●Ruben Saufkieより〜「DON'T WORRY BE HOPI」とは? 「ホピ」とは本質的には、生き方の事を指します。必ずしも、私達の部族の名前ではありません。私は誰でも「ホピ」になれることを強く信じています。もし、あなたがバランスのとれた、【調和のある生き方】をしているとしたら、それが平和を実現させます。「時」が迫っていても、その生き方が全ての人を、または多くの人々をひとつにさせます。私達にはまだ時間が残されています。「DON'T WORRY BE HOPI(バランスの取れた生き方をしていれば、心配はいらない)」
●ルービン・サウフキーのこれまでの歩み 1968年生まれ、ホピ居留区セカンド・メサ、ションゴポヴィ在住。ホピ・シルバークラフト・コーポラティブ・ギルドでジュエリー製作を学び、1988年頃から製作活動を始める。トゥーファー加工という特殊な技術を得意とする職人である。11年間のアルコール中毒を乗り越え、6 人の子供と2人の孫を持つ父親として、シルバーの製作販売で生計を立てる傍ら、ホピの第2メサにおける学校設立に携わり、8年間教育委員会の会長を務める。「H2OPI Water Run」「Return of the Ancestors」など社会貢献のために様々な活動を行なっている。親日家でもあり、富士山、熊野、立山などを訪れている。 2006年には、世界中からホピのもとへ集められた聖水を、ホピからメキシコシティまで走って運ぶ「H2OPI Water Run」を開催した内の一人。ホピの村で2年間かけて募った子どもからお年寄りまでのリレー走者により、地球から与えられた恵みである水のメッセージとともに、メキシコシティで開催された国際水会議に出席しているリーダーのもとへ聖水が届けられた。メキシコシティからホピへの復路では、再びリレーによって聖火が運ばれた。 2009年には、世界中の先住民族の長老による集まり「Return of the Ancestors(先祖達の里帰り)」に運営メンバーの一人として、叡智の相互理解と交流のために尽力する。9月にはアウェイクネイチャーの招きにより来日し、ワークショップに参加。自身の心を開くことになったきっかけでもある、アルコール中毒を乗り越えた経験や、「H2OPI Water Run」、「Return of the Ancestors」で起こった事、ホピの現状を踏まえて「I」ではなく「WE」で考えることの強さを伝えた。 2010年に開催されたリトリートでは、息子ジョーダンと共に来日し、「アナンダラバ(心を開き、自分自身に【素直になる】)」というメッセージを共有した。しかし、心を開き、自分に正直になるということは、人生に降りかかる試練や苦難に対し、逃げたりごまかしたりせず、正面からきちんと立ち向かわなくてはならないということでもあり、その試練に立ち向かえるように強くなろう、ということが、「アナンダラバ」を通じて皆で学んだことだった。 こうした学びを経験して、強くなれるためにどうしたらよいのか、試練や苦難をシェアし、どのように強く居られるか、ホピでは儀式などを通じてどのような【励まし合い】をしているのか、ということを分かち合うために、2011年5月にルービンが再び来日し、「ナホンビタ(苦難を生き抜く強さとは)」というメッセージで東日本大震災で傷ついていた私たち日本人の心を慰め、励ましてくれた。 そして、ホピの予言として伝承されている「浄化の時」が、近く迫っているとされている困難な時代に、その学びを運んでくれる存在(スピリット)に対して【信仰を持つ】事で、「ロロマーニ(全ての人たちが美しき和を保ち、成長できる)」というメッセージを2012年8月にルービンが携えてきてくれた。 2013年は、先人たちが、古来より慈悲の想いで、このような生き方を守り抜いた【よき道を歩む】ことで、全ての存在が、バランスと調和を保ち、共に平和でいられるために、美しい花が咲きますように」というメッセージ(ヌクワンヒンタニ)をホピから命の水を携えて運んできてくれた。 2014年には、ルービンの妻である、雪氏族のバーバラを招待し、家族の中での女性の役割だったり、子供や夫との接し方、女性の身体が持つ神聖さ、などについて話しながら、「NAPOWATOTAHNI(慈悲なる心を見つけ自ら許し癒す)」ためには、【家族の手を取り合う】事を忘れてはならないというメッセージを伝えた。 2016年には、大宇宙からもたらされる稲光によって、闇が明るみに出て、祈りと共に命の輝きである光が、私たちの中の小宇宙で、統合しようとしている時が到来しているとの事、全ての存在のために、良き事に立ち上がろうとしている人がくじけそうになった時に、励まし合いながらその美しい光が失われないよう「ナホンビタトニ【継続して鍛錬しよう】」の祈りをイーグルのスピリットと共に携え来て頂いた。
●事務局スタッフ紹介 ○Ruben Saufkie Sr.(ルービン・サウフキー) ホピ族(水氏族)出身。「アナンダラバ(Open up our hearts)」というシンプルなメッセージを運ぶ。ホピ居留区とメキシコシティーをリレーによってつなぐ「セイクリッド・ラン」を実施。往路、世界中から集まった聖水を、復路は聖火を運んだ。稀有な技術をもつ銀細工職人でもある。