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西岡昌紀ですがコミュの『外務省の朝』

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小説『外務省の朝』をお読み下さい。

2002年(平成14年)9月の
小泉首相(当時)の北朝鮮訪問に
触発されて書いた書きかけの小説
です。

近々、続きを書く予定です。



          作者

http://blogs.yahoo.co.jp/nishiokamasanori/


コメント(11)








            この物語は、フィクションであり、実在の

            人物、団体、国家、出来事とは関係有りま

            せん。








                   西岡昌紀(にしおかまさのり)

           http://blogs.yahoo.co.jp/nishiokamasanori/









               特に、実在の外務省とは全く

               関係が有りません。









                   西岡昌紀(にしおかまさのり)







               本当に、関係有りませんからね。








                西岡昌紀(にしおかまさのり)











                 では、お読み下さい。







    2002年10月26日(土)

   (伊藤博文が、安重根に暗殺された日に)




                       外 務 省 の 朝




                            1




        200X年の事である。吉田アジア太平洋局長は、10月26日の朝を
      いつもの様に自宅で迎えた。
     
        今日は、土曜日である。「ネットで、西岡昌紀の小説でも読むか。」
      と思ひながら、吉田は、寝床を離れた。

                                               (続く)


       2002年10月26日(土)

      (朴大統領が暗殺された日に)








                         西岡昌紀(にしおかまさのり)





                     外 務 省 の 朝



                          2




     吉田は、パソコンを開いた。そして、早速、「お気に入り」の中の
     『ディオゲネスの桜』のURLをクリックした。
       ↓
    http://www.melma.com/backnumber_152807_2782073


     「面白いんだなあ、これが。」と吉田は思った。だが、作者がさぼって
    居るらしく、「ディオゲネスの桜」は、前号のままだった。

     「さぼってやがるな。」と吉田は思った。「学会とか言ひながら、温泉
    にでも行ってるんだろう。」そう、吉田はつぶやいた。
    「しょうが無い奴だ。」そう思って、吉田は、パソコンを閉じた。
    「ああ、俺も温泉に行きたいなあ。」と吉田は独り言を言った。

     その時、ベッドの枕元で、「魔笛」の序曲が鳴った。
    それは、彼の携帯電話であった。いつもの着メロが鳴ったのである。
    「あなた、出てよ。」とベッドの妻が言った。
    「出るよ。」と吉田は、答えた。そして、携帯を手に取った。見ると、
    それは、宮本官房長官からの電話なのであった。

                        
                                      (続く)

    2002年10月26日(土)

    (原子力の日に)







                      西岡昌紀(にしおかまさのり)





                       外 務 省 の 朝



                             3



    「吉田です。」吉田は、携帯電話に答えた。すると、電話の向こうで、宮本官房
   長官の声がした。
   「お早よう。」
   「お早ようございます。」吉田は、緊張した声で答えた。すると、電話の向こうの
   官房長官は尋ねた。
   「どうだね?松茸(まつたけ)は、あとどのくらい残っている?」
   吉田は、表情をこわばらせた。
   「それが・・・。」
   「それが?」
   吉田は、言葉に詰まった。その沈黙の意味を官房長官は察知して、言った。
   「どれくらい残っているんだ?」
   「はあ。」
   「どれくらい残っている?と聞いているんだ。」
   「それが、まだ、だいぶ・・・。」
   吉田のその言葉に、官房長官は、怒鳴った。
   「馬鹿野郎!」
   吉田は、携帯電話を落としそうに成った。
   「自分の分は、責任を持って食べろ!まだまだ、沢山有るんだぞ!」
   電話の向こうで、官房長官は、半狂乱であった。

                                    (続く)

   
   2002年10月30日(水)

http://blogs.yahoo.co.jp/nishiokamasanori/





                外 務 省 の 朝



                     4



    「お前が蒔いた種だろう!」と官房長官は、叫んだ。
   「だから、お前には一番責任が有る。分かっているな?」
     携帯電話の向こうで、官房長官は、高圧的に言った。
   「頑張って食え。それから、今夜はいつもの場所に集合
   だ。分かってるな?」
   そう言ふと、官房長官は、吉田の言葉は聞かずに、通話
   を一方的に切った。
    吉田は、その携帯電話を手にしたまま、独り言をつぶ
   やいた。
   「松茸に種なんて有ったかな?・・・」
   吉田は、インターネットで調べようと思った。

                               (続く)


2002年11月5日(火)





                    西岡昌紀(にしおかまさのり)





                 外 務 省 の 朝



                     5



    すると、彼の背後で、眠って居た妻が目覚める気配がした。
   「あなた?」妻は、眠そうな声で言った。
    吉田は、振り向いた。
   「誰から電話?」
    妻は、吉田に尋ねた。
   「官房長官だよ。」
    妻は、無言で、吉田の顔を見つめた。

                                   (続く)

    2002年11月12日(火)

http://www.ihr.org/





                     外 務 省 の 朝



                        6



   突然、妻は、泣き始めた。
 「私、もういや!」
 吉田は、驚いて、言った。
 「どうしたんだ?一体?」
 「外務省の人と結婚すれば、毎日、好きな物を食べられると
 思って、あなたと結婚したのに・・・・。」
 吉田は、妻を見つめた。
 「毎日、将軍様から頂いたマツタケのマツタケ御飯以外何も
 食べられないなんて!」
 そう言ふと、妻は、泣き崩れた。

                             (続く)


日朝共同宣言元年11月13日(水)





                       西岡昌紀(にしおかまさのり)

http://blogs.yahoo.co.jp/nishiokamasanori/




                  害 務 省 の 朝



                        7



     「そんな事ないじゃないか。」と吉田は、妻に近寄り、言った。
    「僕は、君に、まつたけ御飯しか食べられない生活なんかさせやしない。
    僕は、君に・・・。」
    吉田は、泣き続ける妻を後ろから抱いて言った。
    「まつたけの茶碗蒸しだって、まつたけの炙り焼きだって食べさせてあげ
    られる。まつたけ御飯だけだなんて・・・」
    妻は、ますます激しく泣いた。

                                  (続く)


     日朝共同宣言元年11月24日(日)
    (2002年) 

http://blogs.yahoo.co.jp/nishiokamasanori/

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