応援します！　シネマ・演劇コミュのKING KONG

最終日だったので急いで会社から帰り、夜の部へ行ったが、１０人程度の入り。プレミアムシートが通常価格なのでゆったり見られました。

あまり好評ではないようだけれど、良く出来た映画らしい映画で、三時間がまったく苦にならない。捜索に出るまでの伏線、キングコングと出合ってからのアクション、キングコングを連れ帰ってのクライマックスの三場面が丁寧に描かれていて、長尺だが納得モノです。

基本的にこの映画は巨大なゴリラ、キングコングと喜劇女優アン・ダロウとのロマンスだと思います。キングコングの凶暴さ、可愛らしさ、男らしさはどの登場人物より際立って魅力的。自分の身をキングコングに置き換えて見てしまった。
アン・ダロウ役のナオミ・ワッツも、恐れから徐々にキングコングへの愛情が高まる様子を上手く表現していて可愛い。

ラストで、飛行機がキングコングを殺したという独白に対しての「The beauty kills the beast.」という言葉が深い意味を持っていると感じます。

ＣＧはいまいちで、恐竜と人間、キングコングとアンのずれや重なりが気になりました。私は虫や蛇が嫌いだし、高所恐怖症なのでそういう画面では見るのはつらかった。以前作られたキングコング作品を見てみたいと思わせられました。