ドイツ便りコミュの日本人の活躍

※　デュイスブルク引き分けの裏に日本人トレーナー
デュイスブルクの同点ゴールを決めたアハンフォ?フは、祝福に駆け寄るチームメイトを横目に一目散にベンチ前へと走っていった。その視線の先には一人の日本人トレーナーがいた。彼の名はMasahiro Nakashita。以前は横浜FCでも働いていた。２００２年よりデュイスブルクに移る。シーズン前、足の故障に悩まされていたアハンフォ?フに付きっきりで治療をしていた。その結果開幕前になりギリギリで間に合った。痛みを感じずに走り回れることの幸せをアハンフォ?フはかみしめていた。ナカシタ氏の存在がなければ、この日の同点ゴールもなかっただろう。ナカシタ氏に抱きつき喜びを爆発させたアハンフォーフはその後チームメイトの祝福の輪に飛び込んだいった。

海外で活躍しているのは選手だけではない。こうして選手に頼られ、チームの大事な一員として戦ってる人はほんとうに素晴らしいと思う。そしてこうした宝を日本はもっと有効に受け入れなければならないと思う。せっかく海外で学んできても、体験してきても、それを活かせる場所がないのは寂しいことだ。確かに個人の人間性、技能、実力、いろいろと判断要素はあるだろう。「海外でやってきた」からといってその人が素晴らしいかどうかはまた別問題でもある。日本にも素晴らしい人はたくさんいる。ただ海外にいただけ、ただ何処何処のチームにいただけ、そんな人はお断りだ。その辺りの見極めは難しい。しかし養わなければならないものだろう。

しっかりと本当に外で戦ってきた人達が日本で力を発揮しやすいような環境。失望することなく日本のために力を注いでくれるような環境。サッカーだけではなく、あらゆる分野で求められているものではないだろうか。