スポーツ好き集合～！！！！！コミュの阪神監督は真弓氏！木戸コーチヘッド昇格！

阪神は今季限りで辞任する岡田彰布監督（５０）の後任として、ＯＢの真弓明信氏（５５）を招へいすることを決めた。１６日、坂井信也オーナー（６０）が大阪市内で球団取締役３人と４者会談して真弓氏を新監督とすることで一本化。すでに水面下で就任を打診したもようで、早ければ週明けにも正式に決定する。これに伴い、内部昇格の場合の有力候補だった木戸克彦作戦兼バッテリーコーチ（４７）はヘッドコーチに就任する。

　衝撃の岡田監督辞任表明が明るみに出てから６日。阪神次期監督問題が大きく進展した。球団では内部昇格なら木戸コーチ、外部招へいならＯＢの真弓氏という２案を軸として後任監督の人選を急ピッチで進めてきたが、この日になって坂井オーナーは南球団社長、前球団社長の牧田電鉄本社常務、沼沢球団本部長を含めた４者会談を行い、真弓氏を新監督とする方針で一本化。この日のうちに水面下で打診を行ったもようだ。

　約３時間の話し合いを終えた坂井オーナーは「自分の気持ちの中では固まった。もう考えることはない」としたうえで「監督人事はじっくり検討して１カ月、２カ月かけてやるもの。それを４、５日で決めている。拙速はいけないが一生懸命頭の中で考えた」と説明。真弓氏の名前こそ出さなかったものの「１４日に岡田監督と南社長が会談して出てきた名前は自分として違和感なく聞いた。それが自分の中で大きなウエートを占めた」と、岡田監督の意見も含まれていることを明かした。

　真弓氏は７９年、田淵幸一氏（本紙評論家）らとの大型トレードで阪神移籍。８５年は「史上最強の１番打者」としてリーグ優勝、日本一に貢献した。その後、代打の切り札としても活躍して９５年に現役引退した。００年に近鉄の打撃コーチに就任して中村、ローズ、北川らを擁した「いてまえ打線」をつくり上げ、０１年のリーグ優勝へと導いた。卓越した打撃理論と、兄貴分的な性格で選手とのパイプ役も務め、０２年からはヘッドコーチも兼ねた。０４年オフの退団後はネット裏から阪神の試合を中心に野球評論家活動を行っており、いまだ根強いファンの人気を集めている。

　チームが１８日、ＣＳ第１ステージで中日と対戦することを考慮。坂井オーナーは週明けにも星野ＳＤ、ＯＢの吉田義男氏、安藤統男氏らの意見を聞く方向だが、星野ＳＤは「私との話し合いはセレモニーにすぎない」とも話しており、真弓氏が阪神第３１代監督に就任することは確実だ。

　内部昇格の場合に有力視された木戸コーチにはヘッドコーチ就任を要請。全日程終了後にも“真弓・阪神”が正式に誕生。Ｖ奪回を目指してスタートを切る。

　◆真弓　明信（まゆみ・あきのぶ）１９５３年（昭２８）７月１２日、福岡県生まれの５５歳。柳川商から電電九州を経て７２年ドラフト３位で太平洋（現西武）入り。７９年に阪神移籍。８３年に打率・３５３で首位打者。日本一の８５年は１番打者で３４本塁打をマークした。９５年現役引退。００～０４年に近鉄コーチを務める。現役時の通算成績は２０５１試合で１８８８安打、２９２本塁打、８８６打点、打率・２８５。右投げ右打ち。

　◆木戸　克彦（きど・かつひこ）１９６１年（昭３６）２月１日、大阪府生まれの４７歳。ＰＬ学園から法大を経て８２年ドラフト１位で阪神入団。８５年に正捕手となり、日本一に貢献。９６年の現役引退後は１軍バッテリーコーチ。０３年から３年間、２軍監督を務める。今季は作戦兼バッテリーコーチとして３年ぶりに阪神復帰。現役時の通算成績は９６５試合で５０５安打、５１本塁打、２２６打点、打率・２３０。右投げ右打ち。