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アラジール症候群(Alagille)コミュの遺伝相談外来

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受診してきました。忘れないうちにご報告を・・・。
※素人のうる覚え的なところもあります。間違っていれば遠慮なくご指摘ください。

目的はいくつかありました。
 ・遺伝子について勉強したい
 ・今後の妊娠、出産について相談したい
 ・宙と私の染色体検査をしたい

長くなるので今回は「遺伝子について」。

そもそも人間の身体ってどうやってできてるの?から始まり、遺伝子って何なの?染色体って何なの?どうやってそれらは受け継がれるの?など。

DNAはA,T,G,Cという4種類の配列による遺伝情報を持っていること、遺伝子はタンパク質に変換されることによって実際には機能すること、遺伝子は体内でコピーを繰り返し伝達されること。その数は60億。ヒトの染色体は23セットあり、それぞれは対になっているので計46本。その大きさの大きい順に1〜22番まで番号がついていて、最後の1対は男女を決める性染色体XYorXX。アラジールは20番目の染色体だから、かなり小さい染色体のようですね。

アラジール症候群は常染色体劣性遺伝。劣性とは対になっている染色体の片方に異常があるという意味で、劣っているとか悪いとかいう意味ではない。両方に異常があるものを優性遺伝と呼ぶ。アラジールは20番の染色体の短い方の12の位置にあるJagged1(JAG1)遺伝子に異常がある。それぞれの染色体はある場所に特徴的な”くびれ(セントロメア)”を持っていて、長い方の部分を長腕、もしくは”q”と呼び、短腕を”petite”にちなんで、”p”と呼ぶ。アラジールは「20」の「p」の「12」。

他の異常には、例えば1対で2本あるはずの染色体が1本しかない「モノソミー」、3本ある「トリソミー」、4本の「テトラソミー」、5本の「ペンタソミー」、また、特定の遺伝子部位が一部存在しない「欠失」、本来位置する染色体ではない他の染色体に特定の遺伝子部位がくっついている「転座」などがあるが、アラジールはJAG1遺伝子の異常である。

ちなみに「ガン」も遺伝子の異常が原因となる疾患である。実は多くの病気の原因は遺伝子の異常からきており、80を越えた老人なら、まず90%以上何らかの遺伝子異常があると言っても過言ではないし、発症していない隠れた遺伝子異常も含めて考えると、ほとんどの人が何らかの遺伝子に異常があるのだろう。ヒトの身体には60億ものDNAがあるのだから・・・。

以前、「染色体検査」のトピックのコメントでも書いたが、「アラジール症候群」の人が子供を作った場合、「アラジール症候群」の子ができる確率は50%。染色体は必ず両親から1つずつをもらって1対になるからである。例えば父親が「アラジール症候群」の例。異常のあるJAG1遺伝子を●で表す。「○」「△」「□」はいずれも正常な遺伝子。

父親の染色体「●○」 × 母親の染色体「△□」。

「●」「○」のうちのどちらかひとつと、「△」「□」のどちらかひとつが結合する。

「●△」「○△」「●□」「○□」

つまり4パターン。4パターンのうち「●」が含まれるのは2パターン。つまり4分の2の確率=50%。

次に「突然変異」とは・・・。突然変異の確率は7万〜10万分の1と言われている。

「○○」×「△□」からなぜ「●△」が産まれるのか。

確かに大元は正常な「○○」を持っているのだが、「○○」は体内で何度もコピーを繰り返して数を増やしていく。コピーがうまくいけば同じ「○○」がどんどんネズミ講式に増えていくのだけど、どっかで失敗して「○○」から「●○」を作ってしまうらしい。失敗を初期の階層でしてしまうと、当然その後は「●○」をコピーしてどんどん異常のある「●○」をコピーし続けるので数も多い。末梢のほうで起こっていればまだ幸いということ。

そして受精時、不運にも失敗して作られた「●○」が使われてしまったということ。

もしも突然変異で産まれたとした場合、次に子供をつくる時、「アラジール」が産まれる確率は1%未満(100分の1未満の確率)と予測。あくまで「未満」。つまり、100分の1かもしれないし、7万分の1かもしれないということ。

それはまだ親の身体の中に、失敗して作られた「●○」が残存していて、また不運にもその「●○」が使われるかもしれないからだ。

物理的には、きっと「●○」ではなく「○○」が含まれた精子を選び出して試験管で受精させることは可能なのだろうが、金銭的な問題、実施機関の問題、そして何より倫理的な問題の壁はかなり大きいだろう。

アラジールは決して天寿を全うできない病気ではないと思う。

ただ、やはり、できることなら「○○」を選んでこの世に生を受けて欲しい。

現に、注射を打たれて痛いことも多いし、マズイミルクを飲まされて嫌なことも多いし、痒くて痒くて本人も周りも辛いことがたくさん、背が伸びない、髪はカール、酒もタバコもダメ、激しい運動は控えて、定期的に検査をして注意、結婚するときにも一難、子供をつくるとなればまだ一難。親も子もいろんな不安を抱えて、戦って・・・。

もちろん悪いことばかりじゃないことも解ってる。病気が気付かせてくれる命の大切さ、日々の幸せ、家族の絆、友達の温かさ。学ぶことも多い。そして、こうしてつながった多くの人との出逢い。

私は「宙(そら)」に出会えて本当によかった。「宙」も将来きっと、この世に産まれてよかったと思ってくれると思う。

だから私は、たとえ「宙」の弟か妹になる子が「アラジール」であっても、やっぱり産みたい。

そして将来「宙」も、臆することなく子供をつくって欲しいと思う。

コメント(7)

本日、染色体検査(FISH法)の結果を聞きに行って来ました。

やはり20番目「20p12.2」の染色体対の片方に異常がみつかりました。

異常は通常、変異(並び順がおかしい等)というのが多いのですが、宙は希(4%)なケースで「欠失」といって、そこにあるはずの「JAGGED1」遺伝子が存在しないというものでした。

欠失というのは、残念ながら染色体異常の種類としては重度なタイプになります。

今はまだ0歳なので目に見える違いは解りませんが、将来は知能障害、運動障害が出る可能性がとても高いとの事でした。

現実は現実として受け止め、最善を尽くして前向きに取り組んで行こうと思います。

また、今後もし肝臓移植をしなければならなくなった時の為に、私のDNA検査もお願いしてきました。私に染色体異常があれば私の肝臓を移植しても意味がないからです。

強がりではなく、ホントに落ち込んだりはしてませんので、気軽にレス・コメントしてください。

何があっても、宙は宙。何も変わりはありません。逆になおさら愛おしく感じる程です。
4月26日に、私と父親の遺伝子検査結果を聞きに行ってきました。
二人とも正常でした。
完全に突然変異でした。
これで、第二子がアラジールになる確立はかなり下がりました。最低でも100分の1、最高だと10万分の1です。
同じことが二度も続けて起こるほど、くじ運はよくないはず・・・。
知的障害の子にとって、一番の薬で、一番のリハビリ療法は、ごく身近に年の近い子を存在させることだそうです。
つまり、宙に兄弟をつくることはとっても大事なことなんです。
できれば3号くらいまでいきたいところ・・・。
ベビちゃん誕生も近いかしら?楽しみだね。年子ちゃんになるといいね☆
半年に一度の遺伝子相談外来に行って来ました。

ホントにいろいろ親身に話を聞いてくれる優しい先生です。
検診というよりは、カウンセリングといった感じで、いつも受診後は心が落ち着くし、前向きに頑張れる自分(母)がいます。
私の心のケアをしてもらっているのに、名目は宙の受診なので乳児医療で医療費は無料。なんだかお得な感じです。

頭の大きさがここにきてまたぐっと成長したようで、そのことを少し心配してくれました。念のため水がたまってないかとかCTを撮っておくほうが安心かも。

その他は、やはり言葉が少し遅いのが気になるけど、欲しいものや興味のあるものを指差す動作をしているので、おそらくもう少しで言葉も出てくるでしょうと・・・。指差し動作をしない子は言葉の障害が出る確立が高いそうです。

状態もそんなに悪くないので、次回の受診は来年の6月。宙が2歳になったときです。

AGS患者会を発足したことを報告してきました。先生のところには何人かのAGS患者が受診しているので、患者さんに渡してくださいと言って、manaパパ作のAGS名刺を5枚ほど置いて来ました。

今後、AGS患者会で、様々な先生を招いて相談会や講演会などを開催することも予定していることを話すと、遺伝子分野のことでしたら喜んでお手伝いさせていただきますので声を掛けてくださいとおっしゃってくださいました。

遺伝子の検査をされる方はまだまだ少ないようですが、肝臓移植をするならば、ドナーの遺伝子検査は是非ともお勧めしたいとのこと。染色体異常のあるドナーの肝臓を移植することを回避するためには重要なことです。そして、遺伝子検査は結果がわかるまで最短でも3ヶ月要します。なので、肝臓移植の話が出てからでは遅いということ。将来のために、早めに検査をしておくことが大事です。そして、遺伝子検査は2段階あるのですが、最初の検査(FISH法)については保険が適用されることになったので、費用も7000円程度で済みます。ただ、二段階目の検査は10万円かかります。宙の場合は、異常の種類が「欠失タイプ」だったので、一段階目の検査だけではっきり結果が解ったため、二段階目の検査に進む必要がありませんでした。

遺伝子検査は、その結果が患者自身と患者の親だけにとどまらず、兄弟や親のぞれぞれの家族、親戚にまで、いろんな影響を与えてしまいかねないセンシティブなものです。
どっちのせいとか、どっちの家系のせいとか・・・。
ただ、患者の肝臓を移植することになった場合は、考えてみて欲しいと思います。

先生は、二段階目の検査も保険適用でできるようになるように、非営利団体を作って様々な活動を行ない、国などに働きかけてくださっています。

検査をするしないに関わらず、一度先生を訪ねてみてはどうでしょうか?
真翔の時は、
『肝臓移植するためにドナーが遺伝子検査を受けるなら、費用はレシピエントの移植費用に含まれる』と説明受けました。
また、両親とも検査を受けても、ドナー分しか移植費用に含まれないため、一人分は丸々実費扱いだと。
だけど両親とも検査結果で移植適応外と出れば全て実費になるとか・・・。

せめて保険適用になり、負担が軽くなれば、検査も受けやすくなるのに・・・。



>今後、AGS患者会で、様々な先生を招いて相談会や講演会などを開催することも予定していることを話すと、遺伝子分野のことでしたら喜んでお手伝いさせていただきますので声を掛けてくださいとおっしゃってくださいました。

すごくありがたいことですよね。
真翔の主治医も協力してくださるようです。
先日遺伝子外来受診してきました。
今後肝移植という時にドナー候補を決めておきたいと思ったからです。(遺伝子検査について)
主治医の先生からは、一般に症状が増強し、病状が思わしくないときは4〜5歳までに肝移植が必要と言われましたが、現状態ではその適応はまだないとのことでした。移植になるかどうかはわかりませんが、知りえる情報は知りたいという思いもあったからです。
遺伝子科の先生から
 遺伝について
 アラジール症候群の遺伝のタイプ
について説明を受けてきました。
実際ネットなどでも詳しくはアラジールの遺伝について載ってるものがなく理解不足だったので話が聞けて良かったです。
  
遺伝子検査を検討されている方は、下記サイトを参考になさってください。

http://www.dhplc.jp/info/info.html

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