(飛鳥)ASKA PROJECT発動だお！コミュの不可思議なヘブライ語 (エフライム工房の紹介)

　カインをぶら下げている日本人～日本語の中のヘブライ語とエジプト語

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　　　最初に

　日本語のルーツは古代イスラエルの言葉である。しかし、それは即ヘブライ語とはならない。その理由は、イスラエル１２部族が成立したエジプト時代に、モーセの姉ミリアムが王女と直接話をしているように、エジプトのイスラエルの民はエジプト語も話していたからである。また、イスラエルの別名を持つヤコブの１２人の子供の中でも、最愛のヨセフはエジプトの宰相として出世し、後述するように世界の文化の根幹を築いたのである。これが一般に古王国と呼ばれるイスラエル王朝なのであるが、ここではエジプトにイスラエルが影響を与えている。従って、古代エジプト語にはイスラエルの言葉が多分に含まれるのである。

　このような背景から、エジプト以前のイスラエルの言葉、すなわちアピルの言葉とイスラエル１２部族の言葉は異なることになる。さらに、ヨセフは妻アセナテと義父のポテペラから、イタリア（当時は何と呼ばれたかは分からないが）の言葉も吸収することになる。これが、出エジプトまでのイスラエル１２部族の言葉である。これを原ヘブライ語という。

　イスラエルの民は、出エジプト後にパレスティナに定住し、やがて南ユダ王国と北イスラエル王国に分裂する。この段階で、北イスラエル王国の首領であるエフライム（ヨセフの次男）族は、聖書に訛りが強いと記述されるようになる。さらに、前８世紀のアッシリアの虜囚により、北イスラエルの１０部族は７０年間もアッシリアで暮らすことになる。虜囚から解放後、北イスラエル王国の１０部族は忽然と歴史から消え去り、これによりイスラエルの失われた１０支族と呼ばれるようになる。
　対して、ユダ族とベニヤミン族からなる南ユダの民は、６世紀初頭から２５０年間のバビロンの虜囚を経験し、原ヘブライ語を完全に失ってしまうのである。エルサレム帰還を許された南ユダの民は、民族のアイデンティティ確保のためにヘブライ語の復元をし、旧約聖書も編纂する。これがヘブライ語の第一次復元であるが、ローマによって再び滅ぼされた南ユダの民は、散り散りになった先で復元されたヘブライ語も喪失する。こうして、第一次大戦後にイスラエルの再興とヘブライ語の第二次復元が為されたのであるが、その言葉は既に、イスラエル１２部族が共通語としていた原ヘブライ語とは異なっていたのである。

　さて、失われた１０支族の中では、ダン族の一部がネパールに渡り、そこで北イスラエルのヨセフの教えを改造した仏教を考案した。ダン族は北方では鮮卑（せんぴ）の段部となり、さらに黒海の南にも拠点を持っていた。鮮卑は中国の北魏を経て、朝鮮半島経由で日本に渡り、後に西アジアのダンやネパールののダンと合流することになる。こうして、ダン族だけでも３種類の言葉（方言）を持つに至る。しかし、日本語の底流は、マナセ系の縄文人の言葉と、大和民族の主流であるエフライムの言葉にある。これに、突厥（とっけつ＝トルコ）に変身した南ユダのベニヤミンが加わり、さらに秦氏のユダ族や、コーカサス経由のイスラエルが合流し、日本を「狭い地域なのに方言だらけの変な国」にしてしまったのである。

　このようにして日本語は形成されたが、朝鮮半島経由で来たイスラエルの影響で、朝鮮半島にも同じ言葉が残されることとなる。これが、朝鮮語が日本語のルーツであるとの誤解を招く原因である。真相は、朝鮮語も日本語も、イスラエルの言葉にルーツを持つ兄弟なのである。だが、一方ではヘブライ語が二度も復元され、聖書の人名や地名を説明できないほどに変質してしまった。そういう意味では、日本語の中にこそ原ヘブライ語が残っているのであり、原ヘブライ語の材料となった古代エジプト語も大量に含まれているのである。ヒエログリフと日本語を直接に比較すると、日本語のルーツはエジプト語と言って良いほどになる。しかし、ヒエログリフすらイスラエルの影響下にあったのだとしたら、それは当然のこととなるのである。ヒエログリフを、ギリシャ語、フランス語、ドイツ語、英語、の影響を廃して見直すことと、現在のヘブライ語は本当の原ヘブライ語とは異なるという認識があれば、日本語の中にこそ出エジプト直後の原ヘブライ語やエジプト語が発見できるのである。日本語の系統樹を大まかに書くとこうなる。

　ヤコブ－イスラエル１２部族－北イスラエル－マナセ　　－縄文人－沖縄語
　　　　　（エジプト語とヘブル語）　　　　　　　　　　－藤原氏他
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　－源氏と子孫
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　－エフライム－平家と子孫－徳島弁など
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　－天武系他の南朝
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　－ダン－鮮卑－ダンジリの岸和田
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　－ネパール系（仏教）

　　　　　　　　　　　　　　－南ユダ　　　－ユダ　　　－秦氏
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　－ベニヤミン－突厥－聖徳太子他北朝

　このほかにも、イスラエル１２部族は様々なルートで日本へやって来たので、その経路の国の言葉を取り入れてきた。エフライムやガド、シメオンなど、日本に来る前にどのような仮面を被っていたか分からない部族も多く、これからの研究課題である。
　なお、以下の原稿は、イスラエルが日本に来る前に、南ユダのベニヤミン族が突厥、北イスラエルのダン族が鮮卑であったことを知らない段階で書いていたもので、徐々に修正を加えることを検討している。

　１．不可思議なヘブライ語

　ａ．一致しない名詞の謎

　聖書には多くの日本語が含まれている。そう思ったのは、日本聖書協会の1955年改訳を読んだ時である。しかしそれは、聖書にカタカナ表記されている人名や地名に限ったことだった。例えば、人名のユダ、イツサカル、シメオン、ダン、イサク、これらは全て漢字表記できる。地名のベツサイダ、ドタン、カナン、シナイ、これらも漢字表記が可能なのである。そこで、本格的なヘブライ語の聖書で、現代ヘブライ語での読みについても調べたくなっていた。

　そんなある日、図書館でミルトス・ヘブライ文化研究所編の『ヘブライ語聖書対訳シリーズ』に出会うことができた。さっそく、創世記?～?を借りてきて調べてみた。けれど、期待していたほど日本語と共通の言葉が多くはない。名詞すら、日本語の聖書の発音と異なっていて、これでは「聖書に日本語が含まれる」という仮説すら危ういものになる。

　さて、基本的な疑問として、どうして二つの聖書は名詞の発音が異なっているのだろうか。例えば、聖書協会編ではマナセという人名がミルトス編ではマナシェになっている。ユダはイェフダである。しかしミルトスの注意書きなどでは、ユダはユダと一般的な呼び方をされている。まるで、ダブル・スタンダードである。
　我々がユダヤ人という呼び方しか知らないのは、日本語だけがユダヤと呼んでいるからだろうか。英語ではジューダである。これは、Ｙ音からＪ音への転化で説明がつく。逆パターンの例としては、ジャパンがドイツ語でヤパーナーになる。ユダヤについては、当のユダヤ人が自らをユダヤと発音しているかどうかは分からないが、ユダという名前が彼らの間で保存されてきたことは確かである。では、どうしてイェフダという読み方がされているのだろうか。ここには、多分すり替えが介在しているはずである。

　ユダという名前は、母親のレアがユダを生むときに、主をめ称えた（ヘブライ語で「ヤダ」）から、神の名を表す「ＹＨＷＨ」の神聖四文字を用いてユダ（Yuda）と付けたと解釈されている。けれど、本文では「私は褒め称える」は「オデー」であり、「神」を表す「Ｙ」を付け加えても「ヤダ」にすらならないはずである。よほどの短縮形を用いているのだろうか。
ここには、ヘブライ語の聖書には、ヘブライ語とされているもの以外は使われていないという前提が見えている。古代から連綿と続く人名がヘブライ語で説明がつかないわけがない、という方法論で、何とかそれらしくまとめてあるというのが（ミルトス等の対訳の）現状ではないだろうか。

　結論から言えば、「ユダ」は「神」を表すＹ音（ユ）と、「手」を意味するエジプト語のＤ音（又はＴ音）の合成語である。合わせて「神の御手」という意味。イエスがユダ族から出たように、神から民を導く手として委ねられたのがユダなのである。そう、「ユダ」は「委（ねる）」なのである。ついでに「ユダヤ」は、「神の御手なる家」だと思う。何故ならば、教文館の『旧約・新約聖書大辞典』によれば、ヌーンナヤが魚屋を意味し、ツァブアイヤが染物屋（染藍屋）を意味するから、「ヤ」には「屋＝家」という意味があると分かるからである。

　聖書によれば、紀元前18世紀から430年間に渡ってエジプトに抑留され、エジプトの悪に染まったとされるヘブライの民が、エジプト語の影響を受けていないわけがない。しかし、ユダの名前が付けられたのはエジプト抑留以前である。矛盾していないだろうか。残念ながら矛盾はしない。なぜならば、ヒエログリフを見れば分かるように、古代のエジプト語は、解剖学を基本にした極めて合理的な言語体系にあり、アダムが神から教わった言葉「原初言語」を良く保存していると思われるからである。ならば、?同じオリエント圏である、?先祖のアブラハムがエジプトに住んだことがある、?アッシリア、バビロンの虜囚以前である、という三つの理由で、古代のヘブライ語のＤ音は古代エジプト語のＤ音と同じ意味を有していたと考えられるのである。その一例が「ベツサイダ」という地名である。「ベツ」は「家」、「サイ」は「魚＝菜」で「漁師の家」という意味だが、「ダ」は何と解釈すべきだろうか。現在の日本語に「運転手」や「操舵手」という言葉があるように、「手」には「師」という意味がある。ということは、「漁師」の「師」も「手」という文字に置き換えられるということになる。つまり、古代ヘブライ語で「手」は「ダ」であったということになる。すると、古代エジプト語においてＤ音で表されていたという事から、古代ヘブライ語と古代エジプト語の間には、「手」はＤ音で表されるという共通項が認められることになる。従って、ユダの「ダ」は「手」という解釈が成り立つのである。なお、日本語でベツサイダを漢字表記すると別斎田、別菜田となる。斎田の仲間は、斉田、西田など。

　また、染物（藍）屋のツァブアイヤは、ソメ・アイ・ヤのソメが、ｂ音とｍ音とで転化したものである（例、美濃⇒美人、寒い⇒サブー）。この「屋」のように、ユダヤ人の知らないヘブライ語があり、しかもそれは日本語で理解できる。さらに、魚屋のヌーンナヤの「ヌーン」は「水の」を意味し、「ナ」は「魚＝肴（サカナ）」の事であるから、「菜」と書いても間違いではない。「菜」という字は、音読みの「サイ」も、訓読みの「ナ」も、共にヘブライ語なのである。しかし、日本語を両国の言葉で分析すると、音読みはエジプト語だが訓読みはヘブライ語とか、あるいはその反対だとか、様々に変化があり簡単に分類は出来ない。それは、ヘブライ語というものは、古くから様々な国々の影響を受けてきたからである。

　ｂ．ヘブライ語の変遷

　『創世記』にあるように、アブラハムはシュメールのウルを出てカナンへ行き、さらにエジプトへ下っている。アブラハムの出身地は北メソポタミアのミタンニ王国辺りと言われているが、彼が神の導きのもとに旅を続ける過程で、ヘブライ語の原型が形成されたのではないだろうか。明日香村の益田岩船には、ウル、カナン、ギザという古代オリエントの三都市の太陽角度が刻まれている。これは、アブラハムの足跡を幾何学言語という形でオブジェにしたものである。その後、アブラハムの子孫はヤコブの時代にエジプトへ移り住み、430年間のエジプト時代を経験し、さらにエジプト語の強い影響を受ける。出エジプト後は、パレスティナの国々との抗争の果てにイスラエル建国を果たすが、ここでもダビデやソロモンは他国から妃を迎え入れ、同時に他国の言語と文化も移入する事になる。
　そして、ヘブライ語に決定的な影響を与えたのは、イスラエルの分裂である。北イスラエル王国を建国したエフライム族は、方言がきつくて他の部族から差別できた。その理由は、エフライム族は兄のマナセ族と共に、ヨセフの子としてエジプトで成人したからである。エジプト語のもっとも強い影響は、このエフライム族に現れた。エフライム率いる北イスラエルの十支族は、アッシリアによって滅ぼされユーフラテス川の北に移される事になる。これにより、ヘブライ語の本流は歴史から姿を消し、残されたのはユダ族とベニヤミン族からなる南ユダ王国の民の言語である。しかし、南ユダはバビロンの虜囚で言語を失った。そこで、ペルシャ王キュロスの命令でエルサレム帰還が許された後に、民族のアイデンティティ確保のために聖書を編纂し、ヘブライ語の第一次復元を果たすのである。

　一般にモーセ五書と言われるものも、アッシリア虜囚の前後に編纂されたもので、特に『申命記』はモーセの時代のものではないとされる。それにもかかわらず、ヘブライ語と聖書は太古から変化無く受け継がれてきたかのように喧伝されている。それは、逆説的には、自らの歴史の正当性に疑問が残るためのリアクションなのである。現代のヘブライ語も、第二次大戦後のユダヤ人のイスラエル建国のために、第二次復元を試みられたものに過ぎない。第一次ヘブライ語復元の後も、ユダヤの民はギリシャ系のマケドニア、ローマ等の支配下にあり、さらにアラム語などへの変化も起こった。イエスの時代の公用語はアラム語とギリシャ語なのである。このような歴史的な経緯から、復元されたヘブライ語は、本来の原初のヘブライ語とは異なるために、旧約聖書の、特に創世記の、人名や地名を説明できないでいるのである。ヘブライ語の最初の文字アレフの読みも、本来はアだけでなくてはおかしい。喩えは悪いが、イチジク、ニンジン、サンショ…の類で余計な音を添加してしまっている。これでは、音や文字の正確な意味は理解されない。また、古代オリエントの象形文字からアルファベットに至るまでの進化の過程を説明するとき、ヒエログリフやヘブル文字を無茶苦茶な法則で関係付けさせている。これも、研究者がヒエログリフなどの音に意味がある事を知らないがゆえの暴挙なのである。

　ｃ．原初の言葉

　ここで、アダムが神から授かった原初の言葉について考えてみよう。アダムは生まれついて言葉を話したのでなければ、言葉は神から授かった賜物ということになる。ということは、神がアダムに言葉を教える際には、極めて合理的な言葉の体系を与えたはずである。それを「原初言語」という。原初の言葉には次のような幾つかの特徴がある。

　１．身の回りの現象から言葉の体系が作られている。
　２．解剖学的に正しく観察的である。
　３．基本的に単純である。

　１の「身の回りの現象～」について説明しよう。エジプトの絵文字ヒエログリフによると、ｉ音とｙ音は「＝葦」で表される。葦が一本だとｉ音で、二本合わさっただとｙ音である。英語でyをワイと読むのは、合わせるを意味するｗ（ワ＝和）とｉ（イ）の合成だからである。
　ヒエログリフで、葦がｉ音やｙ音として表されるのは日本語と同じである。藺草（イグサ）、葦（アシ、ヨシ～音読みでイ）、芦（アシ、ヨシ）などである。藺草を編んで（井桁に編む事）ゆくと井草になる。繊維を取り出すと維（イ）であり、織物の横糸を緯（イ）という。葦の「よし」という読み方は、葦草二本のｙ音である。

　ところで、ヒエログリフでｉ音は「パイプ」という意味がある（平説）。これは、イグサの多くが中空になっていることからきたもので、解剖学的には血管を指す。次ぎにで表されるｂ音は、「集める、絞る、凝縮する」などの意味を持つ。例えば、弁は絞られた形の典型だし、便は肛門と言う弁を通過したもの、勉強の勉は頭の中身を搾り出したものである。このように弁はｂ音だから、イブという文字は「パイプと弁＝心臓」という意味になり、転じて「心」を指す言葉になる。これが、アダムの妻イブの名前である。アダムの意味が「頭」だから、イブの「心」は対を成すわけである。
　さて、葦の特徴は「揺れる、群生する（いっぱい）、糸のように細長い」などである。このように、「揺れる＝ｙ音」、「いっぱい＝ｉ音」、「糸（葦の細さから来た言葉）＝ｉ音」など、ｉ音とｙ音は「葦草の有する属性」を表していることが分かる。ここから、ヒエログリフは「属性語」として捉えることができる。

　葦草の属性の「揺れる」というのは、物理的には振動を表す。また、振動は波形を有するから、振動や波形に関するものはｉ音やｙ音で表すことができるはずである。以下はその例である。

　ⅰ　振動に関する言葉　　　ｉ音　息（周期的な呼吸）、勇む（腕を振る）、音（イン）
　　　　　　　　　　　　　　ｙ音　揺れる、呼ぶ（手を振る）、弓、翼（ヨク）

　ⅱ　波形に関する言葉　　　ｉ音　言う（音波を出す）、色（波長の変化）
　　　　　　　　　　　　　　ｙ音　矢（放物線を描く）、山

　ⅲ　葦草の属性による言葉　ｉ音　糸、イガ、偉大、池（大きい器＝け）
　　（細い、多い、弱い）　　ｙ音　弱い、柔らかい、横（緯＝横糸のこと）

　以上のように見てみると、ヘブライ語で「神」を表す言葉が「ｙ音＝ヤ、ユ、ヨ」である理由が分かると思う。それは、「神は光である」という言葉からも明らかなように、自ら振動し（光を発し）、物（物理現象）の根本である振動を支配する者が神なのである。このように、神が人類に授けた原初の言葉は、極めて合理的な言葉であった。そこで、この項のもう一つの命題である解剖学的な言葉について説明しよう。