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賢者の会コミュの海外記事 4月12日〜4月17日

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*軽量ノートパソコンの素晴らしさ――Fujitsu LightBook Q2010評 (FT 4/13/07)
*アップル、次期OSの発売を4ヶ月遅らせる (NYT 4/13/07)
*HPとViaが、低電力型PC発売へ (FT 4/13/07)
*サムスンの1-3月期の純益15%減少 (WSJ 4/13/07)
*富士通が利益予想を上方修正、Sunと共同で開発したサーバラインを発表(WSAAJ 4/17/07)
*Sunと富士通が、両社が共同で開発したSparcサーバを発表へ(NYT/News.com 4/17/07)
*Yahooが、新聞社とのオンライン広告提携を拡大(FT 4/16/07)
*VMwareソフトが好調で、EMCが第1四半期に15%の増益(WSJ 4/17/07)
*Intelがチップにさらなる機能を追加(WSJ 4/17/07)
*IBMが、3-D チップを開発する新しい技術を発表(WSJ 4/12/07)
*IBMが飛躍的な技術を発表(NYT/News.com 4/12/07)―複数のチップを接続して帯域を改善―
*Googleが、音声検索技術を試験的に提供(WSJ 4/12/07)
*ラストベルト(Rust Belt)地域にもやってきたスパコン(BW 4/12/07)


New York Times
2007年4月13日
アップル、次期OSの発売を4ヶ月遅らせる

木曜日(12日)コンピュータ・消費者家電メーカのアップルは、同社の主要製品である
マッキントッシュOSXの新バージョンの発売が、品質問題が理由で最大4ヶ月遅れると述
べた。
同社はこれまで、このプログラムは春に発売されるとしてきた。
アップルらしからぬスケジュール遅延は、これまで同社がVistaの完成に手間取ってい
るマイクロソフトを笑いものにしてきただけあって、非常にみっともない出来事だ。
マイクロソフトは、技術とセキュリティ問題を乗り越えるためにプロジェクトをやり直
し、今年の1月に――予定から約2年遅れで――やっとVistaの消費者向けバージョンを
出荷した。1月の発売以来、ソフトウエアの批評家たちからの評価は、まあまあという
ものか否定的なものだ。
プレスリリースで、アップルは、同社がソフト開発業者にテストバーションを提供する
のは6月初旬に行なわれるWorldwide Developers Conferenceにおいてであり、最終的な
ソフトの出荷は10月になるだろう、と述べた。
この文書で、同社は、プログラマーをiPhoneの開発というチャレンジに振り向ける必要
を理由にしており、同社はiPhoneの出荷時期については「6月後半」に変更はないとし
ている。
アップルのCEO、Steven P. Jobsは、昨年の6月にWorldwide Developer Conferenceでこ
のプログラムLeopardを最初に発表して以来、それに含まれている新しい機能をプロモ
ートしてきた。
Leopardは、洗練されたデータのバックアップ機能、改善されたグラフィックス、そし
ていくつかのユーザコントロール機能など、消費者志向の機能が含まれているとされる

Mr. Jobsはさらに、プログラムには「秘密」機能があり、その内容は発売近くに明らか
にすると述べてきた。
これまで、アップルはMr. Jobsの指導の元で、Mr. Jobsが経営してきたNext社OSのMaci
ntoshへの融合、そしてPower PCからインテルのマイクロプロセッサへのシフトなどと
いった、幾つかの技術的な過渡期を比較的無難に乗り越えてきた。
発表後のアップルの株価は、営業時間後取引で1.71ドル下がり、90.48ドルとなった。
OSの遅延は、アップルにとって今年2番目のミスだ。同社は、ビデオシステムAppleTVを
2月に出荷するとしていたが、発売されたのは3月21日だった。


Wall Street Journal
2007年4月13日
サムスンの1-3月期の純益15%減少

最大の理由は、デジタルカメラ、音楽プレイヤ、そしてそのほかの小型デジタル家電製品の、ポータブル
データストレージに使われているフラッシュメモリチップ価格がほぼ50%近く急落した
ことだ。
同社にとっての救いは携帯端末部門で、営業利益率が13%だった。これは不況に陥った
2005年の第3四半期以来最も高い数字だ。サムソンは、1-3月期に合計3480万台の携帯端
末を出荷したと述べたが、これは前年同期比で2900万台多い。同社は年度末までの販売
目標を1億3300万台としている。薄型TVの売上も好調だった。
量と売上の両方で世界最大のメモリチップメーカであるサムスンは、チップ部門に大き
く依存している。数年の間、同社はデジタル音楽プレイヤなどに使われているいわゆる
NANDフラッシュメモリチップスから大きな利益を得ていた。
しかし、半導体の価格は年毎に半分になっていった。そして、1-3月期には、NANDの価
格が、世界中で製造量が増えたことから減少した。サムスンの1-3月期の半導体の営業
利益率は12%で、前年同期の26%と比べて激減。ではあるが、サムスンの経営陣は、フ
ラッシュメモリ価格は、消費者が家電製品を再び購入するようになる今年の後半には安
定するだろう、と述べた。
サムソンは業績を韓国の会計基準に従って発表したが、それでは国内の営業業績しか必
要としない。したがって、主として中国、メキシコ、その他の国で製造されているテレ
ビのような同社の他の有名ブランドの様子はわかりにくい。
同社の海外活動からの利益は、同社のクレジットカードや家電以外の子会社の業績と一
緒に、非営業利益のカテゴリーに入っている。こういった非営業利益は、前年同期比で
約2倍の4200億ウォンに増えたが、サムスンの重役はサムスン・ブランド製品が好調だ
った点を理由としてあげた。


WSAAJ
2007年4月17日

富士通が利益予想を上方修正、Sunと共同で開発したサーバラインを発表

富士通は、ファナック株の一部売却により特別利益を計上するという理由で、2007年3
月期の利益予想を上方修正した。
コンピュータ、ソフトおよびネットワーク製品のメーカである富士通(本社東京)は、
連結最終利益予想を従来の800億円から1020億円(8億5190万ドル)に上方修正した。こ
れにより、過去最高だった1984年の利益890億円は更新される。
富士通は3月20日、同社の財務状況を強化するため、ファクトリーオートメーションシ
ステムおよび産業ロボットメーカであるファナックの株式を665万株売却した。富士通
は、ファナックの発行済み株式の5%にあたる1198万株を今でも保有している。
富士通は、ファナック株の売却により、700億円の特別利益を計上することとなったが
、光通信ネットワーク事業の固定資産の償却で特別損失が発生するため、上方修正の幅
は抑えられた形となった。
これとは別に、売上高増大の動きとして、富士通とSun Microsystems Inc.は、両社が
共同で開発したサーバコンピュータライン6モデルを発表した。
これらのサーバは、SunのSparcチップ設計とSolaris基本ソフトに対応したマシンを共
同で開発するために両社が2004年に結んだ契約の成果である。
16日に発表されたサーバのうち、ローエンドのモデルは、Sunが開発したプロセッサを
搭載し、ミッドレンジおよびハイエンドのモデルは、富士通が開発したSparcプロセッ
サを搭載する予定。両社は、各ブランドで同一のサーバを販売していく。
Sunは最近、第2四半期に利益を計上し、1月に好転の明るい兆しを見せた。Sunが黒字
に転換したのは2005年半ば以来、初めてのことだ。Sunが過去数か月にわたってリリー
スした一連の新製品が好調だったこともまた、好転に貢献した。富士通とSunによると
、新しいサーバは、メインフレームコンピュータが持つ機能—-例えばダウンタイ
ムがないことなど--をより低価格で顧客に提供する。


NYT/News.com
2007年4月17日

Sunと富士通が、両社が共同で開発したSparcサーバを発表へ

Sun Microsystemsと富士通は、Sparcプロセッサラインの存続および活性化を目指して3
年前に提携したが、この提携から生まれた最初のサーバが今月登場する。
このサーバ、Sparc Enterprise Serverは基本的には、富士通とSunが共同で開発したも
ので、富士通製デュアルコアSparc64 VI“Olympus”と、Sunの基本ソフトSolarisを搭
載している。価格は、4プロセッサを搭載したM4000 の場合、約5万ドルから、64プロセ
ッサ搭載のM9000の場合、数百万ドルとなっている。
3年前にSunと富士通が提携したときは、Sparcチップファミリが不振で、Sunは、ドット
コム全盛期に享受したような人気を取り戻すことができないでいた。Sunとは対照的に
、競合他社は好調だった。IBMのPowerプロセッサラインは、ハイエンドサーバでシェア
を拡大し始め、x86プロセッサ--IntelのXeonやAdvanced Micro Devices(AMD)のOpter
on--も、ローエンドで築いた牙城を足がかりとして成長を続けていた。
Sunは当時、同社のUltraSparcモデルを抜本的に刷新する必要があるという結論に達し
たため、UltraSparc Vの開発を中止して、多数のプロセッシングエンジン(コア)をひ
とつのチップ上に搭載するデザインをAfara Websystemsから入手し利用した。しかし、
Sparcには明確な将来が必要だった。この点、富士通のデュアルスレッド型チップ、Spa
rc64 VI“Olympus”はぴったりだった。そこで、両社は当時Advanced Product
Line(APL)と呼ばれていた製品の開発に共同で取り組んできたが、このたび、Sparc
Enterprise Serverラインという新しい名前に変更した。
Sunのサーバ担当EVPであるJohn Fowler氏と、富士通の代表取締役副社長である伊東千
秋氏は、ニューヨークで17日にこの新しいサーバを発表する予定だ。2004年に発表され
た最初の計画では、2006年半ばに出荷する予定だったが、出荷は2007年に延びた。Sun
は2月、上期に出荷すると言った。
SunのSparc Enterprise Server担当マーケティングディレクタであるAlison
Harapat氏によると、Sparc Enterprise Serverは、UltraSparc IV+搭載サーバに比べて性能が約5
0%向上しているという。このプロセッサを後に、クアッドコアモデルのSparc64
VIIにアップグレードすることも可能だ。Sparc64Vや VIと同様に、VII上の各コアは、スレッ
ドと呼ばれる命令シーケンスをふたつ、同時に処理することができ、富士通のメインフ
レームラインから派生した高信頼性機能も装備している。
Sparc Enterprise Serverに関する今回の提携は、ふたつのサーバを主軸にしている。O
lympusベースのシステムと、富士通が販売するSunのNiagaraベースのT1000とT2000だ。
Fujitsu Computer Systemsのサーバ製品マーケティング担当シニア・ディレクタ、Grah
am Kelley氏は、「これらの製品で幾らかシェアが拡大できるよう、期待している。標
的は、HPとIBMだ」と語った。
両社は、Olympusベースのサーバを5モデル発表する予定だ。4プロセッサ搭載のM4000、
8プロセッサ搭載のM5000、16プロセッサ搭載のM8000、M9000-32(32プロセッサ搭載)
とM9000-64(64プロセッサ搭載)だ。Harapat氏によると、ハイエンドおよびローエンド
向けのシステムは4月に、ミッドレンジ向けのシステムは5月初めに出荷される予定。
これらのサーバをパーティションに分割して、パーティションごとに別のOSを使うこと
も可能だ。最小のパーティションは、最低1プロセッサを使うというもので、顧客はこ
れまで複数の小型サーバが処理していたタスクを、少数の大型サーバに統合できるよう
になる。ただし、顧客の10%以上が、トップエンドのサーバでひとつの基本ソフトを稼
動させたいと考えているとHarapat氏は語った。
新しいサーバは、Sunの新しいSolaris 10のみで稼動する。Solaris 8やSolaris 9を用
いている顧客のために、Sunは1.95GHzと2.1GHzのプロセッサを搭載した高速システムUl
traSparc IV+を最近リリースした。


FT
2007年4月16日

Yahooが、新聞社とのオンライン広告提携を拡大

Googleとオンライン広告で争奪戦を繰り広げているYahooは16日、新聞社との提携を拡
大して、提携先を12社に増やすと発表した。
提携先には、Hearst Communications、MediaNews Group、Cox Newspapers、McClatchy
なども含まれている。提携に基づき、これらの企業は昨年11月に結んだYahooとの求人
広告配信を拡大し、共通のオンライン広告プラットフォームの活用、広告枠の共同販売
、各社コンテンツの配信を行なう。
Dallas Morning Newsなどが傘下のメディア企業、Belo Corp.のCEOを務めるRobert
Decherd氏は、大半の提携先による広告収入は、現在提供している求人広告Yahoo!
HotJobsを上回るとの見通しを示したが、具体的な数字や予測は明らかにしなかった。
11月以来、McClatchyをはじめとする5社がYahooとの提携に加わっており、現在では全
米44州で合計264紙を発行している12の新聞社が、参加している。このニュースは先週
、McClatchyが、Tribune GroupおよびGannett主導の提携から、規模のより大きなYahoo
との提携に乗り換えることを決定した際に明らかになった。McClatchyは引き続き、Tri
bune、Gannettとともに転職サイトCareerBuilder.comに出資し、HotJobsの求人広告に
は参加しない。
Yahooとの提携により、「新聞業界初の本格的な総合オンライン広告ネットワーク」が
創造された、とDecherd氏は述べた。
また、McClatchyのCEO、Gary Pruitt氏は、近い将来、ほかの新聞社もこの提携に加わ
るだろうと述べた。
新聞社は各社のサイトで、Yahooの有料検索技術を利用して広告収入の増加を狙うほか
、Yahooのサイトで新聞社各社のコンテンツを表示する。


WSJ
2007年4月17日

Intelがチップにさらなる機能を追加

コンピュータの演算エンジンの役割を果たすチップで知られるIntelは、同じシリコン
上にその他の機能を果たすサーキットを追加する方針だ。これには、コンピューティン
グ性能を高速化する専門チップを活用する新しい方法も含まれている。
Intelが2007年後半に採用する次世代製造技術は、回路幅がIntelの現行チップに比べて
3分の1狭い45ナノメートル(1ナノメートルは1メートルの10億分の1)プロセス回路
を生み出す。
Intelの幹部は17日、北京で開催される技術フォーラムにおいてこの新しいプロセスの
詳細性能について説明する。この中には、2008年に製造する予定の多機能チップ2種も
含まれている。
Intelの広報担当者Bill Kircos氏によると、そのうちのひとつ、Tolapai(開発コード
名)は、産業コントロールシステムや企業が特殊用途に使うハンドヘルドコンピュータ
など向けに開発された。このチップは、普通は同様のアプリケーションに必要とされる
4基のチップに比べて、スペースが35〜45%節約でき、しかも消費電力が約20%節約でき
るという。
もうひとつは、「システムオンチップ」と呼ばれる製品(正式な名称はまだ決定してい
ない)で、これはテレビのセットトップボックスやメディアプレイヤ、その他消費者向
け製品での使用を目的としている。Kircos氏によると、このチップには、グラフィック
スや、オーディオおよびビデオプロセッシング向けの専門回路も含まれている。
Intelは、最初は新市場に狙いを定めているが、多機能チップは最終的には同社の主眼
であるコンピュータにも搭載される見通しだという。多機能チップは、Intel製マイク
ロプロセッサと特殊用途回路との対話を助ける新技術、QuickAssistも利用している。
特殊用途のサーキットは、近くにあるチップ上あるいは同じシリコン上に搭載されてい
る。
この方式は幾つかの点で、AMDのTorrenzaと似ている。AMDはTorrenzaというイニシアテ
ィブの下で、同社製Opteronマイクロプロセッサと協業するチップを製造するよう、他
社に働きかけている。両社の幹部によると、この特殊目的回路は、情報の暗号化により
盗聴を防いだり、通信トラフィックの分析によりハッカー攻撃から身を守ったりするタ
スクを大いにスピードアップする。
AMDのSVPを務めるMarty Seyer氏は、アクセラレータチップの中には、一部のタスクで
同社のマイクロプロセッサの20倍の性能向上を実現したものもあると述べた。チップ回
路の小型化では、IntelのほうがAMDより進んでいるが、Torrenzaは、AMDが2003年にOpt
eronに導入した通信技術のおかげで、IntelのQcuickAssistを追い越して幸先の良いス
タートを切った、とSeyer氏は主張している。
AMDは昨年のATI Technologies Inc.の買収成果である。同社は、Fusionというプロジェ
クトを通じて、2009年から自社チップに特殊グラフィックス回路を追加していく。


NYT/News.com
2007年4月12日

IBMが飛躍的な技術を発表
―複数のチップを接続して帯域を改善―

IBMはチップ同士を比較的新しい方法で接続して、チップの性能を高めるとともに消費
電力を削減する予定だ。
「スルーシリコンバイアス(TSV)」と呼ばれるこの技術は、さまざまな部品――例え
ばプロセッサやメモリなど――あるいは2つのチップ内部にある2つのコアを微少ワイ
ヤで接続して、データを移動させるというものだ。現在、チップはたいてい「バス」と
呼ばれるチャネルを通じて転送されているが、バスにワイヤが搭載されているため負担
がかかり易い。TSVを使えば、1秒あたりの転送データ量がずっと多くなり、しかも消
費電力を節約することができる。
TSVの開発に最初に取り組んだのはIBMではないが、最初に商業化するのはIBMになりそ
うだ。IBMは、TSVを使って製造した通信チップのサンプル出荷を今年後半に開始する計
画で、商用生産を2008年に予定している。TSVによって、IBMお気に入りのシリコンゲル
マニウムチップの消費電力は約40%削減される。これらのチップの場合、各チップに複
数の小さな穴をあけて、この穴をタングステンで満たしてTSVを作り出す。
今から3〜5年後には、TSVがメモリとパワープロセッサを直接接続する方法として使わ
れるようになっているかもしれない。そうなれば、メモリコントローラと呼ばれる別の
部品を使う必要がなくなる。その結果、TSVによって性能はおよそ10%向上し、消費電
力もおよそ20%削減する。IBMでは、このチップを同社のスパコンBlueGeneに搭載でき
ればと考えている。
TSVを適用すれば、チップは垂直に積み上げられるため、マザーボードのスペースを節
約することができる。現在、数社のチップメーカが垂直方向に重ねたチップをパッケー
ジにしているが、これらのチップは普通、バスを通じてワイヤリングを行なっている。
したがって、スペースを節約することができても、帯域幅のメリットを十分に活かすこ
とができない。バスポートは普通、チップの側面にあるが、TSVは、比較的スペースに
余裕があるチップの下面あるいは上面から突き出して、シリコンを突き抜ける。
TSVを使って複数のチップをパッケージすれば、チップを販売する方法も変わるかもし
れない。コンピュータメーカは、異なる企業からプロセッサやメモリ、あるいはさまざ
まな通信チップを購入しなくてもよくなり、配線済みの総合的なパッケージを買えるよ
うになるだろう。そうなれば、IBMやIntelなどの企業は、先進の自社半導体を予めパッ
ケージに組んでおくことができるようになるので、標準タイプのメモリをふたたび販売
するだろう。
チップの相互接続やパッケージングは近年、革新の温床となっているが、それは設計者
が、大幅な性能改善が実現する分野のひとつとみなしているからだ。例えば、SanDisk
に買収された新興企業Matrix Semiconductorは、3Dメモリチップを製造する方法を考
案しており、Sun MicrosystemsもProximity Communication(接触通信)に取り組んで
いる。Proximity Communicationは、チップを近くに集めることによって、チップ間の
対話を促進する方式だ。
一方、RambusはLokiという、半導体同士を接続する相互接続技術を誇示している。この
技術は、1ギガビットあたり2.2mWの低消費電力で毎秒6.25ギガビットの情報を転送する

Intelは2005年からTSVの開発に取り組んでおり、昨年の開発者フォーラムで、複数のメ
モリチップを異なるプロセッサコアと接続した、TSVを使った80コア方式チップを披露
した。
IntelはTSVを商業化する方法については、まだ明確にしておらず、TSVを量産に持って
いくにはかなりのリサーチが必要だと述べた。問題のひとつは、このプロセッサがメモ
リに比べて放出する熱が多いことだ。複数のプロセッサをひとつのパッケージに組み合
わせると、複雑な熱管理が必要になる。
IBMはアプリケーションのおかげもあって、Intelを大きく引き離した。プロセッサとメ
モリとの接続は、TSVを使って通信チップのノイズを低減するより遥かに手強い課題で
ある。


WSJ
2007年4月12日

Googleが、音声検索技術を試験的に提供

Googleは、音声を入力して検索を行なう技術に関しては、Microsoftなどに先行してい
るようだ。同社の音声ベースの検索技術は、従来の電話番号案内サービスに対抗するも
ので、携帯電話利用者に新しいメリットをもたらしてくれる。
Googleは先週、Google Voice Local Search」と呼ばれる無料サービスを試験的に開始
した。この実験では、ユーザーが音声認識技術を使って、1-800-GOOG-411に電話をかけ
ると、特定の都市にあるビジネスの検索が可能になる。
この数週間前には、MicrosoftがTellme Networksという企業を買収すると発表した。情
報筋によると、買収金額は8億ドルだという。 非公開企業であるTellme Networksは、
音声認識技術とインターネットとの橋渡しをするサービスを専業とし、すでにAT&TとVe
rizon Wireless(Verizon CommunicationsとVodafone Group PLCの合弁会社)に自動電
話番号案内サービスを提供している。
Yahooも近々、このレースに加わりそうだ。Yahooは主に、携帯電話向け広告を販売でき
るという大きな市場チャンスと、この市場がGoogleにまだ支配されていない(Googleは
コンピュータ検索市場を制覇している)という事実に引き付けられている。
Yahooは1月に、oneSearchという携帯電話検索サービスを開始した。このサービスの場
合、携帯電話のブラウザにクエリをタイプするか、あるいはテキストメッセージを送ら
ねばならないが、Yahooの幹部によると、音声クエリもいずれオプションとして提供す
る可能性があるという。
Googleが試験中のサービスは、インターネットのように、探しているビジネスの名前が
わからなくても利用が可能だ。「喫茶店」というふうに、業種を指定したり、交差地点
や郵便番号を指定したりすれば、検索を行なえる。すると、このカテゴリーに当てはま
るビジネスを幾つか読み上げてくれる。
検索は、他の情報と組み合わることによっても改善できる。 Verizonは、新興企業Medi
o Systems Inc.の技術を使って、着信メロディや試合、買いたい品物などを音声で読み
上げられるようにしている。
Microsoftでは、携帯検索のほかにも、Tellmeの技術を使って、コンピュータやハンド
ヘルド機器などの多くの製品に音声入力機能を追加する計画だ。

 
BW
2007年4月12日

ラストベルト(Rust Belt)地域にもやってきたスパコン

古参の製造企業は、高性能コンピューティングが競争力を強化したり、まったく新しい
収入源をもたらしてくれることに気づき始めている。
経済開発の専門家は、ラストベルト地域(重工業地帯)を復興させ米国の競争力を増進
させるものとして、この傾向を歓迎している。
大手メーカの需要は、スパコンを技術業界内で最も活気のある市場のひとつに育てあげ
るのに役立った。技術市場調査会社IDCによると、ハードの世界売上高は昨年9.4%増え
て100億ドルに達した。ソフトやストレージ、その他関連分野を含めると、この市場の
規模は400億ドルにのぼる可能性がある、と市場調査会社Tabor Researchは推定してい
る。
ここ数年で、クラスターに接続される既成コンピュータの利用は増え、このタイプのコ
ンピューティングの価格性能比は10倍以上に増えた。その結果、石油探査、自動車衝突
テストシミュレーション、および液体力学テストなどの商業用途にもスパコンを
利用し易くなった。
しかし、スパコンをもっと多くのメーカに浸透させるには、スパコンの価格がもっと下
がり、もっと普及する必要がある。業界擁護団体「競争審議会」によると、スパコンを
使いそうな小さな企業はたいてい、デスクトップワークステーションを使ったり、合計
64ほどのマイクロプロセッサを搭載した小さなコンピュータクラスタを使ったりして演
算処理をぼつぽつやっている。Tabor ResearchのアナリストのAddison Snell氏は、「
ハードやソフトに初期投資を行う段階が一番の難所だ。そこを通りすぎないと、スパコ
ンが大きなメリットをもたらしてくれるのかどうかがわからない」と述べた。
州、大学そして民間企業は、より小規模のメーカでもスパソコンを使用できるように
新しい方法を懸命に見つけ出そうとしている。スパコンを所有するオハイオ州の大学に
よって構成されるOhio Supercomputer Center(OSC)は、コンピュータに関するノウハ
ウとコンピュータ時間を同州のメーカに提供している。(これは2006年に発足したBlue
Collar Computingというプログラムの下で実行されている。)
スパコンの恩恵に預かるのは、ありとあらゆる産業プロセスだ。例えば、溶接だ。溶接
は、Blue Collar Computingに参加しているEdison Welding Institute(EWI)の専門分野
だが、溶接はIT活動になった。特殊金属は今ではとても高くなり、企業は複数の部品を
使ってマシンや導管を作ろうとする傾向にある。
そのため、異なったタイプの材料を多く結合せねばならなくなり、溶接を最大限に活か
さねばならなくなった。従来は、まずプロトタイプを構築して、実際に溶接するという
方法を取ってきた。だが、この方法も非常に高くつくことがわかり、最近では溶接設計
の試験にシミュレーションを使うようになっている。
スパコンが活躍するのは、この段階だ。スパソコンを使えば、企業はわずか数分で設計
のテストを行なうことができ、変更を加えてから、再びテストできるようになった。
250のメンバーが参加するこの非営利団体は目下、ウエブのポータルを立ち上げている
ところだ。このポータルは、同非営利団体の参加者が、コンピュータ時間の予約を取っ
て、シミュレーションを行なえるようにしようとするものだ。同ポータルは5 月から運
営される。
民間会社もまた、小さな製造業者を相手に事業を拡大しようとしている。Exacorp.は
、IBMと提携して、クライアントにオンデマンドでスパコンを貸し出している。Exaは、
小型トラックや機器メーカを含む交通機関業界向けの液体力学シミュレーションのソフ
トとノウハウを提供している。IBM は1 時間につきマイクロプロセッサあたり1 ドル以
下でスパコンを貸し出している。
過去十年にわたって、IBM は高性能コンピューティングの世界を支配してきた。現在、
上位100のスパコンが世界各地で活躍しているが、このうちの半数以上がIBM製だ。IBM
は、以前はスパコンが高くて利用することができなかった顧客にもオンデマンドスパコ
ンビジネスを拡大しようとしている。

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