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猪口敏平コミュの『戦艦武蔵自沈す』

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豊田穣氏作『戦艦武蔵自沈す』。
豊田氏は海兵68期、急降下爆撃機の操縦員だった方。海兵出の士官だっただけに非常に詳しい戦記をたくさん著している作家です。
『戦艦武蔵自沈す』は、武蔵最期のときにキングストン弁(軍艦においては自沈のための弁)を開けに行った炭木兵長の話。私の記憶が間違っていなければ、ドキュメンタリー映画『軍艦武蔵』に炭木兵長は出演されていたはず。
この作品から猪口少将についての記述をピックアップして要約していきます。

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◆猪口少将について

大口径砲の射撃に関しては海外にも聞こえた大家。

弟の猪口力平中佐は兄とともに俊才といわれていた。兄は「チョコビン」、弟は「チョコリキ」と呼ばれた。
兄弟ともに宗教に関心を持っていた。猪口少将は、全員集合艦長訓示の際に禅宗の仏語を交えた精神訓話を行った。

禅僧に似た面影。


◆捷一号作戦前

炭木兵長は、対空射撃訓練に熱心だった猪口少将を見ている。
ブルネイ湾碇泊の際、毎日のように猪口少将は艦橋の下にカッターを一隻運ばせた。そのカッターに、対空射撃と転舵回避の責任者(航海長、高射長、測的長など)が乗船。第三種軍装姿の猪口少将が銀色の棒を用いて、こういった敵の攻撃の場合はどう対応するか、各責任者に質問を浴びせかける猛訓練を行った。


◆昭和46年4月9日〜23日

海上戦跡巡拝団が旧戦場を回って英霊を弔った。シブヤン海では猪口少将未亡人が花束を投げ、観音像を沈めた。


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「チョコ(猪口)ビン(敏)」なのでしょう。ちょっと可愛らしい響きの渾名です。
弟の猪口力平大佐は「りきへい」と読みます。兄は「としひら」(訓読み)、弟は「りきへい」(音読み)。面白い名づけ方だと思っていました。渾名になると、兄弟統一感があります。
捷一号作戦前の訓練では、『ライオン艦長 黛治夫』で対空射撃に不熱心だったという猪口少将とは真逆の姿が見えてきます。

コメント(1)

余談。
猪口少将の弟・猪口力平中佐について。
猪口中佐は、豊田氏の海兵時代の教官。講義の始めに明治天皇の御製を拝誦。禅問答のような飛躍したボキャブラリーで講義するため、生徒からは褒貶半ば。
「莫(まく)妄想」(北条時宗の元寇のときの言葉。「妄想スルコトナカレ」という意)という言葉を墨書した棒を常備。禅宗の座禅のように居眠りする生徒の肩を一撃した。

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