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BL妄想劇場コミュの「トリップ」「コピーキャット」

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高井戸あけみ先生 / 「トリップ」「コピーキャット」から

*上司の息子に手を出した命知らずのリーマン・松浪さんと律ちゃんのその後を妄想してみました。

松浪さんお気に入りの長くて綺麗な髪を、就職活動のために切ることにした律夫クン。
それを知った松浪さんは猛反対!
「髪型にまで口をはさむ会社はロクなところじゃない!」だの「髪型自由の会社をオレが探してやる!」だのと、ワケのわからないことを言って律ちゃんを困らせます。
普段は落ち着きのある色男が、たかが髪型ひとつでこの慌てっぷり。
そういえばずいぶん前に切ろうとした時にも強く反対されました。

(どうしてそこまでこだわるんだろう・・・? 
オレ自身じゃなくて”髪の長いオレ”だから好きって事なんだろうか?)

松浪さんの心をはかりかね、だんだん不安になっていく律ちゃん。
その気持ちを逆なでするように、以前に増してやたらと髪に触れたがる松浪さん。
そしてある休日の朝、とうとう切る、切らせないで大喧嘩に。

「もー、アタマきた! 今から美容院行ってバッサリ切ってやる!」

そう叫んで部屋を飛び出そうとする律ちゃん。
慌てて腕をつかみ押さえこんだ律ちゃんの目に涙が浮かんでいるのを見て、松浪さんはハッとします。

「髪なんか関係なく、オレ自身を好きでいて欲しかったのに…」

泣きじゃくりながらそうつぶやく律ちゃんの涙を優しくぬぐい、小さくため息をついたあと松浪さんが言います。

「ゴメン。 ちょっと大人げなかったよな。 もう反対しないよ。 でもそのかわりに・・・」

             * * * * * * * * * * *

「ねぇ之也、ホントにちゃんと切れんの?」

リビングの椅子に座らされ、バスタオルをケープのように首にまかれた律ちゃんが不安げにたずねます。

「大丈夫。オマエの断髪式だもん、最初のひと手はオレが入れたいんだ」

そう言って名残惜しむようにゆっくりと櫛を入れ、襟足のあたりでまとめた髪に頬擦りしたあと、松浪さんはひと息にハサミを入れます。
シャキッという乾いた音とともに、目の前にあらわれた律ちゃんの白いうなじのあまりの美しさに息をのむ松浪さん。
憑かれたようにハサミをすすめ毛先を切り揃えると、バスタオルをはずしながら首筋に残った毛を丁寧に取り除いてやりました。
そして律ちゃんの前にまわってあごに手を添え上向かせると、今まで髪にかくれていた首筋が、たとえようもない色気をまとって朝の光にさらされました。
あごに手をかけたまま首をゆっくりと左右にかたむけ、乳白色のなめらかな首筋にあたる陽光とその陰影を愉しむ松浪さん。
ついさっきまで愛しんでいた髪の毛には目もくれず、律ちゃんの首筋やうなじに何度も何度もキスをおとすのでした。

そしてそのあと美容院に行くと、当然のような顔をして松浪さんもついてきました。
鏡越しに様子をうかがうと、律ちゃんがカットされるのを食い入るように見つめながら何やらメモをとっています。

(もっとしょげかえると思ってたのに・・・?)

カットを終えた律ちゃんは、鏡の中の自分を見て微笑みます。

(之也と同じ髪型にしちゃった v )

見慣れないながらも綺麗にカットされた髪型に満足して家に戻り、一体何をメモしていたのかをたずねると

「次からはオレがカットしてやれるようにプロの技を盗んできたんだ」とニヤリ。
「律夫のうなじを他のヤツらになんか触らせないよ・・・」

そう言って、ふたたびうなじにキスをしまくる松浪さんなのでした。


* 髪フェチ から うなじフェチ になっただけの松浪さん。
律ちゃんも苦労するね・・・ v

以上、妄想ネタのタイトルは 『松浪さんの転向』 でした v

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