杉原千畝コミュの日記に、杉原千畝氏のことを書きました。

日記に、杉原千畝氏のことを書きました。

NHKの「その時歴史が動いた」の名言集に紹介されたものを、抜粋して書きました。

知るほどにすごい方だったと感じます。
ご一読頂ければ幸いです。

熊本　ノグチ

～～以下、日記の転載～～～～
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1003740141&owner_id=2182841

（外交官・杉原千畝）ポーランドのユダヤ人６千人を救ったビザ

　日本のシンドラーと呼ばれた外交官、杉原千畝（ちうね）氏のことを知ったのは、１５年ほど前でした。第２次世界大戦中のヨーロッパのリトアニアの領事館で、ユダヤの避難民にビザを発給し、約６千人の人々救った人。

　詳しくは、NHKの「その時歴史が動いた」で見てさらに興味をもちました。「その時歴史が動いた」の名言集の一つ、
「大したことをしたわけではない。当然のことをしただけです」
で出来事が紹介されました。

　時代は、第２次対戦のヨーロッパ、ドイツがオーストリア併合、ポーランドに侵攻します。これに対し、ソ連が隣国リトワニアに進駐し、海外の領事館の8月25日までに閉鎖を求め（1940年7月13日）てきました。その時に日本の領事館代理をしていたのが、杉原千畝しでした。ソ連の領事館閉鎖の命令から５日後、日本領事館の周りに百人ほどの人が集まりました。

（本文より転載）
「咄嗟に私は、これはただごとではない。何か知らぬが、兎に角当領事館に要件があった来集したものに違いないと直感した」（杉原さんの手記より）
　集まって来たのは、ドイツに占領されたポーランドから逃れてきたユダヤ人難民でした。（中略）

　杉原さんの前に現れたユダヤ人は、ナチスの迫害から逃れようとポーランドを脱出して来た人たちでした。日本を通過し他国へ脱出したい――そのためにトランジットビザ（通過ビザ）の発給を求めていたのです。
　当時の日本は人種平等を掲げていていたものの、外務省は「必要な書類を持っていないものは通貨ビザは発給しない」という方針（中略）

　杉原さんは外務省へ「ユダヤ人たちの申し出は、人道上どうしても拒否できない。形式にこだわらず、領事が適当と認めるものがあれば発給しても良いではないかは」と電報を打ちます。回答は、「大集団の入国は、公安上、旅客安全上、トランジットビザと言えども発給してはならない」でした。（中略）

　杉原さん一家は、日に日に増える領事館前の様子を見ながら眠れない日を過ごします。7月29日の朝、杉原さんは、妻の幸子さんに、
「ビザを出そうと思うけど、どう考える。私たちもただではすまない。連れて行かれるかもしれない。みんな捕まるかもしれない」
幸子さんは、
「私たちはどうなるか分かりませんけれど、そうしてあげてください」

　そして領事館の門が開けられ、食事もろく取らず、一日中手が動かなくなるまでビザを書き続けました。初日121枚、一日平均70枚書き続け、9月5日にリトワニアを出る列車に乗り込む直前まで、ビザを書き続けました。その数、２千１３９枚、救われた人は約６千人が助かったと言われています。

　晩年、杉原氏はこう語りました。
「私のしたことは外交官としては間違いだったかもしれない。しかし、私には頼ってきた何千人もの人を見殺しにできなかった。大したことをしたわけではない。当然のことをしただけです」

　１９８５年、イスラエルの丘に、杉原氏の顕彰碑が建立されました。人々の命を守ることこそ外交官の本分ではないかと思います。政府の杓子定規の決まりを無視し、その時必要な行動が、６千人の命を救いました。その子孫は、現在３万人の上ると言われます。
　建立碑の記念式典に参列した子息の杉原信生さんは、
「握手をする手も休めないほど、皆、本当の心から感謝している目をみると、僕はこんな立派な両親をもって幸せだとあらためて思いました」
と、病身の父に報告したそうです。その半年後、杉原千畝氏は息を引き取りました。

　戦前の日本は、「人種平等を掲げていていた」ことを知り、それを実践した杉原氏の行動に敬服するばかりです。現代の日本の外交官に、この志を持っている職員がどれだけいるだろうか、「世界の世話役」を日々の仕事で実践して欲しいと願います。

＊参考資料：「その時歴史は動いた」名言集

～以前の名言集にまつわる日記～～
・（ガンジー）「人生で最も大切な時間」＋秘策「塩の道」
　http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1000693701&owner_id=2182841