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ONE☆PEACEコミュのパラグアイ便り〜彼女たちの世界

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お久しぶりです。
いまはパラグアイで生活しています。
お世話になっている先輩の言葉に感動したので、ワンピースの皆さんにもシェアしたくなりました。

以下、もし興味があったらどうぞ。

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色々な事情が重なり、

今私は15歳(高校生)と11歳(小学生)の女の子と3人暮らしをしている。

私が働いている間、彼女たちは家の中で掃除・洗濯・昼食の準備をしてくれている。

そして普段は午後から学校へ行くのだが、今は夏休み中のため行っていない。

今日の午前中、彼女たちは世界地図を描いていたらしく、

昼食時に「ねえ、見てみて〜」と披露してくれた。

(パラグアイでは昼食は一旦自宅へ戻って摂るのが一般的。)

大きな1つの丸円(地球)が書かれた内側は線で7分されており、

それぞれが1つの国を示しているらしい。

7つの陣地の中には

エクアドル・コロンビア・ブラジル・チリ・パラグアイ・日本・イタリアと書かれていた。

そしてパラグアイの中には、ブエノスアイレス(アルゼンチン首都)が書かれていて

エンカルナシオン(パラグアイ大都市)はブラジルの中に書かれている。

…彼女たちの世界に存在する国・地域はこれだけだ。

・自分たちの家、教会、学校、スーパーのあるこの街が、イコール自分の国(パラグアイ)。

ブエノスアイレスは親戚が働いている街だからパラグアイのどこかにあると思っていた。

エンカルナシオンはリオのカーニバルをやっている街だからブラジルにあると思っていた。

・日本は一緒に暮らしているイズミの故郷。

・エクアドル・コロンビア・ブラジルはパラグアイとよくサッカー試合をやってる国。

・チリはこの前イズミが旅行しに行ってた国。

・イタリアはこの間高校の授業で習った国…。

以上!!!と。

なんだか子供たちの説明を聞きながら絵を眺めていたら、

思わず泣きそうになってしまった。

そして、いっぱい、いっぱい色んなことを思った。

私の15歳の頃の記憶…

パラグアイの教育、日本の教育…

彼女たちにとっての世界、私にとっての世界…

その中で一つだけ言うとしたら、

なんだかんだ言いつつも

私は日本に生まれてたくさんの情報と、様々な経験の機会を

小さい頃から享受してきたって事だ。

その媒介となったのは

学校・家族(親)・習い事・本・テレビ・インターネットなどなど。

たくさんの情報は、考え方に幅を持たせ、

色々な経験を通じた学習は、人々の視野を広げていると思う。

そして、これらの事は人生における活動の選択肢を広げる糧になっているって思う。

…それが全ての人にとって幸せな事なのかはこちらに来てから、

正直よく分からなくなってきてしまったけど。

しかし、少なくとも私にとっては、

それが出来る日本に生まれた事はすごく幸運で、恵まれた事だと感じている。

だから、同じような機会が全ての人に平等に行きわたる事を望んでいる派だ。

でもそれは言わずもがな、実現されていない。

ちなみに私が今、住んでいる街の学校はと言うと、

長期休みが年間5〜6か月弱あって、学校は週5日半日授業(4時間程)。

雨が降ったり、ストライキがあると休校になる学校生活の中で

得られる情報・経験出来る事は限られている。

ましてや家の中にはテレビも本もインターネットない、親も側にいない。

毎日を家の中で過ごし、家事をこなす彼女たちにとって

外の世界で起こっている事を知る情報源は、

今や一緒に住む私と、たまに子供たちの様子を見に来る親戚とのおしゃべりだけだ。

もちろん、

外の世界の事なんて知らなくったって、勉強しなくたって生きていける。

彼女たちは子供ながら立派に家事をこなし、そしていつも楽しそうに生活している。

はたから見れば幸せそうな姉妹で、パラグアイではよく見られる風景だ。

でも彼女たちの偏った考えに触れたとき、

熱のある病人の体を薄着にして、

団扇や氷で一生懸命冷やしていたとき、

彼女たちの国であるパラグアイの話を聞きたがったとき、

掛け算を知らず、膨大な時間をかけて5+5+5+5+5+5を計算しているとき(しかも合ってない)…

今日みたいな出来事があったとき、

私はいつもすごく悲しい気持ちになってしまう。

生まれた場所の違いだけで、彼女たちと、私が享受しているものとの差がありすぎて。

でもこの気持ちだって先進国側の何とかしてあげたいという勝手な想いなのかもしれない。。。

悲しくなってしまった私の隣で、

彼女たちは、ブラジルはね〜チリはねー…と、

知っている限りの情報交換をしながら楽しそうに笑っているから。

そう、これが彼女たちにとっての日常であり、セカイ。

この笑顔にとまどい、ときに私は何をすべきなのか分からなくなる。

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