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八卦易占私塾コミュの【 行動療法 】

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【行動療法(Behavior therapy)とは?】

心理療法のひとつで、学習理論(行動理論)を
基礎とする行動変容法・理論を総称していう。
近年は認知療法と合わせて認知行動療法と称さ
れることも多い。

【認知療法について】:
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=14199720&comm_id=1732153

話を戻すと…



[行動理論]:
不適切な行動や状態を維持・悪化させてしまうシステム
ができた理由は不適切な学習(または未学習)であるとし、
それらを改善するために別の内容を学習しようとする療法
全般を云う。

【〜問題行動をどうなくすか〜】

精神分析やロジャーズ派の考え方と違い、行動療法は
学習理論をベースに治療を考えています。人間の問題
行動は誤った学習から生じたものとみなしてその学習
を消去し正しい行動へ導くというのが行動療法の基本
的考え方です。そのため、他の学派のように個人の内
面を問題にするのではなく、問題となる行動や思考を
いかにしてなくすか、に焦点が置かれます。

では実際の治療方針は?
まず問題となる行動を分析することから始まります。
どのような刺激で問題行動が起こっているのか?
問題行動によってどのような結果が生み出されているのか?
などを分析し治療の方針を立てます。

【具体的な行動療法の中にはいろいろな技法があります】

行動分析学は、スキナー(B.F.Skinner)博士らが、
鳩やネズミを使った数多くの実験によって動物や人間
に共通する学習のメカニズムを解明し、その行動理論
の基礎を築きました。

?レスポンデント条件づけ:古典的条件づけともいう。

条件刺激(CS)の呈示後に無条件刺激(US)を対呈示する
ことにより条件反応(CR)を形成すること。
パブロフのイヌのベルに対する唾液分泌の例をあげると、
ベルの音が条件刺激、肉粉が無条件刺激(US)、ベルに対
してあたらしく形成される唾液分泌反応が条件反応(CR)
肉粉にたいして条件付けの前から存在した唾液分泌反応が
無条件反応(UR)である。古典的条件付けに用いられる反
応には、唾液分泌反応や皮膚抵抗の変化、内蔵反応などの
自律神経系の反応のほか、屈曲、瞬きなどの筋運動などが
ある。情動反応はこれらの複合として位置づけられる。

(1)系統的脱感作法;

  不安階層表を作成し、不安の軽いものからより重い場面
  に順に適用して、不安や恐怖を克服していきます。

参考:「条件刺激に無条件刺激を随伴させなければ、
   やがて条件反射は消去される」ということです。
   つまり、ベル音(条件刺激)に肉粉(無条件刺激)
   を随伴させて唾液反応が条件反応として条件づけ
   られた場合でも、ベル音ばかりで肉粉がなければ、
   やがてベル音(条件刺激)で唾液反応(条件反応)
   は起きなくなります。こえが消去の理論です。
   
   行動療法は、不安障害などの不安の反応も、学習
   された条件反応であると考えます。そこで条件刺
   激に対して、条件反応が起こらないように段階的
   に訓練するのが系統的脱感作法です。条件刺激の
   みの提示にして、不安や恐怖を起こす無条件刺激
   は除去します。これがレスポンデント条件づけの
   消去の手続きです。
   しかし、強く条件づけられた不安や恐怖の反応は、
   それだけでは消去されにくいのです。そこで拮抗
   条件づけが使われます。

   拮抗条件づけ:
   拮抗条件づけとは、不安や恐怖を引き起こす条件
   刺激に対して、相反する不安・恐怖とは相反する
   弛緩状態をあえて条件づけることです。これによ
   って条件反応の消去が促進されます。




(2)主張訓練法;
  
  対人場面で自分も相手も大切にする自己表現ができる
  ための訓練。主張反応(本当に云いたい事を主張させ
  る事で、不安を弱める事が出来る)を用いて、ロール
  プレイで練習する。



(3)嫌悪療法;
 
  不適応行動をとらせたり、イメージさせて、これと同時
  に嫌悪刺激を呈示し、不適応行動を消滅させていく療法。
  険悪刺激を用いて不適応行動の抑制を目指す。



?オペラント条件づけ:道具的条件付けともいう。

自発的に生起する行動の反応の頻度を随伴して与えられる
強化子によって操作すること。随伴する正負の強化子を様
々なスケジュールで与えたり除去し行動の頻度の変化を見
る。オペラント条件づけが対象とする行動は、動物のレバ
ー押しなど、古典的条件付けにおける唾液分泌のような無
条件の誘発刺激の存在は前提としない。オペラント条件づ
けの対象となる行動は一般には随意行動だが、バイオフィ
ードバックなどの手法を用いれば、非随意反応の頻度の強
化子によって操作も可能である。



(1)シェーピング法;

 一定の目標行動に至るまでの行動を順次遂行させて
 強化し、最終的に目標行動を獲得させます。
 反応を順次段階的にレベルUPさせながら学習させて
 いくことで目標となる新しい適応行動を形成(shapping)
 していく。



(2)トークン・エコノミー法;
 
 トークンとは一定の数に達すれば何らかの報酬と交換
 できる一種の代用貨幣です。ポイントを貯めて褒美と
 交換していく手法。これによって目標とする行動を、
 強化するメソッドシステム。


?知理論:

学習は環境に対する認知構造(ものの見方や考え方)の変容であるという理論です。

(1)モデリング法;

  他の行動の観察や模倣による新しい行動様式の獲得や
  反応パターンの変容手法。カッコイイモデルの歩き方
  を真似したりする事で新しい行動様式が自己変容する。

  





参考までに行動療法に関するキーパーソンを列記しておく。
重要人物  


○パブロフ(1849-1936) ロシアの生理学者。行動主義の基盤となる研究をしたが自身は行動主義には組さなかなかった。消化腺の研究で1904年ノーベル賞を受賞。唾液分泌の観察、測定の実験のなかで条件反射を発見。今日、古典的条件づけとよばれる実験手続きや、消去、般化、弁別、制止、自発回復などの現象を見いだし名づけた。また嫌悪刺激として電気ショックをもちいたイヌの弁別実験において行動の混乱が見られることをしめし、これを実験神経症とよんだ。ねばり強い実験家で、晩年には言語も高次の条件刺激とする説を展開した。





○ワトソン(1878-1958) 運動としての行動主義の創始者。1912年に行動主義を提唱し、心理学は公共的に観察可能な行動のみを対象とし、行動の予測と制御を目指すべきだとした。またヒトは生まれたときにはごく限られた運動反射と情動反射があるだけで、それ以外の成人の複雑な行動や情動はすべて環境の影響によるものと主張した。運動としての行動主義をもっとも先鋭な形で定式化した。具体的な研究としては、恐怖反応の古典的条件付けが知られている。





○トルーマン(1886-1959) 行動主義の立場から認知心理学へ接近した研究者。ワトソンの主張に共鳴し行動主義の立場から動物行動研究を始めた。しかし、潜在学習や迷路学習の転移などの実験を通じて、行動はたんなる刺激に対する反応や反応の強化だけではとらえられず、行動を理解するためには認知地図などの内的な過程の想定が必要であることを主張した。学習の理論家ハルとともに、刺激(S)と反応(R)の間の媒介変数の想定が必要であることを言った。





○スキナー(1904-1990)行動主義の完成者。ソーンダイクの試行錯誤学習、効果の法則をうけて、動物の随意的行動の学習に重点をおき、スキナー箱を考案し、オペラント(道具的)条件づけの実験手続きと強化スケジュール、シェイピングなどの基本的概念を確立した。オペラント条件づけの立場から、教育工学におけるスモールステップの即時フィードバックをもちいたティーチングマシンの考案など、応用的、社会的問題にも取り組んだ。言語行動についてもオペラント条件づけに基づく理論を提案した。 

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