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万葉集コミュの万葉集 81・82

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81;作者:長田王,伊勢,三重,御井,土地讃美,和銅,枕詞

[題詞]和銅五年壬子夏四月遣長田王于伊勢齊宮時山邊御井<作>歌
   (長田王を伊勢の斎宮に遣はす時、山辺(やまのへ)の御井(みゐ)にして作る歌)

山邊乃  御井乎見我弖利  神風乃  伊勢處女等  相見鶴鴨

やまのへの みゐをみがてり [かむかぜの] いせをとめども あひみつるかも

山辺の 御井を見がてり 神風の 伊勢娘子ども あひ見つるかも
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山邊乃ーやまのへのー山辺のー所在不詳。  
御井乎見我弖利ーみゐをみがてりー御井を見がてりー聖泉を見るついでに 
神風乃ーかむかぜのー神風のー枕詞(伊勢)。 
伊勢處女等ーいせをとめどもー伊勢娘子どもー伊勢の乙女たちと  
相見鶴鴨ーあひみつるかもーあひ見つるかもー相い見つめ合う
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
山辺の聖泉を見るついでに

伊勢の斎宮たちに

逢うことができたよ


伊勢の斎宮に行ったついでに

山辺の聖泉を見に立ち寄り

そこの少女たちにも逢うことができたよ
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長田王 おさだのおおきみ(ながたの-) 〜天平九(737)
和銅四年(711)、正五位下。同五年四月、伊勢斎宮へ派遣される(万葉巻一)。同八年、正五位上。霊亀二年(716)、従四位上近江守。神亀六年(729)、正四位下衛門督。天平四年(732)、摂津大夫。同六年二月、朱雀門前における歌垣で頭を務める。同九年六月、卒去。万葉集に六首、また『歌経標式』に一首みえる。
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<伊勢の歌>

神風の 伊勢の國にも あらましを なにしか来けむ 君もあらなくに(巻二ー一六三)

見るまくほり 吾がする君も あらなくに 何しか来けむ 馬疲るるに(巻二ー一六四)

吾が背子を 大和へやると さ夜更けて 暁露に 吾が立ちぬれし(巻二ー一〇五)

伊勢の海の 沖つ白浪 花にもが つつみて妹が 家苞にせむ(巻三ー三〇六)

伊勢の海の 磯もとどろに よする浪 かしこき人に 恋ひわたるかも(巻四ー六〇〇)

伊勢の海人の 朝な夕なに 潜くとふ 鰒の貝の 片思ひにして(巻十一ー二七九八)


伊勢の海を詠む場合、一般の海と同様、白浪の寄せる風景美としてとらえるのと、真珠貝にこと寄せて恋歌にするのと、二通りあるように思われる。
 大和朝廷以後奈良盆地に住む者にとって、海はあこがれの地であったろう。徒歩で三、四日の行程を要してもここに来るのは、神宿る国、「神風の」伊勢であり、南国の明るさ、穏やかさが海浜にあったからであろう。今では白砂青松の自然海岸は少なくってしまったが、当時は太古に変わらぬ清らかな浜辺が展望できたにちがいない。伊勢神宮参拝という信仰は、伊勢の海を眺めることによっていっそう深く心に沁みていったのではあるまいか。高野山という山岳信仰は仏教の修行的要素が強くここ伊勢は神道の穏和さのあふれる海浜に隣接している。
 五十鈴川の清冽さは昔も今も変わらない。杉木立はますます神韻を増し、参拝者の心を洗ってくれる。伊勢神宮がはたして西暦紀元とほぼ同じ二千年前に創設されたかどうかは知らない。万葉の時代、今から千二、三百年前には確かにあったし、式年遷宮の第一回は天武天皇が制定し、持統天皇から始まったと言われる。戦国時代に一時中断はあったが、二十年毎に造り変えられ、平成五年十月第六十一回式年遷宮はあった。今から四年前のものだから新築の匂いがまだ漂っている。内宮に昇殿参拝お神楽を観て日本の伝統文化のゆかしさに触れることができて、還暦参拝のいい記念となった。



[三十万人の雅舟歳時記 ]より抜粋転載。
http://blogs.yahoo.co.jp/masazumi_kenmochi/21667625.html


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82;作者:長田王,伊勢,三重,御井,古歌,転用,和銅,枕詞

[題詞](和銅五年壬子夏四月遣長田王于伊勢齊宮時山邊御井<作>歌)

浦佐夫流  情佐麻<祢>之  久堅乃  天之四具礼能  流相見者

うらさぶる こころさまねし ひさかたの あめのしぐれの ながらふみれば

うらさぶる 心さまねし ひさかたの 天のしぐれの 流らふ見れば
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浦佐夫流ーうらさぶるー侘しい 
情佐麻<祢>之ーこころさまねしー心さまねしー心を満たすことだ、、「さまねし」は「度重なる」の意。  
久堅乃ーひさかたのー枕詞。 
天之四具礼能ーあめのしぐれのー天のしぐれのー天から時雨が  
流相見者ーながらふみればー流らふ見ればー降り続くのを見ると
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侘しいさが心を満たすことだ

天から時雨が降り続くのを見ていると

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