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すごいぞ! キューピット仮面コミュの#24-1 夏休みスペシャル!「浦島伝説」

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小型恒星間飛行船は、今なんとか目的地に到着しようとしていた。いくつもの恒星系を通り抜け、やっとの思いで目的の恒星系内に進入したものの、小惑星帯通過の際に運悪く小型アステロイドが機体の一部に接触してしまい姿勢制御もままならぬまま目指す惑星へと辿り着いたのだった。

しかし、ここからが最大の難関でもあった。普通の状態でも大気圏突入の際には高度の計算と操縦技術が要求されるのだが、ましてや今この亀にも似たちっぽけな船は真っ直ぐ飛ぶことすら精一杯の状況である。こんな状態で大気圏の突入を試みれば姿勢を保つことができず、たちまち燃え尽きてしまうだろう。

操縦士は口の端に笑みを浮かべた。この長い年月をかけて何のためにここまでやって来たのだ。やらなければならない。それに自分は、幾度も困難な危機を潜り抜けて来たではないか。そう心で呟くと操縦管を強く握り直し、大気圏へと突き進んでいった。

17世紀のことだった。

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