ドイツ便りコミュの4/21-24

4/21

※　ベッケンバウアー「カーンなしのバイエルンを想像できない。」
「延長戦に突入するとわかったとき、その試合はバイエルンがとったと保障される。ドルトムントとの決勝戦では2つの名前が両チームの違いとして挙げられる。一人はルカ・トーニ。あの偉大なるゲルト・ミュラーのようなすばらしい点取り屋だ。あのゴールへの直感は学べるものではない。そしてオリバー・カーンはあのすばらしかった2002年のフォームを取り戻している。延長戦ではドルトムント、クリンゲの難しいミドルシュートを左手ではじき出した。カーンなしのバイエルン？私には想像ができない。決勝戦のようなカーンの姿を見たら、あと2年はできるんじゃないかと思ってしまう。もちろんカーンが引退を決断したのはわかってはいるが。ドイツカップをとり、リーグ戦では勝ち点10差をつけほぼ優勝が確実。オットマール・ヒッツフェルトがUEFAカップも取ったら、彼にとってのパーフェクトな別れとなるのと同時に、ユルゲン・クリンスマンにとっては大きな挑戦となる。」

※　チームドクターが喜びすぎて負傷
ドイツカップ優勝を果たし、ピッチ上で選手・スタッフが抱き合い喜びを分かち合い、ファンのコールとともに祝福しあったバイエルンの面々。控え室に帰ってからもヒッツフェルトをのぞく全てのスタッフ・コーチ陣・選手がお祭り騒ぎをつづけた。クールダウン用の浴槽に飛び込んだり、はしゃいだり。そのさなか、バイエルンチームドクターのボルファールトがはしゃぎすぎて肋骨を骨折。「骨の折れる音がした。」と自分で最初の判断をしたという。

※　シャルケ新監督にルッテン
シャルケの時期監督探しは終わった。第1候補だったフレディ・ルッテンがシャルケにオッケーの返事を既にしたという。チームマネージャーのアンドレアス・ミュラーは「後任監督探しはうまく言っている。」とだけ話していたが、シャルケ関係者の話によるとすでにトウェンテサイドとも合意に達しているという。

4/22

※　カーン、引退後はテレビ解説者か
ドイツの国営放送ZDFが欧州選手権後の代表戦のテレビ解説者として、オリバー・カーンをピックアップしている。カーン自身も「その話は本当。一つのオプションとして話し合いを進めている。」とコメント。もし契約となれば、カーンの解説者としての初舞台は8月27日のニュルンベルクで行われるベルギーとの試合になる。

※　シュラウドラフ、ハノーファー移籍
1年前にアーヘンから100万ユーロの移籍でバイエルンに来たヤン・シュラウドラフはバイエルンで12試合に出場、そしてこの夏ハノーファーへ250万ユーロの移籍金で移ることが決まった。シュラウドラフは「ここではアンラッキーな時間が過ぎたけど、移籍には納得している。」とコメント。ハノーファーとは年俸200万ユーロの2012年までの契約。

※　マカーイ、オーバーエイジ枠でオリンピックへ
フェイエノールトのストライカー、ロイ・マカーイがオーバーエイジ枠でオリンピックに参加することになった。2006年ワールドカップ出場を直前で逃していただけに、「ファンタスティックなこと。」と参戦を楽しみにしていた。

4/23

※　ラーム移籍へ
バイエルンはドイツ代表DFフィリップ・ラームに2012年までの契約延長を提示していたが、それを撤回した。ラームサイドが高額の年俸を要求したためと見られている。それによりラームは遅くとも2009年までにバイエルンを移籍することが決まった。ラームはシュテルン紙で「僕の決意は固い。僕のキャリアプランによるといつかバイエルンを去ることになる。それは自分のレベルが落ちる前に。僕はシュツットガルトで2年、そしてドイツ最強のバイエルンで3年目のシーズン。そろそろ次のステップを踏む時期だと思う。それは国外でプレーすること。他のヨーロッパのトップチームはもっと速いテンポとスピードでサッカーをしている。それにプロ選手にとってタイトルを取るというのは大きなモチベーションになる。特にチャンピオンズリーグ優勝というタイトルは。よりビックなクラブに移籍することで、タイトルを取る可能性はあがる。」とラームは答えていた。ラーム獲得に動いているチームは多いが、特にうわさになっているのがバルセロナ。

※　カーン3冠達成まで禁酒
ドイツカップ優勝を果たしバイエルンはベルリンで祝賀会を開いていた。しかしその席でキャプテンのオリバー・カーンは一滴もアルコールを口にしなかったという。「ノンアルコール飲料で祝っていたよ。俺は可能な限り最大の成功でキャリアとお別れしたい。それまではどんな危険も犯したくはないんだ。」とコメント。優勝を果たした試合後ピッチ上で祝いのシャンパンを口にはしたが、「味わってないよ。俺はもともとそんなに酒は飲まないんだけど、9月に膝のオペをしてからは本当に飲まなくなった。3巻をパーフェクトに達成したら、その禁を解きたいね。」とカーン。

※　マガト「選手が足らない」
ボルフスブルクの監督フェリックス・マガトはニュルンベルクとの試合に負けた後「われわれはもっとハイクオリティな選手層を持つ必要がある。チームをひっぱっていける選手が。」とコメント。今シーズン3000万ユーロをかけて補強を敢行したが、来シーズンはさらに1500万ユーロをかけて補強に動く。補強するポジションはFW一人、中盤1人、両サイドバックとセンターバック1人。マガトの目標とする「リーグトップ7に常に入れるレベル。」を達成するため。また現在レギュラーDFのアレクサンダー・マドルングの元にはイングランドのバーミンガム、ウィガンからオファーが届いており、移籍の可能性が高い。

4/24

※　俺に任せろ、トーニの穴はポドルスキが埋める
きょうUEFAカップの準決勝でゼニット・ザンクト・ペータースブルクをホームに迎えるバイエルン。ここまでチーム躍進を支えてきたイタリア代表FWルカ・トーニが累積警告で出場停止。ドイツ代表FWのミロスラフ・クローゼも軽い怪我を負っている。そこで期待されるのがドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ。9日前に父親になったばかりのポルディは気合十分。「二人とも出れないのであれば、出場するほかの選手がゴールをしなければならない。」とポルディ。

ゼニットのオランダ人監督のディック・アドフォカードは、バイエルン監督のヒッツフェルトを心理的に揺さぶりをかける。「ヒッツフェルトがトーニ、クローゼ、リベリーを欲しいといったら、手に入れてもらった。ヒッツフェルトが望んでチームが払う。週に2試合あったとしても、ヒッツフェルトは2試合分のメンバーをそろえることが出来る。」

準々決勝でゼニットに敗れたレバークーゼンのドイツ代表ベルント・シュナイダーが「バイエルンはゼニットを倒す。問題は何もない。」としながらも「ゼニットのホームでの試合には相手のカウンターに気をつけなければならない。あれはものすごく危険だ。2−3人ものすごく早い選手がいる。ゼニッチは非常に強いチームだが、バイエルンはそれに対抗できる。」とコメント。

※　クリンスマン、ラームを売らないで
2012年までの契約延長のオファーを撤回し、2009年までの移籍が確実となったフィリップ・ラーム。現監督のオットマール・ヒッツフェルトは「フィリップがシーズン終了まで好調をキープしてくれることを祈っている。」とコメント。そして新監督のユルゲン・クリンスマンはラームを新シーズンに必要な選手と見ている。フランツ・ベッケンバウアーは「ラームはもう1シーズンはバイエルンでプレーすることになるだろう。移籍はそのあとだ。知ってのとおり、バルセロナが彼に迫っている。」とコメント。さらにマンチェスターも獲得に動いているという。バイエルンはDF陣に新しい選手探しを始めている。パレルモのセンターバックのアンドレア・バルザーリ（２６）に1400万ユーロのオファーを出す予定だという。

※　レーブ「史上最高に難しいトーナメント」
欧州選手権まであと2ヶ月をきったところでドイツ代表監督のヨアヒム・レーブはファンの高まりすぎる熱気を押さえにかかった。「ドイツ代表は決して優勝候補筆頭ではなく、いくつかの候補チームの中の一つ。今回の欧州選手権はこれまでで一番難しいトーナメントになるだろう。われわれはどんな相手にも勝利することが出来る。もし全員がコンディションが良く、集中力がベストに高まっていれば。だがもし我々がそれ以上のことを夢見たりすると、チャンスはない。」とフランクフルタールンドシャウのインタビューで語っていた。