ドイツ便りコミュの3/26

※皇帝、「我々がヨーロッパNo.1だ」
チェコを2:1で下し、ヨーロッパ選手権出場がほぼ決定したドイツ代表。これを受け、ベッケンバウアーがビルトのインタビューに答えて次のように語った。「目下のところ我々ドイツがヨーロッパNo.1だ。敢えてそう言わせてもらおう。もちろんイタリアやフランス、それもイングランドのような強豪も勝ち上がってくるだろうが、ワールドカップの時の水準を保っているのはドイツだけだ。例えばフランスはジダンを、イングランドはベッカムを欠いた穴を埋められないでいる。レーヴ監督には運もあるし、チームを率いていく強い力があることは以前監督していたチームでも証明されている。プラハでのバラックは彼こそが真のキャプテンだと見せつけるようなプレーだった。クラーニーにしてもただ得点を挙げただけではなく、それ以前からずっとチームのために多大な貢献をしてきた。彼らのような選手から若手選手が学び、育ってゆくのは素晴らしいことだ。プラハでの試合はドイツ代表の華麗なショーのようだった。でも水曜日のデンマークとの親善試合でその印象も薄れてしまうかもしれないね。個人的にはこの時期にBチームで親善試合することは余計なことだと思っているから」

※　レーブ｢これまでのベストの試合」
「これほどのチームと対戦した事は長いことなかった｡」チェコ監督のブルックナーがドイツ代表を誉めた｡結果だけでなく試合内容でも相手を圧倒したドイツ代表｡監督のレーブは「ピッチ上に完璧などは存在しない｡しかしこれまでの試合でベストの一つ｡｣と話す｡魅力的なサッカーの秘密は？レーブは3つの例を挙げた｡１：練習、練習、練習｡「オートマチズムなくして創造性はない｡つまり選手はプレーの仕方を身につけなくてはならない｡MFの選手はFWがどう走るのかを覚えなければならない｡全てフルスピードの中で｡」２：相手のミスを誘発｡「ボールを奪うのは競り合いによって｡あるいはプレッシャーをかけて、相手のミスを誘発する事でだ。それから直ぐに攻撃へと切り替えなくてはならない｡」３：ボールキープ｡「選手はどこが固く守られているかを知らなければならない｡ペナルティエリア付近でのサイドチェンジは新しい空間を作り、相手を驚かせる｡」

※　クローゼ復調
体調不良を訴え、ここ数週間血液検査を繰り返してきていたクローゼ｡ようやく検査の結果が出たそうだ｡何も問題はなし｡「眩暈もしないし、熱もない｡気分は良好だ｡」とホッとしたようすで語った｡血液からバクテリア感染が見つかり、アンチバクテリアの薬を服用してきた効果で血液値は正常に戻った｡28日のデンマーク戦はクローゼサイドから出場見合わせを申し出たそうだ｡

※　バイエルン、ヤンセン獲得へ
チェコ戦で左サイドバックとしてフル出場したグラッドバッハのマルセル･ヤンセン(21)。ベストパフォーマンスの一人の出来をブンデスリーガの関係者はしっかりと見ていた｡ヤンセンの代理人ゲルド・フォン・ブルッフ(65)は「ブンデスリーガのクラブから興味は届いている｡しかし我々は早くても4月の半ばくらいにそのテーマについて取り組む｡」と話す｡バイエルンもそのうちの一つだそうだ。現所属チームのグラッドバッハは降格レースの真っ只中｡降格の場合チームに残留する可能性は低い｡「マルセルが2部リーグに行くことはほとんどありえない｡彼は他のビジョンを持っている｡」とブルッフ氏も語る｡ヤンセンは「降格したら、色々と考えなくてはならない｡チームと話し合い今後どうするのかを見なければ｡」と話す｡ヤンセンはチームと2009年まで契約をしている｡「チームが残れといったら、僕の意思に関わらず残る事になるだろう｡｣と話す｡

※　シャルケ対DFB
チェコ戦で2ゴールを挙げたクラーニをめぐってシャルケとDFBが争っている｡バイエルン、ブレーメン、レバークーゼンといった欧州カップ戦があるチームの選手はデンマーク戦の出場を免除されチームに戻っている｡しかしクラーニは代表に残り、デンマーク戦にも出場する｡これにシャルケサイドが抗議｡欧州カップ戦はないが週末にはバイエルンとの大事な一戦がまっているからかえせということらしい｡代表マネージャーのビアホフは「ワールドカップ前にクラーニを外したら、何で外すんだと文句を言われ、今回代表に呼んだら早く返せと文句を言われる｡毎回これでは代表戦の必要がなくなってしまう｡シャルケからの電話とはべつにトーマスドルからも電話があった｡非常にいい話し合いができた｡メッツェルダーに関してお互いで妥協案を見出した｡」と話す｡ドルトムントは降格争いの真っ只中、しかも試合は金曜日にある｡メッツェルダーの出場はなしということになった｡クラーニはどうか｡シャルケのスロムカは「電話で全て説明させた｡レーブはクラーニは45分間だけ出場する、と話した｡あまり負担をかけたりはしない、と｡しかしそれなら何故彼がプレーしなければならないのかの答えにならない｡ほかの選手ではいけないのか？」と話していた｡