FOOTBALL　CLUB　「Inter」コミュのアブラモビッチ氏がクレスポにＯＫ

■インテル、アブラモビッチ氏がクレスポにＯＫ（ガゼッタ・デッロ・スポルト紙）

モウリーニョ監督は復帰を要求しているが

インテル、クレスポともに落ち着いている。来季に向けてクレスポのチェルシー復帰をモウリーニョ監督が要求しても、シーズン後に彼を“自由”にするというアブラモビッチ・オーナーの約束を取り付けているクレスポには脅威を与えていない。そして、クレスポはすぐにインテルと２００９年までの新契約を結ぶ準備が整っている。こういった展開を視野に入れ、クレスポの代理人であるイダルゴ氏は来週ロンドンへと向かう。現時点では、モウリーニョ監督の発言によって慎重さが必要とされている。
そのため、まだ確定はしていない。しかし、楽観的な雰囲気が漂っていることに変わりはない。むしろ、チェルシー内部の問題とみられている。

モウリーニョ監督が先日チェルシーへの復帰希望を語ったとはいえ、彼本人が強く望んだドログバの起用により最初に犠牲を被ったのがクレスポであることを忘れてはいけない。
そして、ミランで１シーズンを過ごした後、クレスポは控えの選手層を厚くするためにチェルシーへ復帰しなければならなかった。クレスポにとってはまったく嬉しくない経験であり、２００８年６月までの契約をチェルシーと結んでいるとはいえ、彼は昨年夏に呼び戻すことのないようにという約束とともに再びレンタル移籍を願い出た。
チェルシー内部の問題にかかわらず、クレスポに関してチェルシーが多くを望むことはできないという感触はいぜんとして残っている。実際、３１歳のクレスポは２００４年に結んだチェルシーとの契約を延長していない。そのため、ＦＩＦＡルールによれば、クレスポはわずかな金額で契約を解消することができるのである。だが、クレスポを“奪う”という可能性にたどり着かなくても、彼に“家”から離れる経験を再び強いることは誰にとっても良くないことは明らかだ。
だからこそ、チェルシーが新たなＦＷを探すというのが論理的な流れと言えるのである。そして、インテルとクレスポの新たな“結婚”に向け、チェルシーは許可を出すことだろう