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深谷シネマ チネ・フェリーチェコミュの上映作品

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★3/22(日)〜4/11(土)
〜春休み子供映画会〜

 [上映時間] ①10:30 ②13:30 
 
『WALL・E/ウォーリー』(吹替え版) (08年アメリカ/1時間43分) 
 監督・脚本:アンドリュー・スタントン(「ファインディング・ニモ」)
 
29世紀― 人類はゴミだらけになった地球を捨て、宇宙に逃れた・・・。
残されたのは、ただひとり、ゴミ処理ロボットの“ウォーリー(WALL・E)”。
700年という、気の遠くなるような孤独の中で、どんなときも、彼はコツコツと働き続けた。
いつか誰かと、出会えることを信じて・・・。
『ファインディング・ニモ』『レミーのおいしいレストラン』のスタッフが贈る、感動CGアニメ。

[公式HP]⇒ http://www.disney.co.jp/movies/wall-e/index.html

※上映前に短編アニメ『マジシャン・ブレスト』の上映あり。

※3/27(金)①、28(土)①②、29(日)①②、31(火)②、は貸切のため休映

【第81回アカデミー賞 6部門ノミネート】
(脚本賞・長編アニメーション賞・作曲賞・主題歌賞・音響編集賞・音響効果賞)
(同時上映の『マジシャン・ブレスト』は短編アニメーション ノミネート)

【ゴールデン・グローブ賞 アニメーション映画賞受賞】
【ロサンゼルス映画批評家協会賞 作品賞受賞】
【ボストン映画批評家協会賞 作品賞受賞】

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★3/22(日)〜28(土)
 [上映時間] ③16:30 ④19:30
 
『ノン子36歳(家事手伝い)』(08年日本/1時間45分)※R-15(15歳未満は鑑賞不可)
 監督:熊切和嘉  
 出演:坂井真紀/星野源/津田寛治/佐藤仁美/新田恵利/鶴見辰吾/他  

バツイチで、実家の神社で家事手伝いをしている三十路半ばのヒロインが、年下の若者と出会ったことで前向きに生きるようになる姿を描く、ちょっと変わった恋愛映画。
寄居町、秩父市で撮影されました!

[公式HP]⇒ http://nonko36.jp/

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★3/29(日)〜4/4(土)
 [上映時間] ③16:30 ④19:30
 
『青い鳥』(08年日本/1時間45分) 
 監督:中西健二  原作:重松清 
 出演:阿部寛/本郷奏多/伊藤歩/他  

「先生はドモリます。だけど、本気で喋ります。」
いじめによる自殺未遂が起きた中学校で、傍観者となったクラスメートたちと吃音の教師との交流を丁寧に綴る。
ハンディキャップを持ちながらも生徒たちと真摯に接する教師を阿部寛が熱演。

[公式HP]⇒ http://www.aoitori-movie.com/

【第63回毎日映画コンクール 主演男優賞受賞(阿部寛)】

※中学生応援プライス! ≪中学生以下:500円≫

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★4/5(日)〜11(土)
 [上映時間] ③16:30 ④19:30
 
『その日のまえに』(08年日本/2時間19分) 
 監督:大林宣彦  原作:重松清 
 出演:南原清隆/永作博美/筧利夫/宝生舞/他  

ここから始まる人々の物語。
「死」に直面した家族と、交錯する様々な人の「生」―
最高のスタッフ・キャストが綴る、感動の人生シンフォニー。

[公式HP]⇒ http://www.sonohi.jp/

※4/5(日)は大林監督来館につき、③16:00〜に変更、特別料金1500円、その回は往復ハガキにての申込制となります。

 4/5(日)③大林監督来館の申込み詳細⇒ http://www.fukayacinema.jp/cgi-bin/magacgi/backno2.cgi?no=402

コメント(539)

2023年4月後半の上映作品のご案内をいたします。



●『百年の夢』

4月16日(日)〜22日(土)

10:00 -(11:17終映)

*4月18日(火)休館

監督:ドゥシャン・ハナック
[1972年製作/チェコスロバキア/1時間07分/予告10分あり]

スロバキアの山間で暮らす老人たちの世界を描いたドキュメンタリー。1972年、共産党政権下のチェコスロバキアで製作されたが、当局によって完成から16年にわたって輸出禁止とされた一作。

スロバキアのファトラ山地。痩せた土地と厳しい自然条件のなかで、農業や羊飼いを生業として暮らしている70歳以上の老人たちの日常生活を、当人たちへのインタビューを通して丹念に描き出していく。驚くほど精緻に動くからくり人形作りに熱中する老人、第1次世界大戦に従軍し、数カ国語を理解できるという羊飼い、足が不自由なため25年間、膝を使って暮らしながら自力で家を建築した男性、ともに暮らすめんどりに聖書を読み聞かせる老人など、登場する人びとそれぞれの姿から、愛や孤独、夢、労働と人生の意義を問い、生と死についての哲学的な世界をつくりあげた。





●『ケイコ 目を澄ませて』


4月16日(日)〜22日(土)
12:20 -(14:09終映)
*4月18日(火)休館

4月23日(日)〜29日(土)
15:00 -(16:49終映) / 19:40 -(21:29終映)
*4月25日(火)休館


監督:三宅唱
出演:岸井ゆきの/三浦誠己/三浦友和ほか
[22年製作/日本/1時間39分/予告10分あり]

「きみの鳥はうたえる」の三宅唱監督が岸井ゆきのを主演に迎え、耳が聞こえないボクサーの実話をもとに描いた人間ドラマ。元プロボクサー・小笠原恵子の自伝「負けないで!」を原案に、様々な感情の間で揺れ動きながらもひたむきに生きる主人公と、彼女に寄り添う人々の姿を16mmフィルムに焼き付けた。劇伴を使用しない、環境音も細やかに設計するなど、“音”にまつわる演出にも注目。

第96回 キネマ旬報ベスト・テン日本映画作品賞(ベスト・テン第1位)。第36回 高崎映画祭最優秀作品賞&最優秀俳優賞(岸井ゆきの)を受賞した。





●『戦場記者』

4月16日(日)〜22日(土)
14:30 -(16:22終映)
*4月18日(火)休館

4月23日(日)〜29日(土)
12:40 -(14:32終映)
*4月25日(火)休館

監督:須賀川拓
[22年製作/日本/1時間42分/予告10分あり]

テレビ特派員として世界の紛争地を駆け巡ってきた日本人記者・須賀川拓が、“戦場の今”を映し出したドキュメンタリー。
TBSテレビの中東支局長として、中東・ヨーロッパ・アフリカ・アジアなど世界各地のニュースを日本の報道番組に届けてきた須賀川拓。その一方で、時間の制限ゆえに事実のみを伝えることが多いテレビ報道の枠を超え、YouTubeやSNSを駆使してニュースの裏にある真実を発信し続けている。
2022年3月開催の「TBSドキュメンタリー映画祭」で上映された「戦争の狂気 中東特派員が見たガザ紛争の現実」をベースに、さらなる取材を重ね、パレスチナ、アフガニスタン、ウクライナなど様々な地域の戦場の実態をレポート。





●『ただいま、つなかん』

4月9日(日)〜15日(土)
9:30 -(11:35終映)
*4月11日(火)休館


4月16日(日)〜22日(土)
16:50 -(18:55終映)
*4月18日(火)休館

監督:風間研一
[23年製作/日本/1時間55分/予告10分あり]

宮城県気仙沼市の唐桑半島にある民宿を舞台に、持ち前の明るい性格で多くの人から慕われる女将と仲間たちが積み重ねてきた10年以上の歳月を追ったドキュメンタリー。
宮城県気仙沼市、唐桑半島の鮪立(しびたち)で、100年続く牡蠣の養殖業を営む菅野和享さんと一代さん夫妻は、東日本大震災の津波で被災した自宅を補修し、学生ボランティアの拠点として開放する。半年間で延べ500人を受け入れてきた菅野夫妻の自宅は、「皆がいつでも帰ってこられるように」との夫妻の思いから、2013年に民宿「唐桑御殿つなかん」として生まれ変わる。この地に移り住んだ元ボランティアの若者たちと女将となった一代さんは、復興のその先を見つめ、地域に根ざしたまちづくりに取り組んでいく。




(続く)

(続き)




●『ラーゲリより愛を込めて』

4月23日(日)〜29日(土)
9:30 -(11:54終映)
*4月25日(火)休館

4月30日(日)〜5月6日(土)
12:00 -(14:24終映)
*5月2日(火)休館

監督:瀬々敬久
出演:二宮和也/北川景子ほか
[22年製作/日本/2時間14分/予告10分あり]

二宮和也が主演を務め、シベリアの強制収容所(ラーゲリ)に抑留された実在の日本人捕虜・山本幡男を演じた伝記ドラマ。作家・辺見じゅんのノンフィクション小説「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」を基に、「護られなかった者たちへ」の瀬々敬久監督がメガホンをとった。
第2次世界大戦後の1945年。シベリアの強制収容所に抑留された日本人捕虜たちは、零下40度にもなる過酷な環境の中、わずかな食糧のみを与えられて重い労働を強いられ、命を落とす者が続出していた。そんな中、山本幡男は日本にいる妻や子どもたちのもとへ必ず帰れると信じ、周囲の人々を励まし続ける…。







●『ファミリア』

4月23日(日)〜29日(土)

17:10 -(19:21終映)

*4月25日(火)休館

監督:成島出
出演:役所広司/吉沢亮/佐藤浩市ほか
[22年製作/日本/2時間01分/予告10分あり]


生まれ育った環境や国籍を超えて家族になろうとする人々を描く人間ドラマ。陶器職人と海外で暮らすその息子、在日ブラジル人青年らが、強い絆で結ばれていく。『いのちの停車場』などの成島出が監督を務め、『凪の海』などのいながききよたかが脚本を担当。役所広司、大河ドラマ「青天を衝け」などの吉沢亮をはじめ、オーディションで選ばれた在日ブラジル人のサガエルカスやワケドファジレ、室井滋、松重豊、MIYAVI、佐藤浩市らが出演する。
皆様のご来館心よりお待ちしております。



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2023年5月前半の上映作品のご案内をいたします。





●『土を喰らう十二ヵ月』

4月30日(日)〜5月6日(土)
9:30 -(11:31終映)
*5月2日(火)休館

5月7日(日)〜13日(土)
15:10 -(17:11終映)
*5月9日(火)休館

監督:中江裕司
出演:沢田研二/松たか子/西田尚美ほか
[22年製作/日本/1時間51分/予告10分あり]

水上勉のエッセイ「土を喰う日々−わが精進十二ヵ月−」などを原案に描くヒューマンドラマ。歳の離れた恋人がおり、長野の自然に囲まれた生活を送る作家の日々が映し出される。監督と脚本を担当するのは『ナビィの恋』などの中江裕司。沢田研二、松たか子、西田尚美のほか、尾美としのり、瀧川鯉八、檀ふみらが出演する。
料理研究家の土井善晴が、劇中に登場する料理の数々を手がけた。




●『ラーゲリより愛を込めて』


4月30日(日)〜5月6日(土)

12:00 -(14:24終映)

*5月2日(火)休館

監督:瀬々敬久
出演:二宮和也/北川景子ほか
[22年製作/日本/2時間14分/予告10分あり]

二宮和也が主演を務め、シベリアの強制収容所(ラーゲリ)に抑留された実在の日本人捕虜・山本幡男を演じた伝記ドラマ。作家・辺見じゅんのノンフィクション小説「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」を基に、「護られなかった者たちへ」の瀬々敬久監督がメガホンをとった。
第2次世界大戦後の1945年。シベリアの強制収容所に抑留された日本人捕虜たちは、零下40度にもなる過酷な環境の中、わずかな食糧のみを与えられて重い労働を強いられ、命を落とす者が続出していた。そんな中、山本幡男は日本にいる妻や子どもたちのもとへ必ず帰れると信じ、周囲の人々を励まし続ける…。





●『モリコーネ 映画が恋した音楽家』

4月30日(日)〜5月6日(土)
14:40 -(17:27終映)
*5月2日(火)休館

5月7日(日)〜13日(土)
9:30 -(12:17終映)
*5月9日(火)休館

監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
出演:エンニオ・モリコーネほか
[21年製作/イタリア/2時間37分/予告10分あり]

「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレ監督が、師であり友でもある映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネに迫ったドキュメンタリー。
1961年のデビュー以来、500作品以上もの映画やテレビの音楽を手がけ、2020年7月に惜しまれながらこの世を去ったモリコーネ。「ニュー・シネマ・パラダイス」「荒野の用心棒」「アンタッチャブル」など45作品にも及ぶ傑作から選ばれた名場面や、最高の音響技術で再現されたワールドコンサートツアーの演奏、クエンティン・タランティーノ、クリント・イーストウッドら監督・音楽家へのインタビューを通して、モリコーネがいかにして偉業を成し遂げたのかを解き明かしていく。





●『浦安魚市場のこと』

4月30日(日)〜5月6日(土)

17:40 -(19:28終映)

*5月2日(火)休館

監督:歌川達人
[22年製作/日本/1時間38分/予告10分あり]

2019年に3月に閉場した千葉県浦安市の浦安魚市場と、周辺に暮らす人びとを追ったドキュメンタリー。
古くからの漁師町だった千葉県浦安。工場汚染水の影響により漁業権を放棄し埋立地となったこの町にとって、かつての浦安と現代をつなぐ町のシンボルが魚市場だ。魚屋の活きのよいかけ声、貝を剥き続ける年老いた女性、年末の買い出しに訪れる客と店の賑わい。昼は町の魚屋、夜はロックバンド「漁港」のボーカルとして活動する森田釣竿も、そんな魚市場と生活を共にしているひとりだ。しかし、時代の流れとともに魚の流通と消費の形が変化し、浦安魚市場閉場という現実が訪れる。




●『ドリーム・ホース』

4月30日(日)〜5月6日(土)

19:50 -(21:53終映)

*5月2日(火)休館

監督:ユーロス・リン
出演:トニ・コレット/ダミアン・ルイスほか
[20年製作/イギリス/1時間53分/予告10分あり]

ウェールズの谷あいにある小さな村。無気力な夫と暮らすジャンは、パートと親の介護だけの単調な毎日に飽き飽きしていた。そんなある日、クラブで共同馬主の話を聞いた彼女は強く興味をもち、競走馬の飼育を決意。勝ったことはないが血統の良い牝馬を貯金をはたいて購入し、飼育資金を集めるため村の人々に馬主組合の結成を呼びかけるが…。
イギリス・ウェールズを舞台に、片田舎の小さなコミュニティで育てた競走馬がレースに挑んだ実話をもとに描いたヒューマンドラマ。








(続く)

(続き)



●『ニュー・シネマ・パラダイス』

5月7日(日)〜13日(土)

12:40 -(14:54終映)

*5月9日(火)休館

監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
出演:フィリップ・ノワレ /ジャック・ペランほか
[1989年製作/イタリア・フランス/2時間04分/予告10分あり]

『モリコーネ 映画が恋した音楽家』公開記念!ジュゼッペ・トルナトーレ(監督)×エンニオ・モリコーネ(音楽)

イタリアの名匠ジュゼッペ・トルナトーレによる、映画史に残る至高の名作。イタリアのシチリアを舞台に、少年と映写技師が映画を通して心を通わせていく様を、感動的な音楽と繊細な人物描写で描き出す。映画に魅了された少年トト役を、サルヴァトーレ・カシオが愛くるしい演技で演じきった。年齢を超えた友情や少年時代の夢など、世代や時代を超えた人々に愛される物語に、“映画の魔法”という名の感動が存分につまっている。エンニオ・モリコーネによる音楽が胸にしみる。





●『世界は僕らに気づかない』

5月7日(日)〜13日(土)

17:30 -(19:32終映)

*5月9日(火)休館

監督:飯塚花笑
出演:堀家一希/ガウほか
[22年製作/日本/1時間52分/予告10分あり]

群馬県太田市でフィリピン人の母と暮らす高校生の純悟。父については何も聞かされておらず、毎月振込まれる養育費だけが父とのつながりだった。純悟には同性の恋人・優助がいるが、彼からパートナーシップを結ぶことを望まれても、自身の生い立ちが引け目となり決断できずにいる…。
生きづらさを抱える青年が母や恋人との関係を通して愛に出会うまでを描いたヒューマンドラマ。





●『母の聖戦』

5月7日(日)〜13日(土)

19:50 -(22:15終映)

*5月9日(火)休館

監督:テオドラ・アナ・ミハイ
出演:アルセリア・ラミレス/アルバロ・ゲレロほか
[21年製作/ベルギー・ルーマニア・メキシコ/2時間15分/予告10分あり]

メキシコで実際に起きた誘拐事件をベースにしたスリラー。犯罪組織に娘を誘拐された女性が、娘を取り戻そうとする中で誘拐ビジネスの実態を目の当たりにする。監督はテオドラ・アナ・ミハイ。ドラマ「修道女フアナ・イネス」などのアルセリア・ラミレス、『ブロークン・アイデンティティ』などのアルバロ・ゲレロのほか、アジェレン・ムソ、ホルヘ・A・ヒメネスらが出演する。



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●『RRR』

5月21日(日)〜27日(土)

9:30 -(12:29終映)

*5月23日(火)休館

監督:S・S・ラージャマウリ
出演:N・T・ラーマ・ラオ・Jr./ラーム・チャランほか
[22年製作/インド/2時間59分/字幕/予告なし本編スタート]

日本でも大きな話題を集め、ロングランヒットとなった「バーフバリ」シリーズのS・S・ラージャマウリ監督が、英国植民地時代の激動のインドを舞台に、2人の男の友情と使命がぶつかり合う様を豪快に描くアクションエンタテインメント。再上映決定!!




●『近江商人、走る!』

5月21日(日)〜27日(土)

12:50 -(14:54終映)

*5月23日(火)休館

監督:三野龍一
出演:上村侑/森永悠希/真飛聖ほか
[22年製作/日本/1時間54分/予告10分あり]

江戸時代、大坂や伊勢と並ぶ日本三大商人に数えられた近江商人たちの活躍を描いた時代劇。現代の経済においては「裁定取引」(アービトラージ)と呼ばれる取引方法に着目した近江商人たちが、そろばん片手に知恵をふりしぼり、商売で勝負に出る姿を痛快に描く。監督を務めるのは『鬼が笑う』などの三野龍一。『許された子どもたち』などの上村侑、『小さな恋のうた』などの森永悠希のほか、真飛聖、黒木ひかり、前野朋哉、田野優花らが出演する。




●『バーフバリ 王の凱旋 完全版 後編』

5月21日(日)〜27日(土)

15:10 -(17:57終映)

*5月23日(火)休館

監督:S・S・ラージャマウリ
出演:プラバース/ラーナー・ダッグバーティほか
[17年製作/インド/2時間47分/字幕/予告なし本編スタート]

古代インドの神話的叙事詩「マハーバーラタ」をベースに、伝説の戦士バーフバリの壮絶な愛と復讐を描き、本国インドで大ヒットしたほか、日本でも異例のロングランヒットを記録した「バーフバリ 王の凱旋 後編」のオリジナル完全版。日本公開された141分のインターナショナル版よりも26分長い、本国インドで公開された本編167分の完全版で、ヒロインのデーヴァセーナが歌い踊る楽曲「かわいいクリシュナ神よ」のシーンなど、日本初公開のシーンが多数含まれている。





●『銀平町シネマブルース』

5月21日(日)〜27日(土)

18:20 -(20:09終映)

*5月23日(火)休館

監督:城定秀夫
出演:小出恵介/吹越満/宇野祥平/ほか
[22年製作/日本/1時間39分/予告10分あり]

「アルプススタンドのはしの方」「愛なのに」の城定秀夫が監督、「れいこいるか」「神田川のふたり」のいまおかしんじが脚本を手がけ、つぶれかけの映画館を舞台に繰り広げる人間模様を描いた群像悲喜劇。青春時代を過ごした街・銀平町に帰ってきた一文無しの青年・近藤は、映画好きの路上生活者の佐藤と、商店街の一角にある映画館・銀平スカラ座の支配人・梶原と知り合ったことをきっかけに、銀平スカラ座でアルバイトとして働くことに…。
主人公の青年・近藤を小出恵介が演じ、梶原役に吹越満、佐藤役に宇野祥平と実力派が脇を固める。撮影は、埼玉県川越市にある老舗ミニシアター・川越スカラ座で行われた。





●『エンドロールのつづき』

5月21日(日)〜27日(土)
20:30 -(22:32終映)
*5月23日(火)休館

5月28日(日)〜6月3日(土)
14:40 -(16:42終映)
*5月30日(火)休館

監督:パン・ナリン
出演:バビン・ラバリ/リチャー・ミーナー/ほか
[21年製作/インド・フランス/1時間39分/予告10分あり]

インドのチャイ売りの少年が映画監督の夢へ向かって走り出す姿を、同国出身のパン・ナリン監督自身の実話をもとに描いたヒューマンドラマ。インドの田舎町で暮らす9歳の少年サマイは、学校に通いながら父のチャイ店を手伝っている。厳格な父は映画を低劣なものと考えているが、信仰するカーリー女神の映画だけは特別だと言い、家族で映画を見に行くことに。初めて経験する映画の世界にすっかり心を奪われたサマイは再び映画館に忍び込むが、チケット代を払えず追い出されてしまう…。


(続く)



(続き)






●『若者は山里をめざす』

5月28日(日)〜6月3日(土)
9:30 -(11:35終映)
*5月30日(火)休館

6月4日(日)〜10日(土)
12:10 -(14:15終映)
*6月6日(火)休館

監督:原村政樹
[22年製作/日本/1時間55分/予告10分あり]

埼玉県東秩父村に移住する若者たちを捉えたドキュメンタリー。
都心からわずか60キロの山間に位置し、消滅可能性都市ランキングの埼玉県第1位にもなったことのある東秩父村に、都会から移り住む若者が増え始めた。村出身の西沙耶香さんは高校卒業後に上京したが、故郷を消滅させたくないとの思いから仕事を辞めて村に戻ってきた。地域起こし協力隊に採用された東京出身の元銀行員・高野晃一さんは、村の伝統的な山菜「ノゴンボウ」を使った特産品の開発を進めるなかで地域に溶け込み、移住を決意した。さらに和紙職人を目指す青年や芸大卒の女性、鬼太鼓座の若者たちも、村の人々と交流しながら生きる知恵を身につけていく。



●『対峙』

5月28日(日)〜6月3日(土)

17:00 -(19:01終映)

*5月30日(火)休館

監督:フラン・クランツ
出演:リード・バーニー/アン・ダウド/ほか
[21年製作/アメリカ/1時間52分/予告10分あり]

高校銃乱射事件の被害者家族と加害者家族による対話を描いたドラマ。
アメリカの高校で、生徒による銃乱射事件が発生。多くの同級生が殺害され、犯人の少年も校内で自ら命を絶った。事件から6年。息子の死を受け入れられずにいるペリー夫妻は、セラピストの勧めで、加害者の両親と会って話をすることに。教会の奥の小さな個室で立会人もなく顔を合わせた4人はぎこちなく挨拶を交わし、対話を始めるが…。
「キャビン」などの俳優フラン・クランツが初監督・初脚本を手がけ、密室で繰り広げられる4人の会話劇を緊迫感たっぷりに映し出す。




●『崖上のスパイ』

5月28日(日)〜6月3日(土)

19:20 -(21:30終映)

*5月30日(火)休館

監督:チャン・イーモウ
出演:チャン・イー/アユー・ホーフェイ/ほか
[21年製作/中国/2時間00分/予告10分あり]

中国の巨匠チャン・イーモウが、1930年代の満州を舞台に描いたスパイサスペンス。
1934年、冬。ソ連で特殊訓練を受けた男女4人のスパイチームが、極秘作戦「ウートラ計画」を実行するため満州国のハルビンに潜入する。彼らの目的は、日本軍の秘密施設から脱走した証人を国外脱出させ、同軍の蛮行を世界に知らせること。しかし仲間の裏切りによって天敵・特務警察に計画内容が察知され、リーダーのチャン・シエンチェンが捕まってしまう。残された3人と彼らの協力者となったジョウ・イーは、どうにかピンチを切り抜けるべく奔走するが…。




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2023年6月後半の上映作品のご案内をいたします。



●『あつい胸さわぎ』

6月11日(日)〜17日(土)
9:30 -(11:33終映)
*6月13日(火)休館

6月18日(日)〜24日(土)
12:10 -(13:53終映)
*6月20日(火)休館

監督:まつむらしんご
出演:吉田美月喜/常盤貴子ほか
[22年製作/日本/1時間33分/予告10分あり]

劇作家・横山拓也が代表の演劇ユニット「iaku」の舞台を、『恋とさよならとハワイ』などのまつむらしんごが監督、『凶悪』などの高橋泉が脚本を務めて映画化。初恋に胸を躍らせる中で若年性乳がんを患った娘と、娘を案じる母親の複雑な心情を描く。娘を『メイヘムガールズ』などの吉田美月喜、母親を常盤貴子が演じ、前田敦子らが共演する。





●『茶飲友達』

6月4日(日)〜10日(土)
9:30 -(11:55終映)
*6月6日(火)休館

6月11日(日)〜17日(土)
12:00 -(14:25終映)
*6月13日(火)休館

監督:外山文治
出演:岡本玲/磯西真喜/ほか
[22年製作/日本/2時間15分/予告10分あり]

「燦燦 さんさん」「ソワレ」の外山文治監督が、2013年10月に高齢者売春クラブが摘発された事件を元に、超高齢化社会の現代日本が抱える閉塞感や寂しさなど、さまざまな問題を反映して描いた群像ドラマ。
佐々木マナは、仲間とともに高齢者専門の売春クラブ「茶飲友達(ティー・フレンド)」を設立し、新聞に掲載した「茶飲友達、募集。」の三行広告で集まってきた男性たちのもとへ高齢女性を派遣するビジネスをスタートする。「ティー・ガール」と称される在籍女性の中には、介護生活に疲れた女性、ギャンブルに依存した女性などさまざまな事情を抱える者がいた。マナのもとで「茶飲友達」を運営する若者たちもまた、出口の見えない社会で閉塞感を抱えて生きている。 さまざまな世代を束ねるマナは、彼らを「ファミリー」と呼び、擬似家族のような絆を育んでいくが……。





●『すべてうまくいきますように』

6月11日(日)〜17日(土)

14:50 -(16:53終映)

*6月13日(火)休館

【ソフィー・マルソー特集】
当時13歳だったソフィー・マルソーがデビュー作にして主演を務めた『ラ・ブーム』『ラ・ブーム2』も上映!

監督:フランソワ・オゾン
出演:ソフィー・マルソー/アンドレ・デュソリエほか
[21年製作/フランス・ベルギー/1時間53分/予告10分あり]

ユーモアと好奇心にあふれ、生きることを愛してきた85歳の男性アンドレ。脳卒中で倒れ身体の自由がきかなくなった彼は、その現実を受け入れられず安楽死を望むように。人生を終わらせるのを手伝ってほしいと頼まれた娘エマニュエルは、父の気が変わることを願いながらも、合法的な安楽死を支援するスイスの協会に連絡する…。
フランスの名匠フランソワ・オゾンが、「スイミング・プール」の脚本家エマニュエル・ベルンエイムの自伝的小説を基に、安楽死を望む父親に翻弄される娘の葛藤を描いた人間ドラマ。ソフィー・マルソーがエマニュエル役で主演を務める。




●『ラ・ブーム』(限定上映)

6月11日(日)/12日(月)/14日(水)/15日(木)

17:10 -(19:11終映)

*6月13日(火)休館

監督:クロード・ピノトー
出演:ソフィー・マルソー/クロード・ブラッスールほか
[1980年製作/フランス/1時間51分/予告10分あり]

当時13歳だったソフィー・マルソーがデビュー作にして主演を務め、世界的ヒットを記録した青春ラブストーリー。
パリに引っ越して来た13歳の少女ビックは、新しい生活への期待に胸を膨らませていた。歯科医の父フランソワと漫画家の母フランソワーズは忙しく、曽祖母プペットがビックの良き相談相手だ。ある夜、クラスメイトに誘われてブーム(パーティ)へ出かけたビックは、そこで出会った少年マチューとひかれ合う…。


(続く)



(続き)




●『ラ・ブーム』(限定上映)

6月16日(金)/17日(土)

17:10 -(19:08終映)

監督:クロード・ピノトー
出演:ソフィー・マルソー/クロード・ブラッスールほか
[1982年製作/フランス/1時間48分/予告10分あり]

ソフィー・マルソーのデビュー作である大ヒット青春映画「ラ・ブーム」の続編。前作の2年後を舞台に、主人公ビックの新たな恋や、彼女を取り巻く登場人物たちのその後を描く。
主演のマルソーをはじめ、両親役のクロード・ブラッスールとブリジット・フォッセー、監督・脚本のクロード・ピノトーら、前作のスタッフ・キャストが再結集。クック・ダ・ブックスによる主題歌「恋する瞳」も話題を集めた。





●『エゴイスト』

6月11日(日)〜17日(土)

19:30 -(21:40終映)

*6月13日(火)休館

監督:松永大司
出演:鈴木亮平/宮沢氷魚ほか
[23年製作/日本/2時間00分/予告10分あり/R15+]

14歳の時に母を亡くした浩輔は、田舎町でゲイである本当の自分を押し殺して思春期を過ごし、現在は東京でファッション誌の編集者として働きつつ自由気ままな生活を送っている。そんなある日、浩輔は母を支えながら暮らすパーソナルトレーナーの龍太と出会う。浩輔と龍太はひかれ合い、時には龍太の母も交えて満ち足りた時間を過ごしていく…。
エッセイスト・高山真の自伝的小説「エゴイスト」を、「トイレのピエタ」の松永大司監督が映画化。主人公・浩輔を鈴木亮平、龍太を宮沢氷魚、龍太の母を阿川佐和子が演じる。






●『いつかの君にもわかること』

6月18日(日)〜24日(土)

9:30 -(11:15終映)

*6月20日(火)休館

監督:ウベルト・パゾリーニ
出演:ジェームズ・ノートン/ダニエル・ラモントほか
[20年製作/イタリアほか/1時間35分/予告10分あり]

窓拭き清掃員として働きながら、4歳の息子を男手ひとつで育てる33歳のジョン。不治の病に冒され余命宣告を受けた彼は、養子縁組の手続きを行い、自分が亡き後に息子が一緒に暮らす“新しい親”を探し始める。理想的な家族を求めて何組もの候補と面会するが…。「おみおくりの作法」のウベルト・パゾリーニが監督・脚本を手がけ、余命わずかなシングルファザーが息子の新しい家族探しに奔走する姿を描いたヒューマンドラマ。





●『劇場版 センキョナンデス』

6月18日(日)〜24日(土)
14:20 -(16:19終映)
*6月20日(火)休館

6月25日(日)〜7月1日(土)
17:20 -(19:19終映)
*6月27日(火)休館

監督:ダースレイダー/プチ鹿島
[23年製作/日本/1時間49分/予告10分あり]

YouTube番組「ヒルカラナンデス(仮)」を配信するラッパーのダースレイダーと時事芸人のプチ鹿島が、同番組のスピンオフとして立ち上げた選挙取材企画を基に映画として完成させた長編ドキュメンタリー。
ロンドン育ちで海外メディアの情報に精通するダースレイダーと、新聞14紙を毎日読み比べするというプチ鹿島。2021年の衆院選では香川、22年の参院選では大阪・京都を訪れて合計十数人の候補者に突撃取材を敢行し、忖度なしのインタビューで思わぬ本音を引き出していく。「なぜ君は総理大臣になれないのか」のドキュメンタリー監督・大島新がプロデュースを手がけた。




●『小さき麦の花』

6月18日(日)〜24日(土)

16:40 -(19:03終映)

*6月20日(火)休館

監督:リー・ルイジュン
出演:ウー・レンリン/ハイ・チンほか
[22年製作/中国/2時間13分/予告10分あり]

2011年、中国西北地方の農村。貧しい農民ヨウティエ(ウー・レンリン)と障がいのある内気なクイイン(ハイ・チン)。互いに家族の厄介者だったふたりは、見合い結婚。やがて、互いを慈しみ、力を合わせ、作物を育て、質素な家を作り、慎ましくも日々を生きるのだが、自然の猛威や変わりゆく時代の波にさらされる…。
ベルリン国際映画祭の星取りでは驚異の4.7点(5点が満点)をマークし、金熊賞最有力と絶賛されるも無冠。しかし、中国で公開されると、レビューサイトでも本年度中国映画ベスト1の評価を得てじわじわ広がり、公開後2ヶ月経ってからTikTokが火付け役となり、若い世代を中心に興行収入トップに躍り出る大ヒットを記録した。





(続く)
(続き)


●『ベネデッタ』

6月18日(日)〜24日(土)
19:20 -(21:41終映)
*6月20日(火)休館

6月25日(日)〜7月1日(土)
14:40 -(17:01終映)
*6月27日(火)休館

監督:ポール・バーホーベン
出演:ビルジニー・エフィラ/シャーロット・ランプリングほか
[21年製作/フランス/2時間11分/予告10分あり/R18+]

「氷の微笑」「ロボコップ」の鬼才ポール・バーホーベン監督が、17世紀にレズビアン主義で告発された実在の修道女ベネデッタ・カルリーニの数奇な人生と彼女に翻弄される人々を描いた伝記映画。
17世紀、ペシアの町。聖母マリアと対話し奇蹟を起こすとされる少女ベネデッタは、6歳で出家してテアティノ修道院に入る。純粋無垢なまま成人した彼女は、修道院に逃げ込んできた若い女性バルトロメアを助け、秘密の関係を深めていく。そんな中、ベネデッタは聖痕を受けてイエスの花嫁になったとみなされ、新たな修道院長に就任。民衆から聖女と崇められ強大な権力を手にするが…。


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2023年7月前半の上映作品のご案内をいたします。



●『シャイロックの子供たち』

6月25日(日)〜7月1日(土)
12:10 -(14:22終映)
*6月27日(火)休館

7月2日(日)〜8日(土)
9:30 -(11:42終映)
*7月4日(火)休館

監督:本木克英
出演:阿部サダヲ/上戸彩/玉森裕太ほか
[23年製作/日本/2時間02分/予告10分あり]

テレビドラマ化もされた池井戸潤の同名ベストセラー小説を、阿部サダヲ主演、池井戸原作の「空飛ぶタイヤ」を手がけた本木克英監督のメガホンで映画化。小説版、ドラマ版にはない独自のキャラクターが登場し、映画版オリジナルストーリーが展開する。
東京第一銀行・長原支店で現金紛失事件が発生した。ベテランお客様係の西木雅博は、同じ支店に勤務する北川愛理、田端洋司とともに、事件の裏側を探っていく。西木たちは事件に隠されたある事実にたどりつくが、それはメガバンクを揺るがす不祥事の始まりにすぎなかった…。





●『「生きる」大川小学校 津波裁判を闘った人たち』

6月25日(日)〜7月1日(土)
9:30 -(11:44終映)
*6月27日(火)休館

7月2日(日)〜8日(土)
12:10 -(14:24終映)
*7月4日(火)休館

監督:寺田和弘
[22年製作/日本/2時間04分/予告10分あり/日本語字幕版]

東日本大震災で多数の犠牲者を出した宮城県石巻市の大川小学校を題材に、遺された親たちの10年に及ぶ思いを記録したドキュメンタリー。2011年3月11日に発生した東日本大震災で、津波にのまれて全校児童の7割に相当する74人の児童(うち4人は行方不明)と10人の教職員の命が失われた大川小学校。地震発生から津波到達までは約51分、ラジオや行政の防災無線で情報は学校側にも伝わり、スクールバスも待機していたにも関わらず悲劇は起きた。その事実や理由について行政からの説明に疑問を抱いた一部の親たちは、真実を求めて提訴に至る…。
親たちが延べ10年にわたって記録した膨大な映像をもとに、寺田和弘監督が追加撮影などを行いドキュメンタリー映画として完成させた。





●『逆転のトライアングル』

7月2日(日)〜8日(土)
14:50 -(17:27終映)
*7月4日(火)休館

7月9日(日)〜15日(土)
16:40 -(19:17終映)
*7月11日(火)休館

監督:リューベン・オストルンド
出演:ハリス・ディキンソン/チャールビ・ディーンほか
[22年製作/スウェーデン/2時間27分/予告10分あり]

「フレンチアルプスで起きたこと」「ザ・スクエア 思いやりの聖域」など、人間に対する鋭い観察眼とブラックユーモアにあふれた作品で高い評価を受けてきたスウェーデンの鬼才リューベン・オストルンドが、ファッション業界とルッキズム、そして現代における階級社会をテーマに描き、2022年・第75回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した人間ドラマ。






●『コンパートメント No.6』

7月2日(日)〜8日(土)

17:50 -(19:47終映)

*7月4日(火)休館

監督:ユホ・クオスマネン
出演:セイディ・ハーラ/ユーリー・ボリソフほか
[21年製作/フィンランド・ロシア/1時間47分/予告10分あり]

1990年代のモスクワ。フィンランドからの留学生ラウラは恋人と一緒に世界最北端駅ムルマンスクのペトログリフ(岩面彫刻)を見に行く予定だったが、恋人に突然断られ1人で出発することに。寝台列車の6号客室に乗り合わせたのはロシア人の炭鉱労働者リョーハで、ラウラは彼の粗野な言動や失礼な態度にうんざりする。しかし長い旅を続ける中で、2人は互いの不器用な優しさや魅力に気づき始める。
長編デビュー作「オリ・マキの人生で最も幸せな日」がカンヌ国際映画祭「ある視点」部門の作品賞に輝いたフィンランドの新鋭ユホ・クオスマネンが、同国の作家ロサ・リクソムの小説を基に撮りあげた長編第2作。


(続く)
(続き)
●『バニシング・ポイント』

7月2日(日)〜8日(土)

20:10 -(21:59終映)

*7月4日(火)休館

監督:リチャード・C・サラフィアン
出演:バリー・ニューマンほか
[1971年製作/アメリカ/1時間39分/予告10分あり]

ベトナム戦争で名誉勲章を受け、レースドライバーや警官の職を経て現在は車の陸送で生計を立てるコワルスキーは、コロラド州デンバーから1200マイル離れたサンフランシスコまで、白の70年型ダッジ・チャレンジャーを15時間で届ける賭けをする。交通法規を無視して暴走する彼を警察が追う中、警察無線を傍受した盲目の黒人DJスーパー・ソウルがラジオで実況中継を開始。コワルスキーの逃走劇は世間の注目の的となるが…。
警察の追跡を振り切りながら時速200キロで暴走する男の姿を鮮烈に描き、アメリカン・ニューシネマを代表する1作となった傑作カーアクション。デジタルリマスター上映!





●『ペーパーシティ 東京大空襲の記憶』

7月9日(日)〜15日(土)

9:30 -(11:00終映)

*7月11日(火)休館
監督:エイドリアン・フランシス
[21年製作/オーストラリア/1時間20分/予告10分あり]
東京を拠点に活動するオーストラリア出身の映画監督エイドリアン・フランシスが、東京大空襲の生存者たちを取材したドキュメンタリー。1945年3月10日午前0時過ぎ、アメリカ軍の爆撃機が東京を襲撃し、死者10万人以上、東京の4分の1が焼失する史上最大の空襲となった。その悲劇を生き延びた星野弘さん、清岡美知子さん、築山実さんら3人は長年にわたり、公的な慰霊碑や博物館の建設、市民への補償を求めて活動を続けてきた。日本人から戦争や空襲の記憶が失われつつある今、悲劇の体験を後世に残すため戦ってきた生存者たちの最後の運動を、彼らの悲痛な証言や映像資料を交えながら映し出す。
●『ワース 命の値段』
7月9日(日)〜15日(土)
11:20 -(13:28終映)
*7月11日(火)休館
7月16日(日)〜22日(土)
17:00 -(19:08終映)
*7月18日(火)休館
監督:サラ・コランシ?ェロ
出演:マイケル・キートン/スタンリー・トゥッチほか
[21年製作/アメリカ/1時間58分/予告10分あり/字幕]
2001年9月11日に起こったアメリカ同時多発テロを受け、米政府は被害者と遺族救済を目的とした補償基金プログラムを立ち上げる。その特別管理人を任された弁護士のケン・ファインバーグは独自の計算式により、個々人の補償金額を算出する方針を打ち出すが、被害者遺族が抱えるさまざまな事情と、彼らの喪失感や悲しみに接する中で、いくつもの矛盾にぶち当たる。
マイケル・キートン主演で、アメリカ同時多発テロ被害者の補償金分配を束ねた弁護士の実話を映画化した社会派ドラマ。
●『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
7月9日(日)〜15日(土)
13:50 -(16:20終映)
*7月11日(火)休館
7月16日(日)〜22日(土)
19:30 -(22:00終映)
*7月18日(火)休館
監督:ダニエル・クワン ダニエル・シャイナート
出演:ミシェル・ヨーほか
[22年製作/アメリカ/2時間20分/予告10分あり/字幕]
カンフーとマルチバース(並行宇宙)の要素を掛け合わせ、生活に追われるごく普通の中年女性が、マルチバースを行き来し、カンフーマスターとなって世界を救うことになる姿を描いた異色アクションエンタテインメント。奇想天外な設定で話題を呼んだ「スイス・アーミー・マン」の監督コンビのダニエルズ(ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート)が手がけた。
第95回アカデミー賞では同年度最多の10部門11ノミネートを果たし、作品、監督、脚本、主演女優、助演男優、助演女優、編集の7部門を受賞した。
●『別れる決心』
7月9日(日)〜15日(土)
19:40 -(22:08終映)
*7月11日(火)休館
監督:パク・チャヌク
出演:パク・ヘイル/タン・ウェイほか
[22年製作/韓国/2時間18分/予告10分あり/字幕]
男性が山頂から転落死する事件が発生。事故ではなく殺人の可能性が高いと考える刑事ヘジュンは、被害者の妻であるミステリアスな女性ソレを疑うが、彼女にはアリバイがあった。取り調べを進めるうちに、いつしかヘジュンはソレにひかれ、ソレもまたヘジュンに特別な感情を抱くように…。
「オールド・ボーイ」「お嬢さん」のパク・チャヌク監督が、殺人事件を追う刑事とその容疑者である被害者の妻が対峙しながらもひかれあう姿を描いたサスペンスドラマ。2022年・第75回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞。
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1.明日からの上映作品
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http://k-scalaza.com/

■ぼくたちの哲学教室

7.1(土)-7.7(金) 火水定休
10:30-12:21 予告5分

7.8(土)-7.14(金) 火水定休
12:40-14:31 予告5分

<作品紹介>
哲学を主要科目として教える
男子小学校の取り組みを追う
ドキュメンタリー。


北アイルランドのベルファストにある
ホーリークロス男子小学校。

校長のケヴィン先生はスキンヘッドで
エルヴィス・プレスリーをこよなく愛し
携帯電話の着信音も目覚まし時計も
マグカップもプレスリー、
しょっちゅう鼻歌を歌い、
ユーモアのセンスも抜群、
柔道は黒帯で日々の筋トレにも余念がない
という大変キャラの立った人物です。

そのケヴィン校長がなぜ
小学生に哲学を教えるかというのは
映画の中で知っていただくとして、
観ていて思うのは
この年頃の子どもたちの不安定さです。

ベルファストという地が持つ
負の歴史から来る不安定さもあり、
ケヴィン校長は
その負の連鎖を断ち切ろうと
子どもたちに

「自分で考えること」
「対話すること」

を徹底して教えます。

どんな時もどんな子どもにも
真正面から向き合い
対話をするというのは
大変な忍耐力と長い時間が必要で
教師といえどもなかなかできることでは
ないですが、

だめだとわかっていてもやってしまう
怒りや衝動をうまく抑えられない

というのはどこの国の子どもにも
普通にあることですし、
どこにでも暴力の連鎖はあるので、
こういう教育がどの国でも行われるように
なってほしいですね。

○トークイベント○
7.9(日)12:40の回上映後
ゲスト:西山 渓さん(本作字幕監修)
http://event.k-scalaza.com/?eid=1264638


■ハマのドン

7.1(土)-7.7(金) 火水定休
12:45-14:30 予告5分

7.8(土)-7.14(金) 火水定休
10:30-12:15 予告5分

<作品紹介>
またGoogleのBardに
あらすじをお願いしてみました。

「横浜市のカジノ誘致を
阻止するために立ち上がった
藤木幸夫の戦いを描いた
ドキュメンタリー映画『ハマのドン』。
藤木は、カジノ誘致が横浜市に与える
負の影響を訴え、市民の声を政治に
届けようと奮闘する。」

合ってる。びっくり。

というのも、
5月に試した時には

「深作欣二監督のヤクザ映画」

って言ってたんですよ?

(ちなみにChatGPTも
「ヤクザ映画」って言ってました。
確かにヤクザは出てきますが、
ヤクザ映画ではない)

1か月の間に進歩したな、Bard!

それはさておき、
これもとっても面白い
ドキュメンタリーなので
ぜひご覧いただきたいです。

最初はカジノ賛成派だったドンが
なぜ反対派に回ったのか。
ハマとヤクザ、博打の関係とは。

ドンこと藤木幸夫さんが、
かなりオープンに語っております。

まさに昭和史そのもののような
ドンの半生。

こんな体験している人に
うかつな言葉は言えないですね。

○初日舞台挨拶○
7.1(土)12:45の回上映後
ゲスト:松原文枝監督
http://event.k-scalaza.com/?eid=1264637


■奈落のマイホーム

7.1(土)
15:05-17:04 予告5分

7.2(日)-7.7(金) 火水定休
14:50-16:49 予告5分

※一週間限定上映

<作品紹介>
シンクホールに飲み込まれた
マンションの住人たちが
力を合わせて地上に戻ろうとする
韓国発サバイバルムービー。


シンクホールが登場する
韓国映画といえば
当館でも上映した『なまず』が
ありますが、
韓国では「シンクホール」で
普通に通じるほど
陥没穴が発生しているもようです。

(年間900件以上、1日2.6件、
その約8割はソウル市内で発生)

地下500メートルの深さにまで
自宅マンションが飲み込まれ、
家族が無事かどうかも
わからない状況で、
気が合うとは言えない面々と
協力するはめになった人々が
どのように行動するのか。

韓国映画らしいリアルさとスケール、
人間ドラマで描く
ディザスターパニックムービー。
大変面白いのでぜひぜひ
スクリーンでご覧くださいませ!!
ちなみに、
コメディ要素強めですので
サバイバルスリラーというよりは
サバイバルコメディだと思います。
いろんな要素が、
これでもか!これでもか!
というほどてんこもりですが
さすが韓国映画、きちんとまとめあげ
素晴らしいエンタメに仕上がっております。
(続く)
(続き)

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2.今後の上映作品
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http://k-scalaza.com/more/more.html

零落
マッド・ハイジ
雄獅少年/ライオン少年
ナナメのろうか
one morning
青いカフタンの仕立て屋
マリウポリ 7日間の記録
アシスタント
RRR
EO イーオー
TAR/タ─

○○○○○○
○○○○○
響け!情熱のムリダンガム
ソフト/クワイエット
世界のはしっこ、ちいさな教室
ケイコ 目を澄ませて
ミューズは溺れない
金持を喰いちぎれ
○○ー○!○○○○ー○○ー
○○
2023年8月後半の上映作品のご案内をいたします。


●『ウィ、シェフ!』

8月20日(日)〜26日(土)
9:30 -(11:17終映)
*8月22日(火)休館

8月27日(日)〜9月2日(土)
12:10 -(13:57終映)
*8月29日(火)休館

監督:ルイ=ジュリアン・プティ
出演:オドレイ・ラミー/フランソワ・クリュゼほか
[22年製作/フランス/1時間37分/予告10分あり/字幕]

一流レストランでスーシェフを務める女性カティは、シェフと大ゲンカして店を飛び出してしまう。やっとのことで見つけた新しい職場は移民の少年たちが暮らす自立支援施設で、まともな食材も器材もない。施設長ロレンゾは不満を訴えるカティに、少年たちを調理アシスタントにしようと提案…。




●『せかいのおきく』

8月20日(日)〜26日(土)
12:30 -(14:10終映)
*8月22日(火)休館

8月27日(日)〜9月2日(土)
9:30 -(11:10終映)
*8月29日(火)休館

監督:阪本順治
出演:黒木華/寛一郎/池松壮亮ほか
[23年製作/日本/1時間30分/予告10分あり]

江戸時代末期、厳しい現実にくじけそうになりながらも心を通わせることを諦めない若者たちの姿を、墨絵のように美しいモノクロ映像で描き出す。
武家育ちである22歳のおきくは、現在は寺子屋で子どもたちに読み書きを教えながら、父と2人で貧乏長屋に暮らしていた。ある雨の日、彼女は…。
中次を寛一郎、矢亮を池松壮亮が演じ、佐藤浩市、眞木蔵人、石橋蓮司が共演。





●『ハマのドン』

8月20日(日)〜26日(土)
14:40 -(16:30終映)
*8月22日(火)休館

8月27日(日)〜9月2日(土)
17:10 -(19:00終映)
*8月29日(火)休館

監督:松原文枝
[23年製作/日本/1時間40分/予告10分あり]

カジノ誘致問題に揺れた2021年の横浜市長選で反対派の急先鋒に立った政治家・藤木幸夫を追ったドキュメンタリー。テレビ朝日が製作した2022年2月放送のドキュメンタリー番組を劇場版として公開。
裏の権力者とされてきた藤木が市民と手を取りあい、カジノ誘致を覆すまでの軌跡を追う。テレビ朝日「報道ステーション」のプロデューサーを務めた松原文枝が監督を務めた。リリー・フランキーがナレーションを担当。





●『ぼくたちの哲学教室』

8月20日(日)〜26日(土)

17:00 -(18:52終映)

*8月22日(火)休館

監督:ナーサ・ニ・キアナン デクラン・マッグラ
[21年製作/日本/1時間42分/予告10分あり]

北アイルランド、ベルファストの男子小学校で実施されている哲学の授業を2年間にわたって記録したドキュメンタリー。
北アイルランド紛争によりプロテスタントとカトリックの対立が繰り返されてきたベルファストの街には、現在も「平和の壁」と呼ばれる分離壁が存在する。労働者階級の住宅街に闘争の傷跡が残るアードイン地区のホーリークロス男子小学校では「哲学」が主要科目となっており、「どんな意見にも価値がある」と話すケビン・マカリービー校長の教えのもと、子どもたちは異なる立場の意見に耳を傾けながら自らの思考を整理し、言葉にしていく。宗教的、政治的対立の記憶と分断が残るこの街で、哲学的思考と対話による問題解決を探るケビン校長の挑戦を追う。







●『ロストケア』

8月20日(日)〜26日(土)

19:20 -(21:24終映)

*8月22日(火)休館

監督:前田哲
出演:松山ケンイチ/長澤まさみほか
[23年製作/日本/1時間54分/予告10分あり]

「凍てつく太陽」などで知られる作家・葉真中顕の日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作を映画化。老人介護の現場で起きた連続殺人事件をめぐり、検事が事件の真相に迫る。『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』などの前田哲がメガホンを取り、『ストロベリーナイト』などの龍居由佳里が脚本を担当。殺人を犯した心優しい介護士を松山ケンイチ、彼と向き合う検事を長澤まさみが演じる。







(続く)
(続き)



●『THEATERS』

8月27日(日)〜9月2日(土)

14:20 -(16:24終映)

*8月29日(火)休館



監督:山口雄也 中村公彦 鈴木太一 沖正人
[21年製作/日本/1時間54分/予告10分あり]

山口雄也、中村公彦、鈴木太一、沖正人という4人の監督が、「映画館」をテーマに制作したオムニバス。
埼玉の深谷シネマを舞台に、大企業の御曹司である夫から理不尽な扱いを受ける映画好きな女性がある決断を下す「銀幕エレジー」(山口監督)、神奈川のシネマ・ジャック&ベティを舞台に、念願の初監督作が不運にもお蔵入りとなった映画監督の憎悪と映画愛の行方を描く「シネマコンプレックス」(中村監督)、長編デビュー作を携えて全国のミニシアターをめぐる映画監督と、広島・横川シネマの支配人や常連客との交流を、監督の実体験を基に描いた「俺と映画と、ある女」(鈴木監督)、秋田の御成座を舞台に、色を識別できない少年が閉館したはずの映画館で体験する不思議な出来事を描く「colorful」(沖監督)の4作品で構成。







●『私、オルガ・ヘプナロヴァー』

8月27日(日)〜9月2日(土)

19:20 -(21:15終映)

*8月29日(火)休館

監督:トマーシュ・バインレプ ペトル・カズダ
出演:ミハリナ・オルシャンスカ
[16年製作/チェコ・ポーランド・スロバキア・フランス/1時間45分/予告10分あり/字幕]

チェコスロバキア最後の女性死刑囚として、23歳で絞首刑に処された実在の人物を描いたドラマ。
経済的に恵まれた家庭に育った22歳のオルガ・ヘプナロヴァーは、1973年7月10日、チェコの首都・プラハの中心地で路面電車を待つ群衆にトラックで突っ込み、8人が死亡、12人が負傷する「事故」を起こす。犯行前、オルガは自身の行為は多くの人々から受けた虐待に対する復讐であり、社会に罰を与えたとの犯行声明文を新聞社に送っていた。両親の無関心と虐待、社会からの疎外やいじめによって心に傷を負った彼女は、自らを「性的障害者」と呼んだ。





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2023年9月前半の上映作品のご案内をいたします。



●『TAR ター』

9月3日(日)〜9日(土)
9:30 -(12:18終映)
*9月5日(火)休館

9月10日(日)〜16日(土)
12:20 -(15:08終映)
*9月12日(火)休館

監督:トッド・フィールド
出演:ケイト・ブランシェット/ノエミ・メルランほか
[22年製作/アメリカ/2時間38分/予告10分あり/字幕]

「イン・ザ・ベッドルーム」「リトル・チルドレン」のトッド・フィールド監督が16年ぶりに手がけた長編作品で、ケイト・ブランシェットを主演に、天才的な才能を持った女性指揮者の苦悩を描いたドラマ。
ドイツの有名オーケストラで、女性としてはじめて首席指揮者に任命されたリディア・ター。天才的能力とたぐいまれなプロデュース力で、その地位を築いた彼女だったが、いまはマーラーの交響曲第5番の演奏と録音のプレッシャーと、新曲の創作に苦しんでいた。そんなある時、かつて彼女が指導した若手指揮者の訃報が入り、ある疑惑をかけられたターは追い詰められていく。



●『トリとロキタ』

9月3日(日)〜9日(土)
13:20 -(14:59終映)
*9月5日(火)休館

9月10日(日)〜16日(土)
18:00 -(19:39終映)
*9月12日(火)休館

監督:ジャン=ピエール・ダルデンヌ リュック・ダルデンヌ
出演:パブロ・シルズ/ジョエリー・ムブンドゥほか
[22年製作/ベルギー・フランス/1時間29分/予告10分あり/字幕]

ベルギーの名匠ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ兄弟が、アフリカからベルギーに流れ着いた偽りの姉弟の強い絆と過酷な現実を描いたヒューマンドラマ。
アフリカから地中海をわたってベルギーのリエージュにやって来た少年トリと少女ロキタ。偽りの姉弟として生きる2人はどんな時でも一緒で、年上のロキタは社会からトリを守り、しっかり者のトリは時々不安定になるロキタを支えている。10代後半のロキタはビザがないため正規の職に就くことができず、ドラッグの運び屋をして金を稼ぐ。ロキタは偽造ビザを手に入れるため、さらに危険な仕事を始めるが…。




●『プーチンより愛を込めて』

9月3日(日)〜9日(土)
15:20 -(17:12終映)
*9月5日(火)休館

9月10日(日)〜16日(土)
20:00 -(21:52終映)
*9月12日(火)休館

監督:ビタリー・マンスキー
出演:ウラジーミル・プーチン/ミハイル・ゴルバチョフほか
[18年製作/ラトビア・スイス・チェコ・ロシア・ドイツ・フランス/1時間42分/予告10分あり/字幕]

ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンの素顔をとらえた2018年製作のドキュメンタリー。
1999年12月31日、ロシア連邦初代大統領ボリス・エリツィンが辞任し、自身の後継者としてプーチンを指名した。3カ月後に行われる大統領選挙までの間、ロシアの新しい憲法と国旗は若き指導者に引き継がれることに。プーチン大統領候補の選挙用PR動画の撮影を開始したビタリー・マンスキー監督は、大統領選挙への出馬表明も公約発表もしないまま“選挙運動”を展開するプーチンの姿を記録。プーチンが大統領代行に就任してからの1年間を追った映像を編集し、ドキュメンタリー映画として完成させた。
選挙運動では控えめな印象のプーチンだったが、徐々にその本性が見えはじめる。プーチンがいかにして権力を握り、現在の統治国家を築きあげたのかを浮かび上がらせていく。




●『聖地には蜘蛛が巣を張る』

9月3日(日)〜9日(土)

17:30 -(19:38終映)

*9月5日(火)休館

監督:アリ・アッバシ
出演:メフディ・バジェスタニ/ザーラ・アミール・エブラヒミほか
[22年製作/デンマーク・ドイツ・スウェーデン・フランス/1時間58分/予告10分あり/字幕/R15+]

2000年代初頭。イランの聖地マシュハドで、娼婦を標的にした連続殺人事件が発生した。「スパイダー・キラー」と呼ばれる殺人者は「街を浄化する」という声明のもと犯行を繰り返し、住民たちは震撼するが、一部の人々はそんな犯人を英雄視する。真相を追う女性ジャーナリストのラヒミは、事件を覆い隠そうとする不穏な圧力にさらされながらも、危険を顧みず取材にのめり込んでいく…。「ボーダー 二つの世界」の鬼才アリ・アッバシ監督が、イランに実在した殺人鬼サイード・ハナイによる娼婦連続殺人事件に着想を得て撮りあげたクライムサスペンス。




(続く)


(続き)


●『EO イーオー』

9月3日(日)〜9日(土)

20:00 -(21:38終映)

*9月5日(火)休館

監督:イエジー・スコリモフスキ
出演:サンドラ・ジマルスカ/イザベル・ユペールほか
[22年製作/ポーランド・イタリア/1時間28分/予告10分あり/字幕]

愁いを帯びたまなざしと溢れる好奇心を持つ灰色のロバ・EOは、心優しい女性カサンドラと共にサーカスで幸せに暮らしていた。しかしサーカス団を離れることを余儀なくされ、ポーランドからイタリアへと放浪の旅に出る。その道中で遭遇したサッカーチームや若いイタリア人司祭、伯爵未亡人らさまざまな善人や悪人との出会いを通し、EOは人間社会の温かさや不条理さを経験していく。
「アンナと過ごした4日間」「出発」などで知られるポーランドの巨匠イエジー・スコリモフスキが7年ぶりに長編映画のメガホンをとり、一頭のロバの目を通して人間のおかしさと愚かさを描いたドラマ。






●『銀河鉄道の父』

9月10日(日)〜16日(土)
9:30 -(11:48終映)
*9月12日(火)休館

9月17日(日)〜23日(土)
12:20 -(14:38終映)
*9月19日(火)休館

監督:成島出
出演:役所広司/菅田将暉/森七菜ほか
[23年製作/日本/2時間08分/予告10分あり]

小説家・門井慶喜が宮沢賢治の父である政次郎を主人公に究極の家族愛をつづった直木賞受賞作「銀河鉄道の父」を、「八日目の蝉」「いのちの停車場」の成島出監督のメガホンで映画化。
岩手県で質屋を営む宮沢政次郎の長男・賢治は家業を継ぐ立場でありながら、適当な理由をつけてはそれを拒んでいた。学校卒業後は農業大学への進学や人工宝石の製造、宗教への傾倒と我が道を突き進む賢治に対し、政次郎は厳格な父親であろうと努めるもつい甘やかしてしまう。やがて、妹・トシの病気をきっかけに筆を執る賢治だったが…。





●『波紋』

9月10日(日)〜16日(土)
15:30 -(17:40終映)
*9月12日(火)休館

9月17日(日)〜23日(土)
17:10 -(19:20終映)
*9月19日(火)休館

監督:荻上直子
出演:筒井真理子/光石研/磯村勇斗ほか
[23年製作/日本/2時間00分/予告10分あり]

「かもめ食堂」「彼らが本気で編むときは、」の荻上直子が監督・脚本を手がけ、震災、老々介護、新興宗教、障害者差別といった現代社会が抱える問題に次々と翻弄される家族の姿を描いた人間ドラマ。
須藤依子は「緑命会」という新興宗教を信仰し、祈りと勉強会に励みながら心穏やかな日々を過ごしていた。そんなある日、十数年前に失踪した夫・修が突然帰ってくる。自分の父の介護を依子に押しつけたままいなくなった修は、がんになったので治療費を援助してほしいという。さらに息子・拓哉は障害のある恋人を結婚相手として連れ帰り、パート先では理不尽な客に罵倒されるなど、自分ではどうしようもない苦難が次々と依子に降りかかる…。





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2023年9月後半の上映作品のご案内をいたします。



●『ウーマン・トーキング 私たちの選択』

9月17日(日)〜23日(土)
9:30 -(11:25終映)
*9月19日(火)休館

9月24日(日)〜30日(土)
19:40 -(21:35終映)
*9月26日(火)休館

監督:サラ・ポーリー
出演:ルーニー・マーラ/クレア・フォイほか
[22年製作/アメリカ/1時間45分/予告10分あり/字幕]

2010年、自給自足で生活するキリスト教一派のとある村で、女たちがたびたびレイプされる。男たちには、それは「悪魔の仕業」「作り話」だと言われ、レイプを否定されてきた。やがて女たちは、それが悪魔の仕業や作り話などではなく、実際に犯罪だったということを知る。
原作は、2005年から2009年にかけて南米ボリビアで実際にあった事件をもとに執筆され、2018年に出版されてベストセラーとなったミリアム・トウズの小説。主演は「キャロル」のルーニー・マーラ。





●『銀河鉄道の父』

9月10日(日)〜16日(土)
9:30 -(11:48終映)
*9月12日(火)休館

9月17日(日)〜23日(土)
12:20 -(14:38終映)
*9月19日(火)休館

監督:成島出
出演:役所広司/菅田将暉/森七菜ほか
[23年製作/日本/2時間08分/予告10分あり]

小説家・門井慶喜が宮沢賢治の父である政次郎を主人公に究極の家族愛をつづった直木賞受賞作「銀河鉄道の父」を、「八日目の蝉」「いのちの停車場」の成島出監督のメガホンで映画化。
岩手県で質屋を営む宮沢政次郎の長男・賢治は家業を継ぐ立場でありながら、適当な理由をつけてはそれを拒んでいた。学校卒業後は農業大学への進学や人工宝石の製造、宗教への傾倒と我が道を突き進む賢治に対し、政次郎は厳格な父親であろうと努めるもつい甘やかしてしまう。やがて、妹・トシの病気をきっかけに筆を執る賢治だったが…。





●『逃げきれた夢』

9月17日(日)〜23日(土)

15:00 -(16:46終映)

*9月19日(火)休館

監督:二ノ宮隆太郎
出演:光石研/吉本実憂ほか
[23年製作/日本/1時間36分/予告10分あり]

光石研が12年ぶりに映画単独主演を務め、人生のターニングポイントを迎えた男が新たな一歩を踏み出すまでの日々をつづった人間ドラマ。北九州の定時制高校で教頭を務める末永周平は元教え子の平賀南が働く定食屋を訪れるが、記憶が薄れていく症状に見舞われ、支払いをせずに立ち去ってしまう。ふと周囲を見回してみると、妻・彰子との仲は冷え切り、娘・由真は父親よりもスマホ相手の方が楽しそう、さらに旧友・石田との時間も大切にしていなかったことに気づく。これからの人生のため、これまで適当にしていた人間関係を見つめ直そうとする周平だったが…。






●『波紋』

9月10日(日)〜16日(土)
15:30 -(17:40終映)
*9月12日(火)休館

9月17日(日)〜23日(土)
17:10 -(19:20終映)
*9月19日(火)休館

監督:荻上直子
出演:筒井真理子/光石研/磯村勇斗ほか
[23年製作/日本/2時間00分/予告10分あり]

「かもめ食堂」「彼らが本気で編むときは、」の荻上直子が監督・脚本を手がけ、震災、老々介護、新興宗教、障害者差別といった現代社会が抱える問題に次々と翻弄される家族の姿を描いた人間ドラマ。
須藤依子は「緑命会」という新興宗教を信仰し、祈りと勉強会に励みながら心穏やかな日々を過ごしていた。そんなある日、十数年前に失踪した夫・修が突然帰ってくる。自分の父の介護を依子に押しつけたままいなくなった修は、がんになったので治療費を援助してほしいという。さらに息子・拓哉は障害のある恋人を結婚相手として連れ帰り、パート先では理不尽な客に罵倒されるなど、自分ではどうしようもない苦難が次々と依子に降りかかる…。






(続く)


(続き)


●『氷の微笑』

9月17日(日)〜23日(土)

19:40 -(21:58終映)

*9月19日(火)休館

監督:ポール・バーホーベン
出演:マイケル・ダグラス/シャロン・ストーンほか
[1992年製作/アメリカ/2時間08分/予告10分あり/字幕/R18+]

「ロボコップ」のポール・バーホーベン監督が、殺人事件を捜査する刑事が容疑者の妖艶な作家に翻弄される姿を描き、世界的ヒットを記録したエロティックスリラー。
サンフランシスコ。ナイトクラブを経営する元ロックスターの男が自宅の寝室で惨殺された。刑事ニックは被害者の恋人で事件当時のアリバイが不確かな作家キャサリンを尋問するが、ミステリアスな彼女に翻弄され、捜査は難航する。キャサリンの抗えない魅力と刑事としての使命との間で、深みにはまっていくニック。そんな中、さらなる殺人事件が起こる。
2023年6月、4Kレストア版(無修正R18+指定)でリバイバル公開。




●『怪物』

9月24日(日)〜30日(土)
9:30 / 14:50 -(17:06終映)
*9月26日(火)休館

10月1日(日)〜7日(土)
19:10 -(21:26終映)
*10月3日(火)休館

監督:是枝裕和
出演:安藤サクラ/永山瑛太ほか
[23年製作/日本/2時間06分/予告10分あり]

「怪物」とは何か、登場人物それぞれの視線を通した「怪物」探しの果てに訪れる結末を、是枝裕和×坂元裕二×坂本龍一という日本を代表するクリエイターのコラボレーションで描く。中心となる2人の少年を演じる黒川想矢と柊木陽太のほか、安藤サクラ、永山瑛太、黒川想矢、柊木陽太、高畑充希、角田晃広、中村獅童、田中裕子ら豪華実力派キャストがそろった。





●『丸木位里 丸木俊 沖縄戦の図 全14部』

9月24日(日)〜30日(土)
12:40 -(14:18終映)
*9月26日(火)休館

10月1日(日)〜7日(土)
9:30 -(11:08終映)
*10月3日(火)休館



監督:河邑厚徳
出演:新垣成世/石川文洋ほか
[23年製作/日本/2時間06分/予告10分あり]

画家・丸木位里と丸木俊の夫妻が1980年代に手がけた大作「沖縄戦の図」の全14部を紹介するドキュメンタリー。
戦争の愚かさを余すことなく伝え、地上戦を生き延びた人々の「ヌチドゥタカラ(命こそ宝)」の精神が込められた14部の絵画を通し、丸木夫妻の「人間といのち」への深い鎮魂と洞察の軌跡をたどる。監督は「大津波 3.11 未来への記憶」「天のしずく 辰巳芳子“いのちのスープ”」などの河邑厚徳。


●『aftersun アフターサン』

9月24日(日)〜30日(土)

17:30 -(19:21終映)

*9月26日(火)休館

監督:シャーロット・ウェルズ
出演:ポール・メスカル/フランキー・コリオほか
[22年製作/アメリカ/1時間41分/予告10分あり/字幕]

父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。
11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。





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2023年10月前半の上映作品のご案内をいたします。




●『丸木位里 丸木俊 沖縄戦の図 全14部』

10月1日(日)〜7日(土)
9:30 -(11:08終映)
*10月3日(火)休館

監督:河邑厚徳
出演:新垣成世/石川文洋ほか
[23年製作/日本/2時間06分/予告10分あり]

画家・丸木位里と丸木俊の夫妻が1980年代に手がけた大作「沖縄戦の図」の全14部を紹介するドキュメンタリー。
戦争の愚かさを余すことなく伝え、地上戦を生き延びた人々の「ヌチドゥタカラ(命こそ宝)」の精神が込められた14部の絵画を通し、丸木夫妻の「人間といのち」への深い鎮魂と洞察の軌跡をたどる。監督は「大津波 3.11 未来への記憶」「天のしずく 辰巳芳子“いのちのスープ”」などの河邑厚徳。

●『カード・カウンター』

10月1日(日)〜7日(土)

12:10 -(14:12終映)

*10月3日(火)休館

監督:ポール・シュレイダー
出演:オスカー・アイザック/ティファニー・ハディッシュほか
[21年製作/アメリカ・イギリス・中国・スウェーデン合作/1時間52分/予告10分あり/字幕/R15+]

「タクシードライバー」の脚本家ポール・シュレイダーが監督・脚本、マーティン・スコセッシが製作総指揮を手がけ、孤独なギャンブラーの復讐と贖罪の行方を描いたスリラー。
元上等兵ウィリアム・テルはアブグレイブ捕虜収容所における特殊作戦で罪を犯して投獄され、出所後はギャンブラーとして生計を立てている。罪の意識にさいなまれ続けてきた彼は、ついに自らの過去と向きあうことを決意するが…。オスカー・アイザックが主演を務め、徐々に追い詰められ復讐へと駆り立てられていくミステリアスな男ウィリアムを演じる。

●『世界が引き裂かれる時』

10月1日(日)〜7日(土)

14:40 -(16:30終映)

*10月3日(火)休館

監督:マリナ・エル・ゴルバチ
出演:オクサナ・チャルカシナ/セルゲイ・シャドリンほか
[22年製作/ウクライナ・トルコ/1時間40分/予告10分あり/字幕]

2014年7月にウクライナ・ドネツク州で実際に起きたマレーシア航空17便撃墜事件を背景に、ウクライナで懸命に生きる女性の姿を描いた戦争ドラマ。
ロシアとの国境付近にあるウクライナの小さな家に住む、出産間近の妻イルカとその夫トリク。ある日の明け方、家が襲撃に巻き込まれて壁に大きな穴が開き、彼らの平穏な日常は一変。夫婦は壁の修繕に取り掛かろうとするが、親ロシア派と反ロシア派の対立はますます加熱し、事態は混乱を極めていく。ウクライナ出身の女性監督マリナ・エル・ゴルバチがメガホンをとった。

●『渇水』

10月1日(日)〜7日(土)
17:00 -(18:50終映)
*10月3日(火)休館

10月8日(日)〜12日(木)
9:30 -(11:20終映)
*10月10日(火)休館

監督:高橋正弥
出演:生田斗真/門脇麦ほか
[23年製作/日本/1時間40分/予告10分あり]

市の水道局に勤める岩切俊作は、水道料金を滞納している家庭や店舗を回り、料金徴収および水道を停止する「停水執行」の業務に就いていた。日照り続きの夏、市内に給水制限が発令される中、貧しい家庭を訪問しては忌み嫌われる日々を送る俊作だったが…。
白石和彌監督が初プロデュースを手がけ、生田斗真を主演に迎えて送る人間ドラマ。作家・河林満の名編「渇水」を原作に、心の渇きにもがく水道局職員の男が幼い姉妹との交流を通して生きる希望を取り戻していく姿を描く。監督は高橋正弥。

●『怪物』

9月24日(日)〜30日(土)
9:30 / 14:50 -(17:06終映)
*9月26日(火)休館


10月1日(日)〜7日(土)
19:10 -(21:26終映)
*10月3日(火)休館

監督:是枝裕和
出演:安藤サクラ/永山瑛太ほか
[23年製作/日本/2時間06分/予告10分あり]

「怪物」とは何か、登場人物それぞれの視線を通した「怪物」探しの果てに訪れる結末を、是枝裕和×坂元裕二×坂本龍一という日本を代表するクリエイターのコラボレーションで描く。中心となる2人の少年を演じる黒川想矢と柊木陽太のほか、安藤サクラ、永山瑛太、黒川想矢、柊木陽太、高畑充希、角田晃広、中村獅童、田中裕子ら豪華実力派キャストがそろった。

(続く)
(続き)



●『愛を乞うひと』

10月8日(日)
12:20 -(14:35終映)

10月11日(水)
15:00 -(17:15終映)

※1本500円均一/各回予告なし

監督:平山秀幸
出演:原田美枝子/中井貴一
/國村隼ほか
[1998年年製作/日本/2時間15分/35mm]

実母から凄惨な虐待を受け続けて育った女性が、中年となり、幼い時に死に別れた父親の遺骨を探して娘と共に台湾へ向かう。母と父の過去を通して、母と自身に向き合っていく…。鄭義信の脚本、平山と多数の作品でコンビを組んでいる柴崎幸三の撮影、主人公と母を演じた原田美枝子の迫真の演技が、見る者に緊張感とともに深い痛みを伝え、ラストでは静かな感動をもたらす。「キネマ旬報」ベストテン第2位、モントリオール映画祭では国際批評家連盟賞を受賞。

●『GO』

10月8日(日)
15:00 -(17:03終映)

10月12日(木)
12:20 -(14:23終映)

※1本500円均一/各回予告なし

監督:行定勲
出演:窪塚洋介/柴咲コウ/大竹しのぶ/山崎努ほか
[2001年年製作/日本/2時間03分/35mm]

在日韓国人三世の高校生が、親世代との関係、魅惑的な恋、親友の喪失、自らの将来に煩悶しながら、アイデンティティを確立していく物語。
行定勲監督が、同世代の金城一紀の直木賞受賞小説を、同じく30代前半の宮藤官九郎の脚本で映画化。自身のアイデンティティの葛藤を抱えながらもクールに生きようとする主人公を体現した窪塚洋介の魅力や、バイタリティ溢れる両親役の大竹しのぶと山崎努の怪演もあいまって、差別の問題の痛みを伴いながらも、ポップでエネルギッシュな疾走感が溢れる痛快な青春ドラマに仕上がっている。

●『ゆれる』

10月9日(月)
12:20 -(14:19終映)

10月12日(木)
15:00 -(16:59終映)

※1本500円均一/各回予告なし

監督:西川美和
出演:オダギリジョー/香川照之/伊武雅刀/真木よう子ほか
[2006年製作/日本/1時間59分/35mm]

母の一周忌で故郷の実家に帰った写真家が、恋人だった幼馴染と兄の親しい様子を見て、兄に隠れて彼女を誘う。翌日、兄と彼女と一緒に渓谷へ出かけるが、彼女がつり橋から転落し、一緒にいた兄は裁判にかけられる…。事故か事件か、主人公は目撃したのか、真実は何か、多くの疑問に重ねて、兄弟の心理的葛藤が交錯する緊張感に満ちた心理劇。
オリジナル脚本の『蛇イチゴ』(2002)で映画監督デビューし、一躍注目を集めた西川美和の長編第2作。

●『幻の光』

10月9日(月)
15:00 -(16:49終映)

10月11日(水)
12:20 -(14:09終映)

※1本500円均一/各回予告なし

監督:是枝裕和
出演:江角マキコ/浅野忠信/内藤剛志/木内みどりほか
[1995年製作/日本/1時間49分/35mm]

是枝裕和の劇映画監督第一作。原作は宮本輝の同名小説。幼い時に祖母の失踪を防げなかったことを悔いる女性が、幸せな結婚生活の最中に突然、夫に自殺されてしまう。数年後、幼子を連れて能登の一家に嫁いだ彼女は…。それまで多数のテレビドキュメンタリーを手掛けた是枝監督が、テレビとは異なる映画的な表現としてロングショットを多用し、登場人物が知覚する光や音とともに彼らの感情を表現する方法で、喪失と心の再生のドラマを描いた。




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1.7日からの上映作品
━━━━━━━━━━━━━━━━━
http://k-scalaza.com/

■福田村事件

10.7(土)-10.13(金) 火水定休
10:30-12:43 予告5分

※一週間限定上映
※バリアフリー字幕版上映
※UDCast対応作品

<作品紹介>
1923年9月1日に発生した
関東大震災の6日後、
千葉県の福田村で起こった
村人による虐殺事件を描く。

ドキュメンタリー映画監督
森達也初の劇映画。


関東大震災後の流言飛語によって
数多くの朝鮮人が殺されましたが、
朝鮮人と間違われて殺された
日本人もいました。

本作では讃岐弁のために
朝鮮人と疑われ殺された事件を
映画化しています。

訛りのある地方出身者のほか、
口頭での問いかけに答えることのできない
聴覚障がい者も
実際には虐殺されていたようです。
(本作には出てきませんが)

女性の描き方には
もやもやを感じざるを得ませんが、
思い込みと集団心理の暴走の
恐ろしさはよく伝わる作品。

攻撃は不安と恐怖の裏返しで、
誰しもがあの事件の加害者になりうる
ということを描いています。


■猫と、とうさん

10.7(土)-10.8(日)
13:00-14:34 予告5分

10.9(月・祝)
15:00-16:34 予告5分

10.12(木)-13(金)
13:00-14:34 予告5分

※先週、上映時間を間違えて
表記してしまいました。
今回の時間が正しいです。
申し訳ありませんでした。

<作品紹介>
3匹の猫を飼っていた猫好きとしては、
猫映画のご案内を受けた瞬間から
「かけよう!」
と思うわけですが、
(でも観てから選びます)

本作も
「よさそう!かけたい!」
と思いつつ、

「なんでとうさん?なんで男性だけ?」
とは思ったんですね。
が、観て納得。

アメリカでは、

男性は猫を飼うもんじゃない
猫を飼う男は変人

とされているそうじゃないですか!
しかも現代においても。

2020年にコロラド州立大学が、

猫を抱いている男性と
そうでない男性の写真を見たとき、
女性はどちらに惹かれるか

という研究をしたら、
猫好きは男性的でないという
結果になったとか。

なのでわざわざ、
『猫と、とうさん』
なわけですね。

従来のマッチョイムズに縛られず

俺たちも猫が大好きだ!
猫がいてこんなに幸せだ!

と声を上げる、
アメリカに住む男性たちの
ドキュメンタリーです。

ぜひご覧ください。

○アフタートーク&保護猫譲渡会○
10.9(月・祝)15:00の回上映後
http://event.k-scalaza.com/?eid=1264646


■オオカミの家
(併映:骨)

10.7(土)-10.8(日)
15:00-16:33 予告5分

10.9(月・祝)
13:00-14:33 予告5分

10.12(木)-13(金)
15:00-16:33 予告5分

※10.28(土)からアンコール上映

<作品紹介>
チリのアーティストデュオによる
驚愕のストップモーションアニメ。


予告を観ていただくだけでも
わかりますが、すごい作品です。

とにかく観てください。

上映前にアンコール上映を決める
という異例さに、
おすすめ度の高さを感じて
いただければ幸いです。

○アフタートーク○
10.7(土)15:00の回上映後
http://event.k-scalaza.com/?eid=1264647


━━━━━━━━━━━━━━━━━
2.今後の上映作品
━━━━━━━━━━━━━━━━━
http://k-scalaza.com/more/more.html

零落
○○ー○○○!(情報解禁前)
BLUE GIANT
さよならエリュマントス
燃えあがる女性記者たち
国葬の日
ふたりのマエストロ
マジック(1978)
世にも怪奇な物語 4Kリマスター版(1967)
アンダーカレント
2023年12月前半の上映作品のご案内をいたします。


●『ほかげ』

11月26日(日)〜12月2日(土)
9:30 -(11:15終映)
*11月28日(火)休館

★11月29日(水)塚本晋也監督の舞台挨拶が急遽決定しました!

12月3日(日)〜9日(土)
12:30 -(14:15終映)
*12月5日(火)休館

※特別料金 一般1,800円、シニア(60歳以上)1,300円、ほかは当館通常料金

監督:塚本晋也
出演:趣里/塚尾桜雅/森山未來/ほか
[23年製作/日本/1時間35分/予告10分あり]

焼け残った小さな居酒屋に1人で住む女は、体を売ることを斡旋され、絶望から抗うこともできずに日々をやり過ごしていた。そんなある日、空襲で家族を失った子どもが、女の暮らす居酒屋へ食べ物を盗みに入り込む。それ以来、子どもはそこに入り浸るようになり、女は子どもとの交流を通してほのかな光を見いだしていく。
「野火」「斬、」の塚本晋也監督が、終戦直後の闇市を舞台に絶望と闇を抱えながら生きる人々の姿を描いたドラマ。
当館のある「七ッ梅酒造跡」や深谷市内でロケが行われました!







●『高野豆腐店の春』

11月26日(日)〜12月2日(土)
12:20 -(14:30終映)
*11月28日(火)休館

12月3日(日)〜9日(土)
14:40 -(16:50終映)
*12月5日(火)休館

監督:三原光尋
出演:藤竜也/麻生久美子/中村久美/ほか
[23年製作/日本/2時間00分/予告10分あり]

尾道の町に店を構える高野(たかの)豆腐店。愚直な父、高野辰雄と明るくて気立てのいい娘の春は地道にコツコツと豆腐を作り続ける毎日を送っている。陽が昇る前に厨房に入り、こだわりの大豆を使った豆腐を作る父と娘。2人を取り巻く昔ながらの仲間たちとの和やかな時間。そんな日常にそれぞれの新しい出会いが訪れる。
広島県尾道で昔ながらの豆腐屋を営む職人気質の父と頑固な娘の心温まる愛情を描いた、藤竜也、麻生久美子共演によるドラマ。





●『福田村事件』

◆12月3日(日)〜9日(土)
9:30 -(11:57終映)
*12月5日(火)休館

◆12月10日(日)〜16日(土)
14:40 -(17:07終映)
*12月12日(火)休館

◆12月17日(日)〜23日(土)
9:30 -(11:57終映)
*12月19日(火)休館

監督:森達也
出演:井浦新/田中麗奈/ほか
[23年製作/日本/2時間17分/予告10分あり]

「A」「A2」「i 新聞記者ドキュメント」など、数々の社会派ドキュメンタリー作品を手がけてきた森達也が自身初の劇映画作品として、関東大震災直後の混乱の中で実際に起こった虐殺事件・福田村事件を題材にメガホンを取ったドラマ。
1923年、澤田智一は教師をしていた日本統治下の京城(現・ソウル)を離れ、妻の静子とともに故郷の千葉県福田村に帰ってくる。澤田は日本軍が朝鮮で犯した虐殺事件の目撃者であったが、静子にもその事実を隠していた。その年の9月1日、関東地方を大地震が襲う。多くの人びとが大混乱となり、流言飛語が飛び交う9月6日、香川から関東へやってきた沼部新助率いる行商団15名は次の地に向かうために利根川の渡し場に向かう。沼部と渡し守の小さな口論に端を発した行き違いにより、興奮した村民の集団心理に火がつき、後に歴史に葬られる大虐殺が起こってしまう。


(続く)
(続き)


●『アメリ』

12月3日(日)〜9日(土)

17:10 -(19:21終映)

*12月5日(火)休館

※特別料金 一般1,800円、シニア(60歳以上)1,300円、ほかは当館通常料金

【喫茶キネマトグラフ推奨映画】

監督:ジャン=ピエール・ジュネ
出演:オドレイ・トトゥ/ほか
[2001年製作/フランス/2時間01分/予告10分あり/字幕]

パリ・モンマルトルを舞台に空想好きな女性アメリの日常と不器用な恋の行方をポップな映像とブラックユーモアを交えて描き、フランスのみならず日本でも大ヒットを記録したロマンティックコメディ。
幼い頃から空想の世界で過ごしてきたアメリは、そのまま大人になり、モンマルトルの古いアパートに1人で暮らしながらカフェで働いている。他人とのコミュニケーションは苦手だったが、偶然発見した宝箱を持ち主に返したことをきっかけに、誰かを少しだけ幸せにすることに喜びを見出すように。そんなある日、アメリは他人の証明写真を収集する不思議な青年ニノと出会い、恋心を抱く。2023年、ジュネ監督監修のデジタルリマスター版でリバイバル公開。





●『クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男』

12月3日(日)〜9日(土)

19:50 -(21:41終映)

*12月5日(火)休館

監督:タラ・ウッド
[19年製作/アメリカ/1時間41分/予告10分あり/字幕/R15+]

奇才クエンティン・タランティーノの素顔を、彼の作品の出演俳優たちが明かしたドキュメンタリー。
唯一無二の作風で世界中の映画ファンに支持され、長編10作目を完成させたら映画監督を引退すると公言しているタランティーノ。監督デビュー作「レザボア・ドッグス」から8作目の「ヘイトフル・エイト」までに出演したサミュエル・L・ジャクソン、ジェイミー・フォックス、ダイアン・クルーガーら俳優やスタッフたちが登場し、「レザボア・ドッグス」の伝説の耳切りシーン誕生秘話、「パルプ・フィクション」のキャスティングの裏側、「キル・ビル」撮影現場で起きた事故の真相、そして盟友ティム・ロスが明かす引退後の計画など、驚きのエピソードの数々がタブーなしで語られる。





●『ふたり』

12月10日(日)〜16日(土)

9:30 -(12:00終映)

*12月12日(火)休館

★12/10日(日)上映後・大林千茱萸さんによる舞台挨拶を開催します!

監督:大林宣彦
出演:石田ひかり/中嶋朋子ほか
[1991年製作/日本/2時間30分/予告なし]

大林監督が赤川の同名小説を、自身の故郷・尾道を舞台に翻案して映画化した青春ファンタジー。「あした」「あの、夏の日 〜とんでろ、じいちゃん〜」へと続く“新・尾道三部作”の第1作となった。優秀だった姉の陰に隠れていた妹が、幽霊となった姉に助けられながらも単身、困難に立ち向かっていく姿が約2時間半という長尺で丹念に綴られた。ヒロインを演じた石田、姉役の中嶋の熱演が光るほか、娘の死や夫の浮気という現実を受け入れられない母親役をベテランの富司純子が好演した。久石譲による音楽も切ない。



●『マヌケ先生』

12月10日(日)〜16日(土)

12:50 -(14:19終映)

*12月12日(火)休館

総監督・原作:大林宣彦
監督:内藤忠司
出演:三浦友和/谷啓/南野陽子ほか
[1998年製作/日本/1時間29分/予告なし]

大林宣彦監督が幼き日に手拵えした幻の8mmアニメ映画「マヌケ先生」と自身の少年時代のエピソードを散りばめた自伝的ストーリー。有名な映画監督となった主人公・馬場鞠男がふと帰郷した古里尾道で不思議な紳士と出会い、少年時代に見た戦時、戦後の尾道での想い出を蘇らせていく。大林宣彦にとって戦争とは…。






(続く)
(続き)


●『あしたの少女』

12月10日(日)〜16日(土)
17:30 -(19:58終映)
*12月12日(火)休館

12月17日(日)〜23日(土)
15:00 -(17:28終映)
*12月19日(火)休館

監督:チョン・ジュリ
出演:ペ・ドゥナ/キム・シウンほか
[22年製作/韓国/2時間18分/予告10分あり/字幕]

「私の少女」のチョン・ジュリ監督とペ・ドゥナが再タッグを組み、2017年に韓国で起こった実在の事件をモチーフに、ごく普通の少女が過酷な労働環境に疲れ果て自死へと追い込まれていく姿をリアルに描いた社会派ドラマ。
高校生のソヒは、担任教師から大手通信会社の下請けであるコールセンターを紹介され、実習生として働き始める。しかし会社は従業員同士の競争を煽り、契約書で保証されているはずの成果給も支払おうとしない。そんなある日、ソヒは指導役の若い男性が自死したことにショックを受け、神経をすり減らしていく。やがて…。






●『ジャム DJAM』

12月10日(日)〜16日(土)

20:20 -(22:07映)

*12月12日(火)休館

監督:トニー・ガトリフ
出演:ダフネ・パタキア/シモン・アブカリアンほか
[17年製作/フランス・ギリシャ・トルコ/1時間37分/予告10分あり/字幕]

「ガッジョ・ディーロ」など一貫して自身のルーツであるロマの文化や音楽を題材に映画を撮り続けてきたアルジェリア出身のトニー・ガトリフ監督が、エーゲ海の大衆音楽を散りばめながら描いたガールズ・ロードムービー。
古代ギリシャの詩人サッフォーの伝説が残るレスボス島。音楽とダンスを愛する女性ジャムは、レストランを営む元水兵の継父カクールゴスと2人で暮らしている。ある日、カクールゴスの代わりに船のエンジン部品を調達するためトルコのイスタンブールを訪れた彼女は、フランスから難民支援のボランティアに来た女性アヴリルと出会う。




■□■□■□■□■□■□
2024年1月前半の上映作品のご案内をいたします。


【12月24日(日)〜2024年1月3日(水)まで休館とさせて頂きます】


●『こんにちは、母さん』

1月4日(木)〜13日(土)

10:00 -(12:00終映)

*1月9日(火)休館

監督:山田洋次
出演:吉永小百合/大泉洋/永野芽郁/田中泯ほか
[23年製作/日本/1時間50分/予告10分あり]

山田洋次監督が吉永小百合を主演に迎え、現代の東京・下町に生きる家族が織りなす人間模様を描いた人情ドラマ。同じく山田監督と吉永主演の「母べえ」「母と暮らせば」に続く「母」3部作の3作目にあたり、劇作家・永井愛の戯曲「こんにちは、母さん」を映画化した。
大会社の人事部長である神崎昭夫は、職場では常に神経をすり減らし、家では妻との離婚問題や大学生の娘との関係に頭を抱える日々を送っていた。そんなある日、母・福江が暮らす下町の実家を久々に訪れた彼は、母の様子が変化していることに気づく…。





●『春に散る』

1月4日(木)〜13日(土)

13:00 -(15:23終映)

*1月9日(火)休館

監督:瀬々敬久
出演:佐藤浩市/横浜流星/橋本環奈ほか
[23年製作/日本/2時間13分/予告10分あり]

沢木耕太郎の同名小説を佐藤浩市と横浜流星のダブル主演で映画化し、ボクシングに命をかける男たちの生き様を描いた人間ドラマ。
不公平な判定で負けたことをきっかけに渡米し40年ぶりに帰国した元ボクサーの広岡仁一と、同じく不公平な判定負けで心が折れていたボクサーの黒木翔吾。飲み屋で出会って路上で拳を交わしあい、仁一に人生初のダウンを奪われた翔吾は、彼にボクシングを教えてほしいと懇願する。最初は断る仁一だったが…。







●『バカ塗りの娘』

1月4日(木)〜13日(土)

15:40 -(17:48終映)

*1月9日(火)休館

監督:鶴岡慧子
出演:堀田真由/坂東龍汰/小林薫ほか
[23年製作/日本/1時間58分/予告10分あり]

青森の伝統工芸・津軽塗を題材に、不器用な女性が津軽塗職人の父との暮らしの中で自身の進む道を見いだしていく姿を、堀田真由主演で描いた人間ドラマ。
青森県弘前市。青木美也子は高校卒業後もやりたいことが見つからず、家計を助けるためスーパーで働いている。何をやってもうまくいかず自分に自信を持てない彼女だったが、津軽塗職人である父の手伝いだけは夢中になれた。しかし父は業界の斜陽とともに気力を失い、いつしか家族もバラバラになっていた。貧しい暮らしと父の身勝手さに愛想を尽かして出ていった母と、家を継がず美容師になった兄。そんな家族の中で、津軽塗の道に進みたいと言い出せない美也子だったが…。







●『キャメラを持った男たち 関東大震災を撮る』

1月4日(木)〜13日(土)

18:10 -(19:41終映)

*1月9日(火)休館

監督:井上実
出演:渡邉登/とちぎあきら/小林薫ほか
[23年製作/日本/1時間21分/予告10分あり]

関東大震災直後の東京を記録した映像と、それを撮影した男たちのドキュメンタリー。
1923年9月1日、関東大震災が起こった。激震によって建物は次々と倒壊、火災により街は焦土と化し、10万人を超える死者を出した。後世、この大災害を記録した当時のフィルムが全国各地で見つかっているが、混乱を極めた東京を、誰が撮影したのか。その謎をたどった本作では、岩岡商会の岩岡巽、日活向島撮影所の高坂利光、東京シネマ商会の白井茂という3人のカメラマンの存在にたどりつく。彼らは誰に命令されたわけでもなく、夢中でカメラをまわした。それは、後の世に災害の記録を残さねばという使命感による行動だったが、非常時にカメラを回す彼らは時に避難者から罵倒を浴び、暴力にもあった…。







(つづく)
(つづき)





●『悪魔の追跡』

1月4日(木)〜13日(土)

20:00 -(21:39終映)

*1月9日(火)休館

監督:ジャック・スターレット
出演:ピーター・フォンダ/ウォーレン・オーツほか
[1975年製作/アメリカ/1時間29分/予告10分あり]

「イージー★ライダー」のピーター・フォンダと「ワイルドバンチ」のウォーレン・ウォーツが、「さすらいのカウボーイ」に続いて共演したアクションホラー。米テキサス州の荒野を舞台に、カルト集団の怪しげな儀式を目撃してしまったことから追われるはめになった2組の夫婦が、キャンピングカーでノンストップの逃走劇を繰り広げる。
バカンスのためコロラド州のスキーリゾートに向けてキャンピングカーで出発した2組の夫婦。初日の夜、誰もいない河原で一夜を明かすことになったが、川の向こう岸に突然炎が燃え上がる。望遠鏡で対岸を確認すると、異様な覆面姿の面々が怪しい呪文を唱え、さらには裸の女性の胸にナイフを突き刺した。一行は急いでキャンピングカーを発進させてその場を離れるが、そこからカルト集団の執拗な追跡を受けることになる…。





●『国葬の日』

1月14日(日)〜20日(土)

10:00 -(11:38終映)

*1月16日(火)休館

監督:大島新
[23年製作/日本/1時間28分/予告10分あり]

「なぜ君は総理大臣になれないのか」「香川1区」などの大島新監督が、安倍晋三元首相の国葬当日の人々の姿を記録したドキュメンタリー。世論調査では国葬に反対する声が増えていく中、2022年9月27日に東京・日本武道館で執り行われた安倍晋三元首相の国葬。その当日に東京・下関・京都・福島・沖縄・札幌・奈良・広島・静岡・長崎の10都市で取材を敢行し、国葬や安倍元首相という人物について、人々のリアルな思いを映し出す。






●『ガザ 素顔の日常』

1月14日(日)〜20日(土)

12:30 -(14:12終映)

*1月16日(火)休館

監督:ガリー・キーン/アンドリュー・マコーネル
[19年製作/アイルランド・カナダ・ドイツ/1時間32分/予告10分あり/字幕]

パレスチナ、ガザ地区の知られざる日常を捉えたドキュメンタリー。一般的に戦争のイメージが強いガザ地区だが、穏やかな地中海に面する同地区の気候は温暖で、花やイチゴの名産地でもある。美しいビーチには老若男女が訪れ、若者たちはサーフィンに興じる。その一方で、東京23区の6割ほどの広さしかない場所に約200万人のパレスチナ人が暮らしており、その多くが貧困にあえいでいる。イスラエルはガザ地区を壁で囲むだけではなく、2007年以降は物資や人の移動も制限しており、同地区は「天井のない監獄」とも呼ばれる…。







●『ロスト・キング 500年越しの運命』

1月14日(日)〜20日(土)

14:30 -(16:28終映)

*1月16日(火)休館

監督:スティーブン・フリアーズ
出演:サリー・ホーキンスほか
[22年製作/イギリス/1時間48分/予告10分あり/字幕]

名匠スティーブン・フリアーズが「シェイプ・オブ・ウォーター」のサリー・ホーキンスを主演に迎え、500年にわたり行方不明だった英国王リチャード3世の遺骨発見の立役者となった女性の実話をもとに撮りあげたヒューマンドラマ。
フィリッパ・ラングレーは職場で上司から理不尽な評価を受けるが、別居中の夫から生活費のため仕事を続けるように言われてしまう。そんなある日、息子の付き添いでシェイクスピア劇「リチャード三世」を鑑賞した彼女は、悪名高きリチャード3世も実際は自分と同じように不当に扱われてきたのではないかと疑問を抱き、歴史研究にのめり込むように…。







(つづく)
(つづき)



●『台風クラブ』

1月14日(日)〜20日(土)

16:50 -(18:55終映)

*1月16日(火)休館

監督:相米慎二
出演:工藤夕貴/尾美としのり/三浦友和ほか
[1985年製作/日本/1時間55分/予告10分あり]

台風の接近をきっかけに、やり場のない感情をたかぶらせていく中学生たちの姿をっみずみずしく描いた青春ドラマ。1985年・第1回東京国際映画祭のヤングシネマ部門でグランプリを獲得し、相米慎二監督の代表作となった。
生徒役で工藤夕貴、大西結花らが出演したほか、担任教師・梅宮を三浦友和が演じた。2023年レストア版を劇場公開。







●『エドワード・ヤンの恋愛時代』

1月14日(日)〜20日(土)

19:20 -(21:39終映)

*1月16日(火)休館

監督:エドワード・ヤン
出演:チェン・シャンチー/ニー・シューチュンほか
[1994年製作/台湾/2時間9分/予告10分あり/字幕]

「クー嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件」「ヤンヤン 夏の想い出」などで知られる台湾の名匠エドワード・ヤンが1994年に手がけた青春群像劇。
急速な西洋化と経済発展が進む1990年代前半の台北。企業を経営するモーリーは、自分の会社の経営状況も、婚約者アキンとの仲も上手くいかずにいる。モーリーの会社で働く親友チチは、モーリーの仕事ぶりに振り回され、恋人ミンとはケンカが絶えない。そんなモーリーとチチの2人を中心に、同級生・恋人・同僚など10人の男女が2日半という時間の中で織りなす人間模様を描き、心に空虚感を抱える彼らが自らの求めるものを見いだしていく姿を映し出す。2023年にリバイバル公開。







■□■□■□■□■□■□
●『ミステリと言う勿れ』

1月21日(日)〜27日(土)
9:30 -(11:48終映)
*1月23日(火)休館

1月28日(日)〜2月3日(土)
11:50 -(14:08終映)
*1月30日(火)休館

監督:松山博昭
出演:菅田将暉/松下洸平ほか
[23年製作/日本/2時間8分/予告10分あり]

田村由美の人気漫画を菅田将暉主演で実写化した連続テレビドラマ「ミステリと言う勿れ」の劇場版。原作で人気のエピソード「広島編」をもとに、広島の名家・狩集家をめぐる遺産相続事件の顛末を描く。
汐路を原菜乃華、彼女と遺産相続を争う狩集理紀之助を町田啓太、波々壁新音を萩原利久、赤峰ゆらを柴咲コウ、狩集家の顧問弁護士の孫・車坂朝晴を松下洸平が演じる。「信長協奏曲」の松山博昭が監督を務め、「本能寺ホテル」の相沢友子が脚本を担当。






●『アンダーカレント』

1月21日(日)〜27日(土)
12:30 -(15:03終映)
*1月23日(火)休館

1月28日(日)〜2月3日(土)
19:20 -(21:53終映)
*1月30日(火)休館

監督:今泉力哉
出演:真木よう子/井浦新/永山瑛太ほか
[23年製作/日本/2時間23分/予告10分あり]

かなえは家業の銭湯を継ぎ、夫・悟とともに幸せな日々を送っていた。ところがある日、悟が突然失踪してしまう。かなえは途方に暮れながらも、一時休業していた銭湯の営業をどうにか再開させる。数日後、堀と名乗る謎の男が銭湯組合の紹介を通じて現れ…。
「愛がなんだ」「街の上で」の今泉力哉監督が真木よう子と初タッグを組み、フランスを中心に海外でも人気を誇る豊田徹也の長編コミック「アンダーカレント」を実写映画化したヒューマンドラマ。






●『春画先生』

1月21日(日)〜27日(土)

15:20 -(17:24終映)

*1月23日(火)休館

監督:塩田明彦
出演:内野聖陽/北香那/柄本佑ほか
[23年製作/日本/2時間23分/予告10分あり/R15+]

肉筆や木版画で人間の性的な交わりを描いた「春画」の研究者である「春画先生」こと芳賀一郎は、妻に先立たれて以来、世捨て人のように研究に没頭する日々を過ごしていた。そんな芳賀から春画鑑賞を学ぶ春野弓子は、春画の奥深い魅力にのめり込んでいくと同時に…。江戸文化の裏の華である「春画」に魅せられた型破りな師弟コンビが織りなす春画愛を描いたコメディドラマ。






●『燃えあがる女性記者たち』

1月21日(日)〜27日(土)
17:50 -(19:33終映)
*1月23日(火)休館

1月28日(日)〜2月3日(土)
9:30 -(11:13終映)
*1月30日(火)休館

監督:リントゥ・トーマス スシュミト・ゴーシュ
[21年製作/インド/1時間33分/予告10分あり/字幕]

インドで被差別カーストの女性たちが立ちあげた新聞社「カバル・ラハリヤ」を追ったドキュメンタリー。
インド北部のウッタル・プラデーシュ州で、カースト外の「不可触民」として差別を受けるダリトの女性たちによって設立された新聞社カバル・ラハリヤ(「ニュースの波」の意)は、紙媒体からSNSやYouTubeでの発信を中心とするデジタルメディアとして新たな挑戦を開始する。ペンをスマートフォンに持ちかえた女性記者たちは、貧困や階層、ジェンダーという多重の差別や偏見にさらされ、夫や家族からの抵抗に遭いながらも、粘り強く取材して独自のニュースを伝え続ける。彼女たちが起こした波は、やがて大きなうねりとなって広がっていく。





(続く)



(続き)



●『シック・オブ・マイセルフ』

1月21日(日)〜27日(土)

20:00 -(21:47終映)

*1月23日(火)休館

監督:クリストファー・ボルグリ
出演:クリスティン・クヤトゥ・ソープ/エイリック・セザーほか
[22年製作/ノルウェー・スウェーデン・デンマーク・フランス/1時間37分/予告10分あり/字幕]

強烈な承認欲求に取りつかれた女性の破滅的な自己愛をシニカルかつコミカルに描いた北欧発の寓話的ホラー。
ノルウェーの首都オスロ。人生に行き詰まっている女性シグネは、長年にわたり競争関係にあった恋人トマスがアーティストとして脚光を浴びたことで激しい嫉妬心と焦燥感にさいなまれる。シグネは自身が注目されるための「自分らしさ」を手に入れるため、ある違法薬物に手を出してしまう。薬の副作用で入院することになり恋人からの関心は得たものの、シグネの欲望はさらにエスカレートしていき…。





●『私はモーリーン・カーニー 正義を殺すのは誰?』

1月28日(日)〜2月3日(土)
14:30 -(16:41終映)
*1月30日(火)休館

2月4日(日)〜10日(土)
9:30 -(11:41終映)
*2月6日(火)休館

監督:ジャン=ポール・サロメ
出演:イザベル・ユペール/グレゴリー・ガドゥボワほか
[22年製作/フランス・ドイツ/2時間1分/予告10分あり/字幕]

イザベル・ユペールが主演を務め、フランスの原子力会社の労働組合代表が国家的スキャンダルに巻き込まれていく姿を、実話を基に描いた社会派サスペンス。世界最大の原子力企業アレバ社のフランス民主労働組合代表を務めるモーリーン・カーニーは、中国とのハイリスクな極秘取引を知り、会社の未来と従業員の雇用を守るため内部告発をする。やがてモーリーンは自宅で襲われるが、権力側は彼女の自作自演だと自白を強要。モーリーンは屈することなく、政府の閣僚や企業のトップを相手に捨て身の覚悟で立ち向かっていく。






●『アントニオ猪木をさがして』

1月28日(日)〜2月3日(土)

17:00 -(18:58終映)

*1月30日(火)休館

監督:和田圭介/三原光尋
[23年製作/日本/1時間48分/予告10分あり]

プロレスラー、実業家、政治家として伝説的なエピソードを持ち、2022年10月に79歳でこの世を去ったアントニオ猪木のドキュメンタリー。「馬鹿になれ!」「元気ですか!?」など、誰もが一度は耳にしたことのある数々の「言葉」を残してきた猪木。その「言葉」を切り口に、アントニオ猪木という人物の真の姿に迫っていく。
ドキュメンタリーパートにはお笑い芸人の有田哲平、プロレスラーのオカダ・カズチカ、俳優の安田顕ら多彩な顔ぶれが出演。短編ドラマパートではプロレスラーの田口隆祐と後藤洋央紀が出演する。ナレーションと主題歌を福山雅治が担当。


皆様のご来館心よりお待ちしております。

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2024年2月前半の上映作品のご案内をいたします。



●『月』

2月4日(日)〜10日(土)
12:00 -(14:34終映)
*2月6日(火)休館

2月11日(日)〜17日(土)
9:30 -(12:04終映)
*2月13日(火)休館

監督:石井裕也
出演:宮沢りえ/磯村勇斗/長井恵里ほか
[23年製作/日本/2時間24分/予告10分あり]

「舟を編む」の石井裕也監督が宮沢りえを主演に迎え、実際に起きた障がい者殺傷事件をモチーフにした辺見庸の同名小説を映画化。
堂島洋子(宮沢りえ)は、作家として成功を収めていたがスランプに陥ったことを機に重度障害者施設で働き出す。陽子(二階堂ふみ)、さとくん(磯村勇斗)といった同僚と共に入所者たちの対応にあたる洋子は、自分と生年月日が一緒の入居者きーちゃんと親身になっていく。そんな中、ほかの職員による入所者への冷淡な扱いや暴力を知ったさとくんが、自身の抱く正義感や使命感を増幅させるあまりに、ある行動に走る。




●『こいびとのみつけかた』

2月4日(日)〜10日(土)

14:50 -(16:39終映)

*2月6日(火)休館

監督:前田弘二
出演:倉悠貴/芋生悠/成田凌ほか
[23年製作/日本/1時間39分/予告10分あり]

「まともじゃないのは君も一緒」の監督・前田弘二と脚本・高田亮が、世間になじめない変わりもの同士の男女が織りなす恋を描いたラブストーリー。
いつも雑誌の切り抜きをポケットに詰め込んで妄想を膨らませている植木屋の青年トワは、コンビニで働く園子に恋をする。どうにかして彼女と話したいトワは、木の葉をコンビニの前から自分のいる場所まで並べて彼女を誘い出すことに。園子もまた、廃工場に暮らして奇妙な彫刻をたくさん作っている風変わりな人間だった。言葉を交わすようになった2人は、周囲の人々には理解できない独特の会話で2人だけの世界を築いていく…。




●『ヨーロッパ新世紀』

2月4日(日)〜10日(土)

16:50 -(19:07終映)

*2月6日(火)休館

監督:クリスティアン・ムンジウ
出演:マリン・グリゴーレ/ユディット・スターテほか
[22年製作/ルーマニア・フランス・ベルギー/2時間07分/予告10分あり/字幕]

「4ヶ月、3週と2日」などで世界的に高く評価されるルーマニアの名匠クリスティアン・ムンジウが、トランシルバニア地方の小さな村で起こった些細な対立が深刻な紛争へと発展していく様子を通し、多くの火種を抱えた現代ヨーロッパの危うい状況をあぶり出した社会派サスペンス。
出稼ぎ先のドイツで暴力事件を起こし、トランシルバニアの村に帰って来たマティアス。しかし妻との関係は冷えきっており、森で起きた事件をきっかけに口がきけなくなった息子や衰弱した父との関係も上手くいかない。元恋人シーラに心の安らぎを求めるマティアスだったが…。




●『アンダーグラウンド』

2月4日(日)〜10日(土)

19:20 -(22:21終映)

*2月6日(火)休館

監督:エミール・クストリッツァ
出演:ミキ・マノイロビッチ/ラザル・リストフスキーほか
[1995年製作/フランス・ドイツ・ハンガリー/2時間51分/予告10分あり/字幕]

1995年・第48回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したエミール・クストリッツァの代表作。
1941年、ナチスドイツがユーゴスラビアに侵攻。ベオグラードに住む武器商人のマルコは祖父の屋敷の地下に避難民たちを匿い、そこで武器を作らせて生活する。やがて戦争は終結するがマルコは避難民たちにそのことを知らせず、人々の地下生活は50年もの間続いていく。1996年日本初公開。2023年にデジタルリマスター版でリバイバル公開。




(続く)


(続き)



●『キリエのうた』

2月11日(日)〜17日(土)
12:20 -(15:28終映)
*2月13日(火)休館

2月18日(日)〜24日(土)
18:40 -(21:48終映)
*2月20日(火)休館

監督:岩井俊二
出演:アイナ・ジ・エンド/松村北斗/広瀬すずほか
[23年製作/日本/2時間58分/予告10分あり]

石巻、大阪、帯広、東京を舞台に、歌うことでしか“声”を出せない住所不定の路上ミュージシャン・キリエ、行方のわからなくなった婚約者を捜す青年・夏彦、傷ついた人々に寄り添う小学校教師・フミ、過去と名前を捨ててキリエのマネージャーとなる謎めいた女性・イッコら、降りかかる苦難に翻弄されながら出逢いと別れを繰り返す男女4人の13年間にわたる愛の物語を、切なくもドラマティックに描き出す。監督は「スワロウテイル」「リリイ・シュシュのすべて」などの岩井俊二。





●『ザ・ドライバー』

2月11日(日)〜17日(土)

15:40 -(17:21終映)

*2月13日(火)休館

監督:ウォルター・ヒル
出演:ライアン・オニール/ブルース・ダーンほか
[1978年製作/アメリカ/1時間31分/予告10分あり/字幕]

「48時間」「ストリート・オブ・ファイヤー」で知られるウォルター・ヒル監督が1978年に手がけたハードボイルド・クライムサスペンス。犯罪者を車に乗せて逃亡させる逃走専門のドライバーと、それを追う刑事、そしてそこに絡む謎の美女が、夜のロサンゼルスを舞台にカーチェイスを繰り広げる。
ドライバーをライアン・オニール、ディテクティブをブルース・ダーン、プレイヤーをイザベル・アジャーニがそれぞれ演じた。2023年10月、製作45周年を記念して4Kレストア版でリバイバル公開。






●『リバイバル69 伝説のロックフェス』

2月11日(日)〜17日(土)

17:40 -(19:29終映)

*2月13日(火)休館

監督:ロン・チャップマン
[22年製作/カナダ・フランス/1時間39分/予告10分あり/字幕]

新旧ロックレジェンドが集結した1969年開催の音楽フェスティバル「トロント・ロックンロール・リバイバル」の真実に迫ったドキュメンタリー。
1969年9月13日、カナダの都市トロントにて、チャック・ベリー、リトル・リチャード、ジーン・ビンセントらロックの創始者たちを集めた音楽フェスティバル「トロント・ロックンロール・リバイバル」が開催された。紆余曲折の末、フェスティバル当日にはジョン・レノン、シカゴ、ドアーズら当時の人気アーティストや無名時代のアリス・クーパーも出演。
映画では関係者たちの証言によって舞台裏が明かされるとともに、未公開のバックステージ風景やコンサート映像を散りばめながら、ロック史を転換させた歴史的瞬間を映し出す。




●『ドリー・ベルを覚えているかい?』

2月11日(日)〜17日(土)

19:50 -(21:49終映)

*2月13日(火)休館

監督:エミール・クストリッツァ
出演:スラブコ・スティマチ/スロボダン・アリグリディチほか
[1981年製作/ユーゴスラビア/1時間49分/予告10分あり/字幕]

「アンダーグラウンド」などで知られる旧ユーゴスラビア出身の鬼才エミール・クストリッツァが1981年に発表し、同年のベネチア国際映画祭で新人監督賞を受賞した長編デビュー作。サラエボに住む少年が大人へと変わっていく時間を、みずみずしい感性と猥雑なまでのエネルギーで描いた青春ストーリー。
ユーゴスラビアの内戦による長い混乱状況により著作権が棚上げ状態になったことなどから、日本では長らく幻の作品とされていたが、2023年、製作から約40年の時を経て劇場初公開が実現。



皆様のご来館心よりお待ちしております。

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2024年3月後半から4月前半の上映作品のご案内をいたします。



●『翔んで埼玉』

3月24日(日)〜30日(土)
9:30 -(11:26終映)
*3月26日(火)休館

3月31日(日)〜4月6日(土)
12:50 -(14:46終映)
*4月2日(火)休館

監督:武内英樹
出演:二階堂ふみ/GACKTほか
[19年製作/日本/1時間46分/予告10分あり]

漫画家の魔夜峰央が1982年、当時自らも居を構えていた埼玉県を自虐的に描いたギャグ漫画として発表し、30年以上を経た2015年に復刊されるとSNSなどで反響を呼んだ「翔んで埼玉」を、二階堂ふみとGACKTの主演で実写映画化。かつて東京都民からひどい迫害を受けた埼玉県民は、身を潜めてひっそりと暮らしていた。東京都知事の息子で、東京のトップ高校である白鵬堂学院の生徒会長を務める壇ノ浦百美は、ある日、アメリカ帰りで容姿端麗な謎の転校生・麻実麗と出会う。シリーズ1作目。




●『翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて』

3月24日(日)〜30日(土)
11:40 -(13:47終映)
*3月26日(火)休館

3月31日(日)〜4月6日(土)
15:10 -(17:17終映)
*4月2日(火)休館

監督:武内英樹
出演:二階堂ふみ/GACKT/杏ほか
[23年製作/日本/1時間57分/予告10分あり]

東京都民から迫害を受けていた埼玉県人は、麻実麗率いる埼玉解放戦線の活躍によって自由と平和を手に入れた。麗は「日本埼玉化計画」を推し進め、埼玉県人の心をひとつにするため、越谷に海を作ることを計画。そのために必要な白浜の美しい砂を求めて和歌山へと向かう…。
埼玉県の自虐ネタを詰め込んだ魔夜峰央のギャグ漫画を実写映画化して話題を呼び、興行収入37.6億円の大ヒットを記録した「翔んで埼玉」のシリーズ2作目。





●『隣人X 疑惑の彼女』

3月24日(日)〜30日(土)

14:00 -(16:10終映)

*3月26日(火)休館

監督:熊澤尚人
出演:上野樹里/林遣都/ファン・ペイチャほか
[23年製作/日本/2時間00分/予告10分あり]

第14回小説現代長編新人賞を受賞したパリュスあや子の小説「隣人X」を、上野樹里と林遣都の共演で映画化した異色のミステリーロマンス。故郷の惑星の紛争によって宇宙から難民として地球にやってきた「X」と呼ばれる生命体が世界中に溢れ、各国がその対処に苦慮する中、日本はアメリカに追随するように彼らの受け入れを決める。Xは人間にそっくりな姿で日常に紛れ込み、人々はXを見つけ出そうと躍起になって社会に不安や動揺が広がっていく。そんな中…。





●『戦場のピアニスト』

3月24日(日)〜30日(土)
16:30 -(19:10終映)
*3月26日(火)休館

3月31日(日)〜4月6日(土)
9:30 -(12:10終映)
*4月2日(火)休館

監督:ロマン・ポランスキー
出演:エイドリアン・ブロディ/トーマス・クレッチマンほか
[2002年製作/フランス・ドイツ・ポーランド・イギリス/2時間30分/予告10分あり/字幕/2K上映]

第55回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールの栄冠に輝き、第75回アカデミー賞でも作品賞ほか7部門にノミネートされ、ロマン・ポランスキーの監督賞、エイドリアン・ブロディの主演男優賞など計3部門で受賞を果たした戦争ドラマ。ナチスドイツ侵攻下のポーランドで生きた実在のユダヤ人ピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンの自伝を映画化した。
監督のポランスキー自身もパリでポーランド人の両親のもとに生まれ、収容所で母親を亡くし、各地を放浪して生き延びたという体験を持つ。日本では2003年に劇場公開され、2023年には4K デジタルリマスター版でリバイバル公開。




(続く)


(続き)




●『正欲』

3月17日(日)〜23日(土)
12:00 -(14:24終映)
*3月19日(火)休館

3月24日(日)〜30日(土)
19:30 -(21:54終映)
*3月26日(火)休館

監督:岸善幸
出演:稲垣吾郎/新垣結衣/磯村勇斗ほか
[23年製作/日本/2時間14分/予告10分あり]

第34回柴田錬三郎賞を受賞した朝井リョウの同名ベストセラー小説を、稲垣吾郎と新垣結衣の共演で映画化。
同じ地平で描き出される、家庭環境、性的指向、容姿、様々に異なる背景を持つこの5人。少しずつ、彼らの関係は交差していく。まったく共感できないかもしれない。驚愕を持って受け止めるかもしれない。もしくは、自身の姿を重ね合わせるかもしれない。それでも、誰ともつながれない、だからこそ誰かとつながりたい…。いま、この時代にこそ必要とされる、心を激しく揺り動かす、痛烈な衝撃作が生まれた。





●『ヤジと民主主義 劇場拡大版』

3月31日(日)〜4月6日(土)
17:40 -(19:30終映)
*4月2日(火)休館

4月7日(日)〜13日(土)
14:40 -(16:30終映)
*4月9日(火)休館

監督:山崎裕侍
[23年製作/日本/1時間40分/予告10分あり]

2019年7月15日、安倍元首相の遊説中に政権批判の声を上げた市民を警察官が取り囲んで移動させた「ヤジ排除問題」を4年間にわたって追及したドキュメンタリー。
表現の自由と民主主義がおびやかされたとして、当時メディアで大きく報道されたヤジ排除問題。北海道放送が2020年に放送したドキュメンタリー番組「ヤジと民主主義」はギャラクシー賞や日本ジャーナリスト会議賞など数々の賞を受賞し、書籍化もされた。その後、排除された市民2人が原告として警察側を訴え、1審は勝訴したものの高裁では判断が分かれ、双方が上告し裁判は続いている。この問題を4年間にわたって追い続ける取材班が、当事者および専門家たちに追加取材を行い、テレビや書籍では伝えきれなかった問題の深刻さを浮き彫りにする。





●『最悪な子どもたち』

3月31日(日)〜4月6日(土)

19:50 -(21:40終映)

*4月2日(火)休館

監督:リーズ・アコカ/ロマーヌ・ゲレ
出演:マロリー・ワネック/ティメオ・マオーほか
[22年製作/フランス/1時間40分/予告10分あり/字幕]

フランス北部の荒れた地区を舞台にした映画が企画され、地元の少年少女を集めた公開オーディションが行われた。キャストとして選ばれたのは、異性との噂が絶えないリリや怒りをコントロールできないライアン、心を閉ざしたマイリス、出所したばかりのジェシーの4人で、シナリオは彼ら自身をモデルにした物語だった。波乱に満ちた撮影が始まり、4人は映画の登場人物を演じることで自分自身と向き合っていく…。
北フランスを舞台に演技未経験の問題児たちを配役した映画撮影の行方を描き、2022年・第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門でグランプリを受賞した人間ドラマ。





皆様のご来館心よりお待ちしております。

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2024年4月の上映作品のご案内をいたします。



●『ポトフ 美食家と料理人』

4月7日(日)〜13日(土)
9:30 -(11:56終映)
*4月9日(火)休館

4月14日(日)〜20日(土)
12:20 -(14:46終映)
*4月16日(火)休館

監督:トラン・アン・ユン
出演:ジュリエット・ビノシュ/ブノワ・マジメルほか
[23年製作/フランス/2時間16分/予告10分あり/字幕]

19世紀末、フランスの片田舎。「食」を追求し芸術にまで高めた美食家ドダンと、彼が閃いたメニューを完璧に再現する天才料理人ウージェニーの評判はヨーロッパ各国に広まっていた。ある日、ユーラシア皇太子から晩餐会に招かれたドダンは、ただ豪華なだけの退屈な料理にうんざりする。食の真髄を示すべく、最もシンプルな料理・ポトフで皇太子をもてなすことを決めるドダンだったが、そんな矢先、ウージェニーが…。
「青いパパイヤの香り」「ノルウェイの森」などの名匠トラン・アン・ユン監督が、料理への情熱で結ばれた美食家と料理人の愛と人生を描き、2023年・第76回カンヌ国際映画祭で最優秀監督賞を受賞したヒューマンドラマ。





●『枯れ葉』

4月7日(日)〜13日(土)
12:50 -(14:21終映)
*4月9日(火)休館

4月14日(日)〜20日(土)
20:00 -(21:31終映)
*4月16日(火)休館

監督:アキ・カウリスマキ
出演:アルマ・ポウスティ/ユッシ・バタネンほか
[23年製作/フィンランド・ドイツ/1時間21分/予告10分あり/字幕]

フィンランドの首都ヘルシンキ。理不尽な理由で失業したアンサと、酒に溺れながらも工事現場で働くホラッパは、カラオケバーで出会い、互いの名前も知らないままひかれ合う。しかし不運な偶然と過酷な現実が、2人をささやかな幸福から遠ざけてしまう…。
フィンランドの名匠アキ・カウリスマキが5年ぶりにメガホンをとり、孤独を抱えながら生きる男女が、かけがえのないパートナーを見つけようとする姿を描いたラブストーリー。2023年・第76回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞。






●『ヤジと民主主義 劇場拡大版』

3月31日(日)〜4月6日(土)
17:40 -(19:30終映)
*4月2日(火)休館

4月7日(日)〜13日(土)
14:40 -(16:30終映)
*4月9日(火)休館

監督:山崎裕侍
[23年製作/日本/1時間40分/予告10分あり]

2019年7月15日、安倍元首相の遊説中に政権批判の声を上げた市民を警察官が取り囲んで移動させた「ヤジ排除問題」を4年間にわたって追及したドキュメンタリー。
表現の自由と民主主義がおびやかされたとして、当時メディアで大きく報道されたヤジ排除問題。北海道放送が2020年に放送したドキュメンタリー番組「ヤジと民主主義」はギャラクシー賞や日本ジャーナリスト会議賞など数々の賞を受賞し、書籍化もされた。その後、排除された市民2人が原告として警察側を訴え、1審は勝訴したものの高裁では判断が分かれ、双方が上告し裁判は続いている。この問題を4年間にわたって追い続ける取材班が、当事者および専門家たちに追加取材を行い、テレビや書籍では伝えきれなかった問題の深刻さを浮き彫りにする。







●『ビヨンド・ユートピア 脱北』

4月7日(日)〜13日(土)

16:50 -(18:55終映)

*4月9日(火)休館

監督:マドレーヌ・ギャビン
[23年製作/アメリカ/1時間55分/予告10分あり/字幕]

脱北を試みる家族の死と隣り合わせの旅に密着したドキュメンタリー。
これまで1000人以上の脱北者を支援してきた韓国のキム・ソンウン牧師は、幼児2人と老婆を含む5人家族の脱北を手伝うことに。キム牧師による指揮の下、各地に身を潜める50人以上のブローカーが連携し、中国、ベトナム、ラオス、タイを経由して亡命先の韓国を目指す、移動距離1万2000キロメートルにもおよぶ決死の脱出作戦が展開される。
撮影は制作陣のほか地下ネットワークの人々によって行われ、一部の詳細は関係者の安全のため伏せられている。世界に北朝鮮の実態と祖国への思いを伝え続ける脱北者の人権活動家イ・ヒョンソをはじめ、数多くの脱北者やその支援者たちも登場。



(続く)


(続き)

●『市子』

4月7日(日)〜13日(土)
19:20 -(21:36終映)
*4月9日(火)休館

4月14日(日)〜20日(土)
15:10 -(17:26終映)
*4月16日(火)休館

監督:戸田彬弘
出演:杉咲花/若葉竜也/森永悠希ほか
[23年製作/日本/2時間6分/予告10分あり/字幕]

川辺市子は3年間一緒に暮らしてきた恋人・長谷川義則からプロポーズを受けるが、その翌日にこつ然と姿を消してしまう。途方に暮れる長谷川の前に、市子を捜しているという刑事・後藤が現れ、彼女について信じがたい話を告げる…。
「僕たちは変わらない朝を迎える」「名前」などの戸田彬弘監督が、自身の主宰する劇団チーズtheaterの旗揚げ公演として上演した舞台「川辺市子のために」を、杉咲花を主演に迎えて映画化した人間ドラマ。
過酷な境遇に翻弄されて生きてきた市子を杉咲が熱演し、彼女の行方を追う恋人・長谷川を「街の上で」「愛にイナズマ」の若葉竜也が演じる。

●『ローマの休日』字幕版

4月14日(日)〜20日(土)

9:30 -(11:41終映)

*4月16日(火)休館

監督:ウィリアム・ワイラー
出演:オードリー・ヘプバーン/グレゴリー・ペックほか
[1953年製作/アメリカ/1時間58分/予告10分あり/字幕]

アメリカ映画初出演となるオードリー・ヘプバーンと名優グレゴリー・ペック共演によるロマンティックコメディの永遠の名作。
ヨーロッパを周遊中の某小国の王女アンは、常に侍従がつきまとう生活に嫌気が差し、滞在中のローマで大使館を脱出。街中で彼女と偶然出会ったアメリカ人新聞記者ジョーは、大スクープのチャンスとばかりに、彼女が王女だとは知らないふりをしてガイド役を買って出て、観光気分にはしゃぐアンの姿をカメラマンの同僚アービングに撮影させる。しかし、つかの間の自由とスリルを満喫するうちに、アンとジョーの間には強い恋心が芽生えはじめて…。
2023年8月に製作70周年を記念した4Kレストア版が公開。

●『弟は僕のヒーロー』

4月14日(日)〜20日(土)

17:50 -(19:42終映)

*4月16日(火)休館

監督:ステファノ・チパーニ
出演:アレッサンドロ・ガスマン/イザベラ・ラゴネーゼほか
[19年製作/イタリア・スペイン/1時間42分/予告10分あり/字幕]

イタリアで暮らす高校生ジャコモ・マッツァリオールがダウン症の弟ジョーを主人公に据えて一緒に撮影した5分間のYouTube動画「ザ・シンプル・インタビュー」から生まれた実話のベストセラー小説を映画化。日本でも装画を絵本作家ヨシタケシンスケが担当した邦訳版が刊行されるなど、現在までに25万部を超えるベストセラーになっている。
初めての弟の誕生を喜ぶ5歳の少年ジャックは、両親から弟ジョーは「特別」な子だと聞かされる。ジョーがスーパーヒーローだと信じるジャックだったが、やがて「特別」の意味を知り、思春期になると弟の存在を隠すように。ある日、好きな子を前についた嘘が、家族や友だち、さらには町全体をも巻き込んで大騒動へと発展してしまう…。

皆様のご来館心よりお待ちしております。

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1.上映時間
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http://k-scalaza.com/

■ミツバチのささやき

4.6(土)-4.12(金) 火水定休
10:30-12:14 予告5分

※4.12(金)上映終了

<作品紹介>
いやーもうね、画が素晴らしいですね。
ひとめ見ただけで、内容知らなくても
これはいい映画だってわかりますよ。

これが映画だなって感じる作品って
いろいろあると思いますが、
何をもって「映画っぽい」と感じるのか
いまだにうまく言語化できません。

と打っているうちに、
前にも同じようなことを書いていた
気がしてきました。

とにかく素晴らしい作品なので
絶対にスクリーンでご覧ください。


■レザボア・ドッグス デジタルリマスター版

4.6(土)-4.12(金) 火水定休
14:30-16:14 火水定休

※4.12(金)上映終了

<作品紹介>
レザボアってそういや
どんな意味なんだろと調べてみたら
「ため池」「貯水池」
だったので、

レザボア・ドッグスってなんや
と調べてみたら、
はっきりとした意味は
わからないらしいですね。

タランティーノ本人が
それを明かすことを避けている
そうなので、

彼の希望通り、
各々がクリエイティビティを発揮して
あれこれ想像しましょうか。


「自分が『いや、答えは……』と
言ってしまうことで
人々のクリエイティビティが
失われてしまう」
(1993年、タランティーノ談)


■ストップ・メイキング・センス 4Kレストア

4.6(土)-4.12(金) 火水定休
12:35-14:09 予告5分

※4.12(金)上映終了

<作品紹介>
本作を観て、
若い頃のデイヴィッド・バーンって
キリアン・マーフィに似てるなー
と思ったので、

先日
『オッペンハイマー』を観たときは
デイヴィッド・バーンが主演のような
感覚になりました。

それはさておき、
ご鑑賞後に
「音がよかった」
と褒めていただくことが多い本作。

当館は音が響く造りになっているので
コンサートやライブシーンが
ふんだんに含まれる映画だと
かなりの臨場感が出ます。

なので、
意外と音楽映画が合うんですよね。

ちなみに、
ほかの劇場さんと違って
臨場感を出すために
そういう設計になっているわけではなく、
結果的にそうなっているというだけです。

でも、
川越スカラ座で音楽映画鑑賞はおすすめです。


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2.今後の上映作品
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http://k-scalaza.com/more/more.html

悪は存在しない
テルマ&ルイーズ 4K
瞳をとじて
エル・スール
成功したオタク
マイ・ファミリー〜自閉症の僕のひとり立ち
カラオケ行こ!
1%の風景
○○○・○○○ ○○○○○○
ミセス・クルナス vs.ジョージ・W・ブッシュ
DOGMAN ドッグマン
○○と○○
落下の解剖学
エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命
戦雲
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1.上映時間
━━━━━━━━━━━━━━━━━
http://k-scalaza.com/

■エル・スール

4.13(土)
10:30-12:10 予告5分

4.14(日)-4.19(金)火水定休
12:20-14:00 予告5分

※4.19(金)終了

<作品紹介>
『ミツバチのささやき』から
10年後に作られた
ビクトル・エリセ監督の第2作。

スペイン北部の町で暮らす
15歳の少女エストレリャ。

父が失踪したことを知った彼女は、
思い出を回想する中で父の苦悩を知る。

青春時代を過ごした南(エル・スール)から
北にやってきた父は何を思っていたのか。

少女の目を通してスペインの内戦や
暗い歴史を描く。


これもまた
『ミツバチのささやき』同様、
これぞ映画!という作品。

この機会にぜひぜひスクリーンで!


■成功したオタク

4.13(土)
12:30-14:00 予告5分

4.14(日)-4.19(金)火水定休
14:30-16:00 予告5分

4.20(土)-4.26(金)火水定休
13:45-15:15 予告5分

※4.26(金)終了

<作品紹介>
推しが逮捕されてしまい
生活が一変したファンたちの
ドキュメンタリー。


本作の韓国語タイトルは「ソンドク」。
日本語にすると「成功したオタク」。

さて、成功したオタクとは?

「推しに認知されていたり、
自分の好きな分野で成功している人」

という定義らしいですが、
ここでは前者のほうですね。

本作のオ・セヨン監督は、
推しから「君も有名だよね」
と言われるほど
ファンの中でも知られたオタクで、
推しとテレビ共演すら果たしています。

そんな、押しも押されもせぬ
成功したオタクだった監督の立場は
推しの性加害による逮捕で激変。

「成功したオタク」から「失敗したオタク」へ。

自分は推しから裏切られた被害者か、
犯罪者を応援し二次加害した加害者か。

同じように傷ついた元ファンたちに
会いに行く監督。

それは必ずしも同じ推しではないので

待って、
韓国ってそんなに芸能人の
性加害者多いの?

と驚くのですが、

いや、待って、
日本も変わらないじゃん、

と思い直しました。

逮捕されているか否かで言えば、
まだ日本は逮捕されていない人のほうが
多い気がします。

推しというほどでなくとも、
誰しもなんとなく好感を持ったり
親近感を持ったりしている
芸能人、スポーツ選手や有名人がいますよね。

まったく他人事じゃない
推しの性加害。

ぜひご覧ください。


○第24回弁士・伴奏付き無声映画上映会○
■チャップリンの放浪者
■戦艦ポチョムキン

4.13(土)のみ
15:20開場/15:45開演
http://event.k-scalaza.com/?eid=1264657
※当日券あり


■マイ・ファミリー〜自閉症の僕のひとり立ち

4.13(土)
上映なし

4.14(日)-4.19(金)火水定休
10:30-11:58 予告5分

4.20(土)-4.26(金)火水定休
15:35-17:03 予告5分

※4.26(金)終了

<作品紹介>
自閉症の息子が、
両親の高齢化に伴い
自立しようとする姿を追った
ドキュメンタリー。


オランダに住む、
自閉症のケース・モンマ(42歳)。

自宅近くの離れに
自分のスペースを持ちつつも
母親のそばを離れられない彼が、
本作撮影中に50歳を迎え
両親は80代に。

両親の加齢を目の当たりにしたケースは、
自立した生活をしようと
一軒家で一人暮らしをしようとするが……。


絵画やカリグラフィ、模型の
才能があるケース。

実際にそれで収入を得、
料理も得意とする彼が自立するのは
条件的にはたやすいように見えます。

ただ、
彼と母親はある種の共生関係を
長年築いており、
お互いから離れるのが難しいという現状。

果たして彼は自立できるのか。
家族はこれからどうしていくのか。

愛情深い家族の様子を見て
温かい気持ちになったり、
なかなか言えないことをずばっと言う
ケースの言葉にハッとしたりしながら、

本当の自立ってなんだろう
果たして自分は自立しているんだろうか

などと考えてしまいます。

重いテーマに感じますが、
作品自体はどこかユーモラスさもある
(続く)


(続き)





━━━━━━━━━━━━━━━━━
2.今後の上映作品
━━━━━━━━━━━━━━━━━
http://k-scalaza.com/more/more.html

悪は存在しない
テルマ&ルイーズ 4K
瞳をとじて
カラオケ行こ!
1%の風景
○○○・○○○ ○○○○○○
ミセス・クルナス vs.ジョージ・W・ブッシュ
DOGMAN ドッグマン
○○と○○
落下の解剖学
エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命
戦雲
━━━━━━━━━━━━━━━━━
1.上映時間
━━━━━━━━━━━━━━━━━
http://k-scalaza.com/

■瞳をとじて

4.20(土)-4.26(金)火水定休
10:30-13:24 予告5分

4.27(土)-5.3(金)火水定休
15:20-18:14 予告5分

※5.3(金)終了

<作品紹介>
『ミツバチのささやき』
ビクトル・エリセ監督
31年ぶりの長編新作。

元映画監督と、失踪した俳優
ふたりをめぐる記憶と映画の物語。


『ミツバチのささやき』も
『エル・スール』も
少女が主人公で彼女たちの
まなざしが非常に印象的な作品ですが、
今回は子どもは出てきません。

大人、しかも初老の人々が
メインの登場人物として
彼らの視点で物を見、語ります。

画が非常に絵画的、映画的なのは
変わりませんが、
作品の印象がどことなく違うのは
大人の視点であるせいかも知れません。

映画のオマージュ、
そしてセルフオマージュも
ふんだんに含まれた作品。

長編デビューが1997年、
次作が9年後、
その10年後にドキュメンタリーを撮り、
31年後に新作という
とんでもなく寡作なエリセ監督(83歳)の
次回作は何年後になるんでしょうか。


■成功したオタク

4.20(土)-4.26(金)火水定休
13:45-15:15 予告5分

※4.26(金)終了

<作品紹介>
推しが犯罪者になったら
どの犯罪であってもショックですが、
私にとって絶対に許せないのは
性犯罪ですね。

本作のオ・セヨン監督の
推しだった男性歌手は
いくつかの性犯罪で起訴され服役し
今年出所しましたが、
やったことがかなりクズで
ここに書くことも憚られます。

自分の時間とお金を使って
心の底から応援してきた人が、
女性たちにとんでもない
加害をしていたと知ったら、
とても正気ではいられません。

監督も、初めは報道を信じず
記事を書いた記者をSNSで攻撃します。
この辺りは日本のSNSでも見られますね。

自身が当事者であるからこそ
引き出せたファンたちの素直な反応は、
彼女たちの心の傷の深さを思わせ
切ないものがありますが、
ちゃんとその先も描いているので
ぜひご覧ください。


■マイ・ファミリー〜自閉症の僕のひとり立ち

4.20(土)-4.26(金)火水定休
15:35-17:03 予告5分

※4.26(金)終了

<作品紹介>
本作の監督、
モニーク・ノルテは
主人公であるケースとその家族と
1997年から付き合いがあり、
本作は彼らを撮った3作目になります。

32歳だったケースに出会い、
純粋で自然体、知的な人柄に
衝撃を受けた監督は
『トレインマン』という
ミニドキュメンタリーを撮り、
その後も友好関係を維持。

息子の将来に
明るい展望を作ろうとする父と
母と離れるのが怖い息子、
息子を手放したくない母、
三者のジレンマを描いたのが前作
『ケースのためにできること』。

それを観た人が
彼らのエリアの近くに家を買い
賃貸提供を持ちかけたことから、
ケースが引っ越して自立、自活する
という道が具体的になり、
それに向けた取り組みを描いたのが
本作です。

9歳の時に自閉症を取り上げた
テレビ番組を見て
自身が自閉症であることを
自覚したというケース。
(ケースという名前がややこしい)

自分のことも周りのことも
よく分析できて言語化も完璧ですが、
だからと言ってすんなり自立できる
わけではないというのが
人間らしいというか、難しいところですね。

続編も撮っているそうなので、
本作のその先もぜひ観たいです。


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2.今後の上映作品
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http://k-scalaza.com/more/more.html

悪は存在しない
テルマ&ルイーズ 4K
カラオケ行こ!
1%の風景
○○○・○○○ ○○○○○○
ミセス・クルナス vs.ジョージ・W・ブッシュ
DOGMAN ドッグマン
○○と○○
落下の解剖学
エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命
戦雲

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