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ガラクタ写真機研究同好会コミュのちょいと小ネタ

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 古いカメラの場合、機種によっては「使う電池に気をつけるほうがいい機種」ってのがあります。

 通例、かなり古い機種は水銀電池でペンタックスのSPなどのごく一部の機種を除き、多くの一眼レフはMR9(H-D)が使われているので明らかに形が現在主流のLR44の形じゃないから気がつくと思いますが、見た目がLR44の機種は考えずに100均のLR44を入れちゃう事例もかなりあると思います。

 しかし、実は機種によっては電圧低下の影響が出やすく、アルカリ電池は不向きな機種もかなりあるんですよね。体験的に知る範囲で列挙しておきますと

1,キヤノンはF型番(FT、FTb、FX、旧F-1、EF)はMR9なので間違えないし、Aシリーズはアルカリ電池でも使えないことはない。長秒時を多用すると電池の減りがすっごい早いだけで、実用上の心配はしなくて大丈夫。また、Aシリーズは電池切れならそもそも全く動かなくなるので嫌でも気が付きます(爆)

2,ニコンだと電子式はニコマートがちと怪しい感じがする。FE以降の機種は基本的には大丈夫だが、試していないがEL系統はSR44を使うほうが安定して動かせる可能性はある。FのファインダーはMR9だし、同じニコマートでもFT系列は電子式ではないしこいつもMR9である。また、F2も電子式ではなく、F3からは大体問題なくアルカリ電池で動かすことが出来る。なお、FEで怪しめの残量の電池の場合、やはり挙動不審は見られる気がするので、なるべくならSR44を使う方が安心感はあります。ただしFEは電池切れ=ミラーアップでロックがあるのでまだわかりやすいと言える。

3,オリンパスは要注意。設計の問題らしいが、当方調べで初代のOM-2がアルカリ対応のギリギリの線らしく、電池消耗には弱いらしい。また最初期のOM10はミラーロックによる警告がないので電池切れに気が付かないリスクが有る(ただし最初期のOM10はそもそもが希少なので探して見つかるほどのものではない)。それ以後の機種はアルカリでも動くし、OM-1系はMR9かつメカ式なので問題はないと思う。

4,ペンタックスはK2が要注意。こいつも電池切れの警告はなく、固定速度でシャッターが動く(1/125らしい)ので案外気が付きにくい。体験的にはMEの系統がとても省電力で他の機種ではもう動かないような消耗電池でも動いたので、地味だがやはり今なお、MEは無視できない存在でもある。

5,ミノルタは電磁レリーズになってからのXシリーズは電池が切れれば動かない(これはキヤノンAシリーズやペンタックスAシリーズ以後と同じ挙動である)からわかりやすいが、XEが地味に危険。こいつはチェックランプが点灯しないレベルの消耗電池では「表面的には動く」が速度制御が不安定になり、全くバラバラの速度になったりすることがある。


経験則だが、ミノルタXEやペンタックスK2、ニコマートのEL系は、バッテリーチェックのLEDが点灯しなくなったら「その時は動いていても交換すべき」です。ここらへんは基本構造がおよそ同じで、後幕が電磁石で制御されるタイプでそれ以外はメカ式の構造を引き継いでいて、体感的にわかりやすくなる長秒時(慣れてくると1/30以下はわかるようになります)にならないと電池切れによる制御不良が表面的にはわかりにくい。また、これらの機種は同様にアナログメーター採用機種であり、ホント表面的には「動いてるように見える」からわかんないんですよね。

これらの機種は恐らくは元々はSR44で設計されていて、電圧低下が大きく出るLR44での駆動は考えてはいても重視はしていなかったと思われる。そのため、電池容量が大きいSR44または今は入手難になりつつあるけどリチウム電池のCR1/3Hを使うのが無難かつ安心です。

コメント(2)

 石油危機以前に主流として使われていた水銀電池の場合、電池寿命が来ると電圧は一気に大きく落ちる性質があって、電圧降下の対策ってのはあえてせずに「動きが明らかに電池切れとわかる」ので、水銀電池世代の場合にはあまり問題にならなかった。

 私は元々はA35デートルクス、後にA-1から旧F-1後期型を追加の後にニコンF(元々はアイレベルで購入)+FTnファインダーを後日追加という変遷で来ましたが、確かに水銀電池は「終わる時は一気」なので、バッテリーチェックは付いていても「実用上はある意味、ちゃんと通電してるかどうかの確認」程度の機能しかなかった記憶があります。

 カメラ用水銀電池は環境対策ということで平成5年で製造終了となり、およそ間違いなく市場在庫は仮に新品未開封であっても、もはや使えないでしょう。従って今水銀電池の機種を使う場合には

1,同型のアルカリ電池が作られているのでそれを使い、キヤノンEF以外は使用時にフィルム感度を2段分下げて補償的措置として使うか(EFは設計上、電池電圧は機内で補償されるらしいという情報がある)
2,安価で現在も手に入りやすい「形を揃えるアダプター」を使って同じ様にフィルム感度を調整して使うか(これは自作で作ることも出来る場合があります)
3,関東カメラから発売されている電圧調整有りのアダプターを使うか(これは本来は酸化銀電池向けでH-DのアダプターはSR43を使う。なお、SPで使うH-Bのアダプターは近頃見かけなくなってきていますのでご注意を)

 いずれかになると思われます。しかし機種によっては、電池接点の場所の関係で樹脂製アダプターが使えない機種もありますので、そこには注意してもらえればと思います。

 割と有名な「樹脂アダプター不適合機種」にニコンのフォトミックFTnファインダーがあります。こいつは+側が蓋ではなく、電池室の側面にあるので、樹脂製のドーナツタイプだと接点に電池が当たらず、結果通電しないので使えません。

 また、アルカリ電池は上記の通り、電圧降下が大きめでゆっくりと起こる関係、ある程度の頻度でバッテリーチェックをして「感度のシフトをその値を見て調整する」必要があります。
 電池流れの話になりましたので、分かる範囲で一通り2024年5月の現況を行きますと

1,かつての大型フラッシュ向けの積層電池は全て製造終了済みで新品は手に入らない。こいつは対策が難しいので、初心の方は購入回避がよろしいと思われます。チャレンジしてみたい人も居るでしょうが、昇圧回路を自作しないと対策できないので、かなり盛大な予算と部品調達力が必要になります。
2,フラッシュガン向け水銀積層電池は上記のタイミング(=平成5年)で製造終了済みで、ヤフーオークションなどで対応するアルカリ電池などの変換アダプターでの対応となる。ただし新品の管球が既に製造終了の様で、こいつを現役で使えるかというとそれも難しいですけどね。
3,ミノックスなどで使われていたV27PXも製造終了らしく、こいつもアダプターを探すことになるが、ミノックスはいまフィルムが手に入ると思えないのであくまで参考に。
4,MR50とかの通常のカメラ本体駆動用の小型水銀電池は、分かる範囲ではH-B向け以外はまだ関東カメラの電圧調整アダプターが手に入る様です。安い訳では無いですが、結果として一番始末が良いのは確かにあるので、困ったらこれを検討してみてください。SPのH-B対策はオークションでアダプターを探すのが近道でかつ安いと思います。
5,製造は継続しているようですが、次の電池は市場流通量が大きく減ってきていますので、本格的に対象機種を稼働させる予定がある人は「自分が使う分は買い置き、場合により変換対策」などを検討してみてください。入手(=店頭販売ですね)は以前よりも難しくなってきています。
●2CR5→大手家電店やホームセンターならまだ手に入るが昔ほど入手しやすくない。EOSがこいつを使うことで有名だが他社の一眼レフでもかなりよく使われていた。充電式のやつは少し前からもう電池本体を見かけなくなってきているし、こいつは量産品のアダプターがないので、自己責任になるが使い終わった電池を分解してCR123Aを入れて使うやり方もあります。
●CR-P2→一部の大手家電店で置かれている事がある程度になってきている。コンパクトカメラと一部の一眼レフで採用。店売りで探すとホント結構大変なので、通販系またはアダプターを検討してみるほうが良いかも知れません。なお、こいつの充電式の電池と充電器は今でも時折見つかりますので、当該機種を使い続ける人は今のうちに確保しておくと良いかも知れません。いつ無くなるかわかりませんからね。なお、こいつはCR2が中身らしく、詰替えで行く手もあるかも知れません。
●4LR44→4SR44はまだよく見るが、4LR44は国内製造しているかどうかかなり疑わしくなってきた。4SR44で使えばいい話だがあれは高い(2800円とかします)ので、アダプターで対応して100均のLR44で使うほうが間違いなく安く付く。アダプター不適合(または不向き)で4LR44を使いたい場合には通販系を使うしか無い気がします。
●CR1/3H→これもLR44と同じで、店頭では見かけなくなってきた。ただし海外で製造されている様で、現況はまだ入手可能です。今となってはLR44を2個使えば良いっていう話になりますけどね。
●2CR1/3H→これはもうほぼ見ない。

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