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二次元キャラ 考察 研究コミュの第3回 ◆スパイク・スピーゲル◆  アニメ「COWBOY BEBOP」より

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スパイク・スピーゲルというキャラクターについて、どのようなキャラであるか、
特徴の箇条書きでも
別作品・別キャラとの比較でも
スパイクについて思うことでも
作品という視点からでも
短くても長くても
何でも構いません。

書く物も、書き方も自由です。


スパイクが好き、嫌い、どちらでもない方々の視点での考察をよろしくお願いします。


◆◆◆
当コミュニティは様々な意見の方が入り乱れます。ご意見する場合は、その「各立場の人」を否定するようなことはお止め下さい。あくまで「キャラそのもの」の分析でお願いします
◆◆◆

コメント(2)

スパイク・スピーゲル 
構成「信本敬子」 監督「渡辺信一郎」 作品名「Cowboy Bebop」 


登場人物に過去を持たせることでその人物をより人間らしくそして魅力的にするわけであるが、この作品では、ほとんどの人物にかなり肉厚な過去がつけられており、それは一話限りのゲストキャラにまで至る。


★ビバップ号

ビバップ号の乗組員たちは、誰を主人公にすることも可能である。

マフィアの一員だった兄ちゃん
昔警察にいて「ブラックドッグ」の異名を持つおっさん
コールドスリープによって目覚めると記憶をなくし借金だらけになっていた女
出生不明な天才ハッカーな子供
研究機関で生み出された天才犬

これら4人と1匹、どれも負けず劣らずな個性と過去をつけられているが、おっさん・男・女・ガキ・動物という各立ち位置の関係上、スパイクが主人公として置かれているだけで、フェイやジェットを主人公に作品を作ることも十分可能である。スパイクだけたくさん過去の掘り下げが度々あるものの、他のメンバーもやろうと思えば出来るほどの過去を持っている。
草薙素子考察で述べた「9課が主人公」という結論で、誰の過去も薄いためであるという理由をつけたが、ビバップの場合は誰もが濃い過去を持ち、主人公として際立った理由を持つ者はいない。今作品の主人公的立ち位置はスパイクだが、視点は実にバラバラにされており、ビバップ号という場所から出発しビバップ号という場所へと帰ってくることから、主人公はビバップ号であるとも言える。
フェイ視点、エド視点、ジェット視点で物語が進行している場面も多々あるが、それを散漫にせず、一つに束ねているものがビバップという普遍な場所なのである。


★中から見たスパイク 外から見たスパイク

立ち位置としてスパイクが主人公なのは間違いない。ところがスパイクが考えていたり、答えに詰まることはなく、現在のスパイクだけで共感させようとしてはこない。心の中の声を聞かせることもない。何かを「喋るか・喋らないか」だけだ。それは現在のスパイクが何を心の中で考えているかは必要ないためである。

第一話は、「スーパー目薬の密売人カップル」に共感されるような作りである。第一話に限らず、あらゆる話数において敵や犯人などのサブキャラ視点になることも多い。それは追われる側からの視点にすることで『臨場感や緊迫感』を出すためだ。が、しかし、それと同時に、「現在のスパイク」を外から見るためでもある。我々視聴者の視点を犯人に置き、外からスパイクを見る。そうして今のスパイクを見せておいて、次に別の話でスパイクの過去を扱う際に「スパイクの中からスパイクを見る」のだ。その回想シーンは、スパイクが過去の自分を思い出しているわけであり、それによってスパイクの心(過去)を知ることが出来る。

スパイクという男を我々が見る時、
「犯人側から見たスパイク」と、「スパイク自身が知っているスパイク」の二つを見ることになる。それがスパイクというキャラであり、例えばよくカッコイイ台詞を現在のスパイクは吐くわけであるが、それが「本当に思っていること」かは分からない。我々が知っているスパイクの心は、「過去のスパイク」だからだ。

中から見た「過去のスパイク」と、外から見た「現在のスパイク」
この二つがスパイクの魅力を構成しており、中から見た「現在のスパイク」 というのはほとんど存在しない。
彼が現在で話すこと――それが自分に対する皮肉なのか、本音なのか、真っ赤な嘘なのかを視聴者がはっきりと確定することが出来ないのだ。



・バランス

この作品は誰が何を考えているかはハッキリとさせない。目的と過去だけはハッキリと見せ、それを現在の姿とのギャップにし、魅力を引き立てている。
例えばエドに至っては、終始何を考えているか全く分からずじまいであったが、それが彼女を嫌う理由にならなかったのも、彼女だけを中心にしない様々な視点と、それを束ねるビバップ、そして過去、これらのバランスが良く取れていたためであると考える。
個人的にだが、「カウボーイビバップ」は、スパイク・スピーゲルという男の生きざまを描いた作品である、と思う。
それは、スパイクの「過去」にまつわるエピソードを物語の主軸としているからである。
「過去」という人間性を掘り下げるに不可欠な要素をストーリーの中心とすることで、
スパイクのキャラクターに一貫性を持たせているのだとも思う。
また、要所要所にスパイクの過去に絡んだ話を描き、それもフェイやジェットの
ように完全に描き切るのではなく、あえて要点をぼかして描くことで、
スパイクというキャラクターに他のキャラとは違う「深み」を持たせているのも特徴である。
ジュリアやビシャスといったスパイクの過去に関わるキャラクターの人間性が
恐ろしく希薄なのは、あくまで彼らはスパイクの過去にまつわるアンカーの一つに過ぎないからである。
スパイクが過去そのものに向き合うことが肝心なのであり、
そこにビシャスやジュリアの内面描写はあまり重要性をもたない。
彼らはスパイクの過去の象徴であり、彼らと再会することで、スパイクが何を感じ、どう考え、行動するのか。
そこに重きを置いているのだと思う。
第5話にて、スパイクは「俺は醒めない夢を見てるだけさ。」と語る。
現在におけるスパイクの現実感の希薄さを物語るようなセリフだが、
実はこのセリフ、過去の回想においても全く同じフレーズが登場している。
言い回しは微妙に異なり、回想におけるこのセリフはどこか無気力な響きである。
それに比べると、第5話、「現在」のスパイクの口調は自嘲気味に聞こえる。
本当に現実感を喪失していたのは「過去」のスパイクであり、
「現在」のスパイクは、過去という名の「夢」からとっくに醒めているのに、
醒めていないふりをしている、自分の生に現実感を見出しているのに、あえて見ないふりをしている、そんな風に見える。
スパイクの中には、「ジュリアとともに生きる」自分こそ本当の自分、あるべき自分の姿だという認識があるのだろう。
しかし、ビバップ号での生活が彼に現実感を取り戻させた。その事実を、スパイクは認めたくないだけなのだ。
だから彼は最終回において、過去との否応ない決着が迫ったとき、
「醒めない夢をみてるつもりだったが、いつの間にか醒めていた。」と語ったのだろう。
もっとも彼は、とっくの昔に気づいていたはずだが。
過去と向き合い、彼なりの「落とし前」をつけ、今の自分の生を問いただしていく。
最終話における彼の姿から、そんな決して器用とはいえない生きざまを見せられたような気がする。

以上、スパイクの過去と現在に焦点を絞り、語ってみました。
全然まとめきれてない・・長文かつ駄文、失礼しました。

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