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太極拳最高コミュの簡化二十四式太極拳 21

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8.内外相合

 内と外を合致させることです。内は意識あるいは精神のことであり、またイメージの世界のことでもあります。イメージは想像力を駆使することで、自分の思考回路を限定的に抑えることなく、その幅を広げてあらゆる方面からの視点を集約させ、プラス思考に仕立て上げることです。
 別の見方をしますと、内は内三宝 (ないさんぼう) の「精・気・神」をいい、パワー・エネルギー・イメージと言い換えられます。
 「精」はあらゆる物質を構成するエッセンスのことで、生命体を構成する最も原初的な物質です。生殖を始めとする生命体の、さまざまな活動に必要な物質を作り出す基礎となるものです。
 「気」を広辞苑で引いてみますと、天地間に起きる自然現象、万物の生成する根元の精気、生命力の保存力の生気、光・熱・電気などの働きなど20項目に及んでいます。
 太極拳としてみてみますと、創始者といわれている張三丰 (ちょうさんぼう) の言葉を引用したいと思います。「心液与腎水相合而太極復生於気。心液与腎気相合太極生気」、心液と腎水が出合うことによって「気」が生まれると、記されています。
 「神」は、生命活動を維持する精と気が結合化成したものをいい、人間の精神、意識、知覚、思惟などの精神活動のことで、人体の機能が働くときに物質が運行転化する高度な働きを意味しています。
神はまた、先天的意識を「元神」といい、大脳の後天的活動を「識神」といっています。 太極拳で「入静」に至るには、元神を最大限発揮させなければなりませんが、それには識神の働きを極力抑えておく必要があります。簡単に言いますと「欲」を抑えることです。もう一つ言いますと、大脳皮質の働きを停止させることです。
 内外というのは、外に広がる勢いの「開」と、中心に集まる勢いの「合」のことでもあります。
 外といいますのは、外面に現れた動作のことで、全身の構えであり、手や足の四肢の動作であり、眼の動きをいいます。その外に表れた部分の動作と、内面の精神を一致させることです。格言を引用しておきます。
「神為主師、身為駆使」
  内面に神を主宰して、体躯を駆使する。
「外練筋骨皮、内練一口気」
  体の外側は、筋肉、骨格、皮膚を鍛錬し、体の内面は気を鍛錬する。
「以心行気、以気運身」
  心で全身に気を巡らせ、気で体を動かす。
 これらを要約してみますと、如何に意識を集中させて、自分の思い通りに体を動かすかということになりそうです。
 日本には「心身不二」の思想があります。心と体は別物ではないとする「心身一如」の思想です。古事記の最初の方に国土生みがあります。「天地のはじめのころ」に始まり、始め三神だった神が葦の芽のように、さまざまな神が現れ、やがて男神のイザナギノ命と、女神のイザナミノ命が現れます。イザナは「誘う」のことですから、イザナを省略しますと、男神に残るのは「ギ」で、「気」のことです。気は心といいますね。女神のイザナを省略した部分は「ミ」で「身」を表しています。君が代の君の「キ」と「ミ」の原初です。
 中国の最も古い医学書の「黄帝内経素問」に、こだわりのない心で、己を虚しくしていれば、元気といわれる真気が充満し、精神が充実して病が入ってくる余地はなくなる。心を広々とさせて欲を亡くし、心安らかにして恐れることなく、疲れない程度に働いていれば、気は順調に流れる。そうすれば人々はその欲するところに随い望み通りになる。とあります。
 内気を充実させれば、気がからだ中をくまなく流れ、精神活動の「意」も、動作姿勢の「形」も整うことになります。
 内外相合の原文です。
 太極拳所練在身、故云「神為主師」、「身為駆使」。精神能提得起、自然挙動軽霊。架子不外虚実開合。所謂開者、不但手足開、心意亦与倶開。所謂合者、不但手足合、心意亦与倶合。能内外為一気、則濁然无間矣。

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