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デラの小部屋コミュの無題(「DJデラの梅雨休み自由研究」、6月30日南青山VAL、A4コピー用紙、フォント:8)

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レトルトパウチから飛び出した熱い飛沫を身に浴び。坊主は狩りに出る決心をした。青い照明が562個輝くトンネルの中へ。地下から地上に出る通路はここしかない。途上には仏具やテニスラケットの残骸出し忘れた手紙ほどけそうにもないほど絡まったネクタイ変色したはんぺんなどが転がっており鈍い時間が経過している。ものの形を取り戻すための清掃局員がこれらの諸々を運び去ろうとしているのだがただ右から左へ左から右へ捨て場所を変えているだけにしか見えない。突然大勢の選手が走り群れてトンネルは身動きが出来なくなる。踏まれた給水カップが散乱して。そうだった今日はマラソンの日だった。清掃車の中からファーに包まれた女ボス。機関銃を持って一斉射撃ガガガガガ連なる幾多の無名無名ガガガガガ。60億分の10億人がこの擾乱の犠牲者となった。後年の歴史家が白墨をもって脚色された史観を連綿と綴るまで。スケートリンクで耳を齧られた赤ペン先生は哺乳瓶で昆虫酒を飲む決意をした。甘露が喉を潤す。カラスの知能指数を測るためにはコンタックが欲しいと思われるだろうがこのように団地妻の抱擁でも代用できるのだ。顔から電話口から炎が噴き出すようなものだ。地上に生還したストリーキングがジャングルジムの天辺で泣き崩れるのは居場所が見つからなかったせいだろう。なぜ彼はカツラを置き忘れていったのか。雀の涙ほどの土地に意味を見出そうとしているのか。大砲の先端にダルマを詰めようとしているのか。インタビューを試みた。「なぜなのですか?」「緑の斑点が増殖し始めたためだよ。目覚めることのない夢を見ているようなものさ。眠りながら腐食していくんだ。」「石油を掘り出さなかったのは?」「一昨日、鏡に映る自分の顔が消えてしまっていることに気づいたんだ。タダほと高いスマイルは無いね。」無菌室では放課後のベルが鳴っている。中途半端にしか開かないシャッターの隙間から押し出される人人人。大半は肉体から羽根むしり取るため安月給で雇われたバイトだ。全員が逆方向に行きたいと思っているにも関わらず進み流される方向は最初から決まってしまっている。街頭テレビに映るカラーバーから声。「労働こそ美徳。楽しむことを自身に強いるのよ。」これではまるで部屋を覗かれている女子大生ではないか。書類送検されそうな予感がしたので脱出を試みた。通りかかったデパートの陰で笑っているのは髪の長い白ワンピースの三十路女。なぜか非常に腹立ち立ち飲み屋で麒麟端麗生をぐび飲んだ。デパートの屋上では置き忘れられた野良人が24匹も育ってしまったらしい。傍を通りかかる人間なら誰にともなく噛み付くので清掃局の出番となった。麻酔銃を撃ち込む。撃たれた野良人は正中線からバリバリと2匹に分裂し分裂に次ぐ分裂。撃っても撃っても徒労に終わるのは目に見えている。しかし局員は撃つことを止めない。なぜならそれが仕事だからだ。一番の問題は場外馬券売り場なのだ。週末のウインズ前には独特の門前街が形成されていくだろう。モツを煮込む親父や酒瓶を抱いて眠る日雇髪を紫に染めた婆等。歯の欠けた笑いが渦を巻いて群れている。ざりざりと乾いた指先が頬に触れる。無伴奏の機械音楽が流れる道筋。ボロボロになった予想屋の新聞だけが風に煽られ舞っている。やがて影だけの街が形成されるまでスクリーンは小刻みに震えている。じゃんけんのローカルルールに出会ったときや自分のあずかり知らぬ所で処理されていく問題系に触れたとき時が凝固するのとまったく同じ現象だ。なぜ我々は打ち寄せる波ぎわに解体の契機を見出すのか。閉鎖された遊園地にひとり取り残された夢を見るのか。割れた温度計から水銀が漏れ出すようにスクランブル交差点は宇宙空間の様相を深めていく。両端を削った鉛筆とパラレルな現象なのだと認識するまでには時間が要った。つまりテクノロジーの進歩は国家や個体の境界線を溶解させるだけでなくあなたと私の区別も消失させるのだ。そんな幽鬼のような思慮を念頭に置きながらギャップで洋服を買うくらいの軽い心持ちで右折車がやけに多い表通りに臨む。本日の営業が終わったと知っている米屋にとぼとぼと赴いている。今日は思い切って米騒動を起こすつもりだった。しかしキキキーとブレーキ音ばかり響く夜なのだ。こんな夜はワニガメの鋭い牙に食い千切られたお前の肉のことを思い出す。転生して未来で会おうではないか。会えば戦うのが男の宿命。仕込み杖の中にはライトセイバー。鹿や牛の角をバッサバッサと切り落とし粉と煎じて飲む前に食べる。ウェトティッシュで口を良く拭き紅を完全に落とし切るのだ。ほしがりません勝つまでは。全てはいまここから始めればいいのだ。「誰かに助けを乞うても火器の使用は禁止されている。」「なぜだい?」「無法者が太刀を振り回して六法全書をぶった切ってしまって以来、この国の法律は全て朝三暮四なのさ。紙に明記するのが怖くなったんだね。」「そりゃ難儀なことだね。」空の果てまで飛んでいって見えなくなったビクター犬が最後に呟いた言葉を知っている者もこの辺りでは少なくなった。線路の上で轢死した三毛猫を手厚く葬ったのは動物好きの自縛霊だった。タオル地の服を着せて喜んだのもつかの間煙が目に染みて一生盲として過ごさねばならなくなったのだ。螺旋構造の部屋に閉じ込められ行儀良く佇んでいる娘たちは。人工時間軸の中で各セクションに振り分けられる生活白書。粘液質の有限会社は空中庭園を夢想する。炎の客体関節が軋み嘆くまで。亀裂を吸引する翼は微笑みを貪る。不規則な通過儀礼を恣意性に委ね。頭蓋翻訳作業の電話番号をメモする。無限循環の会議室は異常な早さで成長している。大地の種子を受胎するまで。うれしさのあまり。メリーさんの羊を大合唱しながらマロニエ通りを闊歩。あとの責任は俺が持つ。お白洲に引き立てられて市中引き回しの上打ち首獄門の刑に処せられても文句は言えまい。それほどの覚悟。義理人情を濃縮して体積を10分の1にまで縮めドラム缶にコンクリ詰めにして東京湾に沈める計画。引っ越しの準備段階で挫けてしまうのはドグマチールやパキシルやルボックスやデパスにも責任がある。梵鐘を振り回すのは決まって目出し帽に黒づくめの男たち。逮捕連行の瞬間を俺という名のカメラは見た。国家機密のPTAにでもお仕置きしてもらうか。ビューティーコロシアム出演予定の伯母に。どうせ頬にヒアルロン酸を注入するだけのくせに大袈裟。夢の島に廃棄された脂肪の魂も輪廻するのだろうか。永劫回帰の名の下でソープに売り飛ばされた田舎娘は世界規模の陰謀から抜け出せないのだろうか。出版元が学研なのが今だに解せない「ムー」は読んでおくべきなのだろうか。ちなみにマスタードソースをかけて食べるのは空の青で遺産相続でもめる親族は赤の海に入る。あのベンチに座っているよれよれスーツの男は三輪車を逆さにして車輪を回しながら砂をかけて弾かせる遊びに興じ過ぎたたために家庭を持ち崩したらしい。車軸に貢いだ額は計り知れず被害者団体を一人で結成。ナポリタンを汚らしくしか食べれない幼い息子も分かってくれるだろう。男なら父の背中と乳首を見つめ勝手に育てばいいのだ。公園の隅から鈴の音。白馬に乗ったモヒカンの行商が登場し。竿の先に無数にぶら下げている干し首を売りつけてくる。この干し首は雑煮のダシを取るのに最適。京都の名のある料亭も卸しているほどの逸品なのだ。喉からラッパが飛び出すほど欲しいのだがいかんせん値が張る。仕方が無いので親指をカッコ良くしゃぶりながら。馬の絵だけ書かせてもらうことにした。タテガミの描写力が鋭いと批評家や教育委員会に褒められ小学校図画コンクールで佳作に入賞。やったねママと報告しに行くが母親は数千億年前に鬼籍に入ったばかりだったことを思い出し油粘土を捏ねて黙す。やがてポツリポツリと雨のしみがアスファルトに広がって滝となるまで。第3セクターは過剰な祝祭を繰り返す。あの土砂降りの下でオクラホマミキサーを踊っているのはおまえの化身ではないか。舌根が柔らかくなったらワインとともに頂くつもりだろうがそうはいかぬ。おまえの半径50m以内は進入禁止とさせてもらった。境界線では大型クレーンが楽しそうに腕をぶんぶん振り回している。S字カーブで口笛の音が聞こえAmを押さえるつぶらな瞳ども。琴線に触れ崩壊する蝋人形が獅子吼のようだ。布団圧縮器のようにも見える。弱電の骨が戸棚のデッドスペースに産卵したのもそのせいだ。殻を破って都営大江戸線が飛び出す。そのまま8番ホームに滑り込み審判員はセーフのジャッジ。二重アゴの燕尾服がドアに華麗に挟まれている。気づかずに3万マイルほど急発進して床屋に行きヒゲを剃ってゴキゲンのようだ。花柄のアロハを引き裂いたため湖から機械地蔵が露出する。バッテリーが残り少なくなっていたらしい。溶接してあげようではないか。電圧を上げて悲鳴が上がる。肉体と鉄骨が互換関係にあることを知る。豪雪の夜に戸口を叩く六部からキシューンとかウイーンとかいうメカニックな擬音。機械の触手を巧妙に伸ばしながらお礼参りに来たらしい。子宝を授けるという六部のありがたい説法を聞くそばから酩酊の極み。起きると凸凹に腹ボテうああ。翌々日に陣痛とともに生み出された26個の鉄塊はギギと蠢いて軋む。散歩に連れて行くと街角のマンホールや鉄柵を盗んでは食む。大企業制作のモニュメントと見紛うほどに成長した機械の子ども達は鬼退治に出掛けると言い出したからたまらない。渡る世間は鬼ばかりなのだ。2055年。地球は機械に征服された。たった26個の意志を持った鉄塊が等比級数的な進化を遂げ堰を切ったトコロテンのように押し出された。抵抗するだけ野暮なこと。全て江戸っ子に変わりつつあった人類は粋な生を選んだ。機械との幸せな融合。体の水分70%を機械に置換する。外胚葉由来の神経を銅線に変え電流を流せばいい。ペースメーカーが狂い出す新月の晩には修理屋さんを呼ぶのだ。フリーダイヤルに電話すればものの5分で来てくれるのが嬉しい。サービスですよと脳の改造まで。顧客信頼度ナンバーワンの実績が光る。明日は小脳をいじって太古の記憶を呼び覚ましてもらおう。脳幹をいじって呼吸器系を麻痺させてもらおう。お内裏さまとお姫さま二人並んでファンキーに改造してもらおう。黒塗りの窓の向こうでは密談が交わされている。「いくら出せる?」「桜の切株を春が来るまで。」「割りに合わない逃走経費だな。」「規模と人件費を見込んだのですよ。」それなら納得。施工現場でセメントを練りながら思う。上野発の旅客機は今どこを飛んでいるのだろう。シシリア島の上空高度6千メートルまで来たら。俺はまだ生きているということをあの人に伝えてほしい。

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