ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

知らなきゃいけないコトコミュの動物園水族館の展示用に捕獲される希少な野生動物について

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 動物園水族館のあり方については賛否両論さまざまな意見があり、簡単に一つの結論が出せないものであると思います。
 しかしながら人間の行なっている他の様々な活動と同様に、そこには問題点、改善が必要な点があります。
 このトピックではタイトルにあげる「普段私たちがあまり気がつくことがないと思われる具体的な問題点」(但し、希少な野生動物の保護にとっては大きな問題)にフォーカスしたいと思います。
 このトピックを通して我が国の自然保護への対応の実態や課題を知っていただくきっかけがつくれれば幸いです。

 今回のトピックのテーマとなる【事件】は10年前に私自身が始めて知り関わりを持ったことです。それまで、私自身が一つの実態も知らず、関心さえ持っていませんでした。
 事件を通して、私は様々なことを学んだと思いますが、事態は10年前とあまり変わっていないどころか忘却されようとさえしているようです。

 問題点は、そこに多くの人が気づき、関心を持って改善を求めていくことで解決できる課題となっていきます。しかし無関心であることや事実を認めないことは、何の解決をも生まないばかりか他の事象にも悪影響を与えていくのが常です。

 極力事実を知ることに心がけ、建設的なご意見などをいただけることを願いたいと思います。

【太地シャチ捕獲事件から10年】

 今からちょうど10年前、1997年2月7日未明、和歌山県太地沖を回遊していた10頭のシャチが地元の漁師によって畠尻湾に追い込まれました。そしてその後5頭のシャチが選別捕獲され、同10日には3つの水族館に高額な価格で購入されました。
 シャチはIUCN(国際自然保護連合)によってリストアップされている希少種であり、ワシントン条約においても附属2種として輸出入が規制されている動物です。しかし、捕獲に関する監督官庁である水産庁は1991年に「研究目的」で捕獲計画が出されていたとして、この捕獲を認めました。これに対して世界中の自然保護・動物保護団体から関係機関への抗議が起こり、シャチを開放する要望が出されましたが、「研究目的」という一点張りで、その要望は無視されました。

 このとき動物園水族館協会(動水協)は自らもIUCN会員であること、シャチの資源量は水産庁調査によって確認されており捕獲によって危惧されるものではないとし、
「国内外からその解放を求める抗議の声が上がっていますが、このような感情的な科学的根拠に乏しく、世界の動物園水族館の学術的役割について理解のない動物愛護団体等の主張に対し当協会は政府が良識に基づき厳選とした対応を捕られるよう要願します。」
といった要願書を提出、これに対し水産庁は同年3月28日付で水産庁の示す条件下の元、「研究目的」であるように指導助言するといった内容のコメントを農林水産省のホームページに掲載しました。
 しかしながら、残念なことに捕獲飼育されるようになったシャチのうち2頭が同年6月には死亡、このうちの1頭は専門家によって、その状態から妊娠されていた可能性が高いとされ、もう1頭は小さな子供のシャチでした。
 ところが、この件に関しても当事者である水族館から明確な死亡原因や妊娠はなかったことを示す証拠も示されないまま、一般的な感染症による死亡としか報じられず、また、水産庁も飼育環境に問題はないというコメントを出していました。

 水産庁の示した「研究目的」の基準の中には、ショーおよびそのための訓練はしないことが明言されていましたが、時間の経過と共にそのことは完全に無視されるようになり、輸入された他のシャチと共にショーは開始されていきました。
 2頭のシャチを死亡させてしまった水族館では、その後、他の輸入したシャチも次々に死亡してしまい、ついに太地で捕獲されて生き残っていたシャチも2004年に死亡してしまいました。
 この10年間には他の半官半民運営の水族館では莫大な費用をかけてシャチ用のプールを建設、その後にロシアなどにシャチ捕獲の依頼を出すも失敗、公費の損失そして捕獲失敗に伴って、またも希少な命の犠牲を出しています。

 私はこの事件に関わり、仲間とともに10年間を見守ることで、我が国における希少動物保護に対する構造的な欠陥があると思うようになりました。また、このことは単に特別な動物だけの問題ではないと思います。
 生物の多様性が人間の生命維持にとっても必要であることは多くの有識者によって指摘されていることです。希少動物でさえ守る基準を持てないとしたら、どんな基準を持って生態系を守っていけるのでしょうか。そして、行政機関こそは進んで環境保護を唱えていかなければならいと私は思うのです。
 そして私たち自身が、そのことに関心を持っていくべきだと思います。

 これらの事実について詳細に知ってもらうために、有志によって以下のサイトを立ち上げましたので是非参照いただきたいと思います。
 捕獲時の動画も見ることができます。

http://sha-chi.jp 
http://www.youtube.com/watch?v=Msgv7c3rGos < YouTubeの動画はこちら

コメント(12)

シャチの泣き声がマジかわいそう(´・ω・`)
それでは研究という建前で、見世物が目的だったと取られても仕方ない感じします。

うろ覚えですが、つい最近も、珍しい鮫の一種が釣人によって目撃され、捕獲されたニュースがやってましたけど、すぐに死んでしまったとか。

そういったニュース見ると、何故死んでしまったのかとか考えてしまいます。

捕獲により、ストレスなのか、体力を消耗して死んだのか、元々弱っていたのかとか・・知りたいなぁと。
そしてこれからは、今までの反省点や問題点を生かして、飼育して欲しいです。
そうでないと今までの犠牲が無意味な気がして、やり切れないです。
あれから10年もたつのですね。
私はその水族館行かないキャンペーン中です。
年に2回くらい行ってましたがもう行ってません。
ゾウの話とかもその後でてきたし・・・
過去のシャチの犠牲を無駄にしないためにも
再びシャチの捕獲の計画を白紙というか阻止する必要がありますね。

そもそも10年前にシャチを「研究目的」で捕獲した
責任と研究結果は 何なんだったのでしょう?

結局、結果と責任を取らずに
また新たに

「今回はシャチを群れごと飼育したいといっているのだそうです。現在太地町の関係者は国内の有力な鯨類学者を通じ、水産庁から捕獲許可を得るために働きかけているということです」

彼らはどういった働きかけを行っているのでしょうか

問題の本質を無視した
安易なたてまえ「研究目的」という言葉にすりかえられることなく
再び捕獲許可が出されないように
関心を示さないといけませんね。

町長は どこで飼育する計画があるのか
どこの水族館?それとも新たに作るのか
私は、水族館や動物園に前面反対ではありません。
家で飼育出来ない、現地まで行って見れなくても
施設に行けば間近で見れる事もありがたいし
家で飼育するよりも、規模が大きく、専門家が近いのも素晴らしいと思います。
見せ物としての展示ですが、生態がある程度解って勉強にもなります。
だからこそ、状態良くいきいきとした姿で過ごしている動物が見たいです。
ですが、完全に手が行き届いて居ない部分もあるのも悲しいです。

性質や飼育下での研究の為には、飼育に関しても情報収集し
実際に飼育し、改善していくことが大事だと思いますが
生態自体は、野生下と飼育下では大きく異なると思います。

色々な理由があってのことなんでしょうけど
『死んで居なくなれば、また捕獲すれば良い。』ようにも感じることも出来ます。
本当に、捕獲するしかないんでしょうか?

人間が見ていくら広く感じても、いくらお金を掛けても
野生でのびのび暮らしてた子を
急に狭い限られた環境に囲っても、上手く行くはずもないと思います。

なので、どうしても欲しいなら
現在状態良く飼育している施設へ、繁殖の支援等をして
繁殖個体を分けてもらえば良いのに。とも思います。

それなら飼育下でも、ストレスも少ないと思いますし
ショ〜にだって使い易いだろうし
死ぬ率が下がれば、捕獲よりも多額の費用が掛かったとして
長い目で見れば、無駄な投資にはなりません。
そして、累代&生態等の研究らしいとも、思えます。

まとまりの無い意見になりましたが・・・
研究で散々、知能が高いとか言われてて
無くなったから次、みたいな使い捨て?味は悲しいですね。
水産庁によるシャチの資源評価のURLを下記します。
http://kokushi.job.affrc.go.jp/H17genkyou/H17youyaku/S54.pdf

過去からの経緯についてもふれられています。
ロシアでの捕獲情報についても。(詳細は報じていません)

水産庁の資源評価は科学的?で結構見ていておもしろいです。
http://kokushi.job.affrc.go.jp/sub2-H17.htm
資源動向の根拠がよくわからないが、政策はわかるとか。

時間がないので、今日はここまで。
「繁殖させれば」というご意見もありましたので、
水族館でのシャチの繁殖について書きます。

水族館のでの研究目的に「繁殖」はもちろん、掲げられています。しかし、世界中でもそれが成功した例はありません。
稀に赤ん坊が誕生しニュースになります。しかし、累代で繁殖が成功した例はないのです。
 成功しない最大の理由は、「近親交配」です。通常に哺乳類が近親交配に至らないためには、おそらく3桁以上の個体数が必要なのではないでしょうか。そこまで、いかなくとも現状、水族館で飼育されている数では、近親交配は避けられないでしょう。
 でも、だから、多くを野生から補充するというのは本末転倒ではないでしょうか。

現在状態をよくしている水族館、といっても一体どれだけの施設でしょうか。シャチは時速80KM以上で泳げる生き物です。この時速80KMで泳げるというのは捕食に必要であることはもちろん、身体についた寄生虫などを払い落とすことができるものでもあります。
シャチの生態とは、大きさや体重、内臓器官などの働きだけでなく、そうした身体が自然の中で捕食をし、生殖をし、家族あるいは仲間とともに社会生活を送っている姿のことだと思います。そのようなことが実現できる場所は、自然界しかないでしょう。

【繁殖研究】という名目でシャチが捕獲され、犠牲になっているということを理解しただきたいと思います。
中国でのパンダの繁殖が増えたのは、自然に近付けたから・・とTVで言ってました。

親父猫ハロハロさまの文章読むと、シャチの生態に合った環境を作り出すのは、かなり大変そうですね・・国内で1ヶ所にするとかなら・・どうなのでしょうか??
中国のパンダ繁殖には微妙な問題もあるんだけどね。クローンパンダなんてつくろうとしてるし。もちろん、反対する学者さんもいる。「クローンパンダが成功したとしても、それはただ細胞を提供したパンダのDNAがコピーされただけで、動物保護の重点は動物の数だけではなく、より重要なのは動物種の多様性と遺伝子の質を保つことである以上、クローン技術は動物種の保護に意義がない」という人もいる。

ともあれ、多くの絶滅危惧種の救済は、その種の元々いる場所で行なわれています。イリオモテヤマネコしかり、トキ、コウノトリもしかり。それ以外のものは、自然に戻すことを考えず、成長記録を更新することだけが目的としか思えない。
成績争いだから、お互いに情報交換もあまりしないのでは?と。

だから、もし日本国中の水族館のシャチを集めて、彼らが、そのもてる力を充分に出し切ることができるような施設、
体長7Mにもなる巨体が時速80KMで泳ぎまわれて、彼らが自然界で行なっているような生活ができるというような施設ができたとしても近親交配は避けられないし、遺伝子の質を維持はできない。

というか、そんなことをする必要がない。

シャチの捕らえられた和歌山県太地町の畠尻湾から、シャチを解放してあげることの方がよっぽど現実的な解決です。
(シャチが捕らえられてた場所に戻せるなら)
いつの日か、和歌山県の太地沖のホエールウォッチングでシャチの姿を見ることができるようになればいいなと思うのです。
 捕まったシャチの仲間が許してくれるなら。。。

シャチは希少種ですが、まだきちんと保護してあげれば、絶滅にまではいたりません。

 次回は、IUCNで定義されている現在の野生のシャチのリスクと、他の国々の対応などを書こうと思います。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

知らなきゃいけないコト 更新情報

知らなきゃいけないコトのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング