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松本圭二コミュの詩的救済をめぐって 「松本圭二セレクション」完結記念イベント

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詩的救済をめぐって
「松本圭二セレクション」完結記念イベント
2018年6月9日(土)
会場:アテネ・フランセ文化センター
航思社から「松本圭二セレクション」全9巻の刊行を記念して、2006年「アストロノート」で萩原朔太郎賞を受賞後、伝説の詩人と化していた松本圭二登壇によるトークショーおよび、松本が出演も果たした瀬々敬久監督の『昭和群盗伝2 月の砂漠』(1990年)の上映をおこないます。本イベントのチラシ限定で、松本圭二の新作詩「ちくしょう、やり直しだ」を掲載しています。

詳細はこちら↓
http://www.athenee.net/culturalcenter/program/ma/matsumoto.html

コメント(1)

記録だけは残しておきたい。今日2018年6月9日、アテネフランセで松本圭二の出版記念イベントに参加した。私が知っている松本さんの雰囲気とはだいぶ変わっていた。話の中で若い時からの見た目の変化については語っていらした。パンク金髪の頃の、大学を辞められる頃の松本さんと個人的なことを言えば、私は遭遇しそこなっている。大学の詩人会「27号室」に、小埜哲也さんに連れていかれた。確か私以外にもうひとり新入生がいたと思う。小埜さん曰く、ここには主がいて、松本という先輩(男)だが、今行方不明だ。鍵をもってどこかへ行ってしまって戻ってこない。でも、いい詩を書くよ、と。詩人会はそこあたりで途絶えたのではなかったか。私はその部屋にそのとき、ただ一度だけ行ったことがあるだった。

瀬々敬久監督が撮った若き松本さんが出演している(赤尾敏のような右翼思想家の弟子ボウを演じている)映画の上映後、トークイベントが開かれた。三重の実家に引きこもって詩を書いたこと、バックにその映像が映し出され、とてもいいトークイベントだった。その中に上に書いた時代の鬱屈した気持ちを語られた。その他、新左翼はポストモダンに回収されていったのではないかと語られた。「詩的救済をめぐって」と題されていたので、「政治的救済」「宗教的救済」ではない、「詩的救済」の秘密を少しだけ聞けたような気がした。ヒューマニズムとテロリズムは背中合わせだ。その間を裂くのが「詩的救済」の意義ではないかと。また、詩を書いても自分は救われない、そして他人も救われない、ただ詩を書くことで、詩や抒情自身を救っているかもしれないと思うしかないとしみじみと語られていた。わかるような気がする。

東京では詩は書けなかった、三重の実家の一部屋に立てこもって、はじめて書けたという言葉も響いた。ポストモダンのなかの現代詩のあり方は、「否定」だけではなく、なにかべつのあり方があるはずだと。それは直接的に語れるようなものではなく、口ごもりつつ言われた「詩的救済」というような何かを、詩自身ができるのだと示すことーこれが詩人の役割かもしれないと思った。

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