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太極拳最高コミュの簡化二十四式太極拳 40

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十五、渾霊於身

  「渾」は、分化することなく全体が一つに溶け合っていること。「霊」は、形や質量を持たない清らかな精気のこと、たましい、人知では計り知れない不思議なこと、非凡な働き、たましい、こころ、こころのはたらき、こころのはたらきのすぐれたものなどのことですから、心と体を渾然一体にすると解釈してみました。
 東洋では心身一如は当たり前のことなのですが、西洋ではソクラテスの時代から、心と体は別物として扱われてきました。それは心のことは宗教家が、体のことは医者がという区分けがなされ、今日に至っています。
 心と体はつながっています。本は一つの細胞が分裂を起こして、私たちの体を作ったのですから。そこのところを中医では、心の働きが体を病む本になるとして、七つの心の働きの憂、喜、怒、思、悲、恐、驚を「内因」として上げています。
 「怒は肝を傷(やぶ)り、喜は心を傷り、思は脾を傷り、憂は肺を傷り、恐は腎を傷る」(素問陰陽応象大論) 怒ると肝を悪くするとありますが、怒れば肝臓ばかりでなく、心臓にも胃にもひいては血圧にまで影響します。
 素問というのは中国の一番古い医学書ですが、そこにはこうも書いてあります。「百病は皆気より生ず。怒るときは気上がり、喜ぶときは気緩み、悲しむときは気消え、恐れるときは気下がり、驚くときは気乱れ、労するときは気耗り、思うときは気結ぶ」と。
 このように心の働きが臓器と関係していて、心に心配事や不安、あるいは恐れなどがありますと、どうしても呼吸が浅く弱くなります。呼吸が力の入らないものになりますと、肺のガス交換を低下させますから、血液の循環にまで影響を与えてしまいます。このように心の働きが体に影響を与えていることは、現代医学でも認める所です。
 心身一如とか心身不二という、東洋の古来からの言葉は、心と体は切り離して考えられるものではないということで、太極拳論の冒頭にあります、「一挙動、周身倶要軽霊」一たび動けば、周身して軽霊を倶(とも)にするを要す、も同様の趣旨ではないかと推察されます。  ひとたび動けば、身も心も共に軽快に動く必要があるということでしょう。
 心と体の結びつきを、太極拳の一番基本的な視点からみてみますと、意・気・血(けつ)、意思の力で気を導き、気の力で血を導くということになりますでしょう。

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