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Amanda post officeコミュの郵便屋のはじまりは

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たとえばある人間が
携帯に依存した、機械に縛られた暮らしは嫌だと感じる


郵便屋さんのはじまりはこうだ


春が夏の匂いをアスファルトに漂い始めるころ
携帯を忘れた女が一人

女が郵便屋さんになるだろう女に言う

「携帯のない世界になればいいのにーー」


それを耳にした女は旺盛な時期
私が手紙を届けると言い出した



女が手に持っていたのは
アジアを放浪した男の写真ファイル
輪を書く春のアスファルトは尻にじりじり熱を運んでいた

胡座はどこまでも飛んで行きそうだった

空は澄んでいた
このまま夏に溶けられると輪を書いた友人等は笑っていた







愛する自転車を用心棒に影のある春に座り直した

話は弾み

いつしか私の中で卒業制作としての曖昧で、朧げで、壊れない夜が居座っていた








ポストに手紙が届く
緑の刺繍のラヴレター鞄がそれを食う
うまそうに

それを風にのせる
私と手紙と刺繍緑と




まだまだまだまだ計画は出来ていない

ただの郵便屋じゃあ面白くない
文字を書く郵便屋
絵を書く郵便屋
笑う郵便屋
大雑把な、マイペースな郵便屋
融通の利く郵便屋
















私は思った
携帯を持つ生活には
「公」と「私」がないって


だから携帯を持たずに三ヶ月
物差しが増えた
前よりも携帯電話が必要になった




繋がる前提にあるもの
睡眠時間や常識は関係ない若者世界


繋がる前提ってのはやっかいで

対峙すること忘れる
立ち止まること忘れる
目をみること忘れる
機械で声を聞く不思議な気持ちを忘れる







「携帯のない生活から」は大成功

祖父、父、連絡してきてくれるみなさんには迷惑かけた

携帯を持ち始めた
ほとんど鳴らない携帯は、大切なときだけ鳴るから
居留守は使えません
だって取らなきゃ大変でしょう

私に用事があるんだから



そんな風に思っています




ほんまはポストの過程の写真を見せたいけど
大工に出来るまでは見せるな と
きつーーく言われておるので
完成したら……


ぐへへへへ




コメント(4)

絵:ポールゴーギャンのアレアレア

春の胡座日

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