ドイツ便りコミュの4/27-29

4/27
※　シュナイダー「欧州選手権をあきらめたりはしていない。」
金曜日に頚椎椎間板の手術を受け、欧州選手権出場は絶望と見られているベルント・シュナイダー。しかし本人はまだあきらめていなかった。オペ翌日の昨日既に病院内の公園を散歩するなど回復は順調。「僕はまだ夏の欧州選手権をあきらめたわけじゃないよ。オペは理想的に経過していた。縫ったところが少し痛むくらいだ。僕はドクターじゃないけど、頚椎椎間板の負傷は腰周りの負傷に比べればそこまでひどい怪我じゃないんじゃないかな。」とコメントしていた。

※　オドンコア「僕も欧州選手権に」
ベティスセビーリャのFWダビッド・オドンコアは欧州選手権に召集されることをまちのぞんている。「僕は欧州選手権に召集されると思っているよ。数週間前だったら、だめだった。僕は怪我をしていて、自分のフォームを失っていた。でも今は違う。日に日にコンディションは上がっているし、自分のフォームを取り戻した。今ならレーブ監督にこういえる。"オドンコアは連れて行かないと。"って。」とオドンコア。

※　ブレーメン引き分け
ブレーメンはカールスルーエで3－3の引き分け。序盤はブレーメンペースだった。小気味いいパス交換から前線にリズムよくパスを配給。何度も決定機を作るがゴールが決まらない。逆にカールスルーエに先制点を許す。その後ディエゴ、エツィルがゴールを決めて逆転するが、その後がいただけない。たびたび手にするチャンスを逃し続けては、カウンターからカールスルーエに2失点。終了間際にサヌーゴがディエゴの折り返しを押し込んで何とか同点に追いつくので精一杯だった。監督のシャーフは「われわれは何かを置き忘れてきたかのようだった。あれだけ決定機がありながら。」とコメント、チームマネージャーのアロフスは「2－1とした後ゴールを取るのを忘れた。これはもう長い間直っていない問題だ。ゴール前でのクレバーさ、これがトップクラブとして欠けている。」とコメントしていた。

※　シャルケ、HSVに勝利
チャンピオンズリーグ出場権をかけたシャルケとHSVの試合はシャルケが1－0で勝利を挙げた。ここ6試合で勝ち点3しか取れていないHSV。チャンピオンズリーグどころかUIカップ出場権も危うくなってきた。会長のベルント・ホフマンは「我々の目標である欧州カップ線出場は目の前にまだある。」とコメントするが、DFリーダーのオランダ代表マタイセンは「欧州カップ戦を逃す危険が見えてきた。」と危機感を募らせる。HSVはブンデスリーガで368分ノーゴール。いまだにらいシーズンの監督も決まっていない。

シャルケはクラーニの決勝ゴールで2位ブレーメンと勝ち点で並んだ。「今日のゴールはとても意味があったというのははっきりとしたこと。僕らは絶対にチャンピオンズリーグに出たいんだ。直接対決で勝つことはそのチャンスと広げることになるからね。」とクラーニ。又今日のゴールでクラーニは今シーズン15得点目、自身のシーズン最多得点に並んだ。

4/28
※　バイエルン、4発快勝
今シーズンほぼ優勝を決めているバイエルンと、昨シーズン王者でチャンピオンズリーグ出場を狙っているシュツットガルトの一戦は、バイエルンがトーニとリベリーの活躍で4－1で勝利を飾った。特にリベリーは57分からの途中出場で2度のシュートチャンスで、2度のすばらしいシュートで2得点。来週日曜日のボルフスブルク戦引き分けで21度目の優勝が決まる。あるいは土曜日にシャルケ、ブレーメンがともに負ければ、その時点でバイエルンの優勝が決まる。

フランツ・ベッケンバウアー「まだ何が起こることがあるだろうか。私はブレーメンとシャルケが残り4試合全て勝つと思っている。しかしFCバイエルンが残り4試合全てまける、そんなことはありえないよ。」

ウリ・へーネス「あなた方は私に優勝おめでとうといえるんじゃないだろうか。もう誰もうちらを首位から叩き落すことは出来ない。リベリーの最初のゴールを見たか？信じられないよ。」

オットマー・ヒッツフェルト「シュツットガルトは強力な敵だった。特に前半は倫理的な問題があった。シュツットガルトはオープンな試合展開をしてきたし、長い時間うちよりいいサッカーをしていた。後半に入ってより強い決意を前面に出し、ボールを奪いに行き、ゴールの欲しいときに得点を奪えた。3：1としたリベリーのゴールはファンタスティックだ。信じられないゴール。4：1と大差で勝てたことにはGKのミヒャエル・レンジングにも感謝しなければならない。いくつかの好セーブを見せてくれた。おめでとうという言葉をうれしくは思うが、それは本当にそのときがきたらで。われわれはそのときが来るのを辛抱強く待ち、そして祝宴を始めたい。」

※　クラスニッチがチームドクターを訴える
ブレーメンのクロアチア代表FWイバン・クラスニッチが金曜日チームドクターのゲッツ・ディマンスキとマンニュ・グーニュを州裁判所に訴えた。2001年以来腎臓の数値が悪くなっていたことを本人に告知しなかったため。そのためクラスニッチは2度の腎臓移植手術を受けなければならなかった。クラスニッチは「僕の体は傷ついたし、僕の両親はともに腎臓を一つずつ失った。ドクターが正しい診断をしてくれていたら、全く別の結果になっていたはずなのに。ようやく真実が明るみになるときが来た。」とコメント。一方のドクター・ディマンスキは「私は何から何までクラスニッチに正しい診断をした。私のサイドからミスは何一つない。しっかりと法的に説明されることはいいことじゃないか。」とコメントしていた。またクラスニッチと奥さんのパトリシアさんが特にきずついたのは、病気で苦しんでいた間ブレーメンが何一つ世話をしてくれなかったことだ、という。ブレーメン代表取締役のマンフレッド・ミュラーは「イバンはクラブに対してほとんど情報を流さなかったんだ。われわれは彼の本当の病状を知らなかった。突然移植の必要があると聞いてびっくりしたんだ。」とコメント。

4/29
※　ビーゼにマンUが興味
イングランドの数紙によるとマンチェスターユナイテッド監督のサー・アレックス・ファーガソンがブレーメンGKティム・ビーゼをファンデルファールトの後継者として獲得したいそうだ。ファンデルファールトは長くとも2年後に引退をする予定。ビーゼは昨年10月に契約を2012年まで延長したばかり。そのときに「僕がどこに行くって言うんだい？ブレーメンはスーパークラブだよ。」と話していた。しかしマンチェスターからのオファーとなると話は変わってくるのではないか。既にマンチェスターは500万ポンドの移籍金を出す準備も整っているらしい。ビーゼは「マンUの話は聞いている。」とだけコメントしていたが。

※　ラフィーニャ、オリンピック参戦
シャルケの右サイドバックのラフィーニャが夏のオリンピック出場を許可された。ブレーメンではディエゴが、バイエルンではファンボメルがチーム側からの許可がもらえずに苦しんでいる中、チームマネージャーのアンドレアス・ミュラーは「彼の大きな望みを壊したくはなかった。その代わりに彼がシーズン終了まですばらしいプレーを見せてくれるのを期待している。」とコメント。またミュラーはオリンピック参戦を許可することにより、シャルケ残留を決断させようとしている。現在リバープールが獲得に動いており、ラフィーニャ自身も「もしオファーがあって、両サイドともに幸せになれるのなら、話をしてみないとね。」と話していた。

※　バイエルンがオクスに興味
ドイツ代表DFフィリップ・ラームのバルセロナ移籍が濃厚になってきたバイエルンは後釜としてフランクフルトのパトリック・オクスに興味を示している。オクスはここ数試合すばらしいプレーを披露しており、ブンデスリーガのみならず、イングランドからも熱視線が送られてきているという。フランクフルト育ちのオクスは今シーズン24試合に出場6アシストを決めている。代理人でもある父のライナー・オクスは「私は噂話には一切付き合わない。」と釘をさしてから、「オクスの元にはまだどのチームからのオファーも届いてない。フランクフルトからもだ。パトリックは2010年まで契約を結んでいる。急いで取り決めをする必要性は無い。」とコメント。オクスの移籍金は現在300万ユーロだそうだ。

※　リベリーに感謝
ブンデスリーガはまだ4試合を残しているが、既にフランク・リベリーのプレー振りに全員が脱帽している。リベリーが見せるプレーにファン、味方選手のみなず、相手選手までもが魅せられていル。シュツットガルトGKのラファエル・シェーファーは「パーフェクトなシュートの軌道に、弾丸シュート。私から見たらとめられないシュートだった。なぜ彼が2500万ユーロするのかを見たよ。」と、HSV監督のフープ・スティーブンスは「彼は何か特別だ。リベリーやトーニを買うことが出来るということは、長い間成功を約束されたということだ。」と、フランクフルト監督のフリードハイム・フンケルは「最高だよ。彼が次にどんなプレーをするのか全くわからない。」とコメント。ボルフスブルクのフェリックス・マガトは「リベリーはすばらしいシーズンを過ごした。スーパープレーヤー。ブンデスリーガにとっての生クリーム。」と、ヘルタマネージャーのディーター・へーネスは「彼がピッチに現れるとサッカーの楽しさを見ることが出来る。彼はいつも楽しく、全力でプレーしている。」と話していた。