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アートな生活コミュの「オフィーリア」の魅力

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ジョン・エバレット・ミレイ作 『オフィーリア』(1852年・テート蔵)(画像1)が来日中!!!

「ミレイ展」がいよいよ8月30日から渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで始まりましたね。

前回この絵を観たのはいつだったかはっきり憶えていませんが、久しぶりの再会。

なんだろう・・・著名なところでは夏目漱石を筆頭に、今なお多くの人々を魅了し続けるこの絵の魅力は?

テクニック? 構成? エロス? 静寂? 孤独?・・・

おそらく、それら全部!


今回、展覧会場ではこの「オフィーリア」についてビデオやパネルでいろいろ解説をしています。

興味深かったのは、モデルにまつわるエピソード。

モデルとなった「エリザベス・エレナ・ジダル」は、後にミレイと並び「ラファエル前派兄弟団」の代表画家であるダンテ・ゲイブリエル・ロセッティの妻となる人物。
ジダルは帽子店で働いていた時に、グループの画家の一人に声をかけられモデルを務めるようになり、画家たちのミューズ的な存在だったとのこと。

ミレイは「オフィーリア」のモデルとしてジダルにお湯をはった浴槽に入りポーズをとってもらうのだが、やがてお湯を温めるランプが消えてしまい、真冬だったためお湯はキンキンに冷えた水になってしまった。

ミレイは制作に熱中してしまい、ジダルはそんなミレイに言い出しにくかったようで、結局ジダルは制作終了後にひどい風邪をひいてしまい、ジダルの父親に訴えられそうになったとか。

なるほど、このオフィーリアの表情は寒さに凍えたかんじがうまくシーンとマッチしたのか、と妙に納得してしまいました。

ジダルはその後ロセッティのモデルとなり、やがて結婚。
しかし最初の子を死産してしまい、阿片チンキを大量に飲んで33歳という若さで亡くなったそう。

ミレイは「オフィーリア」制作時、きっとジダルに恋していたんだろうなって思いました。

そうじゃないとこんな魅力的な絵は描けないですよね。


10月26日までですので、みなさんも是非 「オフィーリア」になった『ジダル』に会いに行ってみてくださいね。


画像2: 「初めての説教」 1863年 ギルボート・アート・ギャラリー蔵
画像3: 「ハントリー侯爵夫人」 1870年

コメント(4)

「オフィーリア」はロンドンに来て初めて見て、ロンドンの美術館では最も好きな絵の一つです。というか、一番かも。初めて見た時は小さい絵なのに何か迫力のようなものを感じて、なんだかスゴイと思ったのを想い出します。他の絵も見てみたいのでなんとか行こうと企んでいる今日この頃です。他の二つの絵もステキですね。

キタさん

反応待っていました!
不思議とこの「オフィーリア」は、会うたびに違う印章が持てる魅力があると思います。
それだけ作者の強い思いが込められてるんでしょうね。

この他にもテートから何点も日本に出張に来ているので、もし行くなら来年になってからの方がいいかも。
実際に作品を見て、モデルのジダルも、ポーズをとっているうちに一種のトランス状態になっていたのかな〜と思いました。
演じているうちに、役に入り込んでしまうみたいな。
実際に歌も口ずさんでたんでしょうかね〜。

今回の作品リストは、ミレイの略歴や、こうした「オフィーリア」をめぐるエピソードなども紹介してあってよかったですね。
他の展覧会でも真似してほしいです。
EMAさん

さすが想像力豊かなEMAさんらしいコメント!

民間美術館ならではの発想なのかもですね。
民間も公立も競い合って、来場者を楽しませる工夫をもっとしてくれるとよいですね。

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