いるとの噂を聞いたことがあります。

平成26年度司法書士試験は出題ミスをしていますから、裁判をすれば、不利なのでしょう。

そろそろ、こちらから、問い合わせるべきですね。

[13] mixiユーザー 04月21日 11:42

請求の趣旨

1.被告が原告に対し、平成26年8月11日付でなした平成26年度司法書士試験(多肢択一式問題)の正解の内、午後の部の第7問についての出題過誤の存在を認容する。
2.訴訟費用は、被告の負担とする。

との判決及び仮執行の宣言を求める。

[16] mixiユーザー 04月26日 02:04

訴状提出からもうすぐ四週間です。
月曜日に東京地方裁判所に早くするように直接出向いて言いましたが、結局、連絡なしです。
書記官は「三週間は遅すぎます。裁判官の尻を叩いて急がせます。」と言ってましたが、裁判官は何を悪巧みしてるのでしょうか？
これが、法務省と裁判所の関係図とも言えますが、反論できないでしょうし、却下を求めるしかしないのでしょう。
来週になればゴールデンウィークですか。訴状すらなかなか受付てもらえないですね。

[19] mixiユーザー 04月28日 23:06

>>[18]

じゃあ見本を見せて下さいよ。

たぶん、こちらが指摘できる請求の趣旨になりますよ。

一応、二度目なので、一回マグレで合格された方よりは優秀なはずですよ。

本件は、判決で弁論なしで却下されましたが。

[22] mixiユーザー 04月29日 08:41

>>[21]
自分も書けないんじゃないですか。

請求の趣旨は判決の部分ですから、確認するだったかな？

確か違ったはず。

２については、事実関係で記載する内容。

３の仮執行宣言は訴訟費用のを書いたのだが、訴訟費用ってできるはずですよね？

４は完全に論外。
裁判所の審査内容であっても、請求の趣旨の内容ではない。

[23] mixiユーザー 04月29日 08:43

>>[20]

出題ミスで不合格に２度されてます。

前回の裁判では、法務省側は「異義なし。反論なし。」との申述をしていますが、却下しれました。

[25] mixiユーザー 04月29日 08:57

>>[23]
今年は受けるんですか？

[26] mixiユーザー 04月29日 21:37

>>[24]
時間が足りないんですよね。
去年のは内容だけならばもっと取れるはずですが、記述で体力が尽きてしまったのと、精神が崩れてしまった部分があります。
一昨年は総合点ならば余裕だったはずですが、午前だけに間違いが集中してしまって(憲法がゼロだったはず)午前のみ足切りでしたね。

てかさ、合格する実力のある人はかなり拮抗してるはずで、そんなの分かってるでしょ？

書き込み見たらある程度は実力も分かりますよ。

基本的に、体力がないので、午後の記述は厳しいですね。

余裕で、合格とかって、風邪ひいたり、体調不良もあるし、常には出しきれないですよね？

[29] mixiユーザー 05月01日 08:40

>>[26]
午前で足切りやったんやったら午後の部の問題は関係ないんじゃないですか？

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