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ガラクタ写真機研究同好会コミュのCanon T90

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【メーカ型名】

 キヤノン T90(1986年発売)
 国内愛称、TANK(T50がオートマンで、T70がインテリジェントシューターと、Tシリーズには、当時のニコンのナントカニコン(前述)に対抗する意味か、機種毎の愛称が付けられていた。)



【カテゴリ】

 35ミリMF一眼レフ レンズ交換可能 プラ外装 金属フレーム 発売当時最高級機種



【主要な仕様諸元とアクセサリ】

 35ミリフィルム使用、縦走り式フォーカルプレーンシャッター一眼レフカメラ。全速度電子制御式で、スポット、中央部部分、中央部重点3方式の切り替え可能なTTL露出計を内蔵。同社のMF一眼レフシリーズとしては唯一のTTLダイレクトオート対応のシンクロ1/250と、最高速1/4000は、今でも現役レベルと言っていいと思う。事実上の専用ストロボ(古いEOSでは使用可能)、300TLまで用意されていた。コマンドバック90もある。しかし、ストロボはともかくとして、コマンドバックの方は、相当さがさないと見つけるのは難しいと思われる。シンクロ接点は。Bターミナルがメーカー改造で付けることが出来た。ペンタ左横に「へそ」が付いていたら、それだと思ってもらうと良い。社外品になるが、リモート端子の所にレリーズボタンを付けることもできる。リモート端子はT3方式であり、今まで長く使われているので、このアクセサリで困ることはないはずである。

 使用電池は単3を4本で、Ni−Cd電池も使用できた。今、試験的にオキシライドを入れて動かしているが、問題ないようである。

 マルチモードAE対応で、プログラムシフト(45度ラインは変わらない、標準からテレとワイドに3段分まで)も可能。絞り込み時も、AEマニュアル両方可能で、この辺りはA−1から比べて、かなり進歩している。

 巻き上げは、自動のみでシングル、低速(秒2コマ程度)と、高速(秒4.5コマが公称)の切り替え方式。巻き戻しも自動で、シャッターとミラーチャージをこれらのモーターと共用しない、3モーター独立制御方式である。巻き上げ最高速が変わるだけで、EOS600シリーズでも、この方式は変わっていない。省電力と高速化を考えると、コスト的には辛いけど、これが理想的なのだという話である。実際、6Vで秒5コマ近く(後のEOS630で実現。この機種ではNi−Cd電池の4.8Vでも秒4コマ程度出る)を出した点については、画期的と言えると思う。

 先に述べたとおり、シャッター速度は1/4000から30秒とB(バルブ)で、1/2段ステップで設定できる。

 ファインダー内表示は、好きな人にはたまらない、下部に赤色LED表示で、同社のA−1にかなり似ている。ストロボ充電完了(これだけ緑表示)と、部分測光警告(一番左にアスタリスクが付く、T70でも使われていて、伝統の表示だった)と、マニュアル警告(M)、露出補正警告(±)。追加表示機能として、かつてF−1シリーズで用いられていた右サイド明かり窓使用の液晶表示機能が追加されていて、イルミネーター機能まで内蔵されている。まさに、至れり尽くせりのファインダー内表示である。

 こうした贅沢な設計は、後のEOSシリーズにも活かされている。ただし、ここまで発達したメーター機能は、600シリーズでは採用されず、1行表示の液晶化されて、進化した部分は評価測光採用のみでごまかし的に代用されてしまった。AF化の差額と売価の違いは随分あるにしろ、残念である。この機種をマニアが欲しがる理由の一つでもある。

 サイド液晶表示は、スポット測光時とマニュアル時に機能して、なかなか使いよい。この部分の表示方式は、モードによって変化して、慣れるまではわかりにくいが、部品コストの高いアナログメーターから脱却しようとしつつ、形を変えて結局この方式を各メーカーが採用していることを考えると、一つの結論なのかも知れない。電子部品と違い、アナログメーターは、量産効果が出にくいらしく、故障も少なくなかったので、理想的なのはわかっていながら、結局絶滅してしまった。

 スポット測光時には、肩の所のボタンで露出補正しながら、液晶で確認することが出来る。レリーズボタンの少し上の、小さなボタンが、スポット測光メモリーボタンで、オリンパスのスポット3兄弟の快進撃を強く意識して付けられた機能ではなかろうか。H/Sコントロールも出来るらしいが、使い方がわからない。

 当時最高級の機能オバケでもあり、取説が手元にないので、完全にこのカメラの機能をレポり切ることが出来ない現状でもあります。悪しからず、ご了承の程を。

 フォーカシングスクリーンは、交換可能で、標準では、ニュースプリットマイクロ式。なかなかレアであるが、まるでないと言うほど少なくもない。やはりマット系が人気だが、F−1関係よりは安い。
  
 注意点。何しろ完動品が少ない機種であり、幕油、不動、液漏れと、不調個体のオンパレードなので、良い物は高いと思って頂きたい。また、アイカップは専用品だが、実はAシリーズの視度補正レンズは付く。ナゼか、Tシリーズの通常のアイピースアクセサリは付かない。また、接触不良対策が施された、かなり凝った構造の電池ホルダーのため、ひどく液漏れした個体は、避けた方が賢明。経験から言うと、この手は壊すと直せない。

 試してみてわかったのだが、EOS−1のアイカップが無理なく付くので、視度補正と共に覚えておくと良いかも知れない。この方が入手しやすい。


【入手のキッカケ】

 安い個体に縁があれば、と思いつつ、つい最近ようやく手に入れた。
 



【銀の取得価格】

 本体とストラップ(EOS600シリーズ用の物)付き、5250円(ハードオフジャンク)



【普通に買うと、どんなもん?】

 程度によりけり。お約束のEEEエラー個体で、3000円近くまで落ちるかと思うと、新品同様元箱付で6万突破まで、幅広くある。店によると、状態の良い個体に強気価格(9万越)という事もある。

 それなりに相場を見繕うとすると、一つのラインが動けば3万という辺りか。

 

【入手時の状態】

 幕油、軽度液漏れ、希にエラーと、お約束の、放置されたT90病気持ち状態(爆) 



【直した所】

 暫定で幕油除去のみ。 



【こんな方には勧めません(σ・∀・)σ】

 1、プラカメ大嫌いな、金属フェチなアナタ(σ・∀・)σ
→落として割れた個体が目立つ。使い込むと、テカって安っぽくなる。EOSでもそうだが、定価の割に、見た目の安物感が最大の欠点と言える。近い値段のF3辺りと比較…する気にもなれないが、この部分について割り切れない人には、全くもっておすすめできず、それなら(新旧の)F−1を。

 2、うるさいカメラじゃ困るアナタ(σ・∀・)σ
→耳障り系のでかい音がする。近年の、高トルクな小型モーターが採用される前の機種であり、ギア比の関係からか、音が目立ちやすいタイプのカメラだと思う。



【こんなアナタにおすすめですヽ(´∀`)ノ】

 1、特にレベルの高い、高価格な大口径のL付のFDレンズを、最大限有効活用したいアナタ
→測光方式と言い、最高速と言い、申し分ない性能を持った機体である。AFも大きく進歩して、安心して任せられるようになった、今のご時世、MFで秒5のドラをガラガラ回すことには疑問があるが、それを除いても十分に余りある基本性能の高さはまだまだ魅力的である。

 2、AE撮影を、快適に行いたいアナタ
→構造面での話となるが、スポット測光時には、ハーフミラーを採用した、床下測光式の機体であり、AE精度の高さが隠れた魅力であるといわれている。EOSでは、またペンタでの測光となり、この方式は、比較的良く知られている機種では、実はF3がこれを採用している。冷静に考えてみると、ペンタ外せる機体で、アイピース横で測光…となると、ファインダー価格がえらいことになるので、アレは必要に迫られての採用だったわけだが、T90の場合、なぜこうしたのか、よくわからないのだが、使いやすい部分測光と色々便利なスポット測光を、切り替え可能でAEでも使用できて、特殊レンズとかでも実絞りAEでスポットも使える。さすがに、ここまで便利だと、使っていて気分がいい。



【使ってみました(爆)】

 近頃忙しくて、撮影にはまだ投入できていないのだが、持っていきなり、「高級感」が、手に伝わってくる。そりゃそうである。50/1.4付で、18万した機体である。当時、まだ動きますよってだけの車が8万位が相場だったので、それよりはるかに高かったのだ。これで安物感バリバリだったら、いくら何でも、ブーイングの嵐だろう。

 そして、動かしてみる。記憶の通り、ショックはやや大きい。しかし、高精度な機体の音がする。これで撮影を始めたら、さぞかし楽しいだろうと、期待に胸が膨らむ。

 この機種の一つのクセは、シングル時のダブリ撃ち防止のための、シャッターボタンの設計だろうか。完全に指を離しきらないと、次が撃てない。ある意味、親切とも言えるが、難しいところでもある。

 FAのような、お手軽撮影OKの賢いAEでもないし、F3の持つ、剛性感もない。F2の様な、実に良くできたメカ機というフィールでもなく、旧F−1の様に、操作を楽しむ魅力もない。だが、この機種は、カメラと対話しながら、作画を楽しんでいく、いわば露光のスケッチブック的な魅力を感じる。元々FDレンズといえば、色が魅力のレンズでもあり、まさにリバーサルに至適な機体であると思うのは、きっと私だけではないと思う。少し高いが、今でもFD使いの救いの神的な存在であることは、変わっていない。そう思いました。

コメント(10)

(´▽`)/〜♪はあ〜い持ってま〜す<ヲイ

てか、なにその安さ(o_o:)
うちの個体は4倍近くしたにょ(汗)

えと、ハイライト/シャドーコントロールですが、
右手親指で操作する3つのボタン、
左からシャドーボタン、ハイライトボタン、露出表示(AEロック)ボタンで
(名称は説明書を持っていないので便宜上そう呼ぶ)
ボタンで自分で半段ごとに補正量を決める形式。
オリンパスや、カードを使ったミノルタのように
ワンタッチで補正するタイプとは違う。
やや上級者向けである。

あと、巻き上げ速度だが、通常4.5コマ/秒。
絞りリングをマニュアルにして絞り込んで連写すると
5コマ/秒を達成する。
EOS630の5コマ連写もあれ絞り込んだままの連射なので
同じレベルかとw

ファインダー内の液晶表示のイルミネーターをオンにすると
外部液晶もイルミネーションされる。
EOS系のELタイプではなく昔のデジタル時計のイルミネーターみたいな感じだが、
逝っちゃうと電池消耗するようなELとは違うのが安心w

たまに操作で変なことをするとEEEが出るときがあるが、
バッテリーチェックボタンで復帰することもある。

アイカップは専用品なのだが、サイズはEOSの標準タイプで
一見使えそうだが、アイピースシャッターレバーが邪魔をする。
アイカップ側を干渉しないように削ると装着できるので、
専用のレアなアイテムを使うより経済的w

あと、この時代のカメラで珍しくDXコードのフィルム枚数を
読み取るので、長巻詰め込み派は注意。
パトローネが24枚撮りDXタイプを再利用すると、
36枚詰めてもご丁寧に24枚で巻き戻してくれます(爆)
どちらかを絶縁したほうがよいでしょう。(パト側か本体側)
> 当時、まだ動きますよってだけの車が8万位が相場だった

それ、引き合いに出す例が極端過ぎ〜!!
>hiro麻呂 さん
動かないつもりで買ったんだけど、動いちゃいました(爆)。この店、少しでも問題アリと思うと、凄い値段の付け方するんだよね。前に、ごく初期のカビ有りのAFニッコール80−200/2.8ED(現行品に近い型の個体)を、元箱付、15750円で放出していたし、前に話したEF50/2.5マクロ(どこがジャンクなのかわからない程度のごく初期のレンズ汚れ)3150円、EF135/2.8ソフトもEF100−300/5.6(?型)同額と、バーゲン通り越して、逆に心配になる値段の付け方をするんだよね。

 いずれも、マトモなら2万程度は付いても良い物ばかり。最近、ベクティスS−1(元箱取り説付、中のクッション材だけなし)28−56セットを、2100円でゲットしてきました、ここで。何の問題もなかった。ならどうして箱なしのEOS IXEが33600円(EF24−105シルバー付なのはわかるが)なのか、理解に苦しむ。

かと思うと、FM2NとF3の美品は63000円と、これはマトモ以上に高い。ガッツの入ったF70が、5250円だったり、グリップ白化のα−7700iが1575円なのにね。

>komi17 さん

ちと昔の話になりますが、昭和初期にライカが国内初上陸の折、5センチ付の個体で、赤羽に土地付一戸建てが新築で購入できる価格だったそうです。知られている機種では、ニコンFが、25日出勤で月額4000円取れたら嬉しいな、という時代に6万したはず。

手元にある製品で言うと、ライカのズマールが戦前製で、今の金額に直すと、当時の情勢から考えて100万程度はしたと思われます。レア物となると、本当のホロゴン(Gレンスじゃなく、古い方のね)は、カビ付で98万、それなりのボロ中古で150万、美品で250万していた記憶…(銀座にて平成初頭の店頭価格)。

なもんで、高い物で中古で安くなる代表として、車を出してみました(爆)。現在丸広 北坂戸店になっている反対側で、バブル絶頂の時に9800円で車を販売した(タイムセールで5000円ちうのも企画された)事などから考えて、実は近い性質の商品かな?と(違 爆)
実験の結果、EOS−1用のアイカップが付くことが確認できましたので、報告までに。

これ、裏蓋に少しかかる程度で、デザイン的にもあんまり無理がない。視度補正も使える可能性がある。
アイカップの件、追加。

一番廉価で、汎用性のあるアイカップEbをベースに、
アイピースシャッターレバーが干渉する分、数ミリを
裏側のプラの部分だけ切り取り、研磨。
(画像左)

んで装着する。若干硬いが、落下のリスクが少なくなるのでいいかも。
また、裏ブタにかかることがないので、開閉も楽。
(画像中)

画像でわからないかもしれないが、
ほんの数ミリの厚さで、端から数ミリプラの部分だけを
切り取ればアイピースシャッターレバーの干渉を避けられる。
この状態でアイピースシャッターレバーを動かすことも可能。
(画像右)

このアイカップEbはT70にも流用可能。たぶんT50も大丈夫のはず。
EOS-1用のは(Ec-?)は値段が3倍位すると思ったw
視度補正レンズもおそらく装着可能。
ラバーフレーム(Eb)を同じように加工できれば
一応純正パーツである(爆)
ちょっと下が小さい気がするけど、気にするなっ!<ヲイ
投稿してから10年経ちましたねえ(笑)

増えた!
爆笑ꉂ(ˊᗜˋ*)

ついに6台

未だにフィルムで仕事依頼があるのなら、
充分請け負えますね。

FDも20mmから400mmまでカバー出来るし、
20mmから300mmまでシームレス、つまりズームレンズでも
まかなえる状態。

頂き物50マクロに千円しなかったと思った100マクロ(カビ付きだったけど分解せずにアルコールで除去できた記憶が)
6台のうち2台がへそ付き。スタジオ対応(笑)
このへそ、左だけどもっと前の方についている個体があった。
じっさい2台も同じではなく少しズレた位置にある。

3台は固着でヤフオクの修理の方に治してもらっていて、
固着防止に月に2回ほど通電してHモードで連写するのを勧められ、実際に実行している。
T90がエラーを出すのはシャッターの固着かミラーの不具合。
固着系の故障はいわば設計ミスで、省電力化しての高速駆動が
無茶だったらしい。
上記の定期的な駆動をさせれば固着はしにくいし、
機械の調子もいい。
防湿庫に入れておくのも大事だが、
動かしてやらずに防湿庫に寝かしていてはダメ。

自分はすべてをPモード、スポット測光で設定して、マルチスポットも使う。セイフティシフトも設定。
これでだいたいなんでも撮れる。

固着でジャンクを見つけたら、
安値で手に入れて、治せる人に治してもらった方が、
コスパ的にいいかも。
ほとんど使ってませんな綺麗で高いのはすぐ壊れんじゃないかね?
寝かせると良くないのは先述の通り。

フィルムや現像のコストが安ければ、
バンバン使いたい。

追記:このカメラは電子部品がダメにならなきゃ、
機械的に長持ちするそうで、
水没はともかく、電池の液漏れは注意。
こまめに抜くかリスクの小さいリチウムイオンの単三充電池が
いいかも。てかオススメですね。
>>[9] 返信遅れましてすみません(汗)>現職場が殺人的に多忙で寝ないと体がやばいんで

そうね、なんだかんだ10年経過しましたね。だがやはりある程度以上の名機はもうその後作られなかったこともあり、T90とかα9000みたいな突出した名機は稼働個体はもうこれ以下にはならないように思いますね。

こと、T90はFD機としては実質的最終型であり、F-1ではAE使う気が起きないわけで、AEMD機としてはこいつの存在価値は未だに健在ですからね。

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