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看護過程コミュの新型インフルエンザウイルスとは??

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前回の続きです。
 新型インフルエンザウイルスとは?について説明をする前に、ウイルスと細菌との決定的な違いについて簡単に説明します。
   
≪ウイルス≫
 遺伝子核酸として、DNA(デオキシリボ核酸)とRNA(リボ核酸) のどちらかしか持っていません。また、ウイルス自身の構成要素であるタンパク質を合成する機能も、エネルギー産生系も持っていません。
 ⇒ウイルスは、宿主細胞に侵入をして、その細胞のタンパク質合成系、エネルギー産生系を借用することにより、宿主細胞を介してウイルス自身を複製させています。
     
 ≪細菌≫
 単細胞であり、独立した原核生物であります。染色体遺伝子としてのDNAを持ち、その遺伝情報に基づいてタンパク合成系、また、すべての生体反応に必要なエネルギー産生系を備えており、外部から必要な栄養源を与えれば、自己増殖が可能です。

 <インフルンザウイルスの構造>
 ・オルソミクソウイルス科(A型、B型、C型、トゴトウイルス、アイサウイルス)
     
 ・インフルエンザウイルスには、A型、B型、C型の3種類があります。

 ・遺伝子は、RNAによって構成されています。(DNAウイルスに比べて、複製のときに遺伝子の読み間違えが起こりやすい⇒非常に変異が起こりやすい。)
     
 ・インフルエンザウイルスは、エンベロープと呼ばれる脂質二重層に包まれており、エンベロープの表面にはHA(ヘマグルチニン:赤血球凝集素)とNA(ノイラミニダーゼ)の二種類の糖タンパク質が、スパイク状の構造をしています。HAには16の亜型(H1〜H16)、NAには9の亜型(N1〜N9)に分けられます。例A/H1N1とは、A型インフルエンザでHA亜型は1型でNA亜型が1型という意味です。
 インフルエンザウイルスの構造模式図
   (http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/influenz/influQA01.html)→Q1をクリックをしてください。
  
   
  
 新型インフルエンザウイルスはどのように出現するのか?
  インフルエンザウイルスには、「シフト(antigenic sift:抗原不連続性変異)」、「ドリフト(antigenic drift:抗原連続性変異)」の二つの仕組みを使って、自らの抗原性を変化しています。
   
 シフト⇒新型インフルエンザウイルスが生み出される。
     ・遺伝子再集合の仕組みを利用して、ウイルスが、今までに流行していたHA亜型とNA亜型とは異なる亜型を獲得すること。
   
 ドリフト⇒季節性のインフルエンザウイルスが生み出される。
     ・HAまたはNA上のアミノ酸配列に変化が起こること。

 ※インフルエンザウイルスは、毎年少しずつ変化(抗原連続性変異)をしており、数年〜数十年かおきに(抗原不連続変異)をして、新型インフルエンザウイルスが生み出されます。

☆「鳥インフルエンザウイルスの変化によって、ヒト新型インフルエンザが出現したことが科学的に検証されています。」(『感染症は世界史を動かす』岡田晴恵、ちくま新書、2006年) 

《参考文献・資料》
 ・井上栄 『感染症』中公新書 2006年
 ・岡田晴恵、田代眞人『感染症とたたかう ―インフルエンザとSARS―』岩波新書2004年
 ・岡田晴恵 『感染症は世界史を動かす』ちくま新書 2006年
 ・山本太郎『新型インフルエンザ 世界がふるえる日』岩波新書 2006年
 ・河岡義裕『インフルエンザ危機』集英社新書 2005年
 ・東京都立衛生研究所 微生物部 ウイルス研究科 

 みんさんにお聞きしたいことがあります。みなさんが働かれている医療現場では、さまざま方法で新興感染症、再興感染症に対する情報交換、情報提供が行われていると思います。
そこで、医療現場では、どのような方法で相互に情報提供、情報交換が行われているか、などのお話を聞かせてください。

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