ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

ガラクタ写真機研究同好会コミュのニコン D70

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
【メーカ型名】

 ニコン D70

 (2004年4月発売)

 

【カテゴリ】

 APS−Cサイズ受光体採用デジタル一眼レフ(ニコンDXフォーマット) レンズ交換可能 現行生産レンズあり 



【採用マウント】

 ニコンFマウント CPU連動方式専用設計で、MF世代のレンズの多くは露出計が作動せず、プレビューもできない。比較的最近発売されたCPU内臓の製品は問題なく使用できる。レンズ内モーターである必要はなく、その意味ではまだマトモと言えるが、MF世代のレンズはこのカメラではちゃんとは使えない。なお、改造していない従来方式のレンズは取り付けも不可。手ぶれ補正はレンズに依存となる。



【主要な仕様諸元】

 610万画素の有効画素を持つ、23.7×15.6mm のセンサーサイズのCCDを搭載、ニコンはこのサイズをDXフォーマットと命名していて、フルサイズ対1.5倍の掛率となる。EOSデジタルのAPS−Cサイズ機が1.6倍だから、あれよりは少々画角が取れる計算である。長い方が欲しいなら、あちらを使うとかシグマ(1.7倍)もあるので、ワイド派にはコチラの方が少しありがたい。

 シャッターはデジタルならではの純粋な電子式で、1/8000−30秒とB(バルブ)で、シンクロは公称値は1/500(ただし、自動切換えではコレよりもかなり低い値が設定される)と、いま見ても高性能シャッター搭載カメラである。多くの大衆ランクのデジタル一眼レフカメラは、この辺りは1/4000で1/200辺りが関の山であることが多く、この辺の事情が今に至るまで、エントリーニコンとしての座を保っている、性能上の隠れた理由の一つと考えても良いと思う。

 撮像感度はISO200〜1600相当(1/3段ステップ)であるが、なんせノイズの出ないカメラじゃない関係から、ここまでの高感度があっても使うに使えない、というのが実情らしく、基本的には200固定で使うくらいがちょうどいい、という話すらある。しかし、実写でそこまでノイズが目立つこともなく、普通に使う分にはあまり気にする必要があるとは私は思わなかった。

 背面液晶は1.8型TFTで、この頃としてはまあ普通だったのだが、さすがに今見ると明らかに小さく見える。右肩にフィルム時代とほぼ同じ使われ方をしているでかい液晶があるので、通常の撮影に関しては昔ながらの使用感がいい、という見方もできないこともないが、この辺りは古いからしょうがないだけで、背面液晶はもう少し大きさが欲しいと思う人も少なくないと思う。

 ファインダーはダハミラーで、視度調節機構-1.6 〜+0.5が内蔵されている。視野率は上下左右とも約95%(対実画面)で、ファインダー倍率が約0.75倍と、低価格機として作られたデジタル機としてはそれなり以上に頑張ってくれているし、スクリーンが交換できないかわりに方眼は液晶で表示可能にしてある(だから電池がないとファインダー画像が綺麗に見えない)など、全体的に上のランクを目指した設計となっている。これでペンタプリズム採用で倍率も0.9倍とかならいうことなかったのだが、それはさすがに望みすぎか(汗)。

 公称連続撮影速度は秒3コマで、バッファもそれなりについているのでドカドカ大量に連写しなければ、実用品として使える程度の性能は保たれている。しかし、言うまでもなく高速デジタル機として設計されたカメラではないので、高速移動する被写体を撮影する時にはあれこれストレスがあるカメラであり、そうした向きはもう少し世代の新しいカメラを狙う方が良いと思う。高速マシンなら定評があるのはEOS1D関係だが、まだちょっと高いか(汗)。

記録媒体はCF。高速記録のUDMAなどのような次世代の技術が採用される前の機種なので,当然大して速いわけじゃないが,鈍速でしょうがないと思うときもなかったので,下手に低速度なSD使うよりも、月並みな価格のカードでも安定してそれなりの速度が出るCFの方が実用的でもあると思う。高速記録カードを使うとかすれば少しは速度改善効果が見られるが,この機種でできる高速撮影の限界がそんなに高いわけではないことを考えると,そのありがたみを痛感するのはせいぜいRAWでの撮影時くらいじゃないかと思う。

 めぼしい拡張アクセサリはなく、せいぜいリモコンと専用ケ−スくらいが関の山であるが、液晶カバー以外に、添付品だったCR2ホルダーというのがあり、緊急時には3本のCR2電池を代用品として使うことができるように考えられていた。あまりコストパフォーマンスがよろしくないので実際に使った人がどれだけいたのかは疑問であるが、他社でこうした試みがなされることはなかったことを考えると、ニコンらしい心配りであると感じる。それ故電池がでかいが、その分スタミナも豊富で結構撮影出来る電池なので、それはそれとして割り切れると思う。小さいかわりにすぐに切れるコンデジの電池から見比べたら、この電池はそれだけでも魅力的に映ると思う(爆)。事実、撮影に関して電池消費が大きい機能(手ぶれ補正、レンズ内モーター、内蔵スピードライト、AF補助光)を多用しなければ、びっくりするほど電池が持つ。これは電池の大きさによるところが大きい。

 このカメラのもうひとつの隠れた魅力の一つが、実は外付けスピードライト連動にある。宿敵EOSデジタルは純正品はEXスピードライトでないと発光しないし、αは古い世代の純正スピードライトはフル発光で、TTL制御されない(しかも、ご存知鎖国ホットシューなのでそのまま他のスピードライトを載せることはできない構造である)のだが、ニコンのスピードライトは古典機種はたいてい外光オートが可能で、これで使う分にはD70はちゃんと機能するのだ。TTL連動はしないが、使えないより数倍マシである。

 注意点。有線式のリモートケーブルは使えない機種であり、リモコン以外にカメラレリーズの補助手段がない機種であることを忘れずに。それから、内蔵スピードライトは18ミリまで対応していない。そのため、18ミリで内蔵スピードライトを使うと周辺落ちが発生する可能性が否定出来ない。また電子プレビュー採用機なのだが、この機能もCPU依存なので、レンズが付いていなかったり、非CPUのレンズではプレビューが機能しない。


 なお、レンズに関する対応は、次の通りとなる。

使用可能なニッコールレンズ

 A、DXニッコール、フィルム時代のGレンズとDレンズ
→制約なし。レンズ内モーターでもボディ駆動でも対応できるのは、低価格なニコンデジタルではこれと後継機のD70S、そしてD50だが、この機種が一番流通量があり、安定して手に入るカメラである。
 B、それ以前の、AFニッコールで、IXレンズとF3AF用レンズ以外と、Pレンズ
→当然、D機能は使えなくなる。 ただし、RGBマルチは機能する。Pレンズは当然MFでの使用になる。こちらもボディ駆動対応といううまみが光る。
 C、非CPUのAi(ほとんどの改造レンズも含む)レンズ
→露出計使用不可。F5.6までのレンズはフォーカスエイドは使用可能。裏技的には、これらのレンズはあえてアンダー条件下でスピードライトを併用して使う手もある。

使用不可能なニッコールレンズ

 ●未改造の従来レンズ
→絞りリング最小検出スイッチに当たるので取り付け不可。無理に付けると壊しますのでやめましょう

(汗)。
 ●ミラーアップが必要なレンズ
→無理。
 ●IXレンズ
→当たると思う。D70はミラーが小型化されていない。構造的にはフィルムの何かのモデルをベースにして作られたようで、ミラー周辺の大きさはフィルム時代と同じ。
 ●F3AFのレンズ
→物もないし、今更使うと思えないが、連動しないので無理らしい。

社外レンズは、それぞれのスペックが当てはまる所を参照してもらうといい。なお、案外ROM問題を聞かない機種なので、その辺りも魅力の一つかもしれない。



【入手のキッカケ】

 当初、デジタル導入時に考えていたが予算的に無理で、安くなるまで待つか、D50を検討していたのだが、流石にここまで安くなれば何とかなる。



【銀の取得価格】

 本体と電池一個のみ、15000円(春購入)
 


【普通に買うと、どんなもん?】

 タイミング、付属品、程度でかなり変わる。高くても本体単独で3万はしないと思う。それだけ出せば、後継機のD70Sが買えるし、35000円程度で現行1世代前の、D3000が買えるご時世である。

 

【入手時の状態】

 本体は綺麗で、使用感も少なかったが、いかんせん付属品がまるでなく、チャージャーすらないから(汗)。
 


【直した所】

 全く問題ない個体なので、修理はなし。電池一個とチャージャー、CR2ホルダーを追加購入しただけ。その後モニターカバー(中古、中野ジャンク315円)と専用ケース(棚ずれ品、1900円)を入手。

 

【こんな方には勧めません(σ・∀・)σ】

 1、基本、JPEG撮って出しができるカメラじゃないとイヤなアナタ(σ・∀・)σ
→全く無理でもないが、手を入れてやればかなり改善すると言う話で、RAW撮りするのがこのカメラの基本という話がある。個人的な感想になるが、ことさらに高画質を望まないのであれば、そんなに画質が悪いとも思わないのだが。あえて言うなら、少々硬い事が目立つかなぁ、と言う程度だった。

 2、高感度撮影に期待したいアナタ(σ・∀・)σ
→さすがにこれはやめた方がいいと(汗)。これに関しては新しい機種の方がずっと有利。ただし、あからさまにノイズぶちまけで見れたもんじゃないって程ひどくもなく、カメラでのノイズリダクションを 使えば普通に使うことができないことはないレベルで、上限1600までじゃ不足だ、と言う人はこの機種だと足りない、というのがどうも実情ではないかと思われる。ただし、長秒時露出のノイズリダクションは撮影タイムと同じだけ時間を消費するのが問題であり、手返しの悪さが問題となるなら、かなり困った点であるのでそれは忘れないようにしたい。



【こんなアナタにおすすめですヽ(´∀`)ノ】

 1、比較的古い資産が手元にそれなりにあるアナタ
→改めて指名して古いレンズを買って使う、というのはちと疑問があるにしても、手持ちの初期のAFレンズを付けて遊ぶ分には現代機よりも安く遊べる。スピードライトも、3桁機種を改めて買って使う予算がなくても2桁機種で外光オートが可能なら使えるわけで、そこそこ古い資産を使って遊ぶ本体、という使い道が最も現代的かと思われる。

 2、つなぎとして使う本体が欲しいが、それなりにレンズが選びたいと思うアナタ
→全くのメーターレスでAiレンズを使う事には疑問があるが、初期のAFレンズは特に社外品を中心に激しく値崩れしてきているので、コストパフォーマンスに優れたシステムをまず組み上げておいて、以後D90辺りが値崩れするまで待つための資産として使う分にはこれでもなんとか間に合うという考え方もある。さすがにD300系統は当分お手頃価格にはならないだろうが、D90とかならしばらく待てば比較的手頃になるだろうから、という読みで買っておくならそれはそれ(爆)。



【購入時の注意点】

 歴代のニコンデジタルカメラの中でも特に人気が高かった機種で、短いサイクルでユーザーが変わっていく傾向が強い機種だった関係から、付属品の喪失が目立つ傾向がある。完全に全部が揃った個体を目指しても、なかなか巡り会えなかったり、タイミングが悪いと結構高くなる機種でもあり、本体の程度を重視して、ジャンク回避で買うことをおすすめしたい。チャージャーとか電池は社外のネット流通品なら相当安いので、これでも特に問題を感じない人にはおすすめの方法論である。

 ニコンはD50を最後に、エントリーモデルは全てCPU依存の上、レンズ内モーター依存となってしまった関係から、この機種の持つ多機能さはは今でも一定以上の価値としてみなされており、限界までの低価格を期待しても無理である。現行機種として比較するならD90であり、本来はそれなりのランクの機種であることを忘れないようにしたい。

 買い替えシーズンの直後あたりになると(買い換えて放出されるので)かなり数が出まわり、買い替えシーズンの直前には(手始めに狙われるので)モノがなくて高いので、計画的に購入することが何よりも大事です。決して数がない機種ではなく、今でもかなり使われている機種であることを念頭において探してみてください。


【使ってみました(爆)】

 思うよりも静かな動作音で、好感が持てる。別に普段使っているキスデジNの音が嫌いなわけじゃないんだけど、この低くて静かな音は、これはこれとして気分がいい。これでもう少し連写速度が出れば文句ないのだが、まぁ、この世代の機種でこれ以上望んでもそれは無理というもの。

 それはさておき、まず気に入ったのはグリップの持ちやすさである。小さくしようという色気が強すぎて、ホールド感を損なっているカメラとは違い、電池がでかいんだから、と割りきってグリップも相応にでかいし、ラバーも貼ってあるのでかなり持ちやすいカメラである。この辺りを評価する人はあまりいないようだが、持ちにくいカメラはブレやすくなる傾向があるので、かなり大切な要素である。

 次に電池の容量の大きさ。通常の撮影において、拡張機能(上記参照)を使用しないで撮影している分には、ワンチャージで1000カット行けそうな勢いである。別に予備電池が惜しいわけじゃないが、電池消費が激しいカメラは後半レスポンス低下とか、速度低下を起こすことがあるので、この辺りは隠れたポイントである。

 しかし、AFモード切り替えがメニューに埋れていて、一発ボタンが存在しないのはどうかと思う。メニューは最後に使った画面が記憶されているので、頻繁に切り替えてもあまり煩雑ではないが、こういう撮影に直結する機能をメニューに埋めるのってどうよ(汗)。そのたびに背面を見なければならず、操作性を考えたらこれってかなり問題があると思う。ボタンの数と種類が多すぎて、見た目を害する上に誤操作が増え、しかも視認性が悪い機種も考えものだと思うが、露出補正とか測光切り替えがわかりやすくて使いやすい場所にあるのに、AF切り替えとホワイトバランスがメニュー埋没、というのでは、デジタルカメラとしても、一眼レフとしても困ったモノである。プレビューボタンもαと同じ、エプロン右下に小さく移設されてしまい、ニコン伝統の場所を明け渡しているなど、操作性に関しての課題は少なくないカメラだと思った。もっとも、グリップの大柄なことを考えたら、いつもの場所にプレビューがあっても押し込めないがね(汗)。

 付けるレンズによると思うが、このカメラは黒の描写力に関しては課題があるとは言え、それ以外についてはあまり疑問を感じないで済む事もよくあり、普段私がよく使うレンズに関しては、描写の相性がいいのか、あまり違和感を感じないで撮影することができるシーンが多い。硬いレンズを付けるとものすごい硬くなるような雰囲気があるが、やわらかい傾向のレンズは割とマッチするように見える。デジタルの場合、後補正で硬くするのは比較的簡単で、害も少ないが、後補正でやわらかくしたくてもなかなか綺麗に決まらないことが多く、この辺りは結構大切なポイントである。硬くすればその分見かけ上の解像度が上がったように見えるが、実際にはディティールを殺してかえって平面的な描写にしてしまうこともよくある話で、硬くしたがる傾向の強い画像処理エンジンはあまりありがたいことばかりではないのだ。

 無論、RAW撮影して後で色々やれば良い、というのもまた現実であるが、そこに描写がないものは後でいくら加工しても現れてこない。それに、RAW現像はパソコンの能力をかなり大きく必要とする作業であり、できることなら「やりたくない」仕事であるから、その辺りは難しいところだと私は思う。そりゃ現代的なマルチコアのCPUを搭載し、冗談でも4GBのメモリーを搭載した64ビットシステムを、馬鹿でかいドライブとともに用意できるなら話は別だろうが、何もかもが大げさになってしまい、デジタルの持つ良さのひとつである「軽快で簡単」と言う点が失われてしまう。その為、私としてはJPEGでの画質は結構大事な要素だと思うのです。

 裏技的には、画質優先時にはフィルムを併用すりゃいいって事もあるし(謎)。それを実現できるシステムを構築する上で、今でも有用な機種であることも、間違いないと思います。

コメント(1)

補足(笑)

特筆すべきはこの当時のデジイチの起動時間。
Kissデジはスイッチ入れてから約2秒。このモデルは0.7秒だったか、
ほとんどタイムラグの感じない即起動が売りだったと思う。

ベースモデルはフィルムのF80、これはD100もそう。

記載されているが、電池の持ちは現行機より上。
現行機の電池は上位互換で同じ形ではあるが、
D70系の電池はEL-3aはEL-3eの代わりにはならないが逆は可能。
実際に仕事で使っていたときに外付けスピードライト、純正キットズームで2000カット以上まで使えた。
これは実用的である。
特殊な大量撮影時でも、電池2個で相当数のカットが可能。
CR2アダプタはお守り代わりだが、後継機のD70sにはセットされなくなった。(使えますが)
ボディのアップデートで、後継機のD70s同等になるのも特筆すべき。
外付けリモートコードが着かないとかモニタサイズ等細かい点で差はあるものの、
撮影機能はまったく同等と化す。

問題は画質だが、画素数の問題でノイズは仕方なし。
RAWで撮るのもいいが、撮影数が多い仕事だったのでJPEG撮って出しでも十分使えた。
5000カットRAW現像なんてやってられん(笑)

この機種はまずメインにD70sを購入後、サブに購入した。

また画素数が少ないことでゴミ問題も大きい。
なるべくレンズ交換は避けるべきである。

ファインダー像はさすがに井戸の底を覗くような感じだが、
まだ見やすい部類。

十分仕事で活躍した後、後継機D80にその座を譲ってお遊びカメラになっている。

ちなみにキットレンズはその軽快さながら描写は一流。でも今のレンズと比べちゃダメ(笑)

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

ガラクタ写真機研究同好会 更新情報

ガラクタ写真機研究同好会のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。