ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

ガラクタ写真機研究同好会コミュのニコン ニコマート EL

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
【メーカ型名】

 ニコン ニコマートEL
 (写真の個体は、メーカー純正改造と思われる、Aシール付)

 

【カテゴリ】

 35ミリ一眼レフ レンズ交換可能 金属外装 金属フレーム 現行生産レンズあり(事実上、カタログ掲載のみだけど) 赤外フィルム使用可能 



【主要な仕様諸元】

 35ミリフィルム使用、縦走り式フォーカルプレーンシャッター一眼レフカメラ。全速度電子制御式で、従来方式(露出計連動つめ式)TTL露出計を内蔵。この型は、Bまで電子である。1/1000−4秒とB(バルブ)で、通常キヤノンとかペンタではフィルム感度設定ダイアルにあたる所は、FPとXのシンクロ切り替えになっている。X=1/125で、電子制御式であり、絞り優先とAEロック(セルフレバーを内側に倒す)を搭載していて、当時としては最先端の電子カメラであったようである。ただし、アクセサリはほとんどつかないタイプであり、その意味では寂しくもあり、手のかからない、金のかからない機種でもある。

 2針式の追針式アナログメーターを採用していて、ファインダーも含めて、後のFEに酷似している。これを元に改良したのがFEだろうと考えられる。そのため、シャッター音などは、大変よく似ている。

 使用電池は、カメラ用電池4LR44タイプを1個使用。ミラーアップがついているのは、ミラーボックス下部に電池室がついていて、その交換をやりやすくするためなんじゃないかと思うくらいである。この世代のニコン一眼レフは、大半がミラーアップ可能なんだが、これに初期の20/4などを付けようと思う人が当時たくさんいたとも思えない。とにかく、電池交換はやりにくい機種である。電池ふたもくせがあり、横にスライドすると開くように細工されている。下部カバーを加工するのが面倒だったのはわかるが、あまりにもやりにくい形状である。

 フォーカシングスクリーンは、本来はこの時代に多用されたマイクロプリズムの固定式のはず。しかし、この個体はスプリットが搭載されている。おそらく、巻き上げレバー元部のAシールは、それを記している、コニカのT3のSシールと同じものであろうと推測される。他の白の個体でも、同じものを見かけたので、間違いないだろうと思う。黒の個体は、比較的マイクロのものが多い。対して、白にはAシール付の物が案外あったりする。どちらが好みなのかで買い分けられる点は魅力的かもしれない。
  
 注意点。純正の標準アイピースリングは、枠が大きくてだまされやすいが、アイピースアクセサリはFE系と同じサイズである。



【入手のキッカケ】

 つめのニッコールの相棒として、前々から何かないかと考えていたんだけど、ニコマートの中で、おいしい機種のFTnとFT2は、すでに痛みが激しくて実用に耐えない個体が増えてきた。いい物は結構高いので、飽きられてきた高級機、ELを検討していて、安い出物にめぐり合えた。



【銀の取得価格】

 本体のみ、7140→下げて下げて3129円から、お友達価格で3000円(行きつけのリサイクルショップ)
 レンズは、1050円(前球傷) 


【普通に買うと、どんなもん?】

 上物でも2万を切る個体が普通になってきた。

 

【入手時の状態】

 ファインダー内カビ、スクリーンカビ、モルトナシ(爆)

 

【直した所】

 ミラーモルトを補修した。後はとりあえず様子見として。 



【こんな方には勧めません(σ・∀・)σ】

 1、でかい重いはどうにもイヤなアナタ(σ・∀・)σ
→笑います、この重さ(爆)。ほとんどギャグです。計ってないから明言できないが、隣に置いてある、整備中のSP(2号機)持つと、ああ,軽いな、と思ってしまう。一体、何グラムあるんだ,これ。望遠ならバランス良いとか、そういう問題じゃない。持っていきなり、嫌気が刺してくる。F2とか、旧F−1とか、メカ機で丈夫な機種ならそれにはそれの価値があるが、ピュア電子の機種で、モーターレスでこの重さ、現代的には完全にアウトのレベル。そして、めっぽうでかい。SPなどの、バランスの取れたデザインのよい、コンパクトじゃないけど、という機種を見た後にこれを見ると、確かに当時あまり評判が良くなかったのもうなずける。当然ながら、当時最先端の機種であり、安くなかったはずである。よほどのニコンバカでなければ、現役当時、同社の機種で他を選ぶ人も多かっただろう。これでいて、特別壊れにくいわけじゃないから始末が悪い。

 2、現代レンズを使用したいアナタ(σ・∀・)σ
→シリーズEは爪が付かないし、Gレンズが使用できない。AFレンズも、爪付け改造をしないといけない。そのかわり、Aiである必要はない。



【こんなアナタにおすすめですヽ(´∀`)ノ】

 1、つめのニコンを、それなりの価格でちゃんと動くものを手に入れたいアナタ
→今となっては、この機種くらいしか、安定して動いている安いつめのニコンはなくなっているように思う。F2のDP−1あたりも良いが、もっと高い。

 2、視認性の高いアナログメーターを、MFで色々なレンズで使いたいアナタ
→FEと比べて、レンズの幅が広がる点がいい。純正レンズに的を絞ると、従来レンズで改造できないレンズが、ちゃんと使える点は大きなアドバンテージである。古典レンズを考えると、この機種の存在価値は思ったよりも大きい。



【購入時の注意点】

 不動の個体が時にあるが、それは避けるほうがいいと思う。この後のFEですら、既に修理不能なのだ。これが直してもらえるわけがない。



【使ってみました(爆)】

 何しろ、でかくて重い。単体で考えると、私の所有している35ミリ一眼レフの中で、ほぼ最重量級だと思われる。シャッターフィールなど、通常の操作感はFEに近いが、巻上げがやけに重い。あらゆる意味で、重厚長大な機種である。

 なぜかこの個体はスプリットを搭載しており、前のいずれかの時点のオーナーが、好きな方だったんだろうか?。アイピースにカビが出るまで使っている。しかし、傷は少なく、大事にされていたようである。そういえば、この機種はあまり酷使された個体を見ない。明らかに、過保護にされているようにすら思える。使用感で言うと、ほとんどFEと同一ながら、従来方式であり、最後期のELWになってようやくワインダー対応になって、あまり時間をおかずに姿を消した関係、高級機ながら、使う機体としてでなく、大切にされる機体としての道を歩んだのだろう。無理もない。これだけ重いとなると、お散歩カメラとして気軽に持ち歩く気にはならないだろう。そして、当時F2が成し得なかった、標準での自動露出対応、安定した長時間露光と、これはこれで魅力は大きいながら、通の機種としてしかその存在を見てもらえなかったように見える。これを基に作られたと思われる、後に生まれてきた、FEが良すぎたのだ。軽く小さく、焦点板自己交換可能で、モータードライブ対応。恐ろしく進化を遂げて、ごく最近まで生き延びた、FMと並ぶ、中ニコンの原点の機種である。その元となった、ニコマートシリーズの、もうひとつの顔、ELが、今では初級機として手に入るご時世である。うれしくもあり、寂しくもあり。

コメント(4)

ELですな。
系譜として EL ELW(ワインダー装着可能) Nikon名になるが、EL2(Ai方式に変更)
そしてFEにつながる。

巻き上げレバー基部の「A」シールはELにかぎらず、スクリーン交換の出来ないニコマートシリーズに
見られるものである。「A」シールはそのとおり、「Aスクリーン」に換装されているしるしである。
標準は「Jスクリーン」銀氏の指摘のマイクロプリズムタイプである。

当方ブラックのELWのジャンクを持っているのだが、シャッターが死んでいる。
何かが固着して開きっぱなしなのである。メーターが稼動するのでそのうちバラして
シャッター修理か、別個体より移植しようかと思う。
てか、まともに動くの買ったほうが安い気もする(笑)

オクではまれに「動かない」個体が出ているが、
これは電池室が見つからずに、電池切れの場合があるので見極めると
動く個体が激安で手に入るはず。
いい加減情報が出回っているのでそれもまたレア(爆)

アイピースだけども、取り付け位置が高いので、当時はF2と兼用だった。
ということでF3のゴムつきが裏ブタに干渉しなければこっちをお勧め。
メガネに傷がつかないw
もちろんねじの規格はFM・FE系と同じなのでこれも使用可能。
こっちのほうがゴムついてて小さいし。
まあ、どちらにしても今では見つけるのに苦労するが。

確かELWとキヤノンのAE-1の発売が近くて、バカ売れしたAE-1の陰に隠れてしまったカメラだった。
同じワインダー装着機だったが、ELWのワインダーは単写専用。
連写可能なAE-1のほうにみんな飛びつくのもうなずける。(本体価格の差も大きいが)

ちなみにニコンの規定では単写専用の巻き上げ装置を「ワインダー」
連写可能な巻き上げ装置を「モータードライブ」としている。
なので、他社ではワインダー並みしか連写速度のないMD-E(秒2駒)も
モータードライブである(笑)
まさに、当方入手のFAが、その状態でした。ちなみに、私はブレーキクリーナーを大量に吹き込んで、メカ速度にしてひたすら底板を手に叩き付けて、15分の格闘の後、復活させました。何度も吹き込んでは叩き、中途で止まっては吹き込んで、少しだけ(これがポイント。大量にやっちゃだめよ)5−56を付けて、またブレーキクリーナー。結局、数日かけて動くようにしました。

この機体の重さでやると、機体は持っても、手が悲惨なことになるのでお勧めしませんけど(核爆)。

なお、電池がないと、かなり高速で切れるようなので、そこで完全な不動個体との見分けは付くと思います。
ご指摘、ありがとうございます。

今となっては、中古市場に残っている個体の多くがマイクロプリズム仕様の物が目立ち、伝聞での話ですが、メーカー持込で換装してもらえた、という記憶がありましたので(汗)。

この他、コニカのT3等にも、スプリット仕様の機体があったと聞きますが、絞込み測光の否定できないご時世の機種たちであり、特に標準域以外で暗いレンズの多かった時代ですので、マイクロの方が無難だったせいもあるでしょうから、どうしてもこうなるんでしょうね。

しかし重い。FEが使いだしの機体の人は、要注意ですね(汗)。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

ガラクタ写真機研究同好会 更新情報

ガラクタ写真機研究同好会のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。