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太極拳最高コミュの簡化二十四式太極拳 16

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3.鬆腰 (しょうよう)

 ここでもまた、弛めるという鬆の字が出てきました。腰は月 (からだ) の要と書きます。
 腰というのは、人間が二本足歩行をするようになってから、上半身を支える重要な役割を果たしています。腰のことを検討する前に、腰の位置を確認しておきましょう。腰は脊椎の一番下にある仙骨の上に続く腰椎の1番から5番までの部分を指しています。ベルトの位置から下、仙骨から上の部分です。
 脊柱を横から見てみますと、長く引き伸ばされたS字形をして、前に向かって湾曲しています。この姿勢は、スポーツや武術も同じように、尻を後ろに突き出し、同時に胸も突き出す挺胸 (ていきょう) にして、Sの字に輪をかけるような姿勢にします。
 それを修正しようというのが太極拳です。尻を少し前に出し、出っ尻の反対を行ってS字を解消しようとするのが太極拳です。身に五弓を具えるのところでご説明した通り、上半身を弓状にすることで、気の通りを良くします。
 そうしますと腰の緊張が解け、鬆腰が出来上がります。もう少し詳しく説明しますと、この姿勢によって仙骨が締まり、尾骨が巻き上がって、尾骨の先端にある「長強・ちょうきょう」のツボ (別名尾閭・びろ) が頭のテッペンにある百会 (ひゃくえ) の真下に来て、上体を垂直に保つことができるようになります。
 もう一つ重要な動作があります。抵肛 (ていこう・肛門を締める) です。
この動作によって腎の陽の気が上昇して、泥丸 (でいがん・視床下部の辺り) を潤わせます。するとどうなるかは、一度ご自身で試してみてください。
 腰の重要性につきましては、多くの格言が残されていることを見ましても、当に体の要としての役割を果たすものである、ということの認識を深めてくれます。「腰で主宰する」
 「絶えず腰間に心を留める」「気は車輪のごとく腰を車軸とし」「機を得、勢を得ない所があれば、その欠点は必ず腰、足に求めなければならない」などの言葉です。
 太極拳論に「主宰于腰」腰が主宰するという言葉があります。腰の働きが重要な要素を担っているということで、「練拳不練腰、終生芸不高」武術を鍛錬するときには、腰の鍛錬を疎かにしていると、一生かかっても上達することはない。とまで、言い切っています。腰はやはり体の主軸であるところから、手を動かす場合でも、腰を入れて、腰の動きに従って全体の動きを同調させたいものです。
 太極拳術十要では腰だけを取り上げていますが、一般的には跨も一緒にして鬆腰鬆跨 (しょうようしょうこ) と四字熟語にする場合が多いです。「跨」は「股」と同じで、股肱 (ここう・またとひじ) と熟語して頼みになる大切なところを言い表してもいます。
 太極拳術十要の鬆腰の原文をご紹介しておきます。
 腰為一身之主宰。能鬆腰、然后両足有力、下盤穏固。虚実変化、皆由腰転動、故曰、命意源実在腰隙。有不得力、必于腰腿求之也。

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