鈴木秀子先生・コミュニオンコミュの鈴木秀子先生講話会　第六回

青学会館アイビーホールで開催された鈴木秀子先生講話会第六回に参加してきました。

秀子先生は、アメリカの友人の方がデザインしてくださった、クリスマスカラーの素敵お洋服で颯爽と入場されると、この冬一番の寒さの中・・・集まってくださったことへの感謝の言葉から始まりました。

そして、私たちが生きていくうえで、手放さなければならないたくさんの思いこみについて、沖縄の波照間島でのお話をしてくださいました。

住人５００人くらいの島・・・そこへ東京からきた旅人が、自転車で島を巡り、籠の中にお財布を入れて・・・海を眺めて・・・戻ってきたら・・・お財布がなくなっていて・・・

鍵などかけなくても安心な島・・・でも、人間の中には出来心が・・・と人間不信へと・・・

魚釣りをしていたおまわりさんに、助けを求めると・・・自転車の籠の中に何やら袋を・・・しばらくるとカラスが飛んできて・・・袋を加えて持っていきました。後を追って、止まった木のしたには、旅人のお財布が落ちていたそうです・・・

島の人たちから、見つかってよかったね声をかけられて・・・
人間はなんて温かいんだろうと・・・

自分は正しい・・・相手は悪い・・・と思い込みがち

クリスマスは、そんな思い込みを手放すように、人間の本当の姿に目をむけるように・・・教えられた。これがクリスマス。とのことでした。

この時期の夕暮れは・・・紺碧の空に、街中ではイルミネーションが光輝いて・・・

あるフランスの一行の詩に：夕暮れの時は優しいひと時、限りにない優しいひと時。と表現されているように・・・

この世の中は陰と陽

陽は:見える世界（地上）
陰は：見えない世界（地中）

都合のいいものを陽、都合の悪いものを陰と取りがち・・・
陰と思える中に陽を支える力があることを、見極める、見出す目が必要とのことでした。

シシリー島で体験したクリスマスのお話や、クリスマスイヴの過ごし方、翌日クリスマスの過ごし方や、クリスマスにまつわる聖書の一説をみんなで朗読しました。

神の子の人間・・・だから、人間の本質は神。

神は、人の喜び・平和・栄光を願っている。

理性で証明できないようなことであっても、人間の深いところで素晴らしい直観が働いて、信じることができるようになる。

なぜなら、神は、人を愛しつづけ、許し続けてくださるから・・・

一つとして無駄な祈りはないともお話してくださいました。

キルストが生まれる時に、光が貫いた・・・命の木。
今では、その命の木の下にプレゼントを置く・・・
神が一人一人にプレゼントととして、神の子を下さったから・・

プレゼントは…欧米では、その人のことを大切に思っていますという気持ちを表すために・・・

クリスマスとお誕生日に、身近な人への感謝の気持ちをこめて・・・
ヴァレンタインは、職場や学校などへの感謝の気持ちをこめて・・・

日本人は感謝の気持ちを、言葉以外で表現することが多いけれど、
欧米では、感謝の気持ちを言葉で表現することが多いそうです。

いくつか例を挙げてお話をしてくださいました。

とても人望のある老人は・・・この人が何を必要としているかを、常に耳をすませて聞いていたそうです。その人が必要とする情報や品物を提供されていたそうです。

また、サンタクロースの存在が・・・いつかは消えていくけれど、その人の心に住みついて・・・その人の目はキラキラと輝いて…サンタさんのような行動をとるようになる・・・娘と父親のお話。

すべてを手に入れて、むなしくなった王様が森に入って瞑想をし・・・思い込みを手放し、自分の深いところの本質に気が付く・・・

こんなお話もありました・・・
会社がうまくいく方法は、相手の期待を１ミリだけ上回るエネルギーを与えることだそうです。

神は、私たちの心の中に住んでいてくれる。
神は、私たちをかけがえのない存在として見ている。

贈るもののない人は・・・溢れる愛に満ちた心を
贈るものがある人は、物で愛を伝える。

旅からお土産を買って来るのも・・・遠くに離れていった先でも、大切に思っていましたと言う心を伝えるためなのだそうです。

クリスマスプレゼントには、そんな深い意味があることを教えていただきました。

人は自分たちの心の弱さを知っている・・と同時に、深いところでよりよくなりたいと願っている。

そんな人間には、神様の存在は、愛…慈しみそのものなのです。

自分の存在が、まわりの人を深い喜びに導くことができた時に、自分も深い喜びを味わことになります。


素敵なプレゼントをたくさんいただいた講話会でした。

最後に、昨年ファミリーでヴァイオリンをしてくださった吉田美里さんの、お父様が亡くなられ、みんなでご冥福をお祈りをし、１２月１９日みなとみらいでコンサートをされる美里さんのために、多くの参加を・・・とお話してくださいました。

先生が興味深いご本を手にお話をしてくださいました。
日本人が世界にほこれる３３のこと

本屋さんで手にしてみようと思いました

そのあとのクリスマス懇親会は、美味しく、楽しい時間でした。

今年一年も、いつも、温かく迎えてくださったコミュニオンのスタッフの方に、心から感謝しています。

そして・・・すべてに心からの愛と感謝を・・・。
ありがとうございます。

左:青学会館玄関のツリー

中央：クリスマスカラーの装いが素敵な秀子先生

右：阿片さんが活けてくださったお花。