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澁澤龍彦コミュの澁澤龍彦取材

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昨日は北鎌倉の澁澤龍彦邸で、奥さんの澁澤龍子さんを取材した。目的はもちろん澁澤龍彦。澁澤龍彦はぼくに最も影響を与えた作家である。いまではすっかりポピュラーな作家になったが、ぼくが澁澤を読みはじめた70年代半ば、澁澤龍彦は知る人ぞ知る作家だった。澁澤を読んでいれば、「おまえ、なかなかできるな」と思われたものである。澁澤龍彦に導かれるまま、フランスの幻想文学、シュールレアリスムの作品ばかり読んでいた。卒論はマルキ・ド・サドである。ぼくの人生を決定づけた作家なのである。そういうと、龍子さんから「澁澤に人生を狂わされたんじゃないの」と笑われるが、それも半ば当たっている。

澁澤龍彦はたびたび自宅で宴会を催したが、引き留め魔だった。龍子さんが「そろそろ終電ですよ」といおうものなら、ものすごく怒った。客人は澁澤龍彦が寝るまで帰れないのである。宴会は最大4日間に及んだこともあったという。リビングで雑魚寝になりながら、果てしなく宴会が続いた。三島由紀夫、土方巽、池田満寿夫、石川淳、丸谷才一、唐十郎、種村季弘、高橋睦郎、田村隆一、、四谷シモン、埴谷雄高など多士済々の人々が訪れた。
酔うと軍歌を歌った。「此處は御國を何百里」という「戦友」という歌があるのだが、最後の14番まで歌えた。
さっぱりして意志の強い人だった。
三島由紀夫との親交が有名だが、自決のときは「ああ、やっぱり」とつぶやき、「でも、ぼくはしないよ」と龍子さんに語ったという。

取材後、龍子さんとビールを飲んだ。取材2時間、雑談2時間。
龍子さんと話していると、いつも話が尽きないのである。
写真は生前そのままに残されている、伝説の澁澤龍彦の書斎。

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